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デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編(デュエル・ウォーズ) 第24話「探索!フィールド・オブ・ウィナ」感想

結末は女神のみぞ知る

女神(ファミチ……デュエマください)

ウガタ「こいつ直接脳内に……!」

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  • 衛兵VSさいこークラブ!

 前回に引き続きフィールド・オブ・ウィナを捜索するウィンたち。今回のデュエマWINはそんな「彼らの珍道中その2」といった趣きでした。今度は「4つの本の世界に繋がるゴブリンの巣穴」なる都市伝説から見つけた隠し部屋にて、謎の衛兵4人衆「衛兵4(えいへいフォー)」との戦いが最初の見どころとなっていましたね。何と言ってもウィン以外のデュエマさいこークラブのメンバーがデュエマに挑んだのがポイントで、彼らの活躍自体があったのはかなり嬉しかったです。衛兵4とのコミカルなやり取りもあってデュエル描写が大幅に省略されたものの、仲間たちがウィンたちに頼らずに勝ち星を上げた事実だけでも興奮させられます。

 中でもカイザのドローバンク(スペシャルドロー)のモノマネを披露したマズキ(&ケンドラ)が目立っていたのが面白かったですね。2話の時はイッサリスペクトのデッキを使っていたのに、今回は何故かカイザリスペクトのボルシャック使いになっているミーハーぶりに笑いが止まらなかったです。*1とはいえ何だかんだで勝利を収めるのは見事といったところ。劇中でリッパー教授の授業が影響を受けたとのことですが、主人公以外も成長していることが劇中でわかるのは良いことです。

 一方で全く活躍出来なかったウガタの様子が引っ掛かりました。長考しているのはまぁいつも通りだったとはいえ、途中ウィンに交代されてしまうのは中々ショッキングでしたね。前回決断出来ない自分を変えたい一心だったウガタでも、いざ実戦となるとやはりこうなってしまうという事実に少々切ないものを覚えます。これによりウィンへの羨望を抱き始めましたし、今後ウガタがどうなってしまうのか気になるところです。

 

 

  • それぞれの謎と不穏が蠢く

 衛兵4を撃破した後に道を進む中、カイザの計画を表しているらしいジオラマや辿り着いた先、そして謎の声など様々な謎が一挙に押し寄せてきたのも今回の大きな見どころ。まずカイザが目指している「理想のマイハマ」を模したジオラマらしきものが出てきましたが、自然豊かな町並みはともかく町の上空に設置された人工衛星のようなものが気になります。さながらマイハマの町を隔離し、監視しているような形状で見えるのであまりいい気はしませんね。カイザが町を管理するつもりなのは間違いないのでしょうが、これを見る限り監視社会が出来上がりそうに思えてなりません。

 ジオラマを放ってウィンたちが出た先がマイハマ学園の屋上、というのも衝撃的でした。上に上に上がっていることはわかっていたものの、学園の女神像の目前まで着くのは少々意外です。何故屋上なのかと最初は思いましたが、今となっては「この屋上こそがフィールド・オブ・ウィナなのではないか?」という考えが浮かんできましたね。予想に過ぎませんが女神像の前でデュエマをしたものに想像を絶する“何か”を与える経緯こそが、この伝説のバトルフィールドの真相なのかもしれません。(カイザやリッパー教授、学園長が各々覗き見している辺りかなり重要な対戦のようですし)だとするとここで戦っているウィンとイッサのどちらかがその想像を絶するものを……

 と思いきや最後の謎の声からしてそうでもなさそうです。まずこの声の主こそ、勝利の女神ウィナの声であることは間違いないでしょう。というかEDのクレジットではっきり「女神」と書かれていますし。問題は何故かウガタにのみ聞こえる点で、女神が彼を選んだのか、そもそもウガタ本人も気付かない別のものがあるのか色々と考えてしまいます。ただ理由はどうあれ、女神自身があまり信用出来そうにないので不安が募りますね。「さぁ、待っていますよ子どもたち」という口ぶりが、聖母のようにも悪魔のようにも聞こえてきます。上述の件もあって、力を求めたウガタが女神の手を取りそうな気もしてきました。

