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2024年夏アニメ簡易感想 その11

 

 

 

 アメリカのコミケとも言えるイベント「コミコン」にて先日MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の新作映画情報が発表されました。アベンジャーズ待望の5作目のタイトルがアベンジャーズ:ドゥームズデイに変更になったことに合わせ、登場するヴィランもファンタスティック・フォー最大のライバルであるドクター・ドゥームに決定。色々あってお蔵入りになったカーンの代わりの敵として悪くない格の持ち主だと思います。(また監督もルッソ兄弟が担当と、過去のファンへのアピールが強く感じられますね)

 そしてそのドゥームを演じるのが、MCUでトニー・スターク/アイアンマンで有名なロバート・ダウニー・Jr氏ということで界隈に衝撃が走りました。同じシリーズでヒーローを演じたダウニー・Jr氏が、今度はヴィランを担当するのは異例の事態。人によって困惑も大きいですが、僕個人としては結構楽しみな話でもあります。カッコいい主役をやった人が別の作品で凶悪な役を演じる例は結構ありますし、この件もそういった楽しみが生まれたと言えます。氏がどんなドゥームをやってくれるのか、ファンとして非常に興味深いです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター テラスタルデビュー

第59話「おどれクワッス!碧きチャンプルステップ!!」

 ドットの応用テスト、チャンプルタウンのジムリーダー「アオキ」さんとのバトルが繰り広げられた今回。初のバトルでそこそこ奮戦したカヌチャンなどの見どころも多かった中、クワッスと心を通わせるパートが大きなメインになっていました。前回は活躍したドットの作戦に、ポケモンと一緒に考える必要性が説かれる展開にはなるほど頷かされました。良くも悪くも1人で抱え込みがちだったドットにとって、アオキさんの指摘が光った回と言えるでしょう。

 クワッスの方も前半オドリドリとのダンスに興じていましたが、それがバトルに活かすための布石だと判明して大いに納得。バトルの最中でもムクホークの動きを模倣するなど、踊りを活かした戦い方を模索しているのが伝わってきます。ドットのアドバイスを受けて成功させ、ウェルカモに進化した時は内心驚きつつガッツポーズを取りましたねそれにしてもホゲータがこの中で最も進化が遅くなるとは……

 そんなドットとクワッスのコンビネーションに一役買っていたアオキさんがこれまた素敵。ビジネスライクな雰囲気に見せかけて、その実かなり面倒見のいいキャラクターが言動の節々から感じ取れました。テストの結果などを細かく丁寧に発表する姿勢然り、ジムリーダー兼四天王としての職務に真面目なので好感が持てますね。それでいてリコたちに振る舞ったおにぎり代で曇ったりと、無表情に見せかけた表情豊かな面も魅力的でした。

 

 

異世界スーサイド・スクワッド

第4話「Episode4」

 ラットキャッチャーが率いる敵の軍勢を仕留めるために始まった作戦。要はラットが持つ不思議な鉱石を破壊するという単純なものだったのですが、そこに至るまでの過程が大掛かりだったのもあって意表を突かれましたね。牢獄のオーガたちまで駆り出して何をするのかと思いきや全て囮というオチは何とも衝撃的です。準備に反してあっさり終わったので肩透かしな部分もありますが、ただ作戦の元となったジョーカーの回想もあって感心させられるものもありました。ネズミの共食い(敵同士で潰し合わせる)という発想は実にダーティーですし、それをオシャレに決めるジョーカーとリスペクトしてみせたハーレイにも膝を打つばかりです。

 スースクサイド以外の描写だと、国の現状を憂うフィオナ姫の様子も見逃せません。幼少期、身分の差を越えて仲良くなった友達の最期もあって、何も出来ない自分に疑問を抱いているのが伝わってきます。(自国の亜人が寝返った事実=亜人の友人が敵として立ち塞がる可能性が残っているのもまた悲劇的)しかし今のところは母である女王に意見出来ず口をつぐむだけなので、ハーレイが姫に苛立つのも無理はないと感じますね。この健気だけどまだまだ無力なフィオナが、最終回までにどのような成長を遂げるのか非常に気になってきました。

