トランスフォーマーの実写映画シリーズ最新作『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の特報映像が先日公開。以前のタイトル発表から1年以上経ってようやく映像が見られました。『ビーストウォーズ』のビースト戦士たちが参戦するということでずっと待っていたこともあり、特報映像の存在を知った時は歓喜に打ち震えましたね。
↑当時の発表に関しての感想は上の記事を参照。
というわけで映像を見てみた感想ですが、まずオプティマスプライマル(ビーストコンボイ)をはじめとしたビースト戦士たちのCGに驚かされました。超ロボット生命体らしく金属的なパーツが散見される一方で、動物から変身したとわかる有機的な質感も混在しているのがわかります。『最後の騎士王』のグリムロックたち以上に生物らしさに溢れています。上の記事で懸念していた「生物っぽさとメカっぽさの両立」を見事に果たしたことに対して、かつてないほどの感動を覚えましたね。(他にもチーター(チータス)やエアレイザー(エアラザー)も確認出来ますが、いずれも「デカいメカアニマル」という印象を受けます)
他にもオプティマス・プライムやバンブルビー、実写シリーズお馴染みの面々も引き続き登場することにもびっくり。てっきりビースト戦士だけで話を展開するのかと予想していたのでちょっとプライマルと絡むのは意外でした。(これまでの実写シリーズと毛色が異なるからか、顔となるプライムたちも続投させたのでしょうかね)さらに主人公と告知されている少年はミラージュ(リジェ)とコンビを組む模様。名前の如くホログラムを駆使した幻影を使うミラージュの組み合わせも気になります。友人枠だけでなくホログラム使いの座も奪われたハウンドェ……来年夏に見られるビースト戦士たちの活躍に、是非期待したいと思います。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
ポケットモンスター
第135話「ポケモン! きみにあえてよかった!」
それぞれの目的を果たして無事帰還したサトシとゴウ。凱旋しながらも新たな旅の予感に胸を躍らせているサトシと、これからの自分の旅について一歩踏みとどまっているゴウの対比が目に焼き付きました。これまで何度も新天地をピカチュウと共に目指してきた前者に対し、後者は新しい日々への期待と不安が拮抗しているのが興味深いです。初めての友達であるサトシにどんな反応を取ってほしいのか……それについて悩むゴウは面倒くさいものの、どこかいじらしさもあって微笑ましく思えましたね。
そんな2人に初心を思い出させてくれたのがポケモンたち、という展開がまた良かったです。かつての思い出に浸りつつ、新しい発見や見たこともない光景に抱くワクワクを取り戻していくかのような過程にほっこりさせられました。個人的には幼少期のゴウと度々遊んでくれたケーシィの可愛らしいやり取りが印象に残ります。でもあのままゴウの家のコップを持ち帰ったんだろうなあのケーシィ……
そしてサトシとゴウの前にルギアが現れた時は仰天しました。あまりにも唐突な登場でしたが、2話で出会った時の仲で2人の旅立ちを見送るために姿を見せたと思うと結構エモいですね。サトシとゴウの出会いと始まりの象徴でもあるルギア、そんな相手が彼らの旅の最期を締めくくってくれることに胸が熱くなるラストでした。
ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン
第22話「天国の時! 新月の時! 新(ニュー)神父!」
FF……!!前回のショッキングな断末魔の後に何とか生存したのも束の間、アナスイを生かすために全力を注いで旅立った彼女の最期、原作を読んだ身としても涙が止まらなかったです。特に徐倫にサヨナラを言えたことに満足した様子が何とも感動的です。前回触れたFFにとっての知性が「思い出」ならば、彼女にとってのその生命の終わりは思い出を作ってくれた友達への感謝と別れであることが伺えます。徐倫の仲間であるフー・ファイターズは今ここにいる彼女のみ……ということを実感しながら、「さよならを言うあたし」のくだりでボロ泣きしてしまいましたよえぇ。
そんな仲間の退場にしんみりした一方で、ついに対面した徐倫とプッチ神父の直接対決には大いにテンションが上がりました。手錠デスマッチという対決方法を取り、DISCのハンデを背負いながらも「凄み」で神父を追い詰めていった徐倫には舌を巻くばかりです。アナスイと父のDISCを優先したものの、その優しさがあったからこそFFやアナスイたちも命を懸けられたのだと思うとどこか誇らしく思えてきますね。赤ん坊の奪取という“結果”のために手段を選ばなくなってきている神父に対し、仲間を守り父を救うという“過程”を重視する主人公たちの様子はジョジョ伝統の対比らしくて実に見応えがありました。
後宮の烏(からす)
第11話「布石」
度々烏妃の宿命が語られてきた本作ですが、今回はその宿命に追い詰められる寿雪の様子が印象に残りました。帝との碁にのめり込んだり九九たちとの日々に一喜一憂したりと年相応の喜怒哀楽を見せる一方、自分を殺しに来たと思われる宵月の影に怯える姿に胸が痛みます。温螢を代わりに行かせてしまったことを激しく悔いるシーンは彼女の人間臭い優しさと同時に、「烏妃は何も望んではならぬ」という教えに縛られている残酷さを如実に表していたように思えました。それ故「私は弱くなった」と嘆く寿雪を、弱い彼女のまま受け入れてくれる帝たちの寄り添い方にホッとさせられます。
また“大切な人との再会”に関して大きく触れられていたのもポイント。以前反魂の願いを申してきた女性が鵲妃(じゃくひ)本人だったことが判明し、彼女がそれほどまでに死んだ兄を想っていたという事実が興味深かったです。精々が楽土に渡る前の魂に会うことくらいしか出来ない本作の世界観において、死んだ相手を蘇らせることにこだわる描写には哀れさと禍々しさを同時に覚えます。どうやらその想いを宵月に利用されているようですが、例え外道に進もうとも兄に会いたい鵲妃を前にしてどうやれば救いになりえるのか……どのような慰めが必要なのか少し考えてしまいますね。
ぼっち・ざ・ろっく!
