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2022年秋アニメ簡易感想 その11

 

 

 

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 建設会社として有名なヒノキヤグループが新たに全館空調「Z空調」の宣伝CMを公開。斎藤工さんと山本耕史さんの2人が出演したそのCMが話題になっていたので早速見てみたのですが……どう見ても『シン・ウルトラマン』です、本当にありがとうございました。

 同作でそれぞれウルトラマンとメフィラスを演じた2人が、明らかにその時のキャラを意識した喋り方でZ空調を紹介していくCM内容には思わず吹き出してしまいました。いちいちお互いの名前を語尾のように呼び合う様子もおかしいですし、演技に限らず2人のアングルや実相寺監督的カメラワークといった構図もやたらシン・ウルトラマンっぽいのが余計に笑いを誘います。そして「Z」というワードのせいであの元・三分の一人前の姿が頭に浮かんでくる……

 

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 YouTubeでは他にもCMのメイキング&インタビュー動画も公開されていました。特に面白いのが後半のインタビューで、出演している斎藤さんたちもインタビュアーも、名前こそ出さないもののシン・ウルトラマンに寄せたことを自覚しているのが伝わってきて実に楽しかったです。そんな感じで映画を観た身としては実に愉快だったこのCM。是非多くの人に見てほしいところです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第131話「ファイナルⅢ 「最強」」

 ファイナルの激闘も佳境に入ってきた中、真っ先に目に飛び込んできたのはダンデのゴリランダーでした。カイリューとネギガナイトを連続2タテで倒すという、とんでもない快進撃を見せつけてきたことに唖然とさせられます。クロバットなどを駆使した身のこなしが軽やかな攻撃は流石と言ったところです。最終的にはウオノラゴンに負けましたが、ダンデの手持ちの中でも最もインパクトが強い活躍だったと思います。(対するウオノラゴンにはもうちょっとだけ頑張ってほしかった……!)

 そして終盤の見どころは何といってもピカチュウVSリザードン。お互いの最初の相棒対決という、ここまでのクライマックスに相応しいマッチングにまず興奮させられます。そのうえキョダイマックス化したリザードン相手に、1000まんボルトをぶつけ合う光景にはテンションが上がりました。

 それだけに、ムゲンダイナが突如として会場に出現するラストには呆然となりました。バトルの余波を感じ取って来たのでしょうが、何をしでかすかわかったものではありません。頼むからこいつの乱入で中断なんてことにはならないでくれよ……

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第17話「燃えよ龍の夢(ドラゴンズ・ドリーム)」

 6部スタンドの中でもメタレド的に最も好きな「ドラゴンズ・ドリーム」がついに登場。本体である「ケンゾー」の変人っぷりはさておき、本体が風水を極めた末に発言したという経緯や軽快なキャラクター、何より敵味方関係なく「中立」でいようとする姿勢が魅力的なスタンドだと思います。アニメでは何気に初の本体とスタンドで演じている声優が異なっている事例だったので結構驚きました。(声優が別=スタンド自体が独立した存在であることを示唆しているのでしょうか)

 そんなドラゴンズ・ドリームを使ったケンゾーの戦闘もユニークでしたね。決まった運命を利用して相手を攻撃するスタイルもさることながら、敵を溺れさせた技はスタンドとは別の技術であることが興味深いです。FFも人間ではないことを活かして結構変幻自在のバトルを繰り広げていたので、前回とはまた違った面白さがありました。

 あとはアナスイ徐倫に詰め寄るシーンが印象的。徐倫にとっては初対面に近い相手にいきなり愛を囁かれたようなものなので、キョトンとしている様子含めてクスっときました。その後解説役もこなしていましたが、「物知りだけど変な奴」というイメージが付きっぱなしだったように思います。

 

 

後宮の烏(からす)

第6話「夏の王、冬の王」

 ついに明かされた烏妃の真実。OPで姿を見せていた烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)に選ばれた存在であることは間違いなかったものの、そもそもの成り立ちが悲しい恋慕の物語だったことには息を飲みました。国を再興した夏の王「欒夕(らんゆう)」と彼に付き従った冬の王「香薔(こうしょう)」が、戦乱を避けるために後者が夜明宮に幽閉された事実は聞いていて胸が張り裂けそうになります。互いに相手のことを想いあっていた2人が世情によって切り離される……わかりやすい悲恋のストーリーなだけに、何とも物悲しい気分にさせられますね。

 そして寿雪が烏妃に選ばれた過程と共に、彼女が宮廷の外では生きられないことが語られた時はこれまた愕然としました。文字通り籠の鳥としての生き方を強いられている彼女が、どれほどの孤独と絶望を抱えているかは計り知れません。これでいいのかと訴える帝に対し、これまで隠していた感情をぶつける寿雪の姿には心が痛みました。加えて欒王朝の亡霊の件も未だに解決していないため、今回は特に見ていてハラハラしっぱなしだったです。

 

 

ぼっち・ざ・ろっく!

