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2023年秋アニメ簡易感想 その26

 

 

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 言わずと知れた怪獣王「ゴジラ」と、言わずと知れたファーストフードチェーン店「マクドナルド」がまさかのコラボ。コラボ第1弾の時点ではベアブリックなるフィギュアの販売のみと拍子抜けしてしまいましたが、続く第2弾では「ゴジラバーガー」という新商品と共にやたら気合の入った宣伝PVを公開してこちらの度肝を抜いてきました。

 何といってもPV全体に漂う「平成ゴジラ」感が凄まじいですね。まず「ゴジラVSマクドナルド」のタイトルロゴが『ゴジラVSキングギドラ』のデザインとそっくりですし、お偉方が何やら作戦を練っていたりするシーンの重厚そうな人間ドラマはいわゆる「VSシリーズ」を彷彿とさせるものがあります。VSシリーズはファンが多いことで有名ですが、このPVを作った側にそのファンがいてオマージュ満載にしたとしてもおかしくないです。

 

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 あとはやっぱり謎の新型ロボに仰天しましたね。対ゴジラ、というかゴジラにバーガーをお届けするためのロボットにここまで一昔前のメカの雰囲気を漂わせてくるのは舌を巻くほかありません。ゴジラとこのロボが対峙するシーンは、周囲のジオラマ・情景のクオリティもあって1つのゴジラ映像作品としても完成度が非常に高いです。他にもコスモス篇といった映像がいくつも公開されており、余計にこのPVへの情熱を感じさせてくれます。ゴジラ相手にここまで本気になったマック、侮れませんね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『ラグナクリムゾン』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

薬屋のひとりごと

第12話「宦官と妓女」

 風明の件で湧いた解雇の危機を猫猫はどう切り抜ける!?展開になるかと思いきや速攻で失敗に終わって吹いた。その後猫猫が馴染みの娼館で働くことになるまであっという間に物語が進んでいくので、最初見た時は驚きと困惑が大きかったです。考えすぎな面と口下手が災いしてここまで進んでしまったのはまぁ本人の問題とはいえ、渋々妓女をする羽目になったと思うと何とも可哀想になってきます。何より猫猫自身、後宮での生活に思うところがあったような描写があったのが興味深いですね。1クールにわたる出来事を振り返る演出は、彼女自身のまんざらでもなさそうな態度と相まって切ないものを覚えます。

 そしてそんな猫猫を解雇してしまった壬氏のじめじめ具合にも笑ってしまいました。身分・立場と彼女への想いの板挟みにあっての結果もあり、気の毒ながらどうしてもおかしさが勝ってしまいます。そのくせ猫猫とたまたま席が同じなった瞬間明るくなるもんですから、女々しさと子どもっぽさが合わさった態度とイケメンのミスマッチが可愛らしいと思えて仕方ありません。指先間接キスには若干引きましたが……極め付けに猫猫を金と冬虫夏草で買う目堺のなさにも一周回って清々しさを覚えますね。どんどん面白残念イケメンっぷりが増していく壬氏が個人的にもお気に入りになってきましたよぇぇ。

 

 

アイドルマスター ミリオンライブ!

第12話(最終話)「新しい未来へ」

 こけら落とし公演を描いた最終回は、まさにアイドルたちのオンステージとも言うべき感覚を味わえる約30分となりました。1曲1曲のシーンを丁寧に魅せてくれるのもあって、まるで実際のライブを聞いているかのような気分になれましたね。各アイドルたちの見せ場もしっかり描かれており、ここまで描いてきた彼女たちの物語が結実しつつあることを確信させてくれるパワーに満ち溢れていたと言えます。(個人的には自身もアイドルになる決心を固めた亜利沙、そのきっかけとなった桃子の絆がここすきポイント
 途中で発生してしまった機材トラブルで中止の危機を迎えるシーンにハラハラさせられましたが、その分観客たちの手拍子シーンの感動はとても大きかったです。未来が劇中で言っていたように、この瞬間を繋いでいくのはアイドルたちだけではないことが伝わってきますね。観客も含めた数“100万”人が一丸となり、1つのライブを完成させていくからこその“ミリオン”ライブということなのでしょう。

 その繋がりと途切れさせまいと奮起する紬から歌織の流れにも胸が熱くなりました。さらに満を持してのTeam8thのターン、ラストの39人全員集合までのクライマックスはもう感激しっぱなしの一言。ここまで彼女たちの繋がりを見てきた分、没入感の凄まじいライブとして思う存分楽しむことが出来ましたね。

