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2024年夏アニメ簡易感想 その22

 

推しの子 ラバーマウスパッド MEMちょ RMAN-O004-m09

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 紙の方のデュエマとは独自の展開を行っているデュエプレこと『デュエル・マスターズ プレイス』が、現在アニメも放送中の『【推しの子】』とコラボすることが先日報じられました。デュエプレ君はデュエマが小学館出身だということをわかっているのかい?話題作ともタイミングよくコラボするデュエプレの懐の深さに驚きつつ、デュエマ×推しの子という個人的にも俺得しかない組み合わせには少々興奮を抑えられないです。こういう垣根を超えたコラボもいいものだとつくづく思います。ただメタレドはデュエプレの方は最近全然やっていないのですが……

 例によってコラボキャラが描かれた限定イラストカードの情報も次々と解禁されていますが、個人的にはMEMちょのカードが光文明であることにニヤリときました。というのもMEMちょ役の大久保瑠美さんといえば『デュエル・マスターズWIN 決闘学園編』にてヒロインのカレンを演じていたこと、しかもカレンも光文明を主に使用するキャラだったからですね。大久保さんも自身のアカウントでそのことに触れていますし、結果的に光使いを連続して担当することになった事実はファンとしてはネタとして美味しいと思います。こういう中の人のネタでちょっと盛り上がるのも、オタクとして楽しい限りです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

第20話「教会の少女と粉挽きの少年」

 旧アニメでは描かれなかったエピソードにいよいよ突入。とはいってもホロの故郷の情報(伝承)を集める道中で、ホロとロレンスのイチャイチャっぷりが引き続き描かれていたのでそこまで身構えるほどではなかったですね。尻尾のことや食べ物で文句を言ったかと思えば、要所要所でロレンスを試す発言をしてくるホロの表情が例によってたまりません。周囲の人々には自分たちはどう見えているのか……という問題に触れながら、ちょっと挑発的な態度を取ってくるので視聴中は何かとこそばゆくなってきました。まぁ色気より食い気の部分も多いので最終的には微笑ましいまま終わりましたが

 そんな2人が異教の神の話に詳しい修道士を探す中で、これまた物々しい空気が流れたのも今回の特徴。その修道士について村の誰もが口を紡ぐ様子や、粉挽きの仕事に対する疑いの目など、誰もが腹に一物を抱えていることが読み取れます。特に修道士の存在を知っているだろうに話さず突っぱねてきた「エルサ・シュティングハイム」の態度には、ロレンスへの如何にもな警戒心が感じられますね。ただそんな彼女も「ギヨーム・エヴァン」に対しては心を許しているので、決してただの不愛想な修道女ではないことも理解出来ます。身内とよそ者への態度の違いに、妙な生々しさを覚えるばかりです。

 

 

かつて魔法少女と悪は敵対していた。

第7話「友人…?」

 愛……愛ですよ御使いチ……とばかりに火花ちゃんの言葉の刃が炸裂した回。白夜が悪の幹部と仲良くしている事実がようやく指摘された中で、魔法少女が「愛」を理由に戦うことを力説してくれたのは結構頼もしかったです。普段は白夜に対してもバイオレンスファッ○なのですが(これでも本人的にはフレンドリーという)、口を開けばハッとする発言をするしたたかさには舌を巻くばかり。そして御使い同士のウチの子自慢に対し、「自分たちは女の子に優劣をつけられる存在なの?」とバッサリ切り捨てるラストは最高にスカッとしましたねハイ。

 他にも白夜がミラへの好意に自覚し始めるなど甘酸っぱい描写に暖かいモノを覚えますが、それ以上に御使いたちの描写が印象に残ってしまいました。何と言っても猫と鳥それぞれが天界で素顔を晒すシーンは本当に衝撃的でしたね。着ぐるみ&変態染みた格好からイケメンに変貌するギャップの激しさにはわかっていても動揺してしまいます。ただまぁそんな連中も上述の火花の言葉に土下座する羽目になるんですが……

 

 

【推しの子】(2期)

