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2024年冬アニメ&特撮簡易感想 その14

 

 

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 毎年恒例であるクレヨンしんちゃん』の映画の新作情報が先日本格解禁。以前から発表されていたタイトル映画 クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記に続き、予告映像も公開されました。クレしん映画では珍しい恐竜をテーマにした作品ということで気になっていましたが、いざ上の予告動画を見てみたら恐竜の作画の良さに圧倒されましたね。色鮮やかな体表を持つ大小様々な恐竜たちがひしめき合う、クレしん版『ジュラシックパーク』が展開されそうな予感がします。

 またストーリーは映画に登場する謎の恐竜の子ども「ナナ」を拾い育てる中、そのナナを狙う謎の勢力に襲われるといういつものクレしん映画の展開が見られる模様。ある意味で安心感のある導入で、予告で映ったいくつかのギャグ(久々に野原宅が盛大にぶっ壊されるシーンが映った時は思わず吹き出してしまいましたよえぇ)と合わせて楽しめそうです。またナナを見つけたのがシロということで、犬と恐竜の種族を越えた友情にも期待したいところ。笑いあり涙ありのクレしん映画らしさを楽しみに、公開まで待つ所存です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ラグナクリムゾン

第18話「死闘の果て」

 前回襲い掛かってきたウォルテカムイ相手にどうやら逃げ切れた模様のラグナ。加えて夢のような世界で死んだはずのスターリアと会話するなど、初っ端から困惑させられっぱなしの展開が続きました。しかし夢の中でのスターリアの言動から彼女が死んでいないこと、自分の使命を果たそうとしていることがわかったのは収穫ですね。(双子の片割れは巻き込まれて死んだのが確定したようですが)前回の呆気ない最期が衝撃的だっただけに、この情報は嬉しい限りです。

 しかし転移先で待っていた太陽神教の聖女「カルラ」がアルティマティアと瓜二つだったことに度肝を抜かれることに。あちらと同じく時操魔法を使うだけでなく、太陽神の教えの元周囲の人命を軽く扱うズレっぷりまでそっくりでこれまた嫌悪感を覚えてしまいました。恐らくアルティマティアは元は大量にいるカルラの1人ということなのでしょうが、信仰の対象が太陽神から竜の神にすげ変わっただけで狂信者としての独善的な思考は何ら変わりないのでしょう。

 そんなカルラとの取引に苦労するラグナには同情を覚えます。ただその一方で彼が銀装兵団や避難民を思い遣る言動を見せたのは喜ばしいポイント。アイクさんこと「アイザック・スターン」を必死に庇う様子はこれまでのラグナからは考えられない行動で、なるべく他者と関わることを避けていた頃から大きく成長したことを実感しました。この調子で健全に仲間との絆を育んでほしいものです。

 

 

薬屋のひとりごと

第19話「偶然か必然か」

 祭具が盗まれるという事態から発展した猫猫の疑問に、視聴者側も顔をしかめることになった衝撃展開。これまでの事件を彷彿とさせる要素が次々と出てきて、あれらが全て今回の祭事に繋がっていた可能性が出てくる過程に鳥肌が立ちました。積み上がってきた謎と不穏の布石の数々が結実する瞬間に興奮が止まりません。それが巡り巡って事故に見せかけた入念な殺人計画が浮かび上がってくるのですから恐ろしいです。

 その可能性を見出した猫猫の必死さも印象に残りましたね。警備の人間を敢えて挑発して殴られ、そのうえで現場に突撃する賭けに出た時は本当に驚きました。腫れあがった痛々しい顔や羅漢との対面(?)など、急展開の連続にはハラハラさせられっぱなしです。普段のエピソードが緩やかな分、今回の切羽詰まった空気感が新鮮だったと思います。

 他にも祭事の中心に位置していた“やんごとなき方”が壬氏だった点が衝撃的。以前からただの宦官ではないことは仄めかされていましたが、予想以上に高貴な身分のようで驚きを隠せません。彼を殺そうとした犯人の謎含め、壬氏の正体についてもそろそろ明かされそうですね。

 

 

SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ ノワール)

第19話「Body Double」

 前回ラストの展開にショックを受けた視聴者に追い打ちをかけるかの如く襲い掛かった今回。シエルのボディにノワールの意識を移植する展開になるのはわかってはいたものの、いざその瞬間が訪れた時は見ている側としても胸が痛みました。ノワールとミステルが助かって嬉しかった反面、シエルの消滅に意気消沈している自分がいます。シエルのボディの見た目がノワールに代わっていくシーンと相まって、本当の意味で彼女が亡くなってしまったのだと否が応でも認識させられます。

 しかしカナタが時間をかけて悩み苦しんだうえで選んだ選択ということもあってそれを尊重してあげたいという気持ちもありますね。その他にもノワールが「生きてみんなと再会したい」という本音をさらけ出す様子、そんな彼女をシエルの幻影が導く場面でより感動させられました。シエルの優しい犠牲あってこそ、ノワールがこうして救われた事実もしっかりと受け止めたいところです。

 あとはやはりカナタを支えてくれた周囲の人たちの優しさにも救われました。言い方が悪いだけで反省すべき時はしっかりするアルバさんの不器用さはちょっとした癒し要素でしたし、彼を諫めるエイダの関係性も素敵です。(2人の意味深な発言についてはゲームで明かされるのでしょうか)何より動揺するカナタを叱咤激励するエリーが最高でしたね。恋愛に関しては負けっぱなしですが、カナタの弱さと強さを両方理解したうえで背中を押してくれる粋な彼女に惚れ惚れさせられます。

