新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

デュエマが紡ぐ新たな“王道”とは(雑記 2024.3.10)

はじめに

f:id:metared19:20240310221938j:image

 奇抜なことが多いデュエマの“王道”ってなんだよ(挨拶)

 

 唐突ですがこんにちは、メタレドです。3月1日に配信されたデュエマ新シリーズの情報発表から数日が経過し、僕なりにそれらについてまとめることが出来ました。個人的に今回の発表はあまりにも受け止めきれないものばかりで、特に後述のアニメ関連の話は精神的にも色々くるものが多かったです。しかし否定的にならず、ある程度ポジティブに何とか文章にしてみたので、今回も読んでいただければ幸いです。

 

 

 以下、簡単な目次です。

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

衝撃的な殿堂情報

 

 

 まずは2024年最初の殿堂発表。様々なデッキが乱立する現環境に大きなメスを入れられるだろうと多くのDMPが戦々恐々の状況で見守っていたことでしょう。そうして発表された今回の殿堂の結果は……

 

殿堂入り

  • 「無月」の頂 $スザーク$
  • 神羅星アポロヌス・ドラゲリオン
  • 幻緑の双月/母なる星域
  • 天命龍装 ホーリーエンドナウ・オア・ネバー

 

プレミアム殿堂

  • 機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」
  • 神の試練

 

殿堂解除

  • 次元流の豪力
  • 超次元バイス・ホール
  • ボルバルザーク・エクス

 

 といった感じでした。例年よりも枚数が多いものの、妥当と思うものと意外なものが揃っている感じですね。以下、今回の発表に関して個人的な意見や感想を述べていきたいと思います。

 

 まず殿堂・プレ殿に関してですが、予想通りとも言うべき顔ぶれが揃っているといったところ。環境を席巻していた強力なデッキが軒並み規制されたこの状況は衝撃的、けれども一周回って潔さすら感じます。デッキの核となるカードそのものが指定されているのもあり、特に【アポロヌス・ドラゲリオン】は最早構築不可能になってしまっている辺り思いきっていますね。(アポロヌスに関しては後述のいきなりつよいデッキの販促のためもあるでしょうが)多くのデッキを支えてきたナウ・オア・ネバーも殿堂入りとなり、踏み倒し界隈の今後が気になってきます。

 ただ僕個人としてはインパクト版の星域が殿堂入りしたのは少々悲しいですね。《CRYMAX ジャオウガ》の登場で活躍の場を得られたということもあっての採用で仕方ないとは思うものの、ファンデッキ止まりだった時代に通常の星域と合わせて使っていた身としては残念に思うところがあります。しかし今後さらなる進化クリーチャーの台頭の可能性も考慮すれば妥当かもしれませんし、何より通常の星域や幻緑の双月は問題なく使えるのでそこまで悲観することではないかもしれません。

 そしてラッキーナンバーがついにプレ殿。殿堂入りした後も色の合うデッキに採用され続けましたが、【青赤マジック】という最高の就職先で大暴れしたのが今回のプレ殿の理由なのは言うまでもありません。アニメのデュエマWINでもイッサが《芸魔王将 カクメイジン》と合わせて使用しており、公式的には予想の範疇の使い方だったのでしょうが、如何せん踏み倒しによる利用が容易すぎたのが問題でしたね。《単騎連射 マグナム》などと合わせて逆転の目を封じるゲームは流石に許されませんでした。とはいえ多少のカウンターの危険性が出来ただけで、マジックの安定した3キル性能は依然健在。ラッキーナンバーだけで止まりそうもないのでこれだけで済ませるのは甘いなぁ……などと思ったりもします。

 続けて殿堂解除ですが、これに関してはボルバルザーク・エクスの解除に度肝を抜かれました。半年前の殿堂解除で《勝利宣言 鬼丸「覇」》が解除された時に次ぐ衝撃で、ドラゴンにハンターと花形種族を持つ主役級カードが次々と解放されていく状況には驚かざるを得ません。元祖《無双竜機ボルバルザーク》の追加ターンをマナアンタップで再現し、それでもやっぱり強すぎたから殿堂入りしたという経緯を知って吹き出した記憶があるので、「覇」に続いて感慨深いものを覚えます。

 まぁ最初こそ驚きはしましたが、今の時代マナをアンタップするだけでそこまで問題はないだろうという判断でしょうね。上述のナウ・オア・ネバーによる踏み倒しの可能性も少なくなり、ある程度の良カードに収まる可能性はあります。ただやっぱりグッドスタッフとして強いことには強いので、今後【カイザー「刃鬼」】などに複数枚採用されることでしょう。(実際既に高騰しているようですし)個人的には兼ねてから相性がいいとされていた《勝熱英雄 モモキング》らキリフダッシュと組み合わせてみたいところ。

