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2024年秋アニメ&特撮簡易感想 その8

 

 

 

 都道府県の1つ、九州が佐賀県が何とゴジラとコラボ。どういう組み合わせなのかと最初困惑しましたが、どうやら「佐賀県の“かたち”とゴジラがほぼ同じ」だからという理由で実現したそうです。なるほどそれは納得…………いやなに言ってんだ。(しかも形の比較のためにゴー☆ジャスさんを呼んでいるし)

 そんなわけでゴジラが「佐賀県かたち観光大使」なる意味不明な役職を任命され、ファンとしては笑いつつも頭に疑問符を浮かべる羽目になりました。70周年を迎えたゴジラ相手に何をしているのかとも思いますが、肩肘張らずにこうした悪ふざけをやってのけるのはある意味で面白いところです。その昔「シェー」を披露したことや以前のマクドナルドのコラボなど、様々な形で人々を喜ばせるのもまたゴジラの魅力と言えるでしょう。ファンの1人としては、こうしたギャグも暖かく迎え入れていきたいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

BLEACH 千年血戦篇ー相剋譚

第30話「THE BETRAYER」

 

 またもや知らないバトルが始まっているーっ!?

 

 というわけでユーハバッハを止めようとする一護と立ちはだかる石田の死闘が繰り広げられました。原作では隙を突かれて霊王宮から落とされただけだったので、この2人のぶつかり合いが盛られたことには本当に興奮しましたね。そのうえ石田が自身の滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)を初披露するなど、前回をさらに上回るアニオリ要素のてんこ盛りに驚きが止まらなかったです。何気にこの2人が本格的に戦うのはかなり珍しいので、アニメでその光景を見せてくれたことには感謝しかありません。

 またこの戦いを落ち着いて見ていると、一護も石田も本気ではないことがわかるのがまた興味深いですね。片や卍解、片や聖文字を使っていないのはもちろんのこと、一護は攻撃を当てられないのが本当にわかりやすいです。(それでも十二分に戦えているのが大分おかしいのですが)劇中でもその「甘さ」を指摘されており、一護のチョコラテな部分は相変わらずでちょっと安心を覚えますそんな一護だからこそ仲間に慕われていますし、何より個人的にはそういう一護が大好き♡

 そして石田は滅却師として死神やこの世界に対する怒りを露にしていましたが、それが全てではないことも明白。一護の体を貫いたラストはショッキングだったものの、ある意味でこれでも一護は生きているだろうという信頼を寄せているとも読み取れますね。(恐らく織姫がいるから多少のダメージはどうにかなると考えているのでしょう)そこまでしてユーハバッハの隣に立つ彼の「覚悟」とは……そちらが描かれる瞬間も楽しみになってきました。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(3期)

第4話「No Rain, No Rainbow」

 オニナッツこと夏美の主役回は、予想通り妹の冬毬を交えた姉妹の過去が描かれることに。2期の時点ではパッとしなかった夏美のキャラクターに「挫折」の要素が加わったのが興味深かったです。子どもの頃から様々なことに挑戦しては失敗し、いつしかお金に執着するようになった過程には胸が締め付けられましたね。動画配信者をやっている理由にも納得がいきましたし、そんな夏美だからこそスクールアイドルに夢を抱けるようになった現在に高揚感を覚えます。

 そして冬毬が夏美の夢に立ち塞がる理由も判明。案の定姉を心配してのことでしたが、みんなの前で「姉者に傷付いてほしくない」と答える姿には感心しました。変に隠さず真正面から気持ちを言える辺り、冷徹そうでその実感情豊かな一面が読み取れますね。何より夢破れる瞬間を側で見る辛さを目の当たりにしただけに、冬毬の言い分も理解出来るのが面白いところです。

 これらの問題に対し、きな子たち2年生だけで解決へと導くのが今回の大きな魅力でした。失敗したものの、夢を追い続けてきた夏美の努力を肯定する様子にはちょっとウルっときましたね。挑戦したことは無駄ではなく、全てが今に繋がる糧であることを4人で冬毬に伝えられたのは大きな成長と言えるでしょう。見守るだけで済んだ3年生の様子も相まって、少し立派になった後輩の姿が輝いて見える回になったと思います。

 

 

ぷにるはかわいいスライム

第3話「かわいい国(キュティランド)のアリス」

 この手の学園モノではお馴染みのお嬢様キャラ「御金賀アリス(おかねが・アリス)」が登場。自分の考えた「ルンルーン」への愛情が深く、それ故ぷにると可愛い対決を始める直情ぶりは見ていてクスっときましたね。(自社製品のアピールを欠かさないところもここすきポイント)そうして完成したスライムプールでのヌルヌルキャットファイトといい、巨大化ぷにるといい、例によって特殊な癖要素で前半は埋め尽くされてしまいましたが……

 問題のメイドの「宝代(ほうだい)」がアリスのためにルンルーンを作るエピソードは一転して切なかったですね。アリスはルンルーンが命を手にして生まれ変わったと思い込むも、はたから見てもロボットなのはわかりきっているので見ていていたたまれなくなってきます。「夢の国の外は魔法が効かない!治外法権!」という謎ワードでは隠し切れないくらい、アリスへの不憫さが加速していました。

