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2022年秋アニメ簡易感想 その2

 

 

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 週刊少年ジャンプで連載されていた漫画『NARUTO -ナルト-』。アニメ化されてから今月で20周年を迎えるということで、その物語を10分弱でまとめた完全新作PVが先日公開されました。『BORUTO -ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』を放送しているさなかにこういった動画を見せてきて本当に驚きました。

 この動画の魅力としてまず挙げられるのは完全新規作画ですね。数々の名シーンを劇場版レベルの作画で見せてくれるのは非常に嬉しかったです。当時のアニメ以上のクオリティでファンの「こういったものが見たかった!」を実現させてくれたのはとてもありがたいことだと思います。

 他にも歴代OPを次々とバックに流してくれたのも素敵でした。何気に名曲揃いの本作の強みを最大限生かしていると言えます。そのうえ各OPの歌詞に合わせたシーン選びがちょくちょくされていたのもポイント。個人的にはFLOWさんの「sign」のマッチ具合に感動を覚えましたよえぇ。(7:22と7:43辺りが特におすすめです)NARUTOをかつて見たことがある人ならまず感動出来ると思うので、是非チェックしてほしいです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

SPY×FAMILY

 第13話「プロジェクト<アップル>」

 偽りの家族のコミカルな日常が3か月ぶりに帰ってきました。アーニャが星を獲得したご褒美である犬の探しに行くパートからそんなことがあったな……と思い出しつつ、1クールの頃と変わらない愉快な家族のやり取りに早速ほっこりさせられました。アーニャの失踪から不安な想像が良からぬ方向に向かうヨルを見て、彼らどういうキャラクターだったのかすぐに思い出せたのも良かったですね。

 しかし今回は爆破テロの阻止という中々にシリアスな展開が待っていました。犬を使った爆破を目論む若者たちの“キレた”雰囲気、そんな難敵に対して心を揺さぶる形で情報を抜き出すスパイ側のピリピリとした空気が感じられたのが面白かったです。どちらかというと上司たちが活躍していたので、ロイドの出番は次回に期待したいところ。

 そして11話ラストで姿を見せた犬とアーニャのコンビが最大の見どころでしたね。予知能力を持つ犬と心を読めるアーニャなら名コンビになれるのではないか?という期待をよそに、イマイチ締まらないヘッポコぶりにクスっとさせられます。アーニャを守るために颯爽と登場したかと思ったら、すぐ後ろに隠れる犬のヘタレな一面も返って可愛らしいと感じられました。一方でサブタイにもある「プロジェクト<アップル>」の話が持ち上がった時はドキッとしました。犬に能力を授けたこの実験と、アーニャの能力の秘密が何か関係あるのではないか?とつい考えてしまいます。

 

 

風都探偵

第9話「閉ざされたk/究極は二人で一人」

 鏡野家のオババ・キクさんこそアルコールメモリの本来の持ち主にして事件の黒幕……と序盤から大きな種明かしがされた今回。戦闘シーンでは何といってもWの最強フォームである「サイクロンジョーカーエクストリーム」の登場が最大の目玉となっていましたね。ビッカーチャージブレイク(何気に原作でも見られなかったメタル&トリガー使用版!)でアルコール・ドーパントの弱点を露出させ、ダブルエクストリームでトドメをさす大盤振る舞いに大興奮させられました。出番はあっという間だったものの、地球の本棚に直結していることを活かし、敵の情報を検索しつくして弱点を探るエクストリームの強さがこれでもかと表現されていたかと思います。

 一方でキクさんの動機と最期に対照的に胸が痛みました。ここまでの所業は許されることではないものの、キクさんは孫の空也を本当に愛していたことが伝わってきたので余計に複雑な気分を抱いてしまいます。園崎との繋がりも家族を守るための手段にしていた事実にも驚かされます。裏の世界の人間なりの、家族への愛情が引き起こした悲しい事件という印象を受けましたね。

