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ARMOREDSAURUS(アーマードサウルス) 簡易感想(シーズン2 第5~8話)

 

 

 今月2度目となるアーマードサウルスの感想シリーズ。シーズン2も半分と物語が残りわずかとなってきた中、もうすぐ完走出来ることにテンションが少々上がっています。この調子で進めていって、見事この作品を見届けていきたいと思っています。

 

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↑前回までの感想についてはこちらの記事を参照。

 

 今回感想を書くのはシーズン2の5話から8話まで。この4話分は「ユーリ編」とも言える内容に仕上がっていて、彼の過去や取り巻く環境の複雑さなどに見入ることになりました。全体的にユーリがお労しくて視聴中胸を痛めっぱなしになったので、そういった気持ちも込めて感想を書いていく所存です。

 

 

 

 

 

第5話「揺らぐAリンカー」

 この回では主にAリンカーたちにスポットが当たり、彼らの不安定に揺さぶられる心情が明らかに。敵も味方もトリケラトプス同士ながら結構派手な戦闘が展開される一方で、それぞれの家庭環境の複雑さが読み取れました。ユーリは敵側にいた弟の「アルチョル」を目撃して動揺、テオは育ての親に仕送りを催促されて苛立つ、とこれまで影が薄かった分、彼らの非常に濃い葛藤が描かれていたと思います。特にテオはふざけてる仲間にキツく当たったのでハラハラしながら見る羽目になりましたね。

 対するヨンフはまさかの父親登場で家庭環境にちょっとした変化が訪れていたことに驚きました。リオ返還の手伝いをしてくれただけでなく、母親のフォローにも回るお父さんの気配り具合には感心させられます。とはいえヨンフの方は母との電話を一方的に切られたりとままならないのどうにももどかしくなってきますね。周囲に振り回されて思い通りにいかず、心をが不安定になる思春期の若者らしさが表れている回だったと言えるでしょう。

(あとはガーディアンズの一部がレシアスに不信感を抱き始めているのも印象に残りました。この辺りはレシアスの高圧的な態度で有耶無耶になってしまったので釈然としなかったのですが……)

 

 

第6話「双子のリンカーの悲劇」

 前回気が気でなかったユーリの過去が判明。アルチョルが敵側にいたことにかつてないほど狼狽えていましたが、弟が戦闘中に落下死を迎える瞬間を目の当たりにした話を聞き納得。死んだと思っていた家族が生きていたうえ敵に回っていたらそれはさぞショックでしょう。そして思い出の品であろうロボットの人形をジンたちに勝手に触られて激昂するなど、彼にとって双子の弟が大切である故に地雷であることがよくよく伝わってきました。ただ上述のジンたちとケンカした翌日には笑顔で和解する辺り、根は優しい少年であることは確かなのでこのまま穏やかにいってほしいところです。

対するアルチョルが何故カイザー軍にいるのかも明かされましたが、こちらは描写が最低限なのでユーリの時ほどのめり込むことが出来なかったのが残念なポイント。カイザーたちに助けられた恩に報いているのはわかりますが、Dアーマーを憎む理由に関しては不明瞭のまま物語が進んだのでイマイチピンとこなかったです。(「お前はDアーマーに見捨てられたんだ」とか吹聴されたんでしょうかね)一方でユーリと戦うことになってこちらも動揺している姿には同情を覚えました。兄弟揃ってお互いを気にかけている様子は何だかんだで安心します。この調子で兄弟同士の争いを上手いこと避けてほしかったのですが……などと優しい展開を期待していたメタレドはお笑いだったぜ……

 

 

第7話「敵となった同僚たち」

 前回そんなことを思っていたらアルチョルがユーリに襲い掛かる→ジンがユーリを守るためにアルチョルを攻撃し撃破するという最悪な展開に内心絶叫してしまいましたよえぇ。ジンも仲間を助けようと必死だったのがわかるだけに、この無慈悲な決着には思わずため息が出てしまいます。ユーリの「やめてくれ!」という叫びが終盤響き渡ったのも相まって、どうしようもないやるせなさを覚えましたね。ハンギョル先輩との戦いではまだどうにか後戻り出来た中、とうとう一線を越えてしまったジンとユーリの関係が気になって仕方ありません。

 ジンたち以外にも各リンカーが終始戦闘を繰り広げていたのが今回のもう1つの特徴。セナの心配をよそにアインが大活躍したり「サイボーグスピノサウルス」などサイボーグ兵士が乗り込む新型が出てきたのも印象的ですが、個人的にはヨンフVSジェフン先輩に注目しました。4話で翼竜のパイロット候補から外された先輩の過去が掘り下げられ、理不尽な大人の仕打ちに対する彼の憤りに切なくなってきます。(とはいえヨンフを憎むのは八つ当たりに近いのですが)そして翼竜同士の対決ということもあり、空中で繰り広げられるバトルも見応え十分だったと言えます。

 

 

第8話「新たな敵の出現」

 ユーリのまさかのラストに言葉が出なくなった今回。冒頭ジンへの怒りを露にするだけでも見ていて辛かったのに、自分の誕生日パーティーを開いた仲間に「みんな消えてくれ!」と叫ぶシーンはもう見ていられなかったです。このままジンとの仲はどうなってしまうのかと不安になりながら見続けていましたが、翌日ユーラシア支部に帰ったユーリにはさらに唖然となりましたね。仲直りする暇もないどころか何も言わず帰ってしまった……というおよそ最悪の結末には言葉を失ってしまいます。このままジンと険悪なままフェードアウトしてしまうのはあまりにも惜しいので、どうにか再登場を期待したいところです。

 そんなリンカーたちへの複雑な感情を巡らせている中で、レシアスたちが謎の宇宙人「タウセティ族」たちといきなり交戦することに。この期に及んでまた新勢力が出てくるの!?と驚かずにはいられなかったです。ちょっとオークっぽい見た目の「プレザカレス」率いるタウセティ族は元々宇宙反乱軍のメンバー、つまりレシアスの仲間という情報も仰天ものです。(ただ「グリマーを倒した後はお前が力を付ける」とレシアスを警戒する気持ちもわからなくはないです)ガーディアンズVSタウセティ族の等身大のバトルは結構面白かったものの、ドンドン複雑になっていく勢力図に困惑する羽目になってしまいました。

 

 

 というわけで今回の感想でした。弟のアルチョルとの不遇の再会を果たしてから、ずっと可哀想だったユーリのことで辛い感情が込み上げてきてしまいました。当人だってこんな激情を向けたくはないはずだろうに、大切な家族のことになるとどうしても心穏やかでいられなかったであろうことが読み取れるだけに本当に悲しかったです。ジンとの和解もなされないまま退場してしまうのがこれまた無情すぎて言葉も出ません。上でも書きましたが、ユーリは初登場時からお気に入りのキャラの1人なので再登場を願うばかりです。というかハンギョル先輩といい、僕の推しキャラは大体ロクな目に遭っていないな……

 また上の感想では書ききれませんでしたが、レシアスに傾倒するアインと彼女に過保護になりすぎなセナといった、他キャラの不安定な一面も見逃せません。カウンセラーの先生たちも「子どもたちを戦場に送り出して、私たち大人は司令室で争ってばかり……」と罪悪感を覚えていたりと誰もが心に葛藤と憂いを抱えていることが伺えます。(味方側で終始安定しているのはヨンフくらいでしょうか)疑心暗鬼や先の見えない勝利への不安など、多くの問題を抱えながら進むしかない子どもと大人の心境が突き刺さる内容に仕上がっていましたね。

 

 

 ではまた、次の機会に。