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2023年春アニメ簡易感想 その10

 

 

 

 現在放送中の『仮面ライダーギーツ』。そのスピンオフ情報が先日発表されました。毎年この時期の恒例でもあったので来るだろうとは身構えていましたが、まさかの2作品同時発表だったのは予想外。その内の1つが謀略編で退場してしまった晴家ウィン/パンクジャックの過去編らしいので早速興味が湧いてきます。(デザグラの真っ黒な部分が明かされそうで不穏ですが……)しかもそれだけでなく、もう片方があの「仮面ライダーシノビ」参戦というのですから驚きです。

 

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 シノビといえば『仮面ライダージオウ』に登場したミライダーの1人。ジオウの歴史における2022年のライダーということもあり去年はシノビ関連で何かあるのではないか?と期待したものの何もなかったので、年を跨いで出してくれたことには困惑と喜びが湧いてきます。しかも景和/タイクーンを主役に据えているところも素敵で、神蔵蓮太郎/シノビとの相性が良さそうです。またタイクーンのシノビアーマー(?)や仮面ライダーハッタリのアナザーライダーらしきものなど、ちょくちょくジオウを思わせる要素が多いのも特徴的。さながら未だ終わらぬ平成ライダーの残滓を見せつけられた気分です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

【推しの子】

第4話「役者」

 かなの頑張りと彼女が無下に扱われている実情を知ったアクア。いざ自分の出番が来てからのアドリブで主演の本気、そしてかなの実力を発揮させる手腕には舌を巻きました。原作者や視聴者から落胆される実写化ではあったものの、最終回のみ大きく評価されるというオチにもほっこり。現実はそう簡単に変わらず辛いことばかりですが、本少しだけでも救いを与えてくれるほろ苦い展開にウルっとと来ましたね。

 そしてかながアクアのことを気にし始め、作中でのヒロイン度を一気に上げてきたのが注目ポイント。アクアの方は“まだ”気付いてはいないのですが、新たなB小町の候補として提案するなど2人の距離が縮まっていく過程に思わず悶えてしまいます。かなの好感度も爆上がりするイベントとして個人的にも大好物の内容でした。

 そしてアクアとルビーが陽東高校に入学してからのエピソードも印象的。ルビーの方はグラドルにしてエセ関西弁そして爆乳の「寿みなみ(ことぶき・みなみ)」と友達になったり有名マルチタレント「不知火フリル(しらぬい・フリル)」と同じクラスだったりと充実しているように見えて、本人はまだ何者でもないことが痛烈に表現されていました。(ミヤえもんのくだりもあって大分ギャグでしたが)ドラマで知る人ぞ知る存在になったアクアと比べても、1歩も2歩も遅れている妹の現時点での兄との差が伝わってきましたね。

 

 

山田君とLv999の恋をする

第5話「詳しく聞かせてもらおうか」

 瑠奈との約束で茜に待っていたのはまさかの過激派(?)瑠璃姫ファンという……前回の時点で約束をすっぽかされるのは予想していましたが、怪しいメガネ男とブッキングまでこじつけた瑠奈のやり口には少々愕然としました。しかもこのメガネ男の絶妙なヤバさも相まってかつてないほどのハラハラさせられましたね。軽い気持ちでやったイタズラがここまでの事態を招いたことに、瑠奈の思春期の子どもらしい浅慮な一面が感じられます。

 当然そんな瑠奈に兄たちも怒り心頭でしたが、肝心の茜が瑠奈を気遣ってくれたことで丸く収まったことに一安心。あくまで瑠奈が自分の居場所を守りたかったことを感じ取り、彼女の手を取ってくれる主人公の心の広さには感嘆を覚えます。1人ぼっちだった少女の輪の中にも入ってこれるという、茜のグイグイくる長所が良く出ていたと言えます。

 山田をはじめとした、この件で茜たちを心配してくれるギルドメンバーがまた素敵。中でも「鴨田たけぞう(かもの・たけぞう)」さんの本気で泣き叫びながら茜を助けに来る様子は、緊迫感がありながらもフフッとさせられました。結果的にギルドメンバーの関係を深められたとして、心が暖かくなる回だったと思います。ただしメガネ男は帰れ。

 

 

スキップとローファー

第5話「チクチク いそいそ」

 学園モノ定番イベントの1つ球技(バレー)大会で俺たちが勝つぞ!!とノリノリのクラスメイトに陽キャのパワーを感じた件。そんな中前半は、美津未たちに少々辺りが強い江頭さんにスポットが当たりました。どこか嫌な感じを見せてきた江頭さんですが、同時にムカついた奴に対する感情や相手へのコンプレックスを抱く様子などには親近感が湧いてきます。(努力しても届かないと卑屈になる辺りがまた胸に突き刺さりますね)美津未のような主人公ポジティブではない、等身大のネガティブがあるからこそリアルな江頭さんに目が離せなかったです。

