新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2022年秋アニメ簡易感想 その10

 

 

 

 先日11月3日は「ゴジラの日」。1954年に初代『ゴジラ』が公開された記念すべき日として、ゴジラ・フェス」といったゴジラ関連のイベントが今年も開催されました。特にフェスの目玉である新作特撮映像は最高の一言でしたね。(そちらに関しては下で感想を書きます

 そしてそんな記念すべき日に、ゴジラシリーズの最新映画の製作が発表されました。監督を務めるのは『ALWAYS 三丁目の夕日』などを手掛けた山崎貴(やまざき・たかし)氏であることも公開され、中々に衝撃度の高い情報となりました。山崎氏の起用は個人的にもかなり意外でしたが、『続・三丁目の夕日』でゴジラを登場させたり、西武園ゆうえんちの「ゴジラ・ザ・ライド」の監修を務めたりといった経歴を考えるとそう不思議なことではないのかもしれません。

 山崎監督のゴジラとかどうなってしまうのか?という期待と不安が入れ混じった感想が真っ先に出てしまいそうになりますが、この人のゴジラへの情熱はかなりのものだと思うので、ひとまずはそこに期待しておきたいところ。何より2014年に『GODZILLA(ギャレゴジ)』が公開されて以降、作り手たちが抱くそれぞれの「ゴジラ像」が炸裂した新世代にて、個性豊かな作品たちを楽しんできたものとして新たなるゴジラの世界にも飛び込んでいく所存です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

SPY×FAMILY

第17話「ぐりほんさくせんを決行せよ」「〈鋼鉄の淑女(フルメタル・レディ)〉」「オムライス♪」

 前回に続き、今回も日常的なエピソードの2本(3本)立て。メインとなる前半はアーニャたちが工作の時間で四苦八苦する中、ダミアンの苦悩と奮闘が描かれていました。アーニャとのぐだぐだなやり取りにほっこりしつつ、父親に振り向いてもらいたい一心で頑張って工作をする様子には胸打たれます。それでいてアーニャが作ったグリフォンが評価され、それを自分の功績として言い出せないシーンで、彼の気高さといじらしさを同時に味わいました。

 後半はこれまでも登場してきた諜報員「シルヴィア・シャーウッド」メインの回。敵の監視を逃れつつロイドと情報を交わす緊張感のある展開が始まるかと思ったのも束の間、どこか気の抜けたギャグに笑いが止まらなかったです。ロイドもロイドで少しずつ親バカのケが出てきているのがまた面白いですね。

 ラストは幼い頃のヨルの料理エピソードでしたが、あの料理の数々がユーリの鋼の肉体を鍛えあげた原因だと判明した時は複雑な気持ちにさせられました。同時にこの時ユーリがベタ褒めしたせいで、姉の料理が殺人的なままになってしまったのだなぁと実感を覚えることに……

 

 

BLEACH 千年血戦篇

第4話「KILL THE SHADOW」

 前回のラストで襲い掛かってきた絶望感が、さらにパワーアップした今回。星十字騎士団の前に一般隊士たちが為す術なく虐殺されていく描写の時点でエグさが極まっていました。騎士団メンバーもそれぞれ異様なまでに濃く、中でも「エス・ノト」の無言かつ無表情なキャラクターには先述のシーンもあって恐怖を覚えますね。

 そして例の卍解を奪われるシーンはどこかシュールながら、やはりどうしようもなさに溢れていました。白哉たちそれぞれが相手の秘密を探るために自らを犠牲にしようとしていたのですが、4人いっぺんに奪われてしまう世知辛さには何とも言えない気持ちにさせられます。とりあえず報・連・相はしっかりしようぜ……

 加えて唯一卍解が奪われない一護が閉じ込められる展開がダメ押しとばかりにエゲツなかったです。浦原さんですら出し抜かれたキルゲの策略に嵌められ最早打つ手なしといった状況は、見ている人たちに諦めムードを覚え込ませていくような感覚を覚えました。

 

 

チェンソーマン

第4話「救出」

 頑張って敵を倒した後に、さらなる敵が現れるのは少年漫画の定番。ということで次なるヒルの悪魔との戦闘が始まった冒頭ですが、デンジの「夢バトル」発言がインパクト抜群でしたね。前回までの内容含め「夢に貴賤はない」といったテーマを感じさせてきますが、デンジのチンピラみたいなセリフ回しのせいでやっぱり俗っぽく聞こえてしまうのが何ともシュールでした。それでもデンジのひた向きさがこれでもかと溢れていたおかげで、変身出来ない状況でも敗色濃厚には感じなかったです。

 そうして事件解決後、アキ宅のどこか哀愁漂う日常シーンが描かれた中、突如としてパワーちゃんが押し掛けてくる展開には笑ってしまいました。デンジが可愛く思えるほどの傍若無人ぶりをまたもや発揮し、男2人を困らせる様子には唖然とさせられます。そのうえ文句を言っていたデンジも胸の魔力の前には相変わらずチョロさ全開ですし……迷惑な同居人ばかりになってきたアキ君の明日はどっちだ!?

