新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

BEYBLADE X(ベイブレードX) 簡易感想(第25~28話)

 

 

 またまたやってきましたベイブレードXの感想シリーズ。例によってスローペースですが、何だかんだで見続けると止まらない、そんなアニメとして楽しんでいる次第です。周囲のキャラがドンドン魅力的になっているのもあって、本作の楽しみ方を見出せたように感じますね。

 

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

↑前回までの感想についてはこちらの記事を参照。

 

 今回感想は25話から28話まで。バーンとの決着から、次なるお祭りイベントに繋がるエピソードが揃っています。注目はやはりバーンのキャラと彼が巻き起こす展開ですね。世界は自分を中心に回っていると言わんばかりの無自覚傲慢さと、自由奔放なエクスがぶつかり合っていく流れは非常にテンションが上がります。バーンの所感については下で書くとして、感想を読んでいただければ幸いです。あと今更ですが、バーンのフェニックスウイングをドラゴンの剣(ドランダガー)で倒すって構図これ完全に『ダイの大冒k(ry

 

 

 

 

 

第25話「最速の証明」

 そんなわけでバーン以上にエクスが最高に狂っていた件。前回ラストのピンチも楽しんでいることはまぁ予想に難くなかったのですが、13話の時を彷彿とさせる狂気的な笑いにはビビりました。戦法に関しても封じられたと思ったエクストリームダッシュを連続発動することで、未知のスピードの領域へと到達して倒すというもので舌を巻くばかり。前回まではバーンが周囲を利用して高みを目指している印象を受けましたが、エクスはそれ以上に対戦相手すら玩具にするレベルだったというべきでしょうか。話を重ねるたびにヤベー奴感が増していく主人公を恐ろしく感じてしまいますね。

 その後はエクスに感動して満足げなバーンだったり、ゆにとゾナモスを招いての祝勝会だったりと愉快な光景が続きましたが、要所要所で挟まれるクロムの描写に息を呑むことに。バーンに“X”の話をする回想や、その深淵を理解しているようなそぶりなどからエクスへの重い感情が読み取れました。というかもう仮面X=エクスだって気付いているよね!?と思わずにはいられない言動もあって妙なむず痒さを覚えます。自分の元を離れた相棒の理解者は自分だけだったはず……そう言いたげなクロムの表情が何とも悲しそうに見える回でもありました。

 

 

第26話「インビテーション」

 この回から様々なプロが招かれた「シャッフルバトルフェス」編へと突入。B4がランダムに選出したメンバーとチームを組んでバトルを繰り広げていく、という変則的なチーム戦ルールは中々に興味深かったです。本来別チームのメンバー同士が手を組む構図は、さながらゲームでよくある「自分だけの最強チームを作ろう!」のような趣があってそそられるものがあります。参加者の中にはカルロさんやメイデンさんといった元プロも選ばれているので、彼らのバトルにも期待したいところタイショーに関しては……どんなベイを使うのか気になりますねっ!

 しかしシャッフルバトルフェスに向けての準備の最中で、徐々に自信を無くしていくバードの姿に胸を締め付けられました。別のプロとチームを組むことでエクスとマルチが自分を必要としなくなるのではないか?そもそも自分をチームの足を引っ張っているだけではないか?と思い悩む過程に苦々しさが伝わってきます。未だに白星をあげたことのないバードがその考えに直面するのは当然の流れですが、コンプレックスに満ちた独白の多さが彼の悲壮感を強めていましたね。

 それだけにマルチたちが個人投票・チーム投票共にペルソナの制覇を目指す宣言をかました瞬間に唖然しつつ感動。ペルソナ全員がバードのことをお荷物だと思っていないどころか、大切な仲間として背中を押してくれていたのでが喜ばずにはいられなかったです。勝敗だけに左右されない、バードの心意気を評価している仲間たちの暖かさに癒された次第です。

 

 