 

総評

 とあるフォロワーさんからのおすすめで視聴し始めた本作ですが、思った以上に楽しめました。新人アイドルたちの明るいストーリーが捻りなくストレートに、かつサックリ描かれており非常に見やすかったです。一部のメインキャラの描写をじっくり、他メンバーのストーリーは基本1話完結で魅せる方式で、骨太な物語よりも各キャラの個性に重きを置いていたように感じます。おかげで39人という大所帯ながら、気になるアイドルを何人か覚えることが出来ましたね。(非常に難しいのですが、メインキャラでは最上静香伊吹翼、単発では徳川まつり周防桃子が個人的なお気に入り

 他にも初代アイマスのメンバーこと765PRO ALLSTARSの面々が前作主人公として登場していたのが素敵なポイントでしたね。あちらのアニメとは別時空であろうことが伺えるものの、春香や千早たちが先輩として活躍していく様子にはかなり感動させられました。初代のアイマスアニメしか視聴していない身でも、どこか感慨深いものを覚えさせてくれるストーリーの続きを見れたと思います。

 あとはやはりCGのクオリティに驚かされます。CGで描かれた各キャラの表情と動きの自然さもさることながら、手描き背景やモブと合わせても違和感があまりないCGモデルは本当に良く出来ています。そんなCGの動きを最大限活かしたライブシーンも見応えがあり、どこまでもアイドルが主役のアニメとして特化した作りだと感じましたね。

 

 

星屑テレパス

第12話(最終話)「星屑テレパス

 瞬が戻ってきてめでたしめでたしとなったのも束の間、最終回ではまさかのユウの調子がおかしくなっていく展開に驚愕することに。風邪で倒れた海果の見舞いは序盤こそいつもの元気ハツラツなユウが見れたのですが、海果の独占欲に当てられてからの赤面っぷりは意外過ぎて面食らってしまいました。というか海果をはじめとして艶っぽく描かれているせいで、おでこぱしーというスキンシップが最早何かの隠語にしか聞こえなくなってしまいまいたねはい。

 海果の行動にユウが振り回される……という一見して立場が逆転したような構図に奇妙なものを感じましたが、海果の行動力を見てある意味でいつも通りだと安心しました。1話の時と比べてハッキリ言葉に出す違いはあるものの、ユウを宇宙に連れて行く約束を交わす海果は全く変わっていません。オドオド優柔不断なように見せかけて、これ!と決めたことには真っすぐで頑固・グイグイくる海果の立派な個性がユウを改めて引っ張り上げるという点で、2人の“変わらないモノ”を感じ取った次第です。(そんな海果のキャラクターに対し「あいつはずっと強いだろ」と言ってくれる瞬がここすきポイント

 あとはやはり再結成後のロケット同好会の和気あいあいとした空気には大いに癒されましたね。お互いの欠点に気付き少しずつ克服していこうとする姿勢も感動的で、ここまでの鬱屈とした空気を乗り越えたからこその素晴らしさに溢れていたと思います。何よりクラスメイトのなっしーちゃんこと「木梨(きなし)」さんにロケットの面白さを伝えるくだりは、まさにここまで歩んできたことが少しずつ実を結んでいることの証明になっていました。ほのぼのシーンでもほろりとさせられる、本作らしさが素敵な一幕です。

 

総評

 今季の個人的ダークホースその1。きらら作品の一角としてコミュ障主人公と宇宙人を名乗る不思議系を中心としたほんわか日常系かと思いきや、ロケット作りやコミュニケーションに関する真面目なストーリーに良い意味で意表を突かれましたね。主人公をはじめとしてメインキャラそれぞれが大きな問題を抱えており、それらの不和をしっかりと描いていく様子に好感が持てました。要所要所でしんどいと感じる展開があったものの、裏を返せばほのぼので誤魔化さず彼女たちの成長に向き合っていく“真剣さ”があったと言えます。だからこそ終盤の盛り上がりには見入りましたし、最後まで楽しかったと感じることが出来ましたね。

 また本作のロケットに関するパートのガチさも印象的。特にモデルロケット作りや勝負は終始真面目に描かれており、モノづくりの楽しさとシビアな部分を両方バランスよく魅せてくれていました。部活モノとしての本気度も高く、過酷な制作・打ち上げに挑む海果たちの様子には胸打たれましたね。目的こそ突拍子のないものでしたが、気付けばそれを目指して頑張る姿に応援したくなるパワーが徐々に生まれて溢れていきました。

