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2023年秋アニメ簡易感想 その14

 

 

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 今月の頭に公開された『ゴジラ-1.0』を、皆様は既にご覧になったでしょうか。令和の世に放たれる新たな「王道ゴジラ」を打ち出してくれた名作として、今もなお話題になっています。かくいう僕も、公開当日に観に行った衝撃と感動は今も鮮明に思い出せます。ゴジラファンとしてはやはりゴジラは大スクリーンで観てこそ!だと改めて思いましたね。

 さて、そんなゴジラマイナスワンの公開記念特番「Behind the scenes -No.30-ト云フモノ」が、先日東宝YouTubeチャンネルにて公開されました。テレビ放映の情報を聞いた時には既に見逃していて是非見たかったと思っていた特番だったので、こうして無料配信してくれることに喜びを覚えます。

 早速視聴してみたところ、山崎貴氏をはじめとした政策に参加した人たちのゴジラに対する熱い想いなどが伝わってきてテンションが上がってしまいました。他にもVFXの裏側だったり、神木隆之介さんと浜辺美波さんの「実は『らんまん』よりも先に共演しているですよ」という話だったり、予想の範疇だったもののだからこそ楽しい内容が満載で実に楽しい特番でしたね。個人的には山崎監督の「ゴジラは“神様”と“動物”の中間みたいな存在」という発言からドハティ監督と同じ匂いを感じ取ってニヤリときたり……映画を観る前でも観た後でも結構楽しいこちらの特番動画もおすすめです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ラグナクリムゾン

第7話「作為と呵責」

 衝撃の急展開の続きとしてアルティマティアフルボッコタイム継続中、とばかりにラグナ無双が激しさを増していった今回。追い詰められたアルティマティアが世界の時間そのものを巻き戻す反則技を繰り出したものの、未来ラグナに残っていた翼の血族の血で現代のラグナが止まった時の中で動き出した時はさらに唖然となりました。まさか前々回描かれたあのやり取りがこうして伏線になるとは……!という感動と、「自分の死は恐れるのか?」と怒りの啖呵を切るラグナの迫力にはただただ圧倒されてしまいます。(最後には体が耐え切れず倒れてしまいましたが、むしろラグナが人間的な弱点も書かれていることにどこかホッとしたりしなかったり

 一方で止まったと見せかけたラグナが襲い掛かるシーンがあまりにも怖くて、悪役かな?と錯覚するほどでした。あの様子にアルティマティアが恐怖に引きつったのも無理はなかったとつくづく思います。(そもそも彼女たちからしてみれば「この時間軸ではまだ出会ってもいないし因縁も何もない少年が自分たちへの憎悪全開で殺しにかかってきている」わけですからビビるのも仕方ないでしょう)また「ネビュリム」が自分の怪我を押してアルティマティアのサポートをするなど、ラグナやクリムゾンに立ち向かう竜側の必死ぶりも印象に残りましたね。このように上位竜ですら簡単に屠れるラグナに如何に対抗するのか、という竜たちの視点の戦いも本作の見どころの1つであることがわかります。

 

 

薬屋のひとりごと

第6話「園遊会

 いざ始まった園遊会という名の女の戦いの場。4人の上級妃だけでなく侍女の面々もバチバチと睨み合う様子は、後宮における苛烈な競い合いをわかりやすくかつコミカルに描いていたと思います。中でも幼い「里樹妃(リーシュヒ)」のアレルギーを突いた嫌がらせにはゾッとしたものを覚えましたね。先帝の妃という特殊な経緯(幼い姑とか何ともややこしい)を持っているものの、まだ子どもに過ぎない少女にも容赦がないこの空間はまさに伏魔殿と言っても過言ではないでしょう。気丈に振る舞うものの必死だった里樹妃の境遇は察するに余りあります。

