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2024年冬アニメ&特撮簡易感想 その20

 

 

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 デジタルモンスター、もといデジモンのアニメシリーズが25周年を迎えたことが先日発表。それを記念したデジモンアニメ25周年スペシャル企画が始動し、そのPVが公開されました。初代などを当時見てきた身としては、25年経過した事実に驚きつつめでたいと思いますね。

 さてそのPVでは1999年に始まった初代『デジモンアドベンチャー』から最新作の『デジモンゴーストゲーム』、映画の『デジモンアドベンチャー 02 THE BEGINNING』までを網羅したアニメ全作を取り扱っており(この手のものでハブられがちな『ゼヴォリューション』や『アプモン』もしっかり入っているのは嬉しいですね)、それらを故・和田光司さんが歌う歴代主題歌でまとめた素敵な動画となっています。欲を言えば『セイバーズ』以降の主題歌も流してほしかったところですが、この時点でも十分すぎるほど豪華と言えるでしょう。途切れ途切れながら続いているデジモンアニメの歴史の長さと、この先の展開に感慨深いものを覚える今日この頃でした。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ラグナクリムゾン

第21話「言葉はいらない」

 ついに切って落とされたラグナVSウォルテカムイの決戦の火蓋はいきなりフルスロットル。大気圏外まで突入するほどの規模にまで発展していましたが、それ以上に2人がほとんど言葉を発することなく戦っていたのが印象に残りました。それだけ両者が必死、あるいは集中しているのがわかりますし、互角の相手同士のギリギリの接戦であることが伝わってきましすね。

 この2人だけでなくそれぞれが死力を尽くした死闘を繰り広げていましたが、銀装兵団が次々と倒れていく様子は見ていて中々に堪えました。スターリアがあっさり息絶えただけでもショックなのに、ガルムの爺さんやフーまでもが脱落する過程に衝撃を受けずにはいられません。しかし、だからこそ多くを語らず彼らの屍を乗り越えていく仲間の決死の精神に震えることになったとも言えます。

 そして今回最大の見どころはやはりクリムゾンVSアルテマティア。新旧翼の王による対決というシチュエーションだけでも胸熱なのですが、これまで謀略に徹していたクリムゾンが自ら大将首を取りに行くのは意外過ぎて見入ってしまいました。心臓を持ち出し本来の力を取り戻せれば勝てる自負の元、本人は合理的に行動しているつもりですが、少なからずラグナの説教に影響を受けているのが読み取れるのも面白かったです。

 

 

薬屋のひとりごと

第22話「青い薔薇」

 羅漢からの無茶ぶりでサブタイにもある青い薔薇を用意することになった壬氏。そんな彼の依頼を猫猫が例によって受けることになりましたが、徹夜でどんどんやつれていく様子は少々ショッキングでした。珍しく命が関わっていない仕事ではあるものの、いつになく本気だったのか青い薔薇づくりに余念がないのは少々意外です。徐々に顔のクマが広がっていく過程は見ていて痛々しく感じるところがあったものの(道中彼女を支えてくれる小蘭らが救いでしたね)、そこまでして羅漢に一泡吹かせようとする執念が凄まじかったです。やはり実の父親に対して並々ならぬ敵意があるということでしょうか。

 そんな猫猫に狙われる羅漢はいつものように飄々とした態度のまま。しかし終盤明かされた彼の視点には面食らいましたね。全てを碁石としてでしか認識していない、そのうえで他人という駒を動かして支配する語りには大いに恐怖を抱きました。なるほど軍師としてはこれ以上にない逸材だと思う一方で、自分と肉親以外はみんな自分が弄ぶものでしかないと思っていそうなのが怖いです。これだけでヤバさが際立つ羅漢ですが、ラストに唯一顔を認識した実の娘との対面に何を想うのか非常に気になるところです。

 

 

SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ ノワール)

第22話「Gravity coffin」

 イストワールに向かうためのロケットとミステルを巡り、いよいよ始まったイデアールとの決戦。ロックタウンのドリフターら総動員というシルヴァーストーム以来の大規模な戦いとなっており、マイケルやクラウディアといった最近出番のなかった面々もしっかり目立っていたのが嬉しいところです。何より久々に復活したカナタとノワールのコンビがマハトたち相手に通用する実力を発揮した時はテンションが上がりましたね。新たな主人公機体「デイジーオーガフィックス」の飛行能力諸々の強さはもちろんのこと、成長したカナタにノワールがちゃんとついていけていることにも感動させられます。

 またトキオとマハトの因縁の戦いも大きな注目ポイントとなっていました。メイガススキルがぶっ飛んでいたムートンの隠れた実力に驚きつつ、2人が戦いの中でようやく本音をぶつけ合えていることにどこか安心させられます。そんなマハトを止めたのが彼をこれまで支えてきたシュネーというのが素晴らしかったです。大義や周囲に殉ずるあまり周りが見えなくなっていたマハトも、ここにきて自分自身が何をしたかったのかを吐露することが出来てほろりときましたね。

