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2023年春アニメ簡易感想 その4

 

 

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 いよいよ来月に公開を控えているVシネクスト『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』の予告編が先日到着。以前公開された特報映像に続いて内容の詳細が明かされましたが、全体を通してだいぶ狂気に包まれていることを改めて実感しました。ドンブラザーズパートはいくらか真面目なように見えますが、ゼンカイジャーパートのカシワモチ濃度の高さにはくらくらしてしまいそうになります。(そんな中必死にシリアス要素を担っているステイシー、頑張ってるね……)

 しかしそれ以上に衝撃的だったのが介人とマスターの対面ですね。そっくりな2人が対面したことでマスター=介人という図式が崩れたわけですが、それ故結局マスターは誰なのか?と疑問が浮かんできてしまいます。またニュースなどで「マスターの正体が明らかに!?」みたいな煽り文句が貼られていますが、ドンブラザーズ本編でも明らかにならなかった喫茶どんぶらのマスターの謎をここで明かすとはあまり思えません。果たして映画で本当にマスターが何者なのかわかるのか、半信半疑で待つとします。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

【推しの子】

第1話「Mother and Children」

 『かぐや様は告らせたい』でお馴染み赤坂アカ原作のアイドル漫画がついにアニメ化。初回から約90分という映画のような長大な尺には放送前から度肝を抜かれました。(ただ以前から原作を読んだいた身としてはプロローグをまとめてやっておきたいことが何となく読み取れました)この時点から力の入ったアニメ化であることが察せられますね。

 本編に関してはアイドル「星野アイ(ほしの・アイ)」の妊娠発覚からファンである担当医の死、そして彼がアイの子どもに転生するなどノンストップで進んでいくのでスイスイ見ることが出来ました。愛久愛海(アクアマリン)」と「瑠美衣(ルビー)」の2人の転生赤ん坊のキレの良いギャグにも終始笑いが止まらなかったです。特に「神」を名乗るくだりは声が付くと原作異常に破壊力が増しているように感じられて面白かったです。そんなギャグとは裏腹に芸能界のシビアさもしっかりと描かれていました。しかし打算と嘘で塗り固められた芸能界の中でアイが圧倒的な“嘘”でのし上がっていく様子や、アクアの前世の記憶持ち故の不気味さなどがあってそちらの印象が先行するのでエグさはそこまででもなかったと思います。

 そして序章のメインであるアイの感情の変化に関してもわかりやすかったです。はじめはおちゃらけた態度で母親をやっていたものの、アクアやルビーと過ごしている内に親としての自覚・彼らへの愛情を獲得していく過程にグッときます。その矢先にファンに刺されて死亡するラストも、その描写故に衝撃と悲しみを呼び起こしてきたと言えます。アイが動かなくなった瞬間や復讐に燃えるアクアの作画が崩れていく演出も相まって、90分という長さも気にせず見入ってしまう1話でしたね。

 

 

山田君とLv999の恋をする

第2話「そろそろボス湧きの時間なんで」

 山田との一夜の過ちはやっぱりなかったものの、代わりにややこしい仲の拗れ方が描かれた今回。基本的にネトゲ本位の山田の歯に衣着せない発言に笑いつつ、流れ弾を喰らう茜に同情してしまいした。パーティーのストレージ圧迫は確かに問題なのですが、あまりにもデリカシーのない「ゴミ」発言には少々呆れてしまいます。一方で茜の憂いた表情を気にしてくれる察しの良さには好感が持てますね。その気遣いを告白女子に対しても発揮しようぜ……ツンが多いようでいて、茜と接していく内に山田のデレが増えていく感覚もたまりません。

 そして茜に関しては上の容赦のない言葉が未練に繋がることに。いらないものは捨てなければならない「取捨選択」の話が、元カレに対する想いを断ち切る流れに入っていったことには思わず膝を打ちましたね。前回の別れ話からずっといっぱいいっぱいだった茜の心のストレージを、元カレのプレゼントであるペンダントを捨てることでスッキリさせていく内容は見事の一言。(茜の悩みを聞いたり断捨離に付き合ったり共に吞みまくってくれるももちゃんがまた素敵)吹っ切れてからの酔っぱらいには苦笑いしてしまうものの、ここから少しずつ主人公が前向きになっていくことに期待したいです。

 

 

スキップとローファー

第2話「そわそわ うろうろ」

 この主人公、早くもクラスメイトからおもしれー女&小動物認定されてる……自己紹介やカラオケといったイベントで若干滑ることはあるものの、圧倒的な前向きさと自己肯定感の高さで乗り越えていく美津未のキャラに早速惹かれることになりました。一方でクラス女子の当て馬にされてることに気が付かなかったり周囲の誉め言葉を真に受けたりと、悪意やおべっかといったものに恐ろしいほど疎いので見ていて心配になってきますね。

 とはいえ「村重結月(むらしげ・ゆづき)」といった気にかけてくれるクラスメイトもいて、少しずつクラスのみんなと馴染んでいく様子が描かれていたので一安心。空回りも多くて危なっかしい美津未ですが、彼女を取り囲む暖かな状況にほっこりさせられました。

 一方で志摩くんに関しては何やら不穏で驚きました。前回と同じく人当たりのいい性格で美津未たちに接しているものの、自分に近づく相手に笑顔で拒絶する態度にはちょっとびっくり。特に演劇部の部長に対して「そんなことも察せられないでよく劇作家とか名乗れましたね」と毒を吐くシーンにはギョッとさせられます。前回から感じていた彼が抱えている闇について、ますます興味が湧いてきましたね。

 

 

この素晴らしい世界に爆焔を!

第2話「魔法学校の禁忌(タブー)」

 引き続きめぐみんの学校生活が描かれましたが、紅魔族のヤバさに思わず唖然。魔物を盆栽にする趣味の時点でとんでもないのに、そこから発生した魔物の討伐で里ごと粉砕する先生たちの暴走はあまりにも狂気に満ちていました。(意中の相手を待ち伏せするために穴を掘って潜む奴がまだマシな部類とかどういうことだよ……)そのくせ魔法の威力は高いわ破壊した里を1日で修繕するわ能力だけは非常に高いのがタチが悪いです。前々からスペックの高さ、そして頭のおかしさが強調されていた紅魔族についてを改めて学び直した気分です。

 しかしそれを除けばめぐみんたちが普通に学園生活を送っているのは微笑ましかったです。クラスメイトとの仲も結構良好なのは見ていて安心させられます。そんな中例によってぼっちなままのゆんゆんの不憫ぶりが際立つのですが、何だかんだで成績は恵んと揃って優秀なのは流石といったところ。他にはアニメ2期で登場したちょむすけを拾ったのが妹のこめっこだったりと、ちょっと意外な事実が判明したのも印象的でしたね。

 

 

 上のドンブラゼンカイでのマスターの話の続きですが、そもそもマスターの正体について制作側が考えているのかも気になるところ。ドンブラザーズの終盤で「ただ者ではない」の説明だけで済ませていた辺り、案外特に決めていない気がします。ドンブラゼンカイを制作しているときも、

 

香村純子(マスターって何者……?)

井上敏樹(マスターって何者……?)

白倉伸一郎(マスターって何者……?)

 

 ってことになっているのでないか?とつい悪いファンとして邪推してしまう今日この頃です。

 

 

 ではまた、次の機会に。