第5話「飛べない魚」

 結束バンドとしてライブに出演するためのオーディションが描かれた今回。姉の心無い言葉に虹夏が拗ねたり謎のキノコヘアー軍団が誕生するなどがあったものの、オーディションに向けた練習そのものは順調だったので安心して見れました。

 何よりひとりが「成長とは何か?」「このバンドで何をしたいのか?」といったことを考え始めるのが大きな見どころになっていましたね。何もかもが初体験であるひとりにとって、その先にあるものを見据え始めたのは大きな一歩であることが伺えます。今はまだ何もわからないからこそ、歩みを止めないために全力を尽くす姿勢もカッコよかったです。そうしてオーディションで披露した「ギターと孤独と蒼い惑星」のライブシーンは、作画の気合の入り様もあってかなり見入ってしまいました。

 まぁ直後の実写の滝には爆笑してしまいましたが。その後はひとりの本来の実力を見抜いた店長のフォローがあったものの、ここまでで散々描かれた店長の口下手のせいで当人には全くの逆効果になってしまっているのが何とも言えません。チケットノルマという大きな壁も出てきた今(犬もカウントするな)、ひとりの上りぶりがどう解消されていくのか気になるところです。

 

 

ブルーロック

第5話「生まれ変わるのは」

 色んな意味で主人公の覚醒回。チームYの戦術に翻弄されっぱなしの中、潔の観察眼とトドメのシュートによって大逆転する展開でかつてない爽快感を味わいました。ここまで良いところがなかった分、燻ぶっていた潔の実力が発揮されたことにカタルシスを覚えますね。相手チームの未来を潰して勝ち取った勝利に興奮を覚え始めた潔を見て、視聴者側としてもテンションが上がります。そして二子くんの泣き顔が……良い……!

 そんな潔の才能が「空間認識能力の高さ」にあることが説明された時はなるほど、と思いました。「空からコート全体を見通す“神の視点”」という千切の言い回しもわかりやすかったです。その才能と今回の試合の活躍のおかげで順位も上がり、チームを引っ張る存在になった主人公の姿にはどこか誇らしさが感じられましたね。

 一方でその仲間に入れずにいる千切の様子は逆に寂しかったです。怪我を負った過去と「サッカーを諦めるため」という後ろ向きな理由で戦っている彼の今後に、早くも不安になっていくラストでした。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第32話「襲来!恐怖の大王」

 いきなりの猛吹雪の中、ついに恐怖の大王が姿を……やっぱりルークじゃねーか!!というわけで大王もとい「ザ☆ルーグ」が明らかになったわけですが、方言キャラ(北海道の言葉らしい)と他の星と親交を深める目的を知った時は肩の力が抜けてしまいました。ここまで引っ張った割には何ともほんわかとした理由です。しかしデュエルで打ち負かしたロヴィアンを氷漬けにするシーンにはゾッとしましたね。掴みどころのないキャラクター故の、得体のしれない恐ろしさが感じられます。

 デュエルパートに関しても、ザ☆ルーグがラッシュデュエル初心者とは思えないほどの実力を見せつけてきたことに驚きました。(まぁめっちゃ強いことに関してはルークだしな……)特にエースのザ☆ドラギアスを敢えて墓地に残して置き、ここぞという場面で蘇生してみせたテクニカルなプレイングには舌を巻くばかり。強敵ロヴィアンすら下してみせた強さはまさに大王に相応しいかと思います。他にはユウディアスがルーグの名に聞き覚えがある様子が目に留まりましたが、まだ何かしらのどんでん返しが残されているのでしょうか。

 

 

 そういえば『シン・ウルトラマン』が来週18日にいよいよAmazonPrimeVideoで配信されますね。公開時点でかなり話題になった以上、配信で再び盛り上がりを見せるのは想像に難くありません。僕はまだ『仮面ライダーBLACK SUN』などを見終わっていないのでまだ先になりますが、必ず見返しておきたい!と考えています。

 そしてまだシン・ウルトラマンを見たことがない人にも是非見ていただいて、どんな感想を抱くのか聞いてみたいところ。他にも上のCMはシン・ウルトラマンを知らなくともある程度クスっとくると思うのですが、先に本作を見ておくことをおすすめしたいです。

 

 

 ではまた、次の機会に。