 

 というわけで今回の殿堂は中々に大きなものとなりましたね。3ターンで決着がつくデッキや相手に何もさせずに勝つデッキなどを対象に規制し、環境の大幅なテコ入れを行おうとしているのがわかります。強力なS・トリガーが増えている昨今、受けのデッキが強くなることでしょうが、それが果たして環境にどのような影響を及ぼすのかはまだまだ未知数。この先の変遷も楽しみです。

 

 

王道なる新カード情報

f:id:metared19:20240310221955j:image

 続けて新シリーズ「王道篇」の情報について。前シリーズであるアビス・レボリューションがテーマにしていた「革命」から一転、「王道」を攻めるというコンセプトとのことですが、それが結局どういうことなのかはイマイチわからないのでそこらへんはあまり気にせず見ていきたいと思います。


f:id:metared19:20240310222008j:image

 そんな王道篇の目玉能力と言えるのが「ハイパー化」。「超化獣」という新種族を引っ提げてきたクリーチャーたちが持つ固有能力とのことです。通常は低コスト故物足りないスペックをしているものの、ハイパー化することで新たな能力とパワーを得てパワーアップするというもの。これまではサイキック・クリーチャーの裏側にひっくり返すパターンなどでクリーチャーのパワーアップを表現してきたデュエマですが、今回はメインデッキのカードだけでそれを行うようです。

 例えば上の画像にもある《邪魂の王道 ジャシン帝》は普段はコスト3のパワー4000という及第点のスペックですが、ハイパー化することでパワー13000のT・ブレイカーに変化。墓地肥しと割り切り除去によるアタックトリガーを獲得し、アビスの出力を高めてくれる1枚になります。現状はカードそのものの変化が少なくて物足りないと感じるところがあったり、ハイパー化するだけのメリットはあるのか疑問視する声もありますが、味方クリーチャーをタップするだけでOKというハイパー化の条件の緩さなど興味深いものは多いです。(何気にルール上存在していた「メインステップ」が初めてカードに記載されたのは驚きですね)研究次第で意外な使われ方がしそうな新ギミックだと思うので、好意的に見てみたいです。

 

www.youtube.com

 

 他にも王道要素として「ドリーム・クリーチャー」なるものを導入。どうやらデュエマの歴史上で活躍した人気クリーチャーをカード展開などでフィーチャーしていくとのことです。そうして選ばれた7体は……

 

  • “FIRST FIGHTER(闘志の開祖)”ボルシャック
  • ”FLAME OF ANGER(怒りの炎)”ボルメテウス
  • ”THE JUSTICE(正義の象徴)”アルカディア
  • “HEART OF DRAGON(龍魂の剣士)"グレンモルト
  • “ALMIGHTY COMMANDER(最強の団長)”ドギラゴン
  • “GUNMAN OF FREEDOM(自由の弾丸)”ジョニー
  • KEEPER OF THE FLAME(歴史の継承者)“モモキング

 

 というラインナップ。全体的に偏りすぎじゃない?と思わなくもない選出ですが、この手のもので「選ばれた戦士」みたいなものには何だかんだでテンションが上がりますね。個人的にはジョニーやモモキングといったジョー編の切り札たちが入っているのが嬉しいポイントで、王来篇では歴史を継承する側だったジョーカーズも歴史の一部に入ったのだと感銘を受けるものがあります。

 

f:id:metared19:20240310222029j:image

 そんなドリームクリーチャーの先発バッターを務めるのはドギラゴン。王道篇最初のパックにて《蒼き王道 ドギラゴン超》として収録されるとのことです。こちらも上述のハイパー化を持つ超化獣であり、さらに「ドリームレア(DMR)」という新レアリティ付き。このドリームレアは従来のレアリティとは異なり「自分の同名のDMRは2つ以上出ない」ルールを持っているのが最大の特徴となっています。エグザイル・クリーチャーやS-MAX進化クリーチャーのような制約をレアリティにつけるのは前代未聞と言えます。これは強力故に盤面に並びづらくする考えがあるのでしょうね。(実際このドギラゴンは同名カードが容易に並びそうなスペックをしていますし)

 他のドリームクリーチャーも通常パックで続々収録されるほか、新デッキ「ドギラゴンの書」などでもフィーチャーしていく模様。人気のクリーチャーたちを推して推して推しまくる気満々で、古参ファンへのアピールを欠かさないようにしているのがわかります。物足りなさは感じるものの魅力的な7体だと思うので、こちらも要注目ですね。(ただバロムとかを入れた「イービル・クリーチャー」とかを対となる存在としてだしてほしいかも?

