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2023年春アニメ&特撮簡易感想 その18

 

 

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 6月に入り春アニメも終わりに差し掛かってきた今日この頃。今見ている作品への別れを惜しむと同時に、7月からの2023年夏アニメへの期待を覚える人も多いかと思われます。かくいう僕も、次に見る作品を選んでいる真っ最中です。例によって気になるアニメが多いため、選出に苦労しています。

 そんな中以前感想を書いた作品の2期や、分割後半クールの作品はほぼ確定で視聴予定。中でもBLEACHは今最も楽しみにしている夏アニメとなっています。BLEACH 千年血戦篇 -訣別譚-と題された2クール目がどうなるのか上のPVを見て確認したのですが、1クール目と同じかそれ以上の熱量が感じられる内容で興奮してしまいましたね。

 中でも1クール目よりもアニメオリジナル展開が多そうなのが目に留まります。平子の「卍解」のセリフは思わず鳥肌が立ってしまいました。原作漫画では結局出なかった平子の卍解(ノベライズでは出たらしい)がついに映像化されるのか!?ということは檜佐木や他のみんなの卍解とかも期待していいのか!?とついついテンションが上がってしまいます。原作既読済みでも予想外の展開で楽しませてくれそうなBLEACHアニメ、実に楽しみです。下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『【推しの子】』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

山田君とLv999の恋をする

第9話「ギルドの一大事だよっ!!」

 コンビニバイトを始めた茜の山田とのやり取りにほっこりしたのも束の間、新しいギルドメンバーに敵意剥き出しの瑠奈に呆れ返ってしまいました。女子らしい新入りを追い出そうと画策する辺り全く懲りていないのですが、茜が宥めてくれたのもあって以前よりも可愛げがあったまま終わったことにホッとさせられます。それどころか以前は排除しようとした茜に懐くあまり、茜が新入り女子に取られるかもしれない嫉妬全開だったのが微笑ましかったですね。

 その新入りというのが山田のクラスメイトの眼鏡女子椿ゆかり(つばき・ゆかり)」だったのが個人的には興味深かったです。彼女に関しては言葉の節々から山田への好意が隠しきれていないのが何とも可愛らしいこと可愛らしいこと。無表情のようでいて、彼の受け答えに密かに一喜一憂する様子には見ていて悶えてしまいます。山田と仲のいい茜に思うところもあるようですし、椿がギルドで茜と対面した時どうなるのか実に気になります。

 そして茜と山田の関係は終盤のお見舞い展開が印象的。風邪に苦しむ主人公の前にお見舞いに来てくれる……ベタすぎるものですが、それを直球でやってくれたのでかえって最高だったと言えます。例によってイケメンムーブを決めてくれる山田に胸キュンが止まらなかったですよえぇ。

 

 

スキップとローファー

第9話「トロトロ ルンルン」

 劇中の夏休みも後半に差し掛かった今回は美津未が実家に里帰り。石川県の凧島町(モデルは珠洲市らしい)でフミちゃんをはじめとした昔なじみの友人たちと過ごす美津未の様子は、これまでとは打って変わっておっとり&やんちゃ少女といった感じになっていました。高校ではシティガールとして振る舞っているつもりの美津未ですが、この気兼ねない態度がある意味で素なのかもしれません。美津未が肩ひじ張らずにのんびりと過ごせる故郷での日々は、いつも以上にゆっくりとした演出も相まってノスタルジーを覚えました。

 そして後半は夏休み明けからスタート。いつも通りの高校生活でみんなとの再会を果たす様子にこれまたほっこりさせられます。何より今までと同じようでいて、みんな少しずつ変わっていることを美津未が感じ取るシーンが興味深いですね。単なる夏休みデビューに留まらない、微妙な変化に若さを感じます。

 一方で志摩くんがまたもや暗い影を落としていたのも印象に残りました。何と言っても彼のモノローグが本格的に出てきたのが特徴的で、美津未にずっと距離感を覚えていることに思わず胸が痛みました。彼が抱えている闇は未だに詳細不明ですが、前に進める美津未たちに対し自分は輝く資格がないと思っているのが悲しいですね。(そのシーンの志摩くんがずっと日陰にいるのがまた哀愁を誘います)その分美津未のフォローにまたも救われたのは良かったのですが、文化祭の出し物がよりにもよって演劇なのが……

 

 

この素晴らしい世界に爆焔を!

