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2023年秋アニメ簡易感想 その18

 

 

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帰ってきたぞ~♪

帰ってきたぞ~♪

「Z空調」~♪

 

 というわけで約1年前「これ完全に『シン・ウルトラマン』じゃん」「空調特撮シリーズ」などと言われ話題になったヒノキヤグループのCMにまさかの新作が発表されました。斎藤工さんと山本耕史さんがフルネームでお互いの名前を呼び合いながら、シン・ウルトラマンで演じたウルトラマンとメフィラスを明らかに意識したキャラ付けを魅せてくる内容を再びやるとは思ってもみなかったです。おかげで去年最初のCMを見た時の笑い転げた記憶を思い出すことが出来ましたよえぇ。

 

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↑去年のCMに対する反応は上の記事を参照。

 

 さて今回のCMですが、前回とは打って変わって今度は斎藤工さんが山本耕史さんの家にお邪魔するという構成になっています。近年の激しい気候変動に人類が全館空調で抗うことに対し山本耕史は訝しみ、逆に斎藤工は人類への信頼を抱く構図はまさにシン・ウルトラマンウルトラマンとメフィラスを見ているかのようで結構テンションが上がりますね。他にも山本さんの入浴シーンやら筋トレシーンやら、妙にフフッとくる要素も満載で30秒ながら確かな満足感を得られました。(あとネットの方々のコメントで気付いたのですが、山本さん宅のトレーニングルームの壁に「MUSCLE MY FAVORITE WORD(筋肉、私の好きな言葉です)」と書かれたポスターが貼られているのが面白すぎます)

 

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 そして例によってこのCMのメイキング映像も公開されていました。こちらはこちらで斎藤さんと山本さんが当時の演技を思い出そうとするくだりがあったり、山本さんのガチ懸垂に感嘆する斎藤さんが見れたりとこれまた微笑ましい光景が広がっていました。シン・ウルトラマンを視聴したことがある人ほどじわじわくるCMだと思うので、去年のものと合わせて是非見てほしいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ラグナクリムゾン

第9話「折衝と本質」

 スターリア様のおもしれー女適正が高すぎる件。気の色を見る力と直感で以てクリムゾンの本質を見抜くくだりは超然的で素直にカッコいいと思っていた矢先、ラグナを見てからのデレデレっぷりには唖然となりました。ラグナの姿が「銀剣に手足が生えている」ように見えている絵面の破壊力だけでもヤバいのに、そんな恐怖!銀剣男に一目惚れしてしまうくだりはあまりにも意味不明でおかしかったです。スターリアに限らず銀装兵団メンバーのフランクさもやたら印象的で、前回までの手に汗握るバトルはどこ吹く風といったばかりにコミカルな展開が繰り広げられていました。これはこれでスターリアをはじめとした人間側の魅力が描かれていて面白いと感じますね。

 そしてクリムゾンが前回に続いて翻弄されっぱなしだったのもここすきポイント。策謀を巡らせ自分に都合のいい状況に持っていこうとするものの、上述のラグナやスターリアによって全て台無しにされていく光景はあまりにも痛快でした。そのうえラグナに対する嫌味や罵倒も当人が天然ボケすぎて通じていない、という構図が余計にクリムゾンの不遇ポジションを加速させていましたね。しかし前回も語ったように、だからこそクリムゾンのヘイト管理が上手くいっているとも言えます。何でも自分の思い通りに操ろうとする外道が、自身の常識では測れないバカ相手に頭を抱える様子は良い意味で面白いギャグになっていました。

 

 

薬屋のひとりごと

第8話「麦稈」

 花街で突如起こった心中事件。それを助けた猫猫の推理という名の憶測に思わず見入ることになりました。最初こそ禿の少女が企てた復讐劇化と予想していたのですが、謎を解きほぐすうちに彼女以外の関係者も怪しく見えてくる構成には思わず鳥肌が立ってしまいます。遊郭という世界で女を敵に回すとどうなるのか、それを彼女ら全員で証明したのかもしれない話には舌を巻くばかりです。(遊女が口紅を付けないように使っている麦のストローを利用したトリックもお見事)