 

 

商品・プロモーション展開情報

f:id:metared19:20240310222045j:image

 次は商品の展開情報ですが、まず取り上げたいのが4月に発売される新デッキ「いきなりつよいデッキ」ですね。身も蓋もない商品名ながら、その名の通り本当に強いデッキなので驚きました。攻めの王道」は《我我我ガイアール・ブランド》をメインに据えた【赤単ガガガ】、「守りの王道」は《闘門の精霊ウェルキウス》を軸に展開していく【白緑巨大天門】で、収録内容も切り札を含めほぼ4枚積みという豪華さ。これで1つ税込み550円はあまりにも太っ腹すぎます。

 僕自身この発表前にコロコロ紙面での情報でこのデッキを知り驚愕しましたが、収録内容の実態は予想以上。春恒例のスタートデッキの枠ながら、これまでとは比べ物にならないほど強力になっているデッキには驚嘆するほかありません。このデッキにより新規参入を狙うという公式の本気が伝わってきますね。

 他にも4月に発売されるコロコロコミック5月号にも恒例の付録デッキが収録されますが、こちらも今までの付録デッキと比べてもかなり頑張って作ったとのこと。過去の付録デッキのことを思うとあまり期待は出来ませんが、ここまで豪語するからには注目しようかなと思います。こうした形で少しでも多くの人に使いやすく強いデッキが渡り、デュエマを楽しんでくれれば何よりです。

 

f:id:metared19:20240310222101j:image

 そしてもう1つ特筆すべきは現在YouTubeで配信中のアニメ『ドラゴン娘になりたくないっ!』の商品化。配信されてから100万再生以上、チャンネル登録者数も15万人突破を記録している人気コンテンツになっているとは聞きましたが、まさかそのままカードになるまでに成長するとは思ってもみなかったです。視聴者の中にはデュエマをやっていない人も多いようなので(そもそもドラゴン娘の原作がデュエマだと知らない層もいる模様)、そういった人たちをターゲットに売り込むということでしょうね。元ネタである神アートが入手困難になっている中、こうした形でアーシュたちのグッズを出すのも正しいと言えます。

 

f:id:metared19:20240310222127j:image

 そんなわけで「キャラプレミアムデッキ ドラゴン娘になりたくないっ! イェーイめっちゃドラゴン!!」という即落ち2コマみたいな商品名のデッキが出るほか、スリーブやプレイマットまで販売する模様。さらには通常パックでも「キャラプレミアムトレジャー」として登場し、4月に開催される上のいきなりつよいデッキやコロコロ付録デッキも交えた大会の優勝・ジャンケン賞の商品でもドラゴン娘デザインのカードが出るようです。(主役の火文明だからかメガちゃんばっかりだな……)トレジャーでの美少女化など近年のデュエマの萌えキャラ売りに辟易するという面もあるにはあるのですが、上述にもある通りデュエマを知らない層にもアピール出来るのは良いことだと思います。初心者やドラ娘のファンなど、新規開拓をしていくことでデュエマの間口を広げ続けていくその姿勢はしっかり評価するべきでしょう。

 

 

 

ショッキング(?)な原作・アニメ情報

 そして最後は原作とアニメの新情報。個人的にこちらの情報が最も重要かつ衝撃を受けるものとなっていました。何といっても現在放送中のデュエマアニメが3月いっぱいを以て放送終了するという情報がサラッと語られた時の無情さ、その大きさには愕然としましたね。長いこと形を変えてアニメをやってきたデュエマのテレビアニメの歴史が一旦終わるのはとてつもなく重大な事件と言えます。毎週早起きしてリアルタイムでアニメを視聴している身としても、この話にはショックを受けざるを得ません。(余談ですがデュエマが終了した後の後番組は『シンカリオン』になるようですね)

 実際のところデュエマアニメは一旦終わらせる必要があるというのは納得の話ではありますね。現在放送している『デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編』の総集編や再放送の多さなどを考えるに、今の状況で通年アニメを作り続けるのは難しくなっているのが伺えます。1クールと放送頻度を落としたりしてクオリティを保つことの大切さは昨今のアニメ事情を考えると大切なことであることが理解出来ます。ただそれをわかったうえで悲しくなってくるのも事実。デュエマアニメもついにそうした時代の波に入っていったのだと思うとどうしても切なくなってきてなりません