 

 

ヤマノススメ Next Summit

第5話「登山部からの挑戦!?」「武甲山で愛のムチ?

 3期までの振り返りが終わり、いよいよ4期も本格始動。今回はあおいが富士山リベンジのために体力を付けようとするエピソード2つが連続で見られました。まず前半では、実は存在していたという登山部の部長「千手院小春(せんじゅいん・こはる)」との遭遇が描かれましたが、登山部の厳しいランニングを経て自分なりのペースを見つめ直すかのような内容が興味深かったです。あおいにとっての登山とは風景を楽しむことも含めたものであることが伝わってきたのが面白かったですね。最終的に入部を断るものの、小春ら登山部の面々との交流を深めていくオチもグッド。

 そして後半はまさかのあおい母も登山に付き合う展開に驚かされました。武甲山まで車でお見送りしてもらうだけかと思いきや、登頂までガッツリ同行するのは予想外でしたね。あおいにやたら重い荷物を持たせるスパルタ気味な態度が気になりましたが、富士山での苦い経験から立ち直ろうとしている娘への叱咤激励と考えると当然のことのように感じられますね。今回のED映像であおいとのやり取りが補完されたのもあって、厳しくも優しい母親の愛とそれに応えつつ精神的に少しずつ強くなっていく娘の奮闘が感じられました。

 

 

転生したら剣でした

第5話 「ダンジョンデビューは無双でした」

 師匠のサポートもあってテンポよくダンジョンを攻略していくフラン。新しいスキル目当てで魔石を狙ったり、レベリングのためにしばらく虫と戦いまくったりと着実に効率重視になっていく様子にゲーマーっぽさを覚えました。(それでいて目立ちすぎないように後続の取り分を残しておくのが抜け目ない)強敵のように紹介されていたゴブリンキングとクイーンを師匠の魔術で瞬殺してしまいフランが拗ねるなど、割とコミカルに進んでいたのが面白かったですね。カレーの響きに目を輝かせるフランには大いに癒されました。

 そんな風にほっこりしていたのも束の間、ダンジョンマスターが召喚した上級悪魔(グレーターデーモン)との戦闘は一転して緊迫感溢れる内容になっていました。ただでさえ格上で相当強い(フランの両手をあっさり切り落とすシーンにはかなりビビりましたよえぇ……)のに、師匠たちのありとあらゆる策を潰してくる周到さまで持ち合わせているのが実に厄介です。そのうえスキルテイカーでフランの剣術スキルを奪うなど、ここまで敵のスキルを以て強くなってきた彼女らへの意趣返しのような行為には絶望感を覚えます。かつてない強敵との戦いにフランが勝ち残れるのか、良い感じにハラハラドキドキしてきましたね。

 

 

 さてゴジラ・フェスの目玉である新作特撮映像の件ですが、今回はゴジラVSガイガンレクスというタイトルでした。『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』で初めてその姿を現したガイガンにスポットが当たったということで、個人的にもかなりテンションが上がる内容でしたね。

 

www.youtube.com

 

 初っ端から複数のガイガンが街と自衛隊を蹂躙していく映像が目に飛び込み、そいつらに戦いに挑むゴジラの暴れっぷりに早速惚れ惚れさせられました。そんな中ガイガンを束ねる赤いガイガンレクス意外な戦闘方法が衝撃的。両手の鎌をチェーンソー付きの蛇腹状に変形させる様子は『ファイナルウォーズ』の再改造版を彷彿とさせますし、他のガイガンたちを操るかのような描写からは別格感が漂っていました。ガイガンの兵器としてのイメージを突き詰め、他個体を従える存在として君臨する様はガイガンたちの“レクス(王)”の如し。ここにきてガイガンの魅力を再発見した気分です。

 対するゴジラ胸を白く輝かせるなど、パワーアップしたかのような描写が多かったのが素敵でしたね。ガイガンレクスにどのようにして勝ったのか、肝心なところはカットされていたのが残念だったものの、最終的に戦場に独り立ち上がり咆哮をあげるシーンだけで勝ったという納得感が得られました。昭和のテイストを残しつつ、VSシリーズらしさも感じられる往年のファンにとって嬉しい内容だったかと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。