 

 

  • 眼前の障壁をも飛び越える曲芸獣

芸魔隠狐(げいまいんこ) カラクリバーシ 水/火文明 (5)
クリーチャー:マジック・モンスター/ゲーム・コマンド
パワー4000
▪️G・ストライク
▪️革命チェンジ:マジック(自分のマジックが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
▪️スピードアタッカー
▪️このクリーチャーが出た時、カードを1枚引き、その後、コスト3以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。

 イッサが度々使用しているマジッククリーチャーの1体。ゲーム・コマンドの他に「マジック・モンスター」という新しい種族を持っており、四足歩行の狐か爬虫類のような見た目が特徴的なクリーチャーです。名前の元ネタは和将棋や大局将棋における成駒「隠狐」にオセロなどでお馴染み「リバーシ」と、いずれもボードゲームの要素を持っており、本作のマジックが盤上の駒のような存在であることを伺わせます。

 カードとしてはコスト5のパワー4000、スピードアタッカーにG・ストライクとこの時点で充実した基礎スペックを誇ります。加えてマジック対象の革命チェンジも持っており、小型マジックの《アシスター・Mogi林檎》などから早期に出して《芸魔王将 カクメイジン》のような大型マジックに繋げることも可能。いわゆる革命チェンジによる“成長”ギミックをわかりやすく達成しやすいのが大きな魅力と言えますね。

 そして目玉の能力が登場時にコスト3以下の呪文を踏み倒せるcip。ドローの後に文明の制限なしで唱えられ、様々なコンボに組み込めます。中でもまず思いつく《瞬閃と疾駆と双撃の決断》で追撃要員を展開したり、このクリーチャー自身をアンタップしてカクメイジンにチェンジする戦法は強力で、場のクリーチャーがこのカードのみの場合でも一気に攻めきれるポテンシャルを秘めています。そうでなくとも単純に《本日のラッキーナンバー!》で呪文を封じる選択肢も有効ですし、幅広い戦法が期待出来るでしょう。

 この時点でマジックの中継ぎ要員としてこれ以上ない性能を持っていますが、他にもコマンド持ち・多色であることを活かした様々な使用法が考えられます。《SSS級天災 デッドダムド》や《轟く侵略 レッドゾーン》のような強力な侵略クリーチャーの侵略元になったり、《蒼き守護神 ドギラゴン閃》や《蒼き団長 ドギラゴン剣》のファイナル革命で踏み倒すのもアリですね。便利な要素を1枚にまとめた結果、幅広い活用が出来るユーティリティの高いカードが仕上がった印象です。今後間違いなく活躍することが予想されるので(実際今現在シングル価格が高騰していますし)、出来れば確保しておきたい1枚です。

 

 

 というわけで次回はウィンVSイッサの後編。多くの人物が注目する戦いを制するのはどちらか、そしてフィールド・オブ・ウィナの真相は如何に……?と今回で引っ張った要素が諸々描かれるようです。個人的にはイッサがついに明かすウィンの弱点や、ウィンがそれを乗り越えてイッサに勝てるのかなどにまず期待してしまいますね。

 そしてフィールド・オブ・ウィナを見つけられるかどうかは、まぁ色々と有耶無耶になりそうな予感がします。イッサに勝ったら教えてもらうという流れでもないですし、はっきりしないまま見つけることになるかもしれません。少なくとも予告で言っている「源さんが見つける」展開はないかも!

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:余談だが漫画『デュエル・マスターズWIN』に登場するマズキはカイザのデッキレシピをコピーしたものを使用しており、今回のマズキはある意味でアニメと漫画で同じになったと言えるかもしれない。