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デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編(デュエル・ウォーズ) 第12話「挑戦!文化祭ウォーズ」感想

自由に楽しく、笑顔を一緒に!

サーカスとデュエマで、みんなに笑顔を……

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  • 懲らしめつつも最後は仲良く!

 前回はD4に移ったカレンの過酷な境遇が印象的でしたが、今回のデュエマWINはウィンたちデュエマさいこークラブに再びスポットが当たることに。部活中にケンドラ(ちいかわ状態)がうっかり壊してしまったデュエマ台の弁償代や部費など、クラブには無縁のお金の問題を解決するために文化祭に挑戦する内容が描かれました。文化祭の出し物で1位を取れば部費が援助されるシステムは荒唐無稽ながら、ある種学園モノらしい要素満載と言えます。そもそも金持ちのボウイに部費を賄ってもらえばいいのでは?と思わなくもない。

 というわけでサーカスを出し物にしようと「ズンドコサーカス団」なるサーカス団の元で技術を学んでもらうことになりましたが、団長の過激なやり方にドン引きすることに。登場時点から怪しさ満点だったのでろくでもない連中だろうとは思っていましたが、ウガタの「マイクロチップで団員を操っている」という予想が的中したことには笑ってしまいましたね。それでいてお客様の笑顔のためにと団員の身を省みない危険なパフォーマンス、そして人体改造してでもみんなを操ろうとする団長はギャグでもゾッとするくらい怖かったです。

 とはいえそんな団長に「自分たちが自由に楽しくやること」を説きつつデュエマで打ち負かしたうえで、彼を許す展開にはほっこりさせられました。やり方こそ問題があったものの、団長のお客様を想う気持ちそのものは本物だと認める団員たちの優しさにちょっと感動させられます。(それはそれとして積年の恨みは晴らす模様)確かにデュエマ中のパフォーマンスは割と楽しそうでしたし、団員への無理強いほか過激な部分がなければ結構素敵なサーカス団なのかもしれないことは十分に描写されていましたね。そんな団長だったからこそ悪いことは悪いと懲らしめつつ、相手の想いを尊重して仲良くできたのだと思います。悪い奴をやっつけて終わり!にはせず、許したうえで仲間に入れてあげる優しい内容には個人的に大満足です。

 

 

  • 響きかき鳴らせ、無法者たちのロックンロールを!

弾丸超邪(スラッピング) クロスファイア 火文明 (7)
クリーチャー:マジック・アウトレイジMAX
パワー7000
▪️G・ゼロ:自分のクリーチャーが4体以上あり、自分の《弾丸超邪 クロスファイア》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
▪️スピードアタッカー
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンに火のカードがあれば、このターン、自分の他のクリーチャー1体に「スピードアタッカー」を与える。

 ズンドコサーカス団団長のデッキのメインイベンター。《暴走龍 5000GT》と共に【墓地ソース】を確立させた「エピソード3」の代表的アウトレイジ百万超邪 クロスファイア》の派生クリーチャーです。「マジック・アウトレイジMAX」というマジック種族を獲得したアウトレイジの一角であり、音楽や俳句を嗜むマジックらしくギターを抱えたデザインとなっています。自由を求めるアウトレイジが、権力や体制に反抗するロックを演奏する組み合わせに設定した側のセンスを感じますね。

 カードとしてまず目に付くのはG・ゼロの条件。基礎的なスペックは元のクロスファイアと同じですが、墓地のカードを条件としていたあちらに対してこちらは場の味方クリーチャーが対象となっています。4体以上のクリーチャーという、文明や種族などの制限が一切存在しない条件のおかげで横並びするデッキなら何でもこのカードが入れられるのは大きな強みです。そうして即2打点になれるクリーチャーをタダで出せることがどれだけ強力かは既に証明されているので、このカードの活躍の場は間違いなくあるでしょう。

 さらに攻撃時に味方にスピードアタッカーを付与するアタックトリガーを持っている点も見逃せません。G・ゼロの条件達成のため、数合わせで出したクリーチャーも即打点に変えられるのは優秀の一言。そうして攻撃可能になった味方と合わせて、シールドを最低3枚割りに行けます。条件として火のマナが必要ですが、枚数の指定はなく1枚でもあればいいので達成は結構容易いです。火のカードをタッチで入れたデッキでの適性が高そうですね。

 上述の通り、この性能からクリーチャーを並べるビートダウン全てに採用の余地がある魅力的な1枚。【我我我ブランド】のような赤単デッキはもちろんのこと、【アウトレイジ】や【マジック】といった種族デッキにおいても活躍が見込めます。(前者はタダで出せる《無重力 ナイン》、後者は味方の軽量が狙える《アシスター・Mogi林檎》などとの相性がいいです)面白いところでは【7軸ガチロボ】で追加打点要員になりえる点がありますね。《ガチャンコ ガチロボ》とそのcipで踏み倒したクリーチャー3体でG・ゼロの条件が満たせるので即座に出せるほか、ガチロボにスピードアタッカーを付与してさらなる展開を行うなどハマれば驚異の攻めを魅せられるでしょう。他にも様々な組み合わせが考えられるので、この自由度の高さを活かしたデッキ構築をしてみたいものです。

 

 

 本筋以外だとデュエマ関連の小ネタが満載だったのも今回の大きな魅力でした。まずサーカス団の団員たちがそれぞれ元ネタのカードがあると思われるのが見どころですね。サーカス団の名前とステージの意匠自体が《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》をモチーフとしていますし、団長の恰好は先週の予想通り《鎧亜戦隊ディス・ピエロ》そのもの。他団員はそれぞれ《奇天烈 シャッフ》(それぞれ通常版と豪華クリエイターコラボ版)や《ドンドン火噴くナウ》、あとは《桜風妖精ステップル》でしょうか。登場キャラの元ネタが何なのか探すだけでも中々面白かったです。

 デュエマパートではウィンがシールドから《魔天降臨》を唱えるシーンが印象的。互いのマナと手札を入れ替える効果を、吊るされている仲間と吊るした相手の立場を逆にする「入れ替わりマジック」に見立てるセンスには舌を巻くばかりです。(吊るされている立場を入れ替えた張本人であろう邪神くんが誇らしげなのがここすきポイント覚醒ウィンのクールな雰囲気と指パッチンの演出もあって、思わずうっとりしてしまいそうになります。サーカス団として派手に見せる対戦相手に合わせ、主人公も派手なマジックで対抗する面白いデュエマでしたね。

 

 

 さて次回はマイハマ学園の文化祭がいよいよスタート!今回のラストでファルゴと「1位になったら」の約束を取り付けたウィンたちが如何なる出し物をするのかと思ったら、「お化け屋敷」という案外堅実なものを選んだようでびっくり。ただなるほど邪神くんたちアビスの面々を使えば怖いお化けをたくさん用意出来そうですし、文化祭の出し物としても定番でイケるかもしれません。邪神くんも思いのほかノリノリでお化け屋敷に参加しようとしており、これは期待が持てます。

 さらにアビスに新たなる戦力が追加される模様。闇の新たなオーバーレアが登場するようですが、この新戦力が如何にして生まれたのか気になります。ノワールアビスとはまた違うようですし、邪神くんの言う「進化」とは何を意味するのでしょうか。どうせまたウインナー関連でしょう?他には落ち武者といった出で立ちのゲストキャラ、そして彼がデュエマで使うらしい【サムライ】と思われるデッキにも要注目です。

 

 

 ではまた、次の機会に。