第27話「不屈の最後」

 シャッフルバトルフェス開催前の次なるエピソード、まさかのタクミが実質的な主役。18話ではブレーダーとしての意地を見せつけ大いに沸かせてくれた彼ですが、アマチュアいびりを再び初めていたので仰天しました。それらが全てかつて他人のベイを破壊した過ちのケジメ、自身を悪者にすることでプロを退くという選択だと知った時は思わず顔を覆ってしまいましたね。劇中でバードも言っていましたが、不器用すぎて痛々しさすら覚えます。自分を追い詰めたうえでストーンモンブランすら破壊しようとした瞬間は、アマチュアモブのタクミ憎しの野次が醜悪になっていくのも相まってかなり悲劇的だったと言えるでしょう。(ただ対戦相手の未熟な部分を指摘する点などは評価したいところ

 それ故にバードがタクミを必死になって止め、バーンが彼のプロの道を拓いてくれた時はほっと一安心しました。特に許せないことをしたとしてもこんな終わり方は間違っている……何より「ベイブレードってもっと楽しいもんだろ!?」とバードが訴えてくれたのが嬉しかったですね。エクスから教えられた「ベイは遊び、楽しんだもん勝ち」という考えを、深刻に考えすぎているタクミに伝える構図はかなりエモいものになっていたと思います。そうだよな……遊びってもっと気楽に楽しくやるべきだよな……かつて辛酸を舐めさせられた相手にこうした叱咤激励を送るバードの人の好さに感激しつつ、ドンドン味わい深いキャラになっていくタクミの今後に目が離せなくなる展開の目白押しでした。

 

 

第28話「王とフェニックス」

 というわけでついにシャッフルバトルフェスがスタート!編成されたチームの内訳は前回の時点で発表されましたが、納得の2人に意外な人物が紛れ込んでいるような組み合わせが多かったです。マルチとゆに、と加えてトグロが入っているのも見て百合(?)の間に挟まるチャラ男(?)概念だ……などと思ってしまったり。その中ではバーンとチョー・パン、イチゴーちゃんのチームは以前からの接点がなさすぎてかえって新鮮でしたね。というかイチゴーちゃんはどうやって戦うのか?が気になってしかありません。

 ともかく最初の試合は上述のチーム「イチゴパン」と、エクス率いるチーム「王と寿司」といきなり頂上決戦っぽくなっていましたね。最初のバトルもバーンVSキングと、大物ライバルキャラ同士の念願のマッチングで興奮せずにはいられなかったです。勝敗は引き分けだったものの、いずれも「自分こそが1番」と言いたげな自信に満ち溢れていて中々に気持ちのいいバトルが繰り広げられたかと思います。圧倒的なバーンを前委にして、キングの不遜な態度がかつてないほど頼もしく見えてきたのもグッド。

 続くエクスの試合では新ベイ「ドランバスター」が披露されたのが印象的。何より試合前で終わりましたが、エクスとキングがそれぞれ自分のチームメイト自慢をさり気なく始めていたのもあり少々微笑ましかったですね。普段と異なる相手との関係も良好かつ、本来の仲間への想いも忘れない姿勢には好感が持てます。

 

 

 というわけで28話までの感想でした。何と言ってもシャッフルバトルフェスが今後の最大の見どころになりそうでワクワクしてきますね。これまではチームペルソナを中心に物語が進んでいましたが、他チームや元プロといった面々にもしっかりスポットが当たっていく可能性は視聴者としても非常に楽しみなところ。他メンバーとのやり取りなどが起こす化学反応に期待が持てます。

 それはそれとして、ここまでの回で大分バーンの印象がより深まっていったのも個人的に見逃せません。自分を負かしたエクスや傲岸不遜を崩さないキングを相手にして「素晴らしい」と感銘を受ける様子は中々に強烈でした。自分が勝とうが負けようが、ベイブレードの発展になるなら喜んで受け入れるスタンスということなのでしょうか。いずれにしてもベイタイムシフト連呼しながら、周囲のやることなすこと全部を肯定していくおもしれー男になりつつあるのが楽しかったです。(27話でタクミを評価して助けてくれるなど誠実な面もあるのがここすきポイント)ようやくバーンというキャラの魅力がわかってきたので、今後彼にも注目していきたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。