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2022年秋アニメ簡易感想 その14

 

 

 

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ガメラシリーズ最新作

『GAMERA -Rebirth-』

製作決定

 

 はい、というわけでまさかの発表が先日行われました。『ゴジラ』と並んで日本の怪獣映画を代表する『ガメラ』が、ついに帰ってくる模様。『小さき勇者たち〜ガメラ』以来、約17年ぶりの新作*1ということで本当に驚きました。他の怪獣にはない亀怪獣としての魅力に溢れたガメラをまた見られるということに感動を覚えます。

 一方でネットフリックスで配信されることに期待不安が入り混じりますね。実写なのかアニメなのかもわからない点も、どうなってしまうのかと考えてしまう要因となってしまっています。そもそもどうせなら映画館の大スクリーンで見てみたいというのが本音です。

 とはいえこの10数年シリーズが途絶えていたことを思えば、新作が作られているというだけでもありがたいもの。シリーズものというものは続いていくことにこそ意味があると言えるので、どうにかしてここから次なる作品へと繋げてほしいですね。無論本作の方も楽しみにしつつ、続報を待っていたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

SPY×FAMILY

第19話「デズモンドへの復讐計画」「母、風になる」

 クラスメイトである「ジョージ・グルーマン」のやたら濃いキャラが描かれた前半。最初はダミアンへの復讐に燃える逆恨み少年だったのが、不憫アピールを連発してくる展開には変な笑いが出てきました。そのうえ良い子なダミアンたちが懸命に応えてくれるので、結果青春モノの一幕のようになっていくのでかなり笑えてきます。(アーニャただ1人が冷めた表情をしているのがまたシュール)退学の話も勘違い、というオチはあまりにも予想通りでしたが、だからこその面白さがあったと思います。

 そして後半ではヨルが風……というか怪人蜘蛛女になった件。忘れ物を届けるために学園に潜入するシーンの作画が妙に良いせいで、ヨルの身体能力の高さをこれでもかと堪能した気分です。結局これまた勘違いというオチで終わりましたが、最後の最後に夫婦のほっこりするシーンで締めたので前半ほどのシュールさはなかったですね。

 

 

BLEACH 千年血戦篇

第6話「THE FIRE」

 総隊長・山本元柳斎重國の卍解残火の太刀(ざんかのたち)」がついにお披露目。始解の時点で凄まじい規模の炎を起こしていた斬魄刀が、炎がフッと消えると共に焼け焦げた刀身に変わる演出に早速息を飲みました。その後の東西南北にちなんだ各能力の強力さ(南だけ毛色が違う&明らかに悪役が使う能力な件)を、圧倒的な作画と演出で表現していくのが最高でしたね。宿敵のユーハバッハを前にして、かつてないほどの苛烈さを見せる総隊長の「最強の死神」としての威厳にも惚れ惚れしました。

 しかしそうして倒したユーハバッハは偽物に過ぎないことが判明してからは一転して絶望へ……卍解もあっさり奪われた総隊長が切り伏せられるところで終わるシーンはかなり衝撃的です。これに関しては側近を殺された怒りに燃える総隊長を場に出し、偽物相手との戦いで体力を削るなど、と敵側の作戦勝ちだったように感じます。さらっと藍染すら勧誘する余裕を見せていたようで、ユーハバッハにとっても何とか勝ち取った勝利だったのかもしれませんね。

 

 

チェンソーマン

第6話「デンジを殺せ」

 永遠の悪魔によって閉じ込められたデビルハンターの一行の仲間割れが描かれた今回。コベニちゃんや荒井くんがあっさりと敵悪魔の要求に従おうとする体たらくを見せていましたが、あんな閉鎖空間に閉じ込められたらおかしくなるのは当然のように感じました。普通の人間だからこそ悪魔の術中に嵌ってしまい、最終的には狂っていく……劇中で姫野先輩が語ってくれた「悪魔は恐怖を力に変える」ことの恐ろしさをわかりやすく描いていたと言えます。

 一方でデンジは寝たりパワーはノーベル賞が何だ言い出すなど、いつも通りなので安定感がありましたね。かつ、そんな彼が自分を庇ってくれたアキのために体を張る展開にもグッときました。色々とおかしくなった上の2人やアキへの湿度の高い執着を見せる姫野先輩と比べても、利害の一致とはいえ助けてくれた相手に報いる辺りにデンジなりの誠実さが垣間見えます。相性が悪いようで意外と良さそうな、デンジとアキの関係にちょっとニヤニヤさせられる回でしたね。

 

 

ヤマノススメ Next Summit

第7話「初日の出、どこで見る?」「クラスメイトと山登り!

