新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2022年夏アニメ簡易感想 その5

 

 

 

 今月の頭まで開催されていた「ポケモン映画祭」の結果が先日公開。上のツイートある通り映画館で上映されることになったのは……

 

 

 この3作品。この3作品は舞台となる街の美しさやバトルの迫力などで定評のある作品なので、映画館の大スクリーンで見たいという人たちが多くいたということでしょうか。実際僕もあの水の都を見たいという理由でラティアスラティオスに投票しましたし、同じように考えている人がいてもおかしくはないのかもしれません。

 

metared19.hatenablog.com

ポケモン映画祭投票の話に関しては上の記事を参照。

 

 さてこの投票結果ですが、ものの見事に僕の好きな作品ばかりでとても驚いてしまいました。それぞれ初代、『アドバンス・ジェネレーション』、『ダイヤモンド・パール』世代から好きな映画を選ぶとしたら真っ先にチョイスするつもりだった作品であるので、それが揃っている光景に開いた口が塞がりません。

 そして自分の好きな作品が他の人にも人気だという事実にちょっと嬉しくなりましたね。あのラティアスラティオス兄弟の切ない絆やマサトとジラーチの友情、そしてとっても健気なダークライに多くの人が魅力を感じていると考えると、思わず顔が綻んでしまいそうです。そういった意味でも個人的には非常に喜ばしい結果だったと言えます。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第117話「VSシロナ!アイリス、ドラゴンマスターへの道!!」

 第3試合はアイリスVSシロナのある意味での師弟対決。当初から注目していたこの試合では予想通り一進一退の攻防が繰り広げられていました。苦難を乗り越え心を通わせてきた仲間と戦うアイリスに対し、ベテランの風格を見せるシロナが迎え撃つ構図がたまらなかったですね。シロナがメガガブリアスを繰り出してくるなどサプライズ要素もあって、終始見ごたえがありました。

 結果はシロナの勝利で終わったものの、個人的にはアイリスの方に目がいきましたね。『ベストウィッシュ』時代での出番が印象深いドリュウズカイリューたちの活躍を見せてもらった分、思い入れの深さからいつの間にか彼女らを応援していました。試合後も明るく振る舞っていたものの、サトシを前にして堰を切ったように泣き出すアイリスの姿がまた悲しくもあり、どこか誇らしかったです。今回の敗北を糧にアイリスがまた成長してくれることを考えてしまいますね。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(2期)

第1話「ようこそLiella!へ!」

 去年多くの感動的シーンを魅せてくれた『スーパースター!!』の2期がついにスタート。前季の『虹ヶ咲』とは異なる「いつものラブライブ」的テイストを変わらず見せてくれたことにまず安心感を覚えましたね。それでいて2年生に進級したメンバーや新キャラ投入など、新機軸もしっかり取り入れているのが素敵なポイントです。(例によってやたらと濃い新キャラが揃っている点も見逃せません)

 そんな2期の第1話はスクールアイドル部の新入部員を募るかのんたちが描かれましたが、誰も来ない現状に驚かされました。それでいて人気があるものの「かのんたちが高嶺の花過ぎて新入生たちが気後れしている」という理由が明かされる展開が面白かったですね。なるほどLiella!のメンバーのスペックの高さを見ると、自分はついてこれないかもしれないと悩むのは当然のことかもしれません。追加メンバー要素が取り入れられた本作だからこその問題提起と言えます。

 それでもかのんたちが諦めず、新入生との壁を取っ払おうとする様子にこれまた胸打たれました。現時点でLiellaが完成されているのだとしても、多くの人にスクールアイドルの「楽しさ」を知ってほしいという想いに感動させられます。(個人的には1期の最終回での「勝ちたい」という気持ちはそのままに「楽しむ」姿勢も捨てていない点に好感が持てます)そうして新たな仲間である「桜小路きな子(さくらこうじ・きなこ)」を迎え入れたラストを見て、ここから先の展開に対する期待が一気に高まりましたね。

 

 

Engage Kiss

第3話「ほんの僅かな酷い代償」

 明かされたキサラとの契約の代償、その事実から見えてくる3人の関係性に衝撃を受けた今回。シュウがキサラの力を行使するたびに記憶を失っているという情報は前回の時点で薄々気付いていたものの、当初の目的すら忘れかけている現状に絶句してしまいました。妹たち家族の存在は辛うじて覚えているものの、彼女らに何があったのか、どうすれば救えるかなどについてはすっぽり抜け落ちているっぽいのがエゲツないですね。(前半のアヤノとの話の食い違いも、シュウが彼女との思い出も差し出していたのが原因なのかもしれません)それでも残った衝動に突き動かされているかのように、キサラに記憶を差し出すシュウの姿がまた悲しいです。

