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デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編(デュエル・ウォーズ) 第25話「逆襲!ウィンvsイッサ」感想

いざ開幕!決闘学園!!

私ここぞという場面でタイトルを回収する作品好き!

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  • 敗北から読み切り勝利せよ

 今回のデュエマWINはウィンとイッサの対決の続きが描かれましたが、冒頭からイッサがカクメイジンを出してくる絵面に目を引きました。対するウィンも負けじとアビスベル=覇=ロードを出すなど両者譲らずの攻防が続き、始まったばかりなのにいきなりクライマックスと手に汗握る内容だったと言えます。それ故前半の内に決着がついてイッサとのデュエマが終了してしまったのですが、展開自体は濃密だったので満足感はそこそこありましたね。

 中でも大きな見どころだったのがイッサとウィンの読み合い勝負。以前から示唆されていたウィンの弱点が「その場その場をトリックプレイを好む=使い勝手のいい低コストのカードを使いがち」というものだったこと、イッサがそこを突く戦術を用いた時には思わず舌を巻きました。(てっきりウィンの精神的なプレイング問題とか触れてくるのかと思っていたので、割とキチンとした戦術的理由なのもびっくり)《奇天烈 シャッフ》と《本日のラッキーナンバー!》でコスト3~5までのカードをまとめて封じ、反撃を許さない攻めを見せるイッサの姿にかつてない強敵の風格を感じます。相手の戦術を読んだうえで対策し勝利する、D4屈指の戦略家であることを強く印象付けてくれるプレイングでした。

 しかしウィンもそう簡単に敗北を許さなかったのが面白いところ。イッサの読みの鋭さに気付いて閃光の守護者ホーリー》で対策していたことにこれまた驚かされました。イッサがウィンを読み切ったと思ったら、実はウィンがその先を行っていたという構図はボスキャラらしさも内包したウィンならでは勝ち方だと思います。何よりカイザの時と同じく、前回のイッサ初戦での敗北から学んでいるのが個人的なここすきポイントですね。最初から強いのではなく、負けすらも吸収して強くなっていくことがわかる主人公であることが改めて伝わってきました。転んでもただでは起きない、生粋のデュエマ狂いとしてのウィンのリベンジが果たせたことに安堵させられる戦いでした。

 

 

  • 歌聞くか 殴り合うかを 選ぶがいい

Napo獅子(ナポレオン)-Vi無粋(バイブス) 火文明 (5)
クリーチャー:マジック・ニトロ・ドラゴン
パワー6000
▪️自分のマジック・クリーチャーがあれば、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。
▪️このクリーチャーが出た時、手札を2枚まで捨て、その枚数より1枚多くカードを引く。
▪️メガ・ラスト・バースト(このクリーチャーが離れて、手札、マナゾーン、または墓地に置かれた時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
▪️スピードアタッカー
▪️W・ブレイカ
♪オレの歌 聞けよ聞かなきゃ 殴り合い 火文明 (3)
呪文:マジック・ソング
▪️相手のコスト2以下のエレメントをすべて破壊する。

 イッサが《芸魔王将 カクメイジン》との革命チェンジ要員として繰り出したマジック・クリーチャー。種族に「マジック・ニトロ・ドラゴン」を持っており、マジックの例に漏れず音楽などの遊びに溢れたミュージシャン風ドラゴンといった出で立ちをしています。マイクを持ちスピーカーの意匠を背中の翼に施してあるなどの音楽要素が目立ちますが、他にも頭部の突き出たツノがリーゼントに見えるのも特徴的。気志團のようなオラオラ系の見た目のロックバンドをイメージしているのでしょうか。(呪文のカード名を見る限り「歌を聞かない相手には喧嘩を吹っ掛けるヤバい奴」という印象も受けますが……

 ツインパクトカードであり、上面のクリーチャーのスペックはコスト5でパワー6000、スピードアタッカー&W・ブレイカーとこの時点でかなり良好。そのうえ場に味方マジック・クリーチャーがいれば自力で軽減出来る能力まで持っており、《アシスター・Mogi林檎》と合わせて3マナで出すことも可能です。さらに手札を捨てたのちに1枚増やしてドローする手札増強のcipのおかげで革命チェンジ先を事前に準備出来るのは非常に優秀と言えるでしょう。