 劇中世界でももうすぐ年末ということで、今回の前半は初日の出を見る回となりました。お泊り会でのちょっとしたウキウキを描く中で、興奮して眠れないひなたがあおいを巻き込むシーンにはクスっときましたね。3期であおいたちの寝坊を咎めていたのに、今度は自分が寝坊するという……ただ初日の出を見届けるシーンの美しさは見事の一言。よく登っている天覧山が、他の登山客と日の出の瞬間によって全く別の景色へと変わっていくかのような感覚を覚えました。何よりあおいが体験出来なかった富士山での日の出の一体感を、ここで味わうことによってひなたと思い出を共有していく展開も素晴らしかったです。

 そして後半はクラスメイトの「みお」「ゆり」「かすみ」と共に高尾山へ。最近仲良くなった相手に登山を初体験してもらうということで、いつになく張り切るあおいに早くも顔が綻びます。ちょっと空回ってしまうものの、何だかんだでかすみたちを支えてくれる頼もしさを見せてくれるのが素敵でしたね。そして学校では見せないようなあおいの一面、そして彼女が見てきた山の景色を味わうことで、クラスの少女たちがあおいたちと思い出を共有していく過程に心が暖まります。(ひなたも彼女らと打ち解けていくのがこれまたグッド)

 

 

転生したら剣でした

第7話 「騎士団副団長はヤな奴でした」

 前回のラストで登場した「オーギュスト・アルサンド」のスキルをあっさり奪う流れに吹いた。絶妙なウザさとイラっとくる態度には辟易したものの、フランにスキルを奪われたことで一気に落ちぶれてしまったことにはちょっと気の毒に思ってしまいましたね。というか宮廷作法スキルを奪われただけで一気に下品になるは、1日で姿がモンスターみたいになるわとどういう体質なのだろうかこいつは……
 それはともかく、今回のメインは後半の料理パートだった模様。ハンバーグとカレーを作る工程のコミカルさには大いに笑いました。そのうえフランのリアクションもいちいち大げさだったので、いきなり料理アニメが始まったかのような気分に陥ってしまいます。そんなフランの可愛さを味わったせいかラストシーン、青猫族の敵が現れてからの彼女の形相にかつてないギャップを覚えます。フランの百面相がいつになく激しかった回でしたね。

 

 

機動戦士ガンダム 水星の魔女

まだ間に合う!『機動戦士ガンダム 水星の魔女』スペシャル特番

 総集編ということで1話から6話までの内容を振り返っていきましたが、グエル役の阿座上洋平さんが務めたナレーションの面白さが半端なかったです。安座上さん自身のキャラとグエルの演技、それぞれが突然入れ替わるような喋りには何度も笑わせられました。(おかげでグエルがさらに好きになれた気分ですよえぇ……)そのうえ「おしりぺんぺん」や「親父に2度もぶたれたこの俺」といった言い回しの数々も実に愉快で、終始クスっとしながら見れましたね。

 それでいてここぞいう時に解説が入るのがまた良きガンダムは何故禁忌とされているのかやスペーシアンとアーシアンの軋轢など、劇中でも重要な情報をわかりやすくまとめていたので非常にありがたかったです。ガンダムシリーズらしいネタ要素をたっぷり取り入れつつ、総集編としてもしっかり見れる楽しい内容だったと思います。

 

 

 ガメラシリーズと聞いてほとんどの人は平成3部作を思い浮かべるかもしれませんが、個人的には上述の小さき勇者たちを思い出しますね。初めて映画館で観に行ったガメラということもあり、思い入れはかなり深いです。トトと名付けられた幼きゴジラと少年の友情を描いたストーリーも素敵で、昭和ガメラシリーズの「子どもの味方」としてのガメラのイメージを今一度思い起こしてくれた作品として是非多くの人にお勧めしたい作品です。

 新作のガメラも、そういった子どもとガメラの関係に深く着目してほしいところ。カッコいいガメラがギャオスなどの残虐な怪獣に立ち向かう絵面も好きですが、上述のテントそれらを全て含めたガメラの魅力をまとめて引き出してくれるような作品になってくれることを期待したいです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:2015年に公開された生誕50周年記念映像はこの場では除外しておく。