新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

怪獣王の歴史は終わらない(雑記 2024.11.2)

f:id:metared19:20241102102517j:image

 

 昨日金曜ロードショーにて地上波初放送された映画『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』。もう映画館・配信など何度も見ましたが、ゴジラの暴れっぷりと人間ドラマのバランスの良さ、戦後間もない日本ならではの表現といった要素はいつ見ても興奮と感動を覚えずにはいれられません。そしてSNSにて多くの人たちとリアルタイムの感想を共有出来たのも素敵で、昨日は中々に楽しい時間を過ごさせてもらいました。

 

metared19.hatenablog.com

↑去年映画館で鑑賞したマイゴジの感想は上の記事を参照。

 

 そうしてマイナスワンの本編が放送終了した矢先、突然流れた映像に不意を突かれましたね。

 

www.youtube.com

 

 まさかのゴジラ新作映画、制作決定しかも監督はマイナスワンを手掛けた山崎貴氏の続投と、大勢のファンに衝撃を与えるものとなりました。ここまでの大作を作って次のゴジラ映画を作る人はハードルが高いだろうなぁ……などと考えている人が多い中で、山崎監督にまたゴジラを作らせてくるとは思いもしなかったです。何よりマイナスワンに続く山崎監督のゴジラが見られるのは本当に嬉しいですね。ここまでの大作を見られたというのもあり、否が応でも期待してしまいます。

 

 

 というわけでここからは次回作への期待を語っていきたいと思います。新作ゴジラについての情報は現時点で山崎監督が手掛けることのみなので、どういったものになるかは全く予想がつきません。そのためほぼほぼ憶測と妄想と願望で出来たことばかり書くことになりますがご了承ください。

 

 まず気になるのは上のマイナスワンの続編か否か。あちらは典子の首のあざやゴジラの肉片など、含みを持たせたラストだったのが印象的でした。僕自身あの後敷島たちがどうなっていったのか見てみたいと思うところもありますが、それ以上にあの作品はここで終わるからこそ名作なのだという気持ちの方が強いです。あとは視聴者の想像に任せ、物語を閉じる形としては申し分ないものでしたし、これ以上敷島たちを苦しめる必要もないでしょう。そういうこともあり全く別口の作品でも構わないというのが最初の意見です。(仮に続編だとしても、大阪辺りを舞台にして敷島たちを出さない方がいいと思います)

 その場合どんな作品になるのか。ネット上の噂では戦国時代のゴジラだったり近未来のゴジラだったりと様々な予想が飛んでいますが、こちらに関しても未知数。ただ山崎監督のゴジラへの愛からして、「核の恐怖」や「ゴジラの神々しさ」の点は外さないかなと思います。原爆によって生まれたゴジラの恐ろしさや力強さ、そして神が如き存在感と、マイナスワンでも見られた要素の数々を引っ提げてくるであろうことは想像に難くありません。以前特番で「ゴジラは“神様”と“動物”の中間みたいな存在」と発言していた、山崎監督のゴジラへの信奉心が表れているならばどんな世界観でもやっていけることでしょうしかし庵野監督といいドハティ監督といい、ゴジラ好きの監督は良い意味で狂ってる人ばっかりだな……

 

 あとはやはりゴジラ以外の怪獣たちが出てくるかどうかについても考えてしまいますね。ここまで来たら次は新しい怪獣とゴジラの怪獣プロレスの路線を平行してやってほしいというのは、割と僕自身望んでいることでもあります。こちらに関しても既にキングギドラやらモスラやら、果てはビオランテの名前を挙げている人(「典子さんがビオランテになる」展開は人の心が無さすぎる!)を多く見かけました。そしてゴジラ怪獣2番手として『ゴジラの逆襲』からアンギラスの名前も……

 とまぁ色々な怪獣が予想されていましたが、個人的にはアンギラスが最もありそうかなとは思いますね。怪獣プロレスとしてのゴジラの路線を確定させたのはアンギラスとキングコングの2体なので、ここらでハリウッドコングのようにメインで復活させるのも悪くないでしょう。というかアンギラスが初出の割に扱いが不遇なので、ここらでそのイメージを覆すほどの活躍を求めてしまいます。ゴジラと最初に戦った怪獣として、新たなゴジラ作品で復活の狼煙を上げてくれると非常に面白くなるのではないかと考えます。

 

 ここまで色々と考えましたが、作品の内容以前にも期待していることとして映画の予算が上がることにも触れておきたいです。本作が15億円ほどで制作されたことは当時のニュースなどで何度も取り上げられていましたが、これを美談にせず新作の制作予算をそのままにしないでほしいところ。「安い制作費でも良い映画が出来るから」とケチらず「もっと制作費を上げてもっと良い映画を作らせよう」と豪胆になるべきと思います。それがひいては日本の映画業界が活発になる土壌になりうるかもしれませんし、東宝にはその辺りの融通を利かせてくれることを願うばかりです。

 

 

 というわけで新作ゴジラへの期待と妄想を交えた所感でした。ほぼ衝動のままに描き上げましたが、何とか形に出来たと思います。ゴジラ好きとしてはマイナスワンに大いに胸打たれたので、新作の話にもテンションが上がらずにはいられませんでした。そんな気持ちが読者の皆様に少しでも伝わっているのであれば幸いです。

 そして今後もゴジラが続いていくことに喜びを隠せません。上述の日本ゴジラの新作に留まらず、ハリウッドのモンスターヴァースでも新作が検討されていると聞きます。他にも『ちびゴジラの逆襲』や『ゴジばん』などコミカルな短編も充実しており、イベントやコラボも活発に行われている点は、ゴジラファンにとっては本当に嬉しい状況です。

 『ファイナルウォーズ』以降新作が作られなかった冬の時代を知っているからこそ、定期的に話題を提供してくれる現代はゴジラの常春だと言えます。70周年を迎えてもなお勢いが衰えず多くの人たちを魅了するゴジラ。そんな怪獣王の歴史の続きを、今後も見届けていく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。