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2023年春アニメ&特撮簡易感想 その20

 

 

 

 先日から開催されている「東京おもちゃショー」。仮面ライダーウルトラマントランスフォーマーゾイドベイブレードXといった日本が誇る様々なホビーの情報が一堂に集うイベントはネット上で見ている側にとっても実に楽しかったです。Twitterなどで流れてくる新情報にここ数日、興奮させられっぱなしでしたね。

 そんな中ひと際異彩を放っていたのがディズニーのブース。今年で創立100周年を迎えるディズニーが100周年記念の企画を次々と打ち出しているとは聞いていましたが、その中の1つに「ディズニーの変身ベルト」なる謎の商品まであったことには衝撃を受けました。「Disney IMAGINATION BELT」と名付けられたこのベルトにはディズニー100年の歴史が刻まれているという設定で、10種類の鍵を側面に差し込むことでそれらが解放されるとのこと。中心部に全ての始まりである『蒸気船ウィリー』の物と思われる舵が設置されているなど、ディズニーファンならニヤリとする要素まで内包しているのが素晴らしいです。

 ただこのベルト、仮面ライダー好きにとっては新しいライダーのベルトにしか見えないのがおかしいですね。この商品を制作したのもバンダイですし、デザイン的にもライダーシリーズで実際に出てきそうなのが何とも言えません。というか既にネット上では「ディズニードライバー」とか「仮面ライダーディズニー」とか存在しないワードが出回り、存在しない記憶を語り出すネタまで浸透しているのが面白すぎます。流石のオーマジオウもディズニーの歴史まではモノに出来ないだろう」「たぶんマーベルやスターウォーズの歴史も受け継ぐことで最強フォームの「仮面ライダーディズニープラス」になる」ってツイート見た時は笑い死にそうになりました。こういった意外とノリがいいディズニーに驚きつつ、それに乗っかるネットにちょっと笑わせられる面白い体験が出来て実に楽しい今日この頃でした。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

【推しの子】

第8話「初めて」

 この男……1話で3人もの女子を落としやがった……!完璧にアイになりきってみせたあかねに動揺しっぱなし&照れ顔連発するアクアに最初こそニヤニヤさせられたものの、そのプロファイリング力を狙って敢えてカップルになるやり口に唖然とさせられました。アイに隠し子がいる可能性を突き止めたあかねを逃したくないのはわかるものの、結局のところアクアは復讐のために全てを利用しようとしていることを改めて理解する羽目になった気分です。そして彼の天然タラシっぷりに脳が破壊される重曹ちゃんが本当に可哀想……

 一方でアクア自身の悩みに触れていたのも大きなポイント。精神は肉体に引っ張られると言いますが、アクアも前世の自分と今の自分の境目がなくなりつつある事実に不思議と胸がザワつかされました。そうして「自分にとってアイは何なのか?」という、復讐の動機にも関わる疑問にも触れていてゾッとさせられます。アクアの復讐は、そんな失われつつ自身のアイデンティティを守る側面もあるのかもしれませんね。

 それはそれとして、ラストはMEMちょをB小町のメンバーに誘ってみることに。普段飄々としていながら、勧誘されてちょっとときめいてしまう様子は中々に破壊力抜群でしたよえぇ。これまで自分を見せないようにしている素振りだったMEMちょの、本音の反応であろう瞬間に興奮が止まりません。

 

 

山田君とLv999の恋をする

第10話「きっといつか傷つく」

 椿が如何にして山田に想いを寄せるようになったのかが描かれた今回の序盤。冷静でいるようでいて、山田が他の誰かと付き合う可能性に泣き出す脆さを見せたことにほろりときてしまいました。後述の山田の本質を知って「この人を好きになってはいけない」と頭の中では思っていたものの、結局好きになってしまったところがまたいじらしくて目が離せなくなります。

 そしてついに明かされた山田の過去も興味深いです。側にいてあげた女子の好意に応えられなかったこと、優しさ故の無頓着ぶりには思わず頭を抱えてしまいます。自分に興味がないから好意にも気付かない、あるいは目を背けているのに周囲にはさりげなく優しい……劇中で椿が言っていたように、この「残酷な人」こそ山田という少年の厄介なところなのかもしれません。(山田自身罪悪感があるものの本質に気付けていないのがまた罪深い……)

 それを知った後だと風邪気味でも山田と普通に接していられる茜には感心させられますね。さらに元カレに触れられた件を「恋愛なんてそういうもん」だと割り切るメンタルの強さがまた魅力的です。茜の言葉を受けて、山田が記憶の中の少女の笑顔を思い出してちょっと救われる展開にもウルっときました。山田にとっても、茜のそういったはきはきしたところに救われているのかもしれませんね。

 

 

スキップとローファー

第10話「バタバタ ポロポロ」

 文化祭の準備という学園モノの一大イベントの前半が描かれた今回は、張り切りすぎて空回りしてしまった美津未に胸を痛めることになりました。何でもかんでも引き受けたことでどんどん疲弊していき、クラスメイトの心無い言葉に傷付くシーンはもう見ていられなかったです。普段こそとんでもないポジティブ少女な美津未ですが、彼女だって無理をしすぎて失敗したり泣き出したりすることがよくわかります。何だかんだで上手いこと交わしている志摩くんとは対照的に、真面目で愚直すぎるが故の失敗と言えますね。

 志摩くんもそんな美津未の姿に過去の自分を重ねるなど、辛い展開も少々多かったです。彼の過去が明らかになると同時に、純粋さが通用しなくなる瞬間は見ている側にとっても心苦しいものを残していきます。ただそんな状況でも諦めない、すぐに立ち直ってみせる美津未がそんな苦しさをいくらか紛らわせてくれました。「起き上がるのも無茶苦茶得意」という彼女の言葉の頼もしさには胸が暖かくなります。出し物の劇と自分を重ね合わせながらも良いところだけを抽出するなど、主人公の「良かった探し」の達人ぶりは見ていて本当に癒されますね。

 

 

この素晴らしい世界に爆焔を!