 これだけでも十分にハイスペックなのですが、最大の目玉となるのが新能力「メガ・ラスト・バースト」。ラスト・バーストの強化版で呪文側を唱えられる条件が“離れた時”と広くなっているのが特徴となっています。破壊される以外の除去にも反応してくれるのはもちろんのこと、能動的に場から離しても唱えられるなど使いやすさは格段に向上しています。劇中でも説明されたように、革命チェンジとの相性は最高の一言です。(ただしメガ・ラスト・バーストを発動した場合、呪文を唱えたことになるのでマナや手札に送られても墓地に置かれる点には注意が必要)

 肝心の呪文面(カード名が例によって五七五なのが面白い)はコスト2以下のエレメントの全体除去と非常にシンプルかつ強力。小型のウィニーを並べるデッキや、革命チェンジの天敵である《異端流し オニカマス》をはじめとしたメタカードをまとめて処理するには打ってつけの便利な効果となっています。さらにコスト3と軽いこともあって、メガ・ラスト・バーストに限らず手打ちでも使いやすいのも評価点です。

 以上のことからマジックの革命チェンジ戦略と組み合わせたい1枚ですが、汎用性の高さ故他にも様々なデッキでの採用が見込めます。クリーチャーと呪文の両方が強力で隙のない、圧倒的ユーティリティを誇るカードとして是非とも確保しておきたいですね。

 

 

  • 女神の降臨、そして始まるデュエル・ウォーズ

 というわけでイッサに勝利したはいいものの、肝心のフィールド・オブ・ウィナとはあまり関係ないデュエマだったので結局普通に探す羽目に。そんなデュエマさいこークラブの前にカイザが現れたことで事態が一変し、「女神を月の光に当てる」という方法を見つけ出すトントン拍子にちょっと意表を突かれました。(真昼の月こと「残月」を利用する邪神くんには普通に感心しましたね)またやはりこの屋上にフィールド・オブ・ウィナが隠されていたことに驚かされますし、そこから出てきた龍神ヴォルジャアク》たち五大龍神五龍神)の像付きフィールドインパクトも凄まじかったです。

 そうしてフィールド・オブ・ウィナの正体が明らかになったところで、マイハマ学園の学園長が「デュエル・ウォーズ」の開催を宣言するシーンにも唖然となりましたね。まさか本作の副題である決闘学園編(デュエル・ウォーズ)が、女神ウィナに願いを叶えてもらうためのバトルロワイヤルを意味していたとは思ってもみませんでした。物語が中盤に入ったところでタイトル回収を果たす中々に胸熱な内容もさることながら、ここにきて学園生徒が入り乱れる戦いが始まる展開の予感にワクワクが止まりません。

 ただ1つ気になるのが、ウガタが突然女神ウィナの言葉を告げる代弁者と化したこと。前回の時点で彼のみに女神の声が聞こえる描写が見られましたが、謎の光に包まれた結果神託を司る存在のように語り出した時には驚愕と不安が同時に湧き上がってきました。以前から疑り深く慎重なウガタを知っているだけに、彼が女神“様”の言葉を何の疑いもなく伝える様子に不気味なものを覚えます。正直「怪しい宗教にのめり込んでしまった」ように見えて仕方ありません。これまでのウガタが失われつつある状況に、彼がこのまま女神に利用されてウィンと敵対──果てはラスボス化?──していく可能性に戦慄してしまうほどでした。

 

 

 というわけで25話の感想でした。ここにきてついにタイトル回収されたのが最も衝撃的でしたね。折り返しに入ったところでデュエル・ウォーズが開催され、物語はここからが本番!!とばかりにテンションの上がる宣言だったと思います。ここまでの2クールが大きな序章だったかのような展開も興味深いですが、やはり今後の展開が気になるところ。ファルゴやカレンといったキャラもこの先戦うことが予感されますし、リッパー教授に学園長といった怪しい大人たちの策謀にも目が離せません。そしてウガタ闇堕ちのフラグ……と次回からが楽しみです。

 

 といったところで次回は特別編という名の再放送に。本作ではまだ2度目の再放送なのですが、過去の総集編などと合わせると何度も本編を止められて焦れったくなりますね。(大体盛り上がってきたところに挟まれる点もフラストレーションが上がります)そして例によって来週の感想はお休みになる可能性が高いですが、その場合はどうかご了承ください。

 

 

 ではまた、次の機会に。