 これらの事件を前にするものの、あくまで終わったこととして触れずにおく展開もミステリーとして面白かったですね。猫猫父が言っていたように、憶測に過ぎないことを前提に話すべきではないというのも納得です。まさに確証がないものを広めることを咎める、ちょっとした教訓的な内容になっていました。何より猫猫にとって匠でもある父親の言葉の大きさに思わず惚れ惚れしてしまいます。

 里帰りを終え後宮に戻ってからはまたもや壬氏が愉快だったのも見逃せません。李白の件などで勘違いが起きる中、真面目にショックを受ける様子には正直大笑いしてしまいました。思っていた以上に猫猫に入れ込んでいることもわかり、前回に続いて壬氏のことが可愛く見えてきましたね。

 

 

アイドルマスター ミリオンライブ!

第8話「変わるためのステージ」

 次なるTeam4thとTeam5thのデビューが描かれた今回は、それぞれが降りかかってきた苦難に対処していく様子が大きな見どころとなっていました。片や辺鄙なステージしか使えず、片やCDが届かないといったトラブル続きでしたが、アイドルたちがアイデアとチームワークで解決していくおかげで中々に爽快感がありましたね。特に桃子がかつて出演していたドラマを利用した4thの寸劇は、桃子自身の過去の暗い気持ちを払拭させていく効果もあったので見ていてかなりほっこりさせられます。最初は桃子のファン意識が拭いきれなかった「松田亜利沙(まつだ・ありさ)」が、先輩ではなくチームメイトとして桃子に頼る場面もグッド。各々の前向きさも相まって、結束力を高め合う素敵なやり取りだったと思います。

 また4thの引率も務めるこのみさんの心理描写も大きな注目ポイント。みんなのお姉さんとしてチームを引っ張っていく傍ら、「変われるかもしれない」という想いを胸にしていることが伝わってきたのが興味深かったです。Pからの言葉に励まされてから、その想いを仲間に伝えて鼓舞する流れがまた素晴らしいですね。未来とはまた別の形で、自分の喜びなどをみんなに伝播していくリーダーシップが発揮されていたように感じます。おかげでしっかり者として、かつアイドルに憧れる者としてのこのみさんの魅力がわかってきた気分になれました。あとセクシー探偵このみお姉さんについてはまぁ……桃子ちゃんとお揃いで素敵でしたねっ!

 

 

でこぼこ魔女の親子事情

第9話「どきどきママの個人事情」「不審な客のご家庭事情」

 前回アリッサがかつてないほど動揺していた“あいつ”の正体は何と彼女のお父さん!というわけでアリッサの父(正確には叔父なのですが)である「アウリ」が登場したわけですが、見た目の軽薄さとそれに違わぬ過去エピソードのヤバさにドン引きさせられました。ビオラに合わせなかった理由が「教育に悪いから」というのも納得で、個人的には自身の目を自ら抉り取ったエピソードが特にショッキング。むしろこの男に育てられたアリッサがよくぞここまで優しい人になったなぁと疑問を覚えるほどです。

 このように知らなかったとはいえ初対面でビオラにナンパするアウリお爺ちゃんにも引きますが、同時にアリッサの家庭の複雑さにもびっくり。両親の話を聞いた途端リラさんが珍しく慌てていたのもあって笑いとハラハラが同時に襲い掛かってきました。とはいえそういった家族だったからこそ、アリッサはビオラを育てることに躊躇も後悔もなかったのかもしれませんね。アウリがビオラの姿に何かを感じ取る不穏な描写があったものの、基本は特殊な形であろうとも家族を受け入れるほっこりエピソードとして収まったと思います。

(あと余談ですが、テレビCMなどで既に出ていた「毒コアラ」が登場した時はこいつかぁーー!!とテンションが上がりましたね。)

 

 

