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2024年夏アニメ簡易感想 その16

 

 

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 ウルトラマンが好きな子どもたちのための「ウルトラマン キッズチャンネル」にて、「ウルトラマンのソフビができるまで!」という動画が先日投稿されました。ウルトラマンの玩具の中でも主力であるソフトビニール人形「ウルトラヒーローシリーズ&ウルトラ怪獣シリーズ」が如何にして作られているのか……その制作過程を短い動画にまとめた内容となっています。

 子ども向けに簡単な説明しかされていないものの、制作の様子は大人が見ても結構見応えがあると思いますね。原型人形を彫るところから始まり、そこから金型に原料を入れ、最後に色を塗っていく……と実際の写真もあってちょっとした工場見学の気分に浸れました。幼いころからウルトラマンのソフビ人形で遊んでいた身としては、こうした玩具1つ1つを丁寧に作っている光景に目頭が熱くなるばかりです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』はお休みのため感想はありません。

 

 

 

 

かつて魔法少女と悪は敵対していた。

第5話「我々は敵対している」

 普段とは異なるシリアスっぽい導入からのくっころ展開!最高だぜぇぇぇぇ!!

 という心の叫びはともかく、囚われの身の白夜を如何にして開放するかで四苦八苦するミラの様子は相変わらず愉快でした。大勢の部下の前という難関の他、ミラ自身がこの状況を悪くないと思っているのが俗っぽくてかえって微笑ましく思えてきますね。しかしそんな役得な状況でも、周囲を欺いて白夜を助けるのですから安心して見ることが出来ました。欲よりも彼女の身を案じるミラへの好感度はさらに上がっていくばかりです。(しれっと排除された部下とかには少々同情しますが)

 そして救出後は白夜の執着の話に突入。過去の生い立ちもあって我慢することに慣れてしまった彼女への心配や苛立ちが湧いてくる中、ミラに「いてください」と言えたシーンにはグッときました。耐えなきゃいけない・望んではいけないと自分に言い聞かせてきた少女が、初めてであろうわがままを口にする流れはここまでの白夜の危うさがあってこそだと感じますね。それに応えてくれるミラの優しさも相まって、本作始まって以来の美しい余韻に浸ることが出来ました。Cパートに出てきたグリリバボイスの新たな御使いに全て持っていかれたのは秘密だ!

 

 

【推しの子】(2期)

第17話「成長」

 ついに開幕した東京ブレイドの2.5次元舞台本番は、メルト中心の描写で丸々1話を使う意表を突いた展開に。以前から演技力で他とは圧倒的に劣っていた彼が、本番の見せ場のシーンに全力を注ぐ瞬間は鳥肌モノでした。適当に過ごしていた人生で適当にこなした過去の演技を悔い、周囲との差に負けず努力を続けてきた掘り下げもあってメルトへの感情移入が一気に行えるような構成になったいたのが見事。どうしようもない“悔しさ”を原動力にしての大場面には思わず息を呑みましたね。チャラかったアイドルの鳴嶋メルトの表情が険しくなっていき、必死な形相のキザミ(配役のキャラクター)に変化していく演出から、彼の変化と成長の過程を全力で感じ取ることが出来ました。(吉祥寺先生をはじめとした周囲の反応の変化もまたここすきポイント)

 あとは東京ブレイドの舞台劇ですが、この辺りはやはり12話同様に客席側の視点からじっくり描かれていったのが特徴的。原作から劇中劇としての描写が大量に追加されており、ひとつの作品としての世界観が映像に広がっていたので驚きました。出演者が演じるキャラも印象に残るものばかりで、没入感がより深まっていたと思います。おかげで演じている当人とは別キャラとして認識出来ましたし、この舞台に全力を注ぐ人々の気概が大いに読み取れました。この調子で東京ブレイドのストーリーを丸々アニメで見てみたくなったほどです。

 

 

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

第6話「いわゆるひとつの間接キス」

 空き教室で繰り広げられる女の戦いにハラハラさせられた序盤。政近に対する感情に整理が付けられないアーリャに、有希がずんずんと問いただしてくるので見応え抜群でした。血縁のことを隠しつつ、政近に関するマウントを取ってくるやり口には慄くほかありません。そうしてアーリャの政近への好意を聞き出した結果、良い感じに彼女の対抗心を燃やしてきたことに見ているこちらもニヤニヤしてしまいます。ただこの有希の行動が単にアーリャを弄って楽しんでいるだけなのか、はたまた嫉妬からくるものなのか……現状は判断に困りますね。

 そうして後半はアーリャの政近弄りが始まったわけですが、スプーンの使い回しなど意識させるための手段が手段なので変な笑いが出てきます。政近も売り文句に買い文句で自爆するので、視聴中は完全にバカップルのイチャイチャを見せつけられている気分になってきました。その後の激辛麻婆に挑戦するくだり(政近の脳内に出てくる悪魔有希&天使マーシャが可愛すぎる件)もあって、両者の仲が甘い方面で深まったと言えるかもしれません。それでいて選挙戦には真面目な分析や対策を話し合っているので温度差が激しいものの、これがこの2人なりの距離感なのでしょうね。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第32話「天才?努力家?ちびラドン

 初っ端からちびラドンが筋トレしていてびっくり。結構本格的なトレーニングや自分磨きをやっている様子は、これまでのナルシスト像とはかけ離れておりかなり衝撃的でした。しかし自分は天才だとアピールするためにストイックに鍛え、周囲には悟らせたくないのがいじらしいですね。劇中のちびミニラ同様、ほんのちょっとだけちびラドンを見直した次第です。

 まぁ例によってウザいのは相変わらずなのですが……頑な努力を認めないならまだしも、褒めたのに凡人呼ばわりしてくる調子の良さは結構イラっときます。自分磨きの方もマルチタスクが過ぎる部分(「大怪獣の仕事術」なる本が気になる)や、地面にめり込むための訓練と、微妙に方向性が迷子なのもおかしかったです。この素直に評価出来ないところもちびラドンの魅力ということでしょうか。

 

 

 ウルトラマンのソフビシリーズといえば、現在放送中の『ウルトラマンアーク』に登場する怪獣のソフビも見逃せません。先日新たな玩具情報が公開され、そのビジュアルとギミックには大いに興味をそそられました。特に上半身を回転させることでモードチェンジ出来るロボット怪獣「ギヴァス」は子ども心をくすぐってくるものがあります。劇中に登場する新怪獣への期待が湧いてくることもあり(商品名で初めて名前が判明する例も多いです)、こうした玩具情報はファンとしては見逃せませんね。

 

 

 ではまた、次の機会に。