第10話「駆け出しの街の冒険者達(アウトロー)」

 とうとうアクセルに到着しためぐみんとゆんゆんが孤立していく様子に涙……ただ予想していたよりも最初は受け入れられていたのが結構意外で、そこから徐々に周囲がめぐみんのヤバさに気付いて距離を取っていく過程に残当ながらも同情を覚えました。というか序盤は「魔力の高い紅魔族だ!」と期待してくれる人が多かったのも驚きです。(紅魔族は頭がおかしいという噂は思ったよりも広がっていないということでしょうか)

 またそのような扱いになるともなるとも知らずに自信満々で訪れるめぐみんたちが見ていて痛々しい。カードの照会で自分の知力の高さなどをアピールするめぐみんなど、後の展開を思うとこっちが羞恥心で顔を覆ってしまいそうになります。ゆんゆんもゆんゆんで予想通りぼっちで過ごしており、2人仲良く文無しになりかける過程に胸が痛みましたね。

 そして今回はどっかで見たような人物たちがほぼ声だけで登場したのも大きな見どころでした。受付での面々などもそうですが、彼らが出てくるだけで不思議と安心感を覚えますね。このヘッポコな奴らが揃ってこそこのすば!だとつくづく思います。

 

 

贄姫と獣の王

第8話「海神と第二の試練」

 サリフィの次なる試練として待っていたのは人間嫌いとされる「ガロア」公爵の接待。しかしガロアと思われた者は別人で、本物は虐げられる老魔族を演じていたというネタ晴らしには衝撃を受けました。確かに偽ガロアの横暴さには違和感を覚えていたものの、替え玉で王様とサリフィを試していたガロアの胆力には思わず舌を巻いてしまいます。そしてそこまでせざるを得なかった海竜族の立場の問題や、戦で命を奪い続けたガロア自身の心情にも何とも言えない苦々しさを残すことになりました。

 そんな曲者ガロアとの接待でも自分を曲げなかったサリフィは例によってカッコよかったです。王様の隣に立つに相応しくなりたいからこそ、目の前の非道から決して逃げない姿勢には惚れ惚れさせられます。(かつてのそそっかしい様子を知っていると、今の気品溢れる振る舞いを身に着けた姿にも感動させられますね)老魔族(本物ガロア)のために妃の身分を諦めようとする向こう見ずには相変わらずハラハラさせられますが、サリフィも着実に一歩一歩を進んでいることが伺える回でもありました。

 

 

華衛士(センティカ)F8ABA6ジサリス

第5話「見えないかいじん」

 今回はドゲンジャーズの世界かな?となった件。「株式会社悪の秘密結社」とのコラボ回でもあったのですが、社長のヤバイ仮面演じる「悪之助(わるのすけ)」とその部下たちのやり取りが中々にコミカルでおかしかったです。一貫してシリアスな本作には似合わないかと思いきや、ちょっとした寸劇も受け入れられるのはベテランといったところでしょうか。(それでいて悪役として卑劣な面もしっかり見せてくれるのが素晴らしい)魔狼兄弟が演じる「志狼(しろう)」と「吼太郎(こたろう)」も、アユカの味方としてほのぼのとさせてくれる雰囲気を作ってくれいましたね。

 それでいて話の本筋は例によって重め。特にこの世界に来てから目が見えなくなったアユカを助けるべきなのか?と悩む兄弟の様子が印象に残りました。恐れの谷に行って目を治してやりたいけど、見えるようになったら自分の姿を見て拒絶するかもしれない……そんな悩みに苛まれる吼太郎の様子は胸に来るものがあります。(そんな心境を悪之助に利用されそうになる様子がまたエグい)怪人と少女という童謡でありそうなシチュエーションが繰り広げられる中、アユカがこの2人を受け入れてくれるかどうかが次回のキモになりそうな予感です。

 

 

 そんな仮面ライダーのブースも当然おもちゃショーで展示されている模様。下のリンク先から見れるブースレポートでは、クウガ』から最新作『ギーツ』までの変身ベルトをまとめた展示まであることが確認出来ます。ファンとしてはこういったものだけでもテンションが上がりますね。

 

toy.bandai.co.jp

 

 他にも廉価版変身ベルトシリーズ「レジェンド変身ベルト」の新作も展示されているとのこと。個人的には特に好きなライダーの1つである『アギト』のオルタリングがあるのが嬉しいですね。ギーツも佳境に入って絶好調のライダーシリーズに、今後も見逃せません。

 

 

 ではまた、次の機会に。