 そして万灯一味がついに翔太郎たちの前に姿を現したことも大きな見どころでした。早くも正体を明かしたのは、Wとアクセルの戦力のほとんどを把握した故の余裕からでしょうか。未だに目的も何も見えてこない集団なだけに、その行動の不可解さが不気味に思えてきますね。恐らくは彼ら全員が今回詳細が明らかになったハイドープ(今思えば琉兵衛のテラーの力もハイドープだったのかな……?)だと思われるので、今後の戦いは激戦必至になりそうです。

 

 

ヤマノススメ Next Summit

第1話「ヤマノススメぷりくえる/1st season春」

 登山を楽しむ少女たちの日常を描いたアニメもついに4期に突入。1期は5分、2期と3期は15分ときて本作で30分アニメにまでなったかと思うと非常に感慨深いです。作画も大分パワーアップしていた冒頭にも衝撃を受け、このアニメもついにここまで来たか……と不思議な感動を覚えますね。

 そんな今回は実質1期の総集編、といった趣きでちょっとびっくりしました。(とはいえどんな内容だったか忘れかけていた身としてはこのおさらいは非常にありがたかったです)元々が5分アニメということもあり、展開とテンポの速さに圧倒されたのも面白かったですね。それでいてちょくちょく挿入される新規パートの作画クオリティの高さにも驚かされました。

 内容としては上述の通り1期のおさらい。インドア派だった「雪村あおい(ゆきむら・あおい)」が幼馴染である「倉上ひなた(くらうえ・ひなた)」に登山の世界を(半ば無理やり)案内される序盤にはかつてない懐かしさを覚えました。「斎藤楓(さいとう・かえで)」や「青羽ここな(あおば・ここな)」といった主要メンバーもどんどん登場し、彼女らのアウトドアライフの光景にほっこりさせられます。「ちょっと緩くても立派な登山である」といったテーマを感じさせる1期の和やかさを久しぶりに味わうことが出来てとても楽しかったです。

 

 

転生したら剣でした

第1話 「モフ耳が出会ったのは剣でした」

 異世界転生モノとしては最近よく聞く「人外になる」タイプ……どころか生き物ですらない武器に転生するということでちょっと興味が湧いた作品。元の世界での死亡シーンと転生のくだりをばっさりと済ませ、異世界での戦いをメインに据えていく作風の潔さが早くも印象に残りました。
 そんな本作ですが、剣になった主人公のレベリング作業に何とも言えない恐ろしさを覚えました。剣になったからには持ち主にちゃんと使われたい」という動機はわかるものの、力をつけるためにモンスターを次々と斬殺していく光景には唖然となりました。剣になった影響からなのか相手を斬ることに達成感を覚えているっぽいのもこちらの恐怖を煽ってきますね。(それでいて殺したモンスターの死体をキッチリ埋葬するのもかえって狂気を感じる)生物にとっての食事が、剣になったことで「相手を倒してスキルを得ていく」作業に変わったのだろうか?とつい考えてしまいます。

 しかしもう1人の主人公である「フラン」の登場パートからは一転、過酷な境遇に苦しむ少女が剣を手にすることで覚醒していく流れで王道に近い熱さが感じられました。巨大なクマのモンスター相手に二人三脚で立ち向かうシーンの動きのカッコよさには思わず見入ってしまいましたね。「師匠」の呼び名を貰った剣と、フランの1人と一振りによる冒険活劇の始まりを予感させる展開としてはかなり見ごたえのあるクオリティだったと思います。

 

 

 来週アニメが始まる『BLEACH』といい、NARUTOに限らずあの時代のジャンプ作品が再び姿を見せる今日この頃。これらのアニメを毎週楽しみにしていた子ども時代を送ってきた身としては、ちょっと嬉しくなってきますね。それ故この調子で他のジャンプ作品にも再アニメ化の機会が訪れないかとつい考えてしまいます。個人的には『家庭教師ヒットマンREBORN! 』の原作の続きをアニメで見てみたいところなのですが……そういった企画があったらいいなぁ……

 

 

 ではまた、次の機会に。