第19話「トリガー」

 前回の鬱屈とした想いを晴らすかの如く、太陽のように輝く天才・有馬かなの真骨頂!とばかりにかなの演技に目を奪われた今回。母に応えるため、業界で生き残るためと自分を押し殺してきた彼女が、アクアたちのお膳立てを受けて吹っ切れる瞬間には思わずテンションが上がりました。1期11話の時もそうでしたが、自分に期待してくれる誰かがいればたちまち存在感を発揮していくのがかなの本領なのだとつくづく思いますね。姫川やあかねすらも喰いかねない“楽しそう”な演技は、テレビ越しに見ていても惚れ惚れするほどだったと言えます。あとお望み通りのかなちゃんを見れて限界オタクと化したあかねはさぁ……

 そんな楽しんでいたかなとは対照的に、後半のアクアは逆に楽しまず・怒りのままに演技で喰らいついていったのがもう1つの見どころ。楽しむことへの罪悪感からパニック障害に陥りがちな彼が、監督の助言を受け“苦しみながら”演技することを選んだシーンには胸が詰まりそうになりました。最早感情演技という問題じゃない、鬼気迫る表情にはかなとは別の意味で圧倒されるばかりです。復讐の手段として演技に没頭するアクアの道としては妥当だと思う反面、あまりにも救いがないので見ていて苦しくなってきますね。

 

 

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

第8話「学生議会」

 前回いきなり突っかかってきた「谷山沙也加(たにやま・さやか)」相手に、討論会を繰り広げることになった政近とアーリャ。思っていたよりも真面目な議会内容もさることながら、アウェイな空気にも果敢に切り込むアーリャに感慨深いものを覚えました。沙也加の相棒「宮前乃々亜(みやまえ・ののあ)」のサポートもあって、本格的な討論を目の当たりにした気分になりましたね。またここぞという場面で政近が助けに入るタイミングが絶妙の一言。結局主人公の独壇場になってしまった印象は否めませんが、アーリャが頼りにする相棒として一仕事やってくれたことにはグッときます

 そして今回勝負を挑んできた沙也加の心情も判明。前回の時点でアーリャの何が気に食わなかったのかわからなかったのですが、中学時代の負けを引きずっているからこその政近への信頼が語られてやや納得。政近と有希が理想のコンビだったからこそ、あの時自分は勝てなかったのだと悔しさや無念に対して納得したかったのでしょうね。結果的にその感情が暴走して解釈違いの厄介オタクみたいになってしまいましたが、彼女なりの心の傷は見えてきたのでひとまずは良しとしたいところです。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第34話「メカゴジラシューティング

 意外にもちびメカゴジラがゲームを制作。「グラディウス」風味のドット絵シューティングゲーム画面に切り替わるなど、結構気合の入ったゲーム映像に思わず興奮させられました。ただゴジラとキングギドラでドット絵のグラフィックに差があったり、プレイヤーが操作するメカゴジラが絶対に負けない仕様になっているのがシュールでしたね。(HPが減っているように見せかけて色がループしているだけなのが……)ちびメカゴジラの元ネタ贔屓が露骨すぎて変な笑いが出てきます。

 そして面倒くさい大人代表のヘドさんがまさかの乱入。レトロゲームこそ至高とする懐古厨っぷりを発揮してウザがられる様子が突然挿入されるので苦笑いせずにはいられなかったです。そのくせゲームが下手くそなのがまた滑稽さを加速させていましたね。あと懐古厨のようでいて言葉遣いだけはイマドキだったりと、リアルにいそうなウザ絡みがやたら印象に残ってしまいました。

 

 

 上述でも触れたように、コラボ1つをとってもデュエプレは現在紙のデュエマとは異なる道に進んでいるのがよくわかります。メインプレイヤー層を考えて、そちらに人気の作品と積極的に関わっていく方針なのでしょう。その結果今もなお支持されているわけですし、デュエプレも結構奥が深いのだとここにきて実感した次第です。

 

 

 ではまた、次の機会に。