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2022年秋アニメ簡易感想 その16

 

 

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 スパイアクション×スチームパンク×美少女の要素を融合させたアニメ『プリンセス・プリンシパル』。その劇場版シリーズ第3章の情報が先日届きました。第2章公開から大分時間が立ちましたが、来年の4月に公開決定したようです。かつて当ブログで2章の感想を書いた身としても、あの気になる引きの続きが見られるというだけで嬉しくなってきますね。

 

metared19.hatenablog.com

↑当時書いた感想に関しては上の記事を参照。

 

 というわけで早速上の予告映像を見てみたわけですが、前章のラストで本性を表したアーカム公ことリチャード王子とプリンセスの心理戦がメインになる模様。王位継承権のために兄たちを謀殺したリチャードの、一見軽薄そうでこちらを見透かしているかのような態度に心がザワつかされます。「世界の修正」を企んでいるという彼の底知れないキャラクターは、本作の敵キャラの中でも屈指のインパクを誇ることになるでしょう。

 そんなリチャードの誘いを受けたプリンセスの選択も気になるところ。女王になる目的を果たすためにはこの男と協力するのが最も手っ取り早い……ですが自分を慕ってくれるメアリーを殺すことになる選択を彼女が取ることが出来るのか。優しいプリンセスが冷酷になり切れるのかそうでないのか、その辺りの展開にも注目が集まります。来年4月の公開が非常に楽しみです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

SPY×FAMILY

第20話「総合病院を調査せよ」「難解な暗号を解読せよ」

 今回も2本の単発エピソードが展開されましたが、そのどちらもアーニャの独壇場とも言うべき内容でした。前半の職場見学の宿題でロイドが(表向きは)と務めている病院に訪れる回は、裏のスパイの仕事を探る気満々でやはり……と呆れてしまいましたね。そのくせドジを踏みかけるなどある意味でいつも通り。その前のヨルの思考を読むシーンでも、裏の仕事への興味が抑えきれないチビッ子らしさに溢れていたと思います。

 後半はアニメに触発されての暗号作りというもの。人によっては似たようなごっこ遊びをしていた記憶を思い起こしてしまったことでしょう。(僕は色々思い出して悶えました)片っ端から暗号を配って解いてもらおうとする様子は微笑ましかったのですが、送り付けたアーニャ本人が暗号に書かれた時間に寝坊するオチには変な笑いが出てきました。誰も真面目に暗号を解いてくれずにアーニャのみ途方に暮れる……になると予想していたので、1人勘違いしたまま暗号を解いて舞い上がるフランキーが気の毒に思えてなりません。

 

 

BLEACH 千年血戦篇

第7話「BORN IN THE DARK」

 

──初代護廷十三隊、集結──

 

 これには本当に驚きました。ずっと気になっていた1000年前のユーハバッハとの戦いを、冒頭の回想シーンとして描いてくれたことに驚愕と歓喜の想いが同時に湧き上がってきます。初代メンバーはビジュアルのみ公開で誰がどういったキャラなのかわからないのですが、その残虐極まる戦いぶり(ユーハバッハが「護廷とは名ばかりの殺伐とした殺し屋の集団」と評したのも頷ける)や彼らを映した特殊仕様のEDのおかげで、かえって考察や妄想が膨らみますね。そしてアニメ勢の人たちは「あの人」が初代の面子に混じっていたことに気付いただろうか……?何気に雀部のナイスアシストでユーハバッハを撃破したという補完もされている点も含めて、大興奮のアニオリでした。

 そして本編ではついに一護が瀞霊廷に到着。閉じ込められている間死神たちの悲鳴を聞いていたせいなのか、怒りと焦りでかつてないほど切羽詰まっているのが伝わってきました。(脱出直後に対面した「ジャズ・ドミノ」を名乗りの途中で瞬殺したことからも、普段の甘い彼からは考えられないくらい怒っているのが伺えますね)極めつけはあの白哉が恥や外聞を捨ててまで助けを求めるシーンで、彼らの信頼関係と一護の優しさからくる激情に見ているこちらも胸が締め付けられます

 そんな一護とユーハバッハの対決はほぼ何も出来ずに終わってしまったものの、激しい戦闘シーンと一護の怒りっぷりから悲壮感はあまりなかったですね。というかそれ以上に一護の「滅却師としての力」が明かされる展開の方が重大で、こちらの衝撃に全てを持っていかれたような引きになっていました。まさかの母にも特殊な力があると知って、動揺を隠せずにいる一護の姿は何とも辛いものがありますね。最初の激闘の幕引きとして、実に不穏な終わり方だったと思います。

 

 