 そしてこの辺りから“ホビー”と“友達”の線引きについて触れられていくのが見逃せないポイント。遊ぶためのホビー(玩具)は子どもの友人足りえるのか?はホビーを扱う本作ならではの問いかけと言えます。自己肯定感の高いぷにるは自分がスライムであることに疑問を抱いてはいませんが、周囲はこの問題をどう受け止めるのかが興味深いことになっていると改めて思いました。

 

 

来世は他人がいい

第4話「頭がいいのか馬鹿なのか」

 初っ端からバチバチの霧島VS翔真に戦々恐々だった冒頭。両者の相手に対する警戒心がそれとなく溢れており、吉乃の今後を巡って一触即発の雰囲気を出しているのがたまりませんでした。特に翔真は前回同様、わかりやすいくらいの焦りや憤りを見せていましたね。後述の吉乃の生き方に苦言を呈していたものの、彼は彼で吉乃のためなら命を捨てられる覚悟を持っているのが伝わってきました。それだけに別れ際の抱擁を親愛の表現としか受け止められてもらえなかったのが不憫に思えてきますが……

 そして霧島の方は翔真への嫉妬に無自覚だったのが驚き。普段とは異なり翔真のことになると異様な態度に変化していくのが面白かったです。そのうえ彼と吉乃が付き合っていたら?という問いに「俺の目の前でヤッているところを見せて」「そのうえで俺が相手を殺すことで帳尻を合わせる」と答えた時の意味不明さも強烈の一言。この頭のおかしい理論も、裏を返せば霧島が“妬ましい”という感情が制御出来なくなっているとも取れるかもしれません。

 そんな霧島に例によって喝を入れる吉乃も印象に残りました。「女のために生き方を変えるくらいなら世界一頭のおかしい奴になれ」はこれまたぶっ飛んだ言葉ですが、誇りや矜持を重視する彼女の姿勢を考えれば納得と言えます。霧島も翔真もイカれた連中である以上、対等に向き合うにはこれくらいのキモを見せなければやっていけないのでしょうね。後半の風邪を引いた時は可愛らしかったものの、やはり吉乃はメンチを切る瞬間が最も魅力的だと再確認しました。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第44話「俺がお前でお前が誰かで

 同じ体を持つちびギドラの人格が入れ替わってしまった!?と言っても首同士の入れ替わりで大した違いがないという光景に笑いが止まらなかったです。どの首がどの首と入れ替わったのか、図にしてもややこしいのが余計におかしくて仕方ありません。それでいて声色がちゃんと変化している辺りに、江口拓也さんの技量を感じて惚れ惚れしたり。

 そしてちびラドンとちびゴジラまで混ざって入れ替わる展開でさらに爆笑することに。ただでさえ混乱するのに、ちびゴジラだけ2人に分裂したりちびラドンの人格が消滅しかけた時のインパクトたるやとんでもなかったです。最後に全員記憶喪失になるオチまで含め、ハイテンポで進むのでかつてないほど笑わせてもらいましたね。

 

 

ウイングマン(ドラマチューズ!)

第2話

 主人公の初戦闘はまさかのグッダグダ!ウイングマンに変身したもののスペックの詳細はドリムノートに書いてなかったので、見た目だけで身体能力はそのままだったことには内心ズッコケてしまいました。そのうえ必殺技を書き込むために、アオイに時間稼ぎをお願いする絵面が面白すぎましたね。刺客は何とか倒しましたが、カッコつけようとしてもイマイチ決まらない健太に苦笑が止まりません。(『ギャバン』よろしく変身メカニズムを説明するパートもここすきポイント)

 その後の学園パートではアオイが従妹として登校したりと、現代でも通じるお約束の連発にどこかニヤリとさせられました。前回健太に助けてもらった「小川美紅(おがわ・みく)」が彼のことを気にかけるものの、アオイの存在にちょっとたじろぐシーンは中々にこそばゆかったです。健太も美紅に対してまんざらでもないですし、特撮オタクながらこうした恋愛にもドギマギする青春模様も見られてちょっとホッとしました

 そんな学園に赴任してきた「北倉(きたくら)」先生の不気味さも大きな見どころ。イケメン教師の如何にもな怪しさを警戒していた矢先、生徒たちを操る技を披露してきた時は度肝を抜かれました。ピアノの演奏と平行して狂っていく生徒の様子にそれとない恐怖を覚えます。(全員坂本監督特有の激しいアクションを繰り広げていた点には笑いましたが)初っ端から強敵出現にハラハラドキドキさせられますね。

 

 

 ゴジラに関しては本日さらなる企画として、お菓子の「コアラのマーチ」とのコラボも発表されました。(「ゴジラマーチ」と“マーチ”繋がりのコラボかな?)本当にコラボ相手を選びませんが、ありとあらゆる層からアピールする姿勢は流石といったところ。ゴジラの知名度も相まって、宣伝として申し分ないということなのでしょう。

 

 

 11月3日のゴジラの日にいよいよ70歳を迎えるゴジラ。『ゴジラxコング』や上のちびゴジラなど、様々な形で作品展開をしながら盛り上がっていくシリーズを、ファンの1人としてこれからも応援していきたいと思います。とりあえずは目下は今年のゴジラフェスの新規映像が楽しみですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。