 

 

愚かな天使は悪魔と踊る

第7話「First aid」

 素体との戦いを終えてリリー宅で療養する両者の戦いは、これまた勘違いと妄想によるひとり相撲へと発展。まずは阿久津が「俺って実は“良い奴”なのでは?」などと今更なことを言い出すところに苦笑いし、そこからもう1人のボク!もとい悪い阿久津のイメージがとのコントへと発展してく様子に爆笑させられました。さらには担任の先生登場で脳内レクチャーに巻き込まれる流れも含めて、ほぼほぼ自分だけで盛大に空回りしているのが愉快でしたね。(脳内レクチャーが後述の抱っこ展開と重なる展開、そしてCパートでそれを眺める動物ボクサーたちの光景も茶番感が強くてフフッときました)

 対するリリーの方も以前の「抱っこ」発言に振り回されるわ、パスタへのあーん失敗など自分ばかりが意識し出す始末。阿久津は気にしていないのに、発言からくる見栄を優先して恥ばかりをかく辺りがこれまで同様リリーのポンコツっぷりを見事に表していました。結局どちらも相手に認識されないまま勝手に暴走して自爆してばかりでしたが、ある意味でそれがこの2人のお似合いな理由であるとも思いましたね。阿久津もリリーも自分の意地だけでなく、向こうが何を考えているかを大真面目に考え寄り添い合おうとしていたのは好印象です。そんな両者だからこそ、最終的には何だかんだでわかりあえているのでしょう。

 

 

メタリックルージュ

第7話「正しい歯車」

 ナオミが所属する真理部に拘束されたルジュに待っていたのはまさかのインモータルナインたちの勧誘や問いかけの連続。2話で知り合ったジルはもちろんのこと、エス&アリスの二重人格者もまたインモータルの1人だという事実には唖然となりましたね。あの時のバス、インモータルが3人も乗っていたんだな……そんな連中がルジュをただ助けるわけはなく、ネアン解放のための協力を求めてくる展開はある意味で予想通り。中でもアジモフコードを破ったネアンの末路を見せつつ、支配層の人間たちへの憤りを露にするジルの嵐の如き暴れようには思うところがありますね。行動理由が不明なインモータルが多かった中、1話のサラと同じ嘆きを口にするジルには親しみを覚えます。

 そんなインモータルたちの主張を前にしたルジュが口をつぐむまでの過程も大きな見どころ。怒れるジルや自分たちは無害だと訴えるアエスたちに対し、「ジーンが間違ったことを言うはずがない」の一点張りが徐々に崩れ去っていく瞬間は中々にほろ苦いものがありました。信じていた拠り所が盛大に打ち砕かれ、思考停止していた自分の姿を突き付けられる様子は不思議と視聴者側も胸がキュッと締め付けられそうになります。インモータルや自分を「わるもん」「いいもん」で区別しようとする幼さもまた、ルジュの自我が未確立であることを表していますね。何も信じられなくなった今、未熟なルジュはどんな思考を張り巡らせるのか注目したいです。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第4話「Xio激闘!戦士の背中」

 今回はウルトラマンX』から名エピソードの1つ「戦士の背中」が丸々ピックアップ。(細かい部分はカットされていましたが、まぁご愛敬ということで)防衛チーム・Xioの神木隊長が娘の結婚式の話を聞いて悩み悶える様子に目が離せなくなる内容が繰り広げられていました。普段は毅然とした態度で部下たちを引っ張る隊長が、娘のことになるとしどろもどろになるギャップはいつ見ても切ないながら微笑ましいです。そして父親として、何より戦士として敢えて戦いに挑む不器用な親心にもウルっとさせられます。

 劇中では神木隊長がサイバーゴモラを操りウルトラマンエックスと共にゴメスを撃退するシーンが印象的。メンデルスゾーン結婚行進曲」をBGMに繰り広げられる激闘は最初こそ面食らいますが、終わってみれば不思議と感動させられるパワーを感じるとつくづく思います。そんな隊長の戦う姿勢を目の当たりにして、ユカが大いに触発される展開がこれまた素敵でしたね。作品を越えて防衛隊の勇姿が共有されるシチュエーションにファンとしてもニヤリとさせられます。

 何といっても今回の敵怪獣であるゴメスの演出も忘れてはいけません。最初こそ普段のゴメスでしたが、ダークサンダーエナジーによってパワーアップしてからは背ビレが光って口から熱線を吐く……と某怪獣王を彷彿とさせる行動を見せる辺りが本当に面白かったです。(余談ですがこのエピソードが初めて放送された11月3日は「ゴジラの誕生日(初代『ゴジラ』が公開された日)」だったりします)

 

 

 上述のクレヨンしんちゃんの映画ですが、内容以外だと8月公開という情報に驚かされました。例年の春ごろではなく、去年の『超能力大決戦』に続いての夏映画に変更になったのはあまり慣れません。とはいえ同時期に映画を公開しているドラえもんと時期をズラシテいる点、そして夏のアニポケ映画がやらなくなったことを考えるとこの采配も納得ではあります。どうせならアニポケに代わる夏の風物詩を目指してほしいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。