第10話「アフターダーク」
夏休みも終わり、ひとりの通う高校でもついに文化祭が行われることに。今回はその文化祭に結束バンドが出演するかどうかに1人葛藤するひとりの様子から始まりました。自信がついてきたもののネガティブなのは相変わらずなせいか、行ける!と思った矢先に落ち込むを繰り返す主人公の姿に苦笑いしてしまいましたね。周囲のみんながひとりの実力を認めているのに、彼女自身がそれを信じられずにいる状況に歯がゆさを覚えてしまいます。
しかし後半、そんな閉塞した状況を打開する廣井率いる「SICKHACK」の演奏には圧倒されました。これまで飲んだくれのダメ人間のイメージばかり先行していた廣井の底力、そしてひとりにバンドの楽しさを思い出させてくれる展開にグッときます。臆病な少女がちょっとずつ前に出ていこうとする過程に心が暖かくなりました。ひとりに応えるためにより一層特訓に励む喜多ちゃんも含め、文化祭ライブへの期待感の高まる回だったと言えます。まぁラストで色々台無しになった感がありますが。
(余談ですが、今年の冬に放送された『スローループ』の主役2人(ひより&小春)のアクリルキーホルダーが出てきてニヤリとなりました)
ブルーロック
第10話「このままで」
前回に続いてめっちゃ熱い!!前半はチームZの面々が次々と覚醒していく中、今度は凪の覚醒に衝撃を受けました。普段無気力な天才がサッカーの楽しみに目覚める展開は来るだろうとは思っていましたが、予想以上に早いタイミングだったので意表を突かれた気分です。対する潔もフィールドの理想形を組み立てる武器を開発するなど負けておらず、両チームの拮抗ぶりが見ていて燃えますね。
そのうえチームZ側から久遠がついに動いたことでより興奮度が高まりました。以前の回想でもあったようにかつてついてきてくれない仲間を見限っていた彼が、真剣に夢を追う仲間に触発される展開はわかっていても心が躍ります。手段を選ばなかった男が、レッドカードという形ながらもフィールドに戻ってきたことをこの辺りのやり取りで実感します。
極めつけはラストのフリーキックでの攻防ですね。玲王たち敵エースのシュート3連発を全て防ぐやり取りには手に汗握りました。これは負けたか……?→うおおお防いだ!!といった感想が何度も湧き上がってきて、本作を見ている中でトップクラスの熱量に溢れていたと思います。
遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!
第37話「暗黒のズウィージョウ」
ズウィージョウが久々に悪役らしいことをしていた気がする今回。ルーグにショックを受けさせた理由が彼のネガティブ的エネルギーを手にするためというシンプルなものだったことにちょっとショックを受けました。パン屋としておとなしくなったかと思っただけに、力を求める野心がまだあったことに驚かされますね。(ただやることがいちいち回りくどいのは癒し)ルーグの影響で全宇宙の面白いものがなくなることに何の躊躇もしていない点も、ラッシュデュエルを遊びではなく戦争の道具として捉えているズウィージョウらしいと言えます。
そんなズウィージョウに真っ向から立ち向かった遊飛の活躍も今回の見どころ。力さえ手に入ればそれでいい相手に対し、「面白いものがなくなったらつまらない」という理由で戦う様子は子どもらしい純真さに溢れていました。フュージョンを駆使したズウィージョウに逆転勝ちされてしまったものの、新エースのジョインテック・ヒーローのカッコよさ、それを一度手札に戻して再度召喚するテクニックなどを披露した遊飛に好感が持てるデュエルでした。(あと余談ですが、ズウィージョウがブラックホールを伏せていたことが判明するシーンは思わず吹き出しましたね……)
ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突
Episode4
ついにウルトラマンレイガ登場!劇場版『タイガ』以来となるニュージェネウルトラマンの合体形態が再び見られたことには感動しました。でも一旦グルーブやウルティメイトファイナルになるプロセスを挟まなければいけない点は少々冗長に感じてしまいました。戦いぶりもやや重厚感が感じられる取っ組み合いからスピーディーな格闘戦に移るのが何とも印象的です。何より初登場の時以上に「有無を言わさぬ強さ」が出ていたと思います。(露払いをしっかりこなしたゼットもカッコいい!)
また目的がギナを救出することにあったのも個人的には好印象。消滅してしまったとはいえ、グリージョという想いを通じ合える相手に会えたことでギナに救いを与える展開には唸らされました。直後に入ったアーリーベリアル&トレギアに余韻をぶっ壊されてしまったものの、ちょっとしんみりさせる幕引きにジーンとさせられましたね。
そしてラストはウルトラマンUSA(スコット&チャック&ベス)の登場でさらにテンションが爆上がりしました。アブソリューティアンの1人であるアブソリュートティターンとの戦いが始まることにワクワクさせられます。そのうえティターンやタルタロスがあのノアの排除に乗り出していることにも驚愕させられました。これはもしやノアやネクサスも来るのか……?
トランスフォーマーといえばアニメシリーズも気になるところ。聞けば現行のシリーズはNetflixで独占配信させられているようで、こちらに関しても見てみたいと思っています。ネトフリに入れば済むものの、どうせならテレビ放送や他サイトで配信してほしいとつい考えてしまいますね。(もっと欲を言えばトランスフォーマーの戦いを延々を描くだけではなく、地球の子どもたちとの触れ合いも重視した作品を見たいところ)今後のトランスフォーマーがどうなっていくのかも含め、出来る限りシリーズを見守っていく所存です。
ではまた、次の機会に。