 

 

グレンダイザーU

第4話「大空に輝く愛の花」

 前回の予想通り大介を殺しに来たナイーダに翻弄された件。ナイフを出しては刺殺する隙を伺う過程にハラハラさせられた一方、刺しそうで刺さないやり取りがやたら続いているのが妙にシュールでした。(あと大介が唐突にギターを弾き始めたのも変な笑いが出てきますね)かと思いきや後半のナイーダによる攻撃も思った以上に苛烈で、シリアスな状況ながら絵面と勢いでどんな反応を取ればいいのか少々困惑してしまったり。

 ただナイーダの大介(デューク)に対する複雑な感情は中々に見応えがありました。弟を殺された恨みと以前からデュークのことを愛していた気持ちがせめぎ合ったうえ、ベガ星連合軍による洗脳もあってナイーダの感情がかき乱されっぱなしなのが見ていて辛かったです。(この調子だと弟が殺されたのも怪しいところ)そして最後に大介を守るために自爆特攻に走ったのもショッキング。幼馴染との再会に喜んでいた矢先、その彼女をすぐさま失った大介の境遇にも同情を覚えます。

 あとは逢神島で出会った「牧葉ヒカル(まきば・ヒカル)」の存在も印象的。以前からスピリチュアルな発言が目立っていましたが、「マレビトを見定めるため」としてあっという間に光子力研究所に乗り込む行動力にも驚かされます。彼女の言うマレビトに幽閉中のカサドが入っているのも気になりますね。

 

 

逃げ上手の若君

第4話「貞宗登場!」

 どいつもこいつも目が怖い!となった今回は、尊氏の配下「小笠原貞宗(おがさわら・さだむね)」との戦いが繰り広げられることに。執念深い面もさることながら、目玉がギョロギョロと飛び出しまくる絵面のインパクトに思わずたじろいでしまいます。(個人的に眼球伝導で耳打ちするシーンが意味不明すぎて吹いてしまいました)性格も悪辣な部分が目立ちますが、弓の腕に関しては本物というのが絶妙ですね。加えて後述の犬追物(いぬおうもの)での時行の対決では、馬の死角に回る馬術まで披露してきたのが見事といったところ。冷静な判断力やその弓術が現代まで伝わっている解説もあって、貞宗が歴戦の武士であることを実感します。

 その貞宗と戦ったり技を盗み見ることで、時行の弓術を鍛える頼重の作戦も興味深かったです。敵を手本として技術を吸収し利用し尽くす、というのはなるほど逃げ隠れながら戦う本作ならではと言えるかもしれません。時行の窮地でこそ輝く才能を活かした戦い(騎馬中の人物と犬のCGは意外と違和感がなくて綺麗でした)を、こうして演出していく方法には感嘆の声を漏らしてしまいそうです。貞宗の心理戦にも飄々と答え、この方法を思いついた頼重に感服しつつ、犬追物を現代の動物虐待と当てはめてメタ謝罪し出すギャグに笑わされる回でもありました。

 

 

 上述の通りダウニー・Jr氏がドゥームを演じることについてはもう1つ、劇中でトニーそっくりの人物として言及される可能性も気になるところ。スルーされるかもしれないですし、逆に劇中のキャラが「何故トニーそっくりなの!?」と困惑するシーンが見られるかもしれません。案外このドゥームは別のアースで闇落ちしたトニーだったりしたら面白そうですね。(実際原作のアメコミで似たようなドゥームもいるようですし)その場合トニーを恩師とするピーター・パーカー/スパイダーマンが曇りそうですが……まぁスパイダーマンが曇るのはノルマみたいなものですしちょうどいいかも?(よくない)

 

 

 ではまた、次の機会に。