 しかしヴァイスハイトがロケットとミステルを搔っ攫っていったことでここまでの余韻が全て吹き飛んでしまいました。エンダーなどの問題を解決するつもりらしいですが、その一方でメイガスを一掃する気満々であることにゾッとさせられます。ミステルの自我を消して“人形”呼ばわりする辺り、本当にメイガスを信用していないのがわかりますね。「ノアゲームチェンジャー」なる不気味な規格外のコフィンを使いこなす実力も相まって、本作のラスボスに相応しくなってきたかと思います。まぁミステルに触手プレイをしてくる気持ち悪さには引きましたが。

 

 

 

愚かな天使は悪魔と踊る

第10話「Dignity」

 以前から存在を仄めかしていたリリーの兄「ツヴァイ」が登場した今回は、品行方正なイケメンのビジュアルに反した、妹への仕打ちに愕然とすることに。彼女のコンプレックスを指摘したうえで辱めるやり口に憤りつつ、素体暴走のトリガーを敢えて隠したうえで彼女に探りを入れる狡猾さに少々恐怖を覚えました。何よりリリーが時折見せる怯えや自己肯定感の低さの原因が、彼ら家族にあるものとわかったのは大きいですね。本来の羽を隠して天使のパブリックイメージ通りの羽を模倣していた点など、彼女なりの必死な虚勢が伝わってきます。臆病な本音を隠した尊大さこそ、リリーが自分を守るために作っていた“Dignity(尊厳)”ということなのでしょう。

 そんな彼女の体を晒し尊厳を踏みにじるツヴァイにはなおさら腹立たしくなってきますが、同じように劇中で怒りを燃やしていた阿久津の活躍が少なからず救いになっていました。天使のいざこざに混じるのはごめんというスタンスとは裏腹に、リリーのためにノータイムで割って入るシーンはあまりにもカッコよすぎます。それ以上に上述のリリーの真実に驚きつつも、彼女の想いを汲み取ってくれる様子が素敵でした。これまで彼女の必死さを見てきた阿久津だからこそ、その賢明さを嗤う連中が許せなくなるのは当然と言えます。現状はツヴァイの素体ハーレムに為す術がなく絶望的ですが、このシリアスをどうやって打破してくれるのか期待したいところ。

 

 

メタリックルージュ

第10話「家族の肖像」

 ジーンを取り戻しに金星に向かうルジュ一行に、まさかのお姉ちゃんっ子になったシアンが同行。前回までの不敵なキャラはどこへ行ったのか、ルジュに甘える妹っぷりには唖然となりました。勝手について行った彼女を巡るいざこざも繰り広げられ、まだ金星についていないのにシュールでコミカルなやり取りで少々疲れてしまいます。その一方で彼女の抱える「声」の謎については不穏なものを覚えたり。

 しかしシアンに対してルジュとナオミで対応が全く異なるのが面白かったです。意地悪を言ってシアンを遠ざけようとするナオミに対して、お姉ちゃんとして彼女を受け入れるルジュの余裕が印象に残ります。これまでと比べても立ち位置が逆転したような主人公コンビですが、ここまでの旅を経てナオミは感情的な面を、ルジュは自制や思い遣りの心を獲得したのかもしれません。そう考えると少々感慨深いものがありますね。

 そして金星でアルターと簒奪者が協力し、それに付き合わされるジーンの様子も目に留まりました。中でもインモータルナインの面々が過去の思い出に浸るシーンは美しくもあり、同時にどこか見苦しく感じます。これは彼らが幸せだった頃、何も知らなかった時代への哀愁があったからでしょう。未来を見据える割に過去の理想に縛られているインモータルの物悲しさをここで感じ取ったように思えます。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第7話「天才の証明」

 今回はガッツスパークレンスを制作したアキトについてをマウンテンガリバーから教えられたユカ。アキトが当時18歳の高校生だった事実に仰天するだけでも面白いのに、さらに派生して他の世界の未成年の天才たちに驚かされまくる様子にクスっときてしまいました。ルイルイや友也の紹介に喜びつつ、言われてみるとウルトラマン世界では割と若い天才たちが多いことに気付いて唸らされます。そのせいでユカがちょっと凹んでしまうのが可哀想でしたが、彼女は彼女で十分にすごいと思うので気にせず頑張ってほしいところ。

 また一条寺友也の紹介から『ギンガS』前半の決戦が取り上げられたのがちょっと嬉しかったです。強敵・ファイブキングに一度は敗れてしまったウルトラマンギンガウルトラマンビクトリーですが、UPGの協力を経て復活し再戦に挑む展開は何度見てもテンションが上がります。ファイブキングの厄介な部位を少しずつ破壊していくウルトラマンのコンビネーションは本当に惚れ惚れしますし、人間たちがウルトラマンに力を与えて助けるシチューションはやはり良いものだと再確認出来ました。

 

 

 上述のデジモンの動画を見たことで、過去のデジモンアニメを少々見返したくなってきました。ちょうどYouTubeでデジアド無印が配信開始したものの、他の作品も気になるので入会しているサブスクで見られるかどうか現在チェックしている真っ最中です。

 個人的には『デジモンセイバーズ』がシリーズの中で1番好きなので真っ先に見返したいのですが、DMMTVなどでは配信されていないのが痛いですね。『クロスウォーズ』などはしっかりと見られるので余計に何故セイバーズだけ……とちょっと思ってしまいます。ゴーストゲームも含めてセイバーズ配信してくれないかなぁ!とちょっと思ってしまいますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。