 

f:id:metared19:20240310222146j:image

 無論原作漫画の方はしっかりと続きます。原作ではウガタを誑かしCOMPLEXを起動させた謎の少女「ノンノ」をウィンが今にも倒しそうな状況ですが、次号のコロコロコミックの収録回にてノンノが所属する「月軍」との戦いがスタートする模様。月軍のボスであろう謎の強面の男については現状よくわかってはいませんが、如何にも強敵の雰囲気を漂わせているのが素敵です。僕もアニメがない分漫画の方をしっかり楽しむつもりですし、この先のウィンの活躍を見たい人はこちらをチェックすることをおすすめします。

 

www.youtube.com

 

www.shopro.co.jp

 

 そして現在のアニメ終了の代わりに現在週刊コロコロ(コロコロオンライン)にて連載中の『Duel Masters LOST ~追憶の水晶~』が今年の秋にアニメ化することが決定。あのLOSTのダークな雰囲気を再現する気満々なのが伝わってきてこれはこれでいいですね。(アニメーション制作がJ.C.STAFFと、『ウィクロス』と同じ会社なのも色々妄想してしまいます)さらにデュエマLOSTは水晶篇だけでは終わらないことも報じられており、この先の展開を予感させているのもワクワクさせる要因となっています。

 他にも発表配信の最中に公開された原作者・松本しげのぶ大先生のコメントによると「昔デュエマを遊んでいた子どもが成長した大人になった」「そういった人に向けてLOSTを描いた」といった旨の想いが込められているとのこと。まさにこの記事を書いている僕のような人たちがたくさん認知されてきた中で、それらの層への作品としてデュエマLOSTが作られたのは素直に嬉しいところ。新しい形で始まるウィンの物語も何だかんだで楽しみですね。

 何よりどこかで無理が出るまでに休止して、次なる復活の時まで待つという考えもあります。休止期間を経て復活に成功したコンテンツは数多く存在しますし、デュエマアニメもそうした形で継続して新しくなっていくのは決して悪いことではないと思います。後述でも話しますが、終わることを嘆くばかりでなく、前向きにとらえていきたいですね。

 

最後に

 

www.youtube.com

 

 最後に王道篇をプロモーションするSpecial Movie「導火」の予告動画(この動画のワクワク感いいですよね……)を上に貼りつつ、まとめの言葉をば。殿堂入りの多さや新商品の豪華さ、そしてアニメ放送終了の驚愕など様々な要素が多くて情緒が不安定になる発表でしたね。嬉しい情報も多い一方で受け入れ難い、ショッキングな話もあったので色々と心がもたなくなるところもありました。中でも上にも触れたテレビアニメが一旦終わる話は本当に衝撃的でした。当たり前に続くと思っていたアニメがもうすぐ見られなくなることへの悲観など、ネガティブな感情が去来してくるほどです。

 というのも現在放送している決闘学園編は「次シリーズへの布石」の作品だと思っていたからですね。ウィンの母親や闇に関する伏線、カイザの精神的成長などを次のシリーズで活かすのだとばかり思っていたので、それらが放置されたままになってしまう状況に唖然とするほかありません。心に余裕を持ったカイザが活躍したり、ウィンの腕輪やペンダントの謎が解明する時を楽しみにしていた分、それがアニメで見られないというのはあまりにも悲しいです。毎週アニメを見て当ブログで感想を書く日々が終わってしまうのも、中々にくるものがあります。

 とはいえデュエマLOSTやドラゴン娘など、様々な楽しみが出来ているのも忘れてはいけません。子ども向けのデュエマがそれ以外の層にも支持を貰っているのはもちろんのこと、今の小学生でも美少女コンテンツに触れるなど我々大人が思っている以上に子どもの視点が変化しているのも注目すべきポイント。これらの特徴を以て、デュエマが「新しい子ども向けカードゲーム」として変化していく過程にあるのだと考えれば、そう悪いものではないと思います。大切なのは悲観的なことばかりを語らず次につながるものもしっかりと考慮すること。デュエマというシリーズを見守ってきた1人として、新時代のデュエマ=デュエマの新たな“王道"も肯定的に受け止め楽しんでいく所存です。

 

 そしてここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。デュエマアニメ終了のショックでしばらく動けなかったものの、こうして考えをまとめることが出来ました。当ブログで最も読まれているのがデュエマアニメの感想なので、それがもう書けなくなってしまうのは正直寂しい限りなのもあり、色々思うところがあったものの何とか前に進んでいきたいと考えています。そんなメタレドと当ブログを今後も見守ってくれれば何よりです。ともあれ最後までデュエマアニメの感想をよろしくね!!(あとデュエマアニメが終わった後も当ブログを見に来てくれたら嬉しいなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)

 

 

 ではまた、次の機会に。