 そうした闇の深い話の傍らで、肝心の猫猫はある意味でいつも通り。梨花妃をはじめとした様々な人物から貰った簪で不本意ながら付け足していく過程は、さながら親戚が子どもを着飾って愛でているようでちょっと微笑ましかったです。そして猫猫が毒見役で恍惚とし出すシーンには普通に引いてしまいましたね。毒に関してはドMな変態で加えて内心失礼発言が多くて結構性格が悪い、この主人公のアクの強さを再認識した次第です。しかし劇中の壬氏のように呆れ返ってしまうところもあれば、上述の里樹妃の問題に圧をかけて解決していくしたたかさも見せるのもまた猫猫の魅力だと改めて感じました。

 

 

アイドルマスター ミリオンライブ!

第6話「動き出す夢 ライブシアタープロジェクト!」

 紬ちゃんはポンコツ天然可愛い。道に迷っていた時点で薄々感じていたものが、寮があると思って上京したことが判明した瞬間確信に変わりました。そのうえプロデューサーを突然変態扱いし出すくだりは、勘違い癖の激しい世間知らずのお嬢様として中々のインパクトだったと思います。(動揺のあまり訛りが出てくるのがここすきポイント)しかし見通しの甘かったものの、紬が未来宅で暖かな家庭に触れていく様子は何だかんだで微笑ましかったですね。新しいことに挑戦し出したものの不安も大きかった彼女にとって、「シアターは家族一杯のおうち」という未来の例えはとても嬉しい言葉だったことでしょう。
 そして前回のラストで父親襲来を味わった静香はまた曇ることに……アイドル活動は中学までという約束に縛られ不安ばかりが募っていく姿はもう見ていられなかったです。(とはいえ静香父の厳しさもわからなくはないですし期限付きな辺りまだ有情)とはいえ静香の心の乱れを「北沢志保(きたざわ・しほ)」がバッサリと切り捨てるシーンは素敵でしたね。志保の言葉はキツかったものの、静香のアイドルへの本気度を確かめて発破をかける絶妙な塩梅でした。そんな志保自身も不安を抱えながらも、仲間に支えられ最初のシアターライブを全うするのでより好感が持てます。全編通して、アイドルたちがそれぞれ抱えている不安の払拭に努める回として興味深かったです。

 

 

でこぼこ魔女の親子事情

第7話「うん、これは焼き菓子だよ!?という事情」「眠りの精の不眠事情」

 何で『リコリコ』といいウ〇コの形をしたお菓子を作る(無自覚)ヒロインが出てくるんだッ!!作ったビオラ曰く「とぐろを巻いた精霊(ジン)アナゴ」を模したとのことですが、どう見てもウ〇コにしか見えないので笑いが止まらなかったですはい。(失敗したヤツがリアルな一本〇ソの形をしていたのも良い意味で酷い)しかしながら相変わらず直球の下ネタながら、あまり下品とは感じさせないのが不思議でした。というより前半はそれよりもそのお菓子の形に堪えるアリッサが大きな笑いどころになっていたと思います。どう考えてもダメな奴を娘にダメと言えない親バカを発揮しつつ、勘違いしたフェニックスに叱られるオチは不憫ながら面白かったですね。

 後半は眠りの精「ザントマン」の不眠問題というのっぴきならない話が実にシュール。やたらイケボなザントマンの絶望に満ちた表情と、妻との別居といった生々しい話の数々には笑っていいのかちょっと悩んでしまいました。しかしながら睡眠の重要性!に触れつつ、病院の通院という現実的な形で解決に導いていく流れには感心しましたね。この辺りでは「何かあったら専門家や他の周りの人に相談していいんだよ」といった、ちょっと暖かなメッセージを感じ取った気分です。その一方でザントマンから貰った眠りの粉のせいで今度はアリッサが眠れなくなるという、意外な形で木乃伊取りが木乃伊になるオチは秀逸の一言です。

 

 