第9話「紅魔の里からの来訪者(デストロイヤー)」

 アクセルに向かう道中のめぐみんの役立たずっぷりがエグい。数の多いモンスター相手に爆裂魔法はコスパが悪いってものではないので当然ではあるのですが、いつも以上にうるさかったので余計に足を引っ張っている印象を受けてしまいました。そのしわ寄せを一心に受けているゆんゆんも可哀想でしたが、活躍の場を与えられず燻ぶるめぐみんの姿にどこかいたたまれない気持ちにさせられましたね。

 しかしアーネス(最後まで不憫で悪魔ながら同情します……)との決戦ではそのなりふり構ってられないスタイルが大活躍。ちょむすけを囮にする作戦はひどすぎてちょっと引いてしまいましたが、爆裂魔法を撃つ場さえ整えられれば活躍出来ることを証明してみせたのは良かったですね。魔法との打ち合いで正面から勝ってみせるなど、爆裂魔法の破壊力の凄まじさを改めて視聴者に叩きつけてみせたと言えます。(あと余談ですが、アクセルの町に降りた謎の光はやはりアクアとカズマなんでしょうかね?

 

 

贄姫と獣の王

第7話「愛と憎しみの少年」

 魔族への敵意を隠さないイリヤのストーリー後編は、彼が抱える過去と魔族への憎しみに早くも胸が締め付けられることになりました。家族や故郷を魔族に奪われた過去回想は、映像だとより凄惨なものに仕上がっていたと思います。(妹を目の前で喰い殺されるシーンとか妹の叫びが悲痛すぎて、これは魔族を憎むわけだ……と納得させられます)孤独から救ってくれたサリフィへの想いも当然あるのですが、イリヤにとってはそれ以上に憎悪がその身を支配していることが伝わってきましたね。

 そんなイリヤと王様の一騎打ちでは、王様とサリフィの信頼の前に立ち尽くすイリヤに思わず閉口してしまいました。大切な幼馴染を守るつもりが傷つけてしまっていた事実に打ちのめされる姿は、滑稽である一方であまりにも可哀想で同情を覚えます。最終的には丸く収まったものの、イリヤの魔族への憎しみや両種族の軋轢など何の問題も解決していないままというのが本作の無情さを表していましたね。だからこそラストのお茶会に癒されるのですが、どうしようもない現実をサリフィは前にどこまで理想を貫けるのか、という懸念も生まれてくる回でした。

 

 

華衛士(センティカ)F8ABA6ジサリス

第4話「よろこびの歌」

 今回の目玉は何と言ってもジサリスとフォビアの戦闘シーン。自身のスマホレブック?という名称らしい)を使って携帯変華した「センティカ フォビア」の銃を基本武器にしたスタイルに対し、質量を持った残像のような必殺技で倒すジサリスに思わず吹き出してしまいました。お互い携帯変華してからはジサリスの方が圧倒しているような印象を受けましたし、フォビアはジサリスと比べて戦い慣れしていないのでしょうか。ストリートギャング出身という背景も気になるところです。

 そして声を出すことを禁ずる世界での解決法が「歌」だったことには驚きつつもグッときました。何年も声を出してこなかった人たちがいきなり言葉を話すのは難しい様子にも納得がいきましたし、代わりに歌に想いを乗せることで心を打つ、というロマンチックな理論も素敵です。そんなアユカたちの合唱をバックに上述の戦闘が繰り広げられていたのもオシャレでしたね。

 その他にも世界を救った証らしいシール、それを集めるアユカの使命など終盤で少しずつ情報が明らかになってきましたが、個人的には栗山航さん演じる謎の男「ゼーゲン」の登場のインパクに持っていかれました。例によって何者なのかはわかりませんが、如何にも本作の黒幕っぽい立ち振る舞いにドキドキが止まりません。(薄暗い部屋に幹部らしき連中と共に席に座る様子が実に悪の大ボスっぽい)牙狼』とは打って変わって善悪が逆転したような配役が最高のラストでしたね。

 

 

 もちろん上のBLEACH以外にも見る予定の作品がたくさんある2023年夏アニメ。他にも『スパイ教室』や『シュガーアップル・フェアリーテイル』といった冬アニメからの分割作品にも注目しています。(スパイ教室は放送終了1週間後に2期扱いで発表したのが少々謎ですが)

 

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 どちらの作品も非常に気になる引きで「続きは夏に!」といった感じに終わったので、その続きを見れる時をずっと待っていました。ティアやモニカたちのチームの行方は?アンとシャルの関係はどうなっちゃうの?とそれぞれの展開に気が気でなかったです。

 そして上のBLEACH含め、春アニメが終わっても楽しみな作品が多く待っている事実に心が躍ってしまいますね。7月からもアニメを思う存分堪能していく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。