星屑テレパス

第8話「出陣ウルトラハイパワードリィーム」

 前回の時点で不器用な一面が目立っていた瞬ですが、今回それが悪い形で海果たちの関係にヒビを入れることに……本気のモデルロケットを制作していく以上仕方ないと思う部分もありますが、怒鳴りつける形でギスギスしていく様子は見ていて辛いものがありましたね。その分後半の海果の再起と仲直りにある程度癒されるものの、いざ選手権本番の海果の影を落とした表情など不安要素は未だに残っているのが心配になります。

 とはいえ瞬の焦りが「みんなの役に立ちたい」「勝てなかったら自分がここにいる意味がない」といった想いから起因しているのも理解出来るので複雑なところ。力になれなけらば居場所がなくなる恐怖も抱いているところにいじらしさを感じつつ、そんな瞬だからこそ「勝ちたい想いと努力はみんな同じ」ことを知っていく流れが輝いていたのだと思います。個人的には瞬の仲間への想いはそのままに、お互いを慮る形に成長していく様子を感じていきたいですね。

 他には瞬の緩衝材として目立っていた遥乃の言動も今回のキーパーソンとして見逃せません。勝たなければ嘘であることを語る瞬にそれだけではないことを伝えるシーンは彼女らしいと思う反面、即座に「本気で好きになったものがないだけだろ」と返される瞬間に身を詰まされる感覚を覚えました。よく言えば博愛的、悪く言えば事なかれ主義とも取れる遥乃の優しさは、勝ち負けが存在するモデルロケットの世界でどのように通用するのか気になるところです。

 

 

ミギとダリ

第9話「コロスコロスコロスコロスコロス」

 サブタイの時点でめちゃくちゃ怖くてビビるのに、本編の一条母の恐ろしさはそれ以上!前回の事故をきっかけに瑛二に危害を加える者・秘密を知った者を片っ端から排除しようと動き出す母親の形相に終始圧倒されました。そのうえ瑛二たちが本当の子どもではないことも判明し、別の家族の子どもを攫って自らの家族に引き入れていた事実にも戦慄してしまいます。他にも瑛二が付き落とした女性がメトリーであると睨んでいたようですが、これらから考察するに瑛二の本当の母親ってもしや……

 生きていたみっちゃんが助けに入ってくれた時はテンションが上がりましたが、あの一条母相手にあっという間にやられてしまったのでまた絶望的展開に逆戻り。(今回ばかりはみっちゃんも助からなさそう……)この緩急の激しさには正直情緒が追い付かなくなってきます。何より自ら築き上げた理想の家族を保つために、ここまでやってのける狂気には最早恐怖しか覚えません。

 一方でミギとダリの逃亡、そこから双子の殴り合いにまで発展する流れには胸打たれました。ここまで溜め込んでいたお互いの不満をぶつけ合うだけでなく、園山夫妻も含めて家族みんなの日々に戻ろうとするダリの言葉にウルっときてしまいます。本音でぶつかり合ったことでようやく2人で1人に戻れた双子の、再びオリゴン村に戻ろうとする足取りのおかげで見ているこちらもどこか勇気付けられましたね。

 

 

 ウルトラマンと言えば先日ツブコンこと「TSUBURAYA CONVENTION 2023」にて様々な情報が発表されたのも見逃せません。現在テレビシリーズが放送中の『ウルトラマンブレーザー』の劇場版の特報などには最初テンションが爆上がりしてしまいましたね。他にも新発表が色々あったのですが、個人的に気になったのは下のこちら。

 

 

 ベリアルをはじめとしたウルトラマンシリーズにおけるダークヒーローが主役の『DARKNESS HEELS(ダークネスヒールズ)』のアニメ化情報。以前からアニメ化の話は聞いていたものの音沙汰がなかったので企画が頓挫したのかと思っていたのですが、ちゃんとやってくれるようで安心しました。どうせなら漫画『DARKNESS HEELS -Lili-』をベースにして、リリたちも出してくれないかな?とちょっと期待してしまいます。何はともあれ、特撮に限らず様々な形でメディア展開していく円谷作品の1つとして楽しみですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。