 登場人物に関してはいずれもお気に入りですが、強いて1人を挙げるとするならばやはり雷門瞬でしょうか。彼女が登場してからは海果たちのロケット制作は地に足が付いたものになっていました。現実的な意見もズバズバ言ってなぁなぁにしない潔さと、それ故に他人を傷つけることを恐れる臆病な面が合わさったキャラクターは個人的にも秀逸だと思います。このように無頼を気取っていた彼女が海果の手を取り、誰よりも仲間を求めていた本音を吐き出す11話は神回としか言うほかありません。本作どころか2023年アニメキャラの中でもトップクラスに印象に残りましたね。

 

 

ミギとダリ

第13話(最終話)「ミギとダリ」

 一条家の問題が片付き、最後にミギとダリの双子の問題にシフトしていった最終回。瑛二の自首もある程度軽くなり一件落着……とはいかず、ミギの影として自分の人生を捨てたダリの悲痛な姿に胸が痛みました。顔の火傷のせいもあるのですが、それ以上にダリが家族本位すぎる姿勢が行き過ぎた結果なのが辛いですね。ミギが結婚した夢を見るところといい、寂しい気持ちを押し殺して自分を犠牲にしているのが見ていられなかったです。

 それだけにサンタさんのプレゼントという形で双子のことに自力で気付いてみせた園山夫妻に驚愕と感動が一気に押し寄せてきました。秘鳥くんという2人で1人ではなく、ミギとダリという1人1人の少年として違いを見つけてくれたことに涙が止まりません。双子がお互いのアイデンティティを確立しつつある過程を見続けてきた分、それを探して肯定してくれる理想的な両親が登場したのだと感じさせてくれる一幕でした。

 さらに子どもたちが大きくなったCパートで双子が全く違う形で成長したこと、そして別々の進路に進んだラストで余計にしみじみさせられました。復讐を生きがいにしていた2人が、それぞれの個性を知り新たな道に進んでいったのだと確信させられます。瑛二の謝罪や幽霊みっちゃんの件(みっちゃんだけホラーすぎない?)も描かれ、ラストの「À la mémoire de Sano Nami(佐野菜見氏を偲んで)」も相まって非常にスッキリさせられましたね。

 

総評

 今季の個人的ダークホースその2。1人を演じる双子によるシュールギャグを交えつつ、本筋であるサスペンス要素を近づけていくストーリーにどんどん惹かれていきました。最初は『坂本ですが?』の作者らしい真顔でおかしなことをする絵面に笑い、謎が徐々に解明されていくパートで段々とジャンルが変わっていくかのような感覚を味わいましたね。それでいて登場人物のユニークさもあり、変に気負わずに見ることが出来たと思います。

 何といっても一条家を取り巻くストーリーの恐ろしさには衝撃を受けました。怜子(一条母)の描写が増えてからは一気にサイコホラー展開が続いていき、その狂気には最初から最後まで目が離せなかったです。一度死んだと見せかけたことで物語の緊張感を生み出していた光山さん(みっちゃん)の存在も大きかったですね。実は生きていた→直後に本当に殺される→幽霊になって双子を助けると波乱万丈すぎてこちらの情緒を揺さぶったみっちゃんは、一条母と並んで本作を盛り上げたMVPと言ってもいいかもしれません。

 そして上述にもある通り、ミギとダリの双子それぞれのアイデンティティを確立させていくまでの物語でもあったのが大きな見どころ。序盤の内はどちらがどちらなのか見分けが付かなかったのが、話が進む中で違いがハッキリしていき視聴者にもわかりやすかったのが良かったですね。そこから2人の中に亀裂が入り、和解から協力・独立していくまでを描くことで、双子の各々の人生を見届けていく趣きを味わうことが出来ました。この素敵な物語を遺してくれた故・佐野菜見氏には、追悼の意も込めて感謝したいです。

 

 

 今年ももうすぐ終わりを迎えますが、振り返ってみるとゴジラの濃度が非常に高かったですね。『ちびゴジラの逆襲』から始まり今も話題の『ゴジラ-1.0』を中心としたゴジラブームは、かつては考えられないほどの盛り上がりとなっています。来年にはマイナスワンのモノクロ上映に『ゴジラ×コング』もありますし、まだまだ楽しめるゴジラにワクワクが止まりません。

 

 

 ではまた、次の機会に。