チェンソーマン

第7話「キスの味」

 ドブみたいに不味い血とかファーストキスはゲ〇の味とか全体的に汚ねぇ!前回のラストから想像していた以上の泥仕合を繰り広げたデンジVS永遠の悪魔戦からして、血と肉片に塗れながらの戦いなのでいつも以上におどろおどろしさに溢れていましたね。その後の飲み会では上のキスが何とも言えない吐き気を催す内容で、そのくせ飲み会後のお持ち帰り展開には一転してドギマギさせられました。以前から濃かったエログロ要素も極まったところまで来たな、という印象を受けます。(というか姫野先輩はキス魔というよりは色情魔と表現した方が正しい気がします

 一方で姫野先輩の上司が語った「悪魔が恐れるのは頭のネジがぶっ飛んだ奴」の話は興味深かったですね。まともな思考を持った人間ほど悪魔の手中に陥りやすくなるのは前回のコベニちゃんたちを見ても明らかでしたし、デンジの残虐バトルの恐ろしさも加えて説得力が段違いでした。また飲み会のシーンでも新人の殉職を何てことないかのように話すなど、本作のキャラの倫理観の狂いっぷりにちょっとした違和感と恐怖を覚えました。逆にそこまで狂っていないとデビルハンターなんてやっていけない、という過酷さを表しているのでしょうか。

 

 

ヤマノススメ Next Summit

第8話「パワースポットでバレンタイン?」「スノーシューにチャレンジ!

 今回は全編にわたってほのかとの交流がメインとなっていました。普段から無表情で感情が読みにくい子ですが、ここなちゃんと会えることにウキウキするなど行動で好意を示していく様子が何とも可愛らしかったですね。(個人的には兄とのやり取りがここすきポイント

 前半は御岳山でパワースポット巡りをするという実にあおい好みの山登りでしたが、物語の中心となっていたのはやはりほのかとここなちゃん。写真という共通の趣味を語り合える仲間として、ここなちゃんとの旅を楽しみにしていた様子が何とも微笑ましかったです。自分には出来ない撮り方を見せてくれた彼女の写真が好きだとはっきり伝え、写真でお返しするという何ともほのからしい好意の伝え方に心が暖かくなりました。対するここなちゃんの返答も素敵で、お互いの“好き”を認め合って世界を広げていく友情を垣間見た気分です。

 後半は小春部長の元でスノーシューを体験するというものでしたが、舞台の赤城山の雪があまり積もってなくて「思ったのと違う」となったことに笑ってしまいました。一応後半からは目当ての積もった雪でスノーシューの気持ちよさを体感したり、凍った湖を歩いたりするなど念願が達成出来たのは良かったですね。普段とは異なる雪山での楽しみを味わい、現地で食べるワカサギを堪能したりと、寒いだけのイメージがあった冬の登山の面白さを魅せてくれる内容だったと思います。でも受験生相手に「滑る」発言を連発するほのか兄はさぁ……

 

 

転生したら剣でした

第8話 「青猫族は仇敵でした」

 あまりにも殺伐とした世界観、倫理的な描写にいつも以上に驚愕した前半。多くの黒猫族を虐げ殺してきたという青猫族の「ギュラン」との戦いでは、フランが怒りと同族を守る使命感からギュランを惨殺するラストにちょっと引いてしまいました。この辺りは師匠が劇中で言及しているように、あちらの世界と現実世界の常識は異なることを端的に示していたと言えます。だからこそかつてのトラウマを乗り越えたフランの行為を、剣として共に背負う形で受け入れていく師匠の覚悟が感じられますね。

 などとシリアスな空気に呑まれかけたのも束の間、噂のランクA冒険者アマンダ」が登場してからは一気にコミカルな展開が襲い掛かってきました。出会いがしらにママを名乗って接近してくるわ、その後もストーカーを繰り返すわとアマンダのヤベー奴ぶりには別の意味でドン引きさせられます。その後もギルマスがロリコン疑惑をかけられて苦悩していることが判明したりと、何ともおかしな奴らのおかしな姿をこれでもかと見せられた気がします。(というかアマンダの傍若無人ぶりやフランのフリーダムっぷりのせいでギルマスの苦労人キャラが定着してきたような……

 

 

 多くのアニメ映画が公開される昨今の日本アニメ。上のプリンセス・プリンシパルなど楽しみな作品がどんどん待ち構えているので、観る側としてもちょっと一苦労させられます。

 今は話題の『すずめの戸締り』をいつ観に行くかについて検討しています。この盛況ぶりから多少後から観に行っても大丈夫だろうとタカをくくっていますが、万が一もあります。出来れば今年中に観に行って新海誠ワールドを堪能しておきたいですね。感想の方は……まぁ出来れば。

 

 

 ではまた、次の機会に。