 そしてシュウがアヤノとの記憶もどんどん失っていく一方で、キサラがその記憶を得てしまっている点にも驚愕させられます。彼ら2人が愛し合っていた事実を1人抱えてしまうキサラの苦しさ、そしてアヤノへの罪悪感を思うとこちらも中々にキツいです。また彼女がシュウに依存する理由がアヤノとの記憶から来ており、キサラ自身シュウに愛されていないことを自覚している可能性が出てきたことにも戦慄を覚えますね。ここまでワチャワチャ喧嘩したりしていた少女たちの印象を大きく覆してきた内容、そして物語に厚みが出てきた構成には舌を巻くばかりです。

 

 

リコリス・リコイル

第3話「More haste, less speed」

 素晴らしき神回。1話から続いていたたきなの問題を片付けつつ、彼女と千束の距離がグッと縮まっていく内容に感動させられました。たきながDAに執着する理由や何故あの任務で無茶をしたのかなどが次々描かれていくと同時に、居場所を失った彼女の悲壮感にまず胸を打たれます。それだけにそんなたきなに寄り添い、「今を受け入れてチャンスを待つ」姿勢を教える千束の姿にグッときました。そして不満だらけだった現状を受け止めて、ようやく笑顔を見せてくれたたきなが実に素敵でしたね。2人がパートナーとして一歩前進する、その過程の丁寧さに感無量の思いを抱きました。

 またDA本部所属のリコリスや、彼女らを従える「楠木(くすのき)」司令官のキャラクターも興味深かったです。特にかつてたきなのパートナーだった「春川フキ(はるかわ・フキ)」の言動はキツいものの優しさも感じられるツンデレぶりが最高の一言。千束との仲の良さを感じられる喧嘩シーンなど、彼女らの関係性に顔が綻びそうになります。(司令官も千束のことを気に入っているようですし、何だかんだでどのキャラにも好感が持てるのが個人的には良き)それでいて模擬戦の互いに容赦ない戦いぶり、そして前線で活躍するフキすら圧倒する千束の実力に最後まで圧倒させられましたね。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第86話「キルバーンの罠」 

 ダイとバーンの戦いが苛烈を極めていく中、今回は原作ドラクエ的にも有名な「魔王の勧誘」がついに描かれました。ダイの強さを評価しつつ人間の醜さを語り、彼に人間を守る価値などないと説くバーンの様子が実に憎たらしいです。強い者は差別せずに敬意を払うというバーンの思想も、裏を返せば弱者を差別していると言えるので個人的には傲慢だと思ってしまいますね。

 そんなバーンの勧誘も突っぱねるダイのシーンは素敵だった一方、辛かったです。人間を大切に想うからこそ戦いの後は地上を去ることを宣言する彼の悲痛な覚悟に胸が張り裂けそうになります。どこか幼かった3か月前とは見違えるほどに成長していますが、あの無垢だった少年がここまで達観した態度を取ってしまうとかえって悲しいと思えてきますね。

 他にもサブタイにある通りアバンを罠に嵌めるキルバーンや、ミストバーン相手に善戦するヒムなど見どころ満載でした。中でもすっかりコメディリリーフになったヒムと、彼すらたじたじにするチウの関係が実に微笑ましかったです。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第16話「デュエルの亡霊」

 今回は遊歩と彼女が率いるUTSのチームワークがこれでもかと描かれていました。遊飛を怖がらせる謎の敵を前に、社長と社員の洗練された連携で突破していく様子に惚れ惚れさせられます。秘密の暗号(思ったより単純なのもかえって面白い)で社員とやり取りし、あらゆる宇宙人の襲撃に対応する若き女社長の底力を改めて知った気分です。

 またそんな遊歩をユウディアスがラッシュデュエル目線で評価するのが興味深かったです。初めて戦う相手の手の内がわからずとも、僅かな情報から作戦や思考を読み解き対策する点は確かにデュエルにも通じると言えます。今回はデュエルパートが無かったものの、ある意味では遊歩はデュエルをしているというユウディアス評にも納得がいきますね。

 そして前々回から探しているゴーハ・ユウナがラッシュデュエルの創設者にて小学生社長であるという情報、そして妨害してきた敵が宇宙人街の情報屋だったことなど様々な情報が明らかになりました。次回これらの謎が解き明かされていくのか楽しみです。

 

 

 上のポケモン映画祭の話の続きですが、各作品の上映館にてポケモンが配信されるとのこと。夏の恒例となっていた配信ポケモンがここにきて復活してくれるのは嬉しいですね。チョイスも各作品のメインを張るポケモンたちであるのが素敵です。(ただラティオスダークライがいないなど残念なところもありますが……)

 ただ各作品の上映期間が1週間なのがちょっと不安なポイント。期間限定上映であるため仕方ないとは思うものの、全作品をチェックするのはちょっとハードルが高そうです。なるべく全ての作品を観たいものですが(自分で投票したラティアスラティオスは特に)、あまり無理をしないよう心掛けていこうとも考えています。

 

 

 ではまた、次の機会に。