星屑テレパス

第6話「乾杯イニシエーション」

 ロケット研究部……もとい同好会が発足し、ついにロケット作りの準備が始動した今回。担任の「笑原茜(えみはら・あかね)」先生が顧問になり、一段と賑やかになっていく様子に何とも癒されます。そしてモデルロケットのイベントに足を運んだ後半にて、「秋月彗(あきづき・けい)」という強力なライバルが本格登場したのも大きな見どころでした。忘れっぽくて抜けているもののロケットに関しては間違いなく強敵であることを感じさせる彼女に対し、ほのぼのとなりながらも緊張が走りましたね。イベントを仲良く回ったものの今度の選手権では明確に競い合う……最初の「超えるべき壁」とも言うべき存在の出現に海果たちの挑戦がグッと引き締まった感覚を覚えます。

 また今回は瞬によるモデルロケットの説明パートなどがじっくり設けられていたのも注目ポイントですね。エンジン回りの話など一度聞いただけではちんぷんかんぷんながら、不思議とワクワクさせてくる話になっていました。同時に火薬の件で瞬の父親から許可を貰うといった、未成年故にパスしなければならない問題もしっかり描いてくれたのもグッド。(スパナとかを投げ合って喧嘩する来門家の親子事情は心配になりますが)間接キスに戸惑う瞬がエッチな制作パートでのプラモづくりのような高揚感も相まって、「ロケットを作る」目標が明確になってきたということでしょう。イチャイチャパートなどはそのままに、海果とユウの物語が地に足の着いてきていることを実感しました。

 

 

ミギとダリ

第7話「おばけじゃなかった」

 瑛二がクロだとわかったところでいよいよ真相に近づく段階に突入したものの、奇妙な三角関係から双子の絆にヒビが入るまでに発展していく様子に胸がザワザワさせられました。初心な瑛二には色仕掛けが有効ということでダリがまたもやサリーに扮して近づいた結果、ミギの恋心をかえって煽ってしまったのが何とも皮肉ですね。ミギのためにもとキスまでやってのけたダリの頑張りが伝わらないことにしんどさを覚えますが、ダリはダリでミギの心情を蔑ろにしすぎたきらいがモロに出てしまったように感じました。さしずめダリは母を殺した相手を見つけて復讐するため、対してミギはサリーへの恋心を捨てきれなかったため、お互いの心に寄り添えず決裂してしまったのかもしれません。

 そして瑛二が双子の母・メトリーを殺した真相がようやく判明。とはいえ突き落としは事故に近かったですし、当時5歳の瑛二が気を動転していたことを見るに彼を責めるのは酷というものでしょう。(窓から謎の女性が転がり込んできたらそりゃ怖いに決まっている)個人的にはそれよりも、メトリーが何故瑛二に近づいたのかが気になります。またメトリーが突き落とされた一条家から離れたところで双子に見つけられたことから、彼女の遺体を動かした第三者がいると見るべきですね。メトリーの命を奪ったのは瑛二ですが、それだけで片付けてはいけない問題が山のように残っているのは確か。この謎については間違いなくまだ続きがあることでしょうし、ここから先の展開に目が離せません。

 

 

 ゴジラマイナスワンに関してはもう1つ、ファンには見逃せない情報が先日解禁されました。それは福岡県筑前町にある「太刀洗平和記念館」に常設展示されている“ある展示物”に関する話なのですが…………

※念のためネタバレ注意!!

 

 

 

 

 

 

 

 去年の7月から展示されている戦闘機「震電」は、何とゴジラマイナスワンの撮影に使われたものであるとのこと。主人公の敷島が乗り込み、ゴジラに引導を渡すあのシーンなどを彩ったあの機体のコックピット部分が以前から存在していた事実に驚かされます。また平和記念館の職員の方々もこのことを話したくて仕方がなかったんだろうということが上のポストから伝わってきて微笑ましくなってきますね。いつか福岡に行くことが会ったら、是非足を運んで震電を確認してみたいです。

 

 

 

 ではまた、次の機会に。