 そんな江頭さんの心も解きほぐしていく美津未は流石といったところですが、後半からは志摩くんとの距離感に悩む意外な一面を見せていたのがまた興味深いです。大会当日で目が合うもののいまいち合わせられない、このもどかしい関係にこそばゆいものを覚えてしまいます。その問題にあの兼近先輩がヒントを与えてくれる展開の意外性(上の江頭さんもそうですが、最初は印象が悪かったキャラが徐々に魅力を出してくれるのが良き)もありやきもきしながらも、この感情の錯綜が美津未たちの心にどのような答えを出してくれるのかという期待に胸が膨らむ回でした。

 

 

この素晴らしい世界に爆焔を!

第5話「爆裂狂の誕生(プレリュード)」

 ついに訪れためぐみん運命の時。絶体絶命の状況でこめっことゆんゆんを守るため、めぐみんが爆裂魔法を習得してからの流れに興奮しっぱなしでした。お馴染みのBGMと凄まじい作画の合わせ技がまた最高で、ずっと見たかったエクスプロージョンを見ることが出来ましたね。いざという時のためにと夢を諦めかけていた中習得成功し、最初の爆裂魔法の披露がこれとはめぐみんにとっても素敵な思い出だったのだと思います。(スキルポイントの糧になってくれてありがとうカモネギ……)

 まためぐみんたちを助けようと中級魔法を習得するゆんゆんにもグッときました。最後まで爆裂魔法を貫いためぐみんとは対照的なものの、友達のために自分の計画を捨てられる気概を見せてくれたことには素直に感動させられます。何だかんだで2人とも良い関係であることを前回から引き続き体感しました。

 あとはやはりこめっこ関連の答え合わせが衝撃的。ちょむすけとの出会いや封印をサラッと解いていた事実にはそういうことか!と膝を打ちました。というか上級悪魔を前にしてゴブリン呼ばわりしたり威嚇したりと、肝が据わりまくった少女に大物の予感が感じられましたね……

 

 

贄姫と獣の王

第3話「魔族と人間の町」

 序盤のサリフィと王様のお忍び城下町デートにほっこりしたのも束の間、今回も例によってエグい描写がてんこ盛りでした。町で暮らす一般魔族は前回の貴族たちと比べると朗らかで仲が良さげでしたが、人間が出た瞬間に怯え逃げ惑う変わり様でギョッとさせられます。魔族たちにとって人間がどれだけ恐ろしい存在だと伝わっているのかがこの時点で読み取れて、それまで優しかった住民の反応に嫌な生々しさを覚えました。

 さらに後半では人間の町に戻されたサリフィの様子が展開されると同時に、魔族を恐れた町民による彼女への迫害するシーンでも似たような嫌悪感を抱きました。(診療所のおじさんおばさんの反応にも頭を抱えましたが、彼らもひどい目に遭わされたと思うとどうにも……)人間も魔族も、互いのことを何も知らないままに恐怖してしまう構図に本作の世界の“歪み”のようなものを感じずにはいられません。

 結局サリフィはどこにも居場所がない現実を突きつけられただけのように感じますが、だからこそ王様が彼女の居場所になっているとも思えました。突然出てきた瘴気の問題もあっさり解決したことには拍子抜けしてしまったものの、与えた指輪が2人の婚約関係・離れない証になっていることにはキュンときましたね。久々に王様の人間形態も見れて興味深かったです。

 

 

 仮面ライダー情報に関して、先日の時点では上述のギーツスピンオフが印象的でしたが、本日突如発表された『仮面ライダー555(ファイズ)』の正統続編の情報はそれ以上の衝撃となりました。

 

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 本日令和5年5月5日を「ファイズの日」と定め仮面ライダーファイズ20周年を同時にお祝いしていましたが(令和5年に20周年とタイミングが狙ったかのように綺麗すぎるのが好き)、最後の最後にとんでもない爆弾が投下された気分です。仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインという劇場版を意識したかのようなタイトルに、15秒の映像の中で見せる新型ファイズの姿など否が応でもワクワクさせられます。半田健人さんのドスの利いた「変身」がたまらなくカッコいいですし、新型ファイズスマホをベルトに装着しているのがまた最高です。果たしてどのような内容になるのかまだまだ未知数で期待半分不安半分ですが、当時ファイズを楽しんだ少年時代を思い起こしながら、ワクワクに身を任せつつ続報を待つ所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。