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2024年秋アニメ簡易感想 その15

 

 

 

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『ウルトラマンアーク THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』

2025年2月21日、公開決定!!

 

 というわけで現在放送中『ウルトラマンアーク』の劇場版情報がついに公開されました。毎年恒例なので特に驚くほどでもないのですが、こういった発表は見るたびにテンションが上がりますね。

 ストーリーに関しては現状全くの不明ながら、上の動画で一瞬だけ姿を見せた黒いウルトラマンアークが目に引きます。名前はアークダークだったりして……語呂が悪いな闇を宿した真っ黒なウルトラマンはシリーズの定番ですが、このアークはどのような存在なのか気になるところです。他にもディゲロスの亜種ブラックキングに似た新規怪獣など、怪獣たちの総攻撃も楽しめそうですね。

 そして何と言っても竹中直人さんの出演情報が見逃せません。『仮面ライダーゴースト』以来の特撮作品の出演ですが、竹中さんが演じるゲストキャラがどのような立ち位置なのかを予想したくなりますね。物語の黒幕かはたまた普通に味方か……いずれにしても高い演技力と存在感で映画を盛り上げてくれることは間違いなし。とにかくアークの完結編として、こちらの映画も楽しみにしたいです。(下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

※『ポケットモンスター レックウザライジング』第74話の感想は個別感想で書く予定です。ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ

第8話「決闘」

 レン&エヴァVSピトフーイVSフカ次郎(※エムは待機)、最後の対決が勃発。沈みゆく船上で繰り広げられる戦いのバイオレンスっぷりに、ビビりながらも魅了されることとなりました。傾いた船から落とす作戦や落下しながらヘッドショットを決めるなど、常識外れのプレイングがこれでもかと見られたので終始息を飲みましたね。どこまでもゲームだからこそ成り立つ、現実離れした戦いの数々はまさにこのシリーズの醍醐味といったところでしょう。

 特にレンのダーティーな戦法が久々に炸裂したのが大きな見どころ。ピトフーイが自分と決着を付けたいことを理解したうえで、それを逆手に取った作戦ばかりを取るなりふり構わなさにはかえって清々しさを覚えます。何度も這い上がるゾンビのようなピトフーイに対し、頭突きやスクリューに突き落とす何でもありな戦い方から、キレたレンの恐ろしさを改めて実感しますね。そのままエルザの新曲と共にピトフーイを倒して優勝する流れは、胸熱ながらギャグにも振り切っていたので笑いが止まらなかったです。

(そして余談ですが、ピトフーイがレン以外に認めたもう1人のプレイヤーの存在に驚愕しました。SAOのβテスト時代のキリトに肉薄したという事実は、外伝ならではのリンク要素なので思わずニヤリときましたね)

 

 

アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd season

第8話「アルストロメリア、なんて」

 今回スポットが当たったのはアルストロメリア。ユニットメンバー全員が控えめで思いやりに溢れているのが特徴の彼女らが、今度はその優しさに苦しめられることとなりました。甘奈が受けているオーディションが千雪の憧れの雑誌であることが判明してからの流れは、互いへの遠慮が積み重なっていくのもあって見ていて辛くなってきます。好きなものに対してぶつかるために、もう1つの好きと対立してしまう……結果甘奈が辞退する前に選ばれてしまう残酷さも含め、複雑な心境がこれでもかとばかりに描かれていました。

 そして思いやるあまり拗れに拗れてしまった3人の中をどうやって解決するのか。その答えであるウソ800「反対ごっこ」には少々面食らいましたね。ただ何を言ってもどうしようもないかもと声が出なくなっている状況で、思っていることと逆のことを言うことで本音を語り合うくだりはなるほど彼女たちらしいとも感じました。どんな結果に終わろうとも、3人が3人ともみんなを好きな気持ちは変わらないことを確認し合えてよかったとホッとするばかりです。

(他には283プロの事務員「七草はづき(ななくさ・はづき)」さんが千雪の相談に乗るシーンが印象的。この人の意外な包容力に癒される……

 

 

ブルーロック VS. U-20 JAPAN

第32話「青の遺伝子」

 前回に続いて繰り広げられるブルーロックイレブンの大攻勢。凪だけでなく凛もゴールを決めて、1点リードで前半戦を終了する展開には驚きつつも燃えましたこれは後半士道が出てきて大ピンチになりそう……エースたるトップ6以外にも二子や千切、蟻生といった面々も自分の得意分野で大活躍しており、全員で徹底してゴールを狙う作戦も相まって実に魅力的な攻撃的な試合運びだったと言えます。特に観客の驚愕が心地よく、無名だった選手たちが話題を奪っていく快感を覚えましたね。

 絵心の語る挑戦的姿勢、指示待ち人間はいらないといった考え方も興味深かったです。各々が自分がゴールを入れるために動く思考は、このような本番のために育てられたのだと今になって理解しました。奇しくも冴がU-20たちに求めているものにも通じるらしい描写もあるため、このアドリブ力がストライカーには必須なのかもしれません。(冴に色々言われる「閃堂秋人(せんどう・しゅうと)」は気の毒ですが)

 それはそれとして、凜の冴への対抗心を一気に表面化させてきたのが衝撃的。ずっと彼から感じられた兄に対する憤りを、当人が口にしてきたことにギョッとさせられます。ただ冴の方からも指摘されている通り、いつまでも“弟”の立場を引きずっているのは凜にとってマイナスになりかねないと不安を覚えましたね。

 

 

チ。-地球の運動について-

第9話「きっとそれが、何かを知るということだ」

 ピャスト伯の苦悩と葛藤に胸打たれた今回。彼もまた多くの先駆者たちの研究と想いを受け継ぎ、それを守り続けてきた研究者であることを前回から続いて感じました。同時に若い頃に一度だけ見た「満ちた金星」に対する疑念と恐怖、これまでの研究が間違っていた可能性に怯える人間臭さに心が震えます。無謀さから多くを成し遂げてきた優秀な人でありながらも、こうした弱さを抱えている辺りは本当に魅力的ですね。この数話でピャスト伯のことが一気に好きになってきました。

 そして金星が満ちているかのどうかのやり取りで「残酷な真理」と「間違いは無意味ではない」といった言葉が出てきたのも見逃せません。前者は上述の間違いを容赦なく突き付けるからこそ平等であり、そこに偉大な先人たちを無下にしない後者の言葉が大いに突き刺さります。地動説は天動説の否定になるものの、それは天動説を提唱してきた人たちの研究あってこそ証明出来るもの。長い歴史が積み上げてきた足跡は決してピャスト伯たちを否定はしない結論は、救いでもあるのでどこか安心感を覚えますね。(終盤のヨレンタの「文字」に対する解釈といい、本作の登場人物は先人への確かな敬意が感じられるのが素敵です

 他にもオクジーの決意を固める場面が印象に残りました。成り行きでここまできてしまい戸惑いはあるものの、「満ちた金星を見たい」と確固たる意志を見せたことに感動を覚えます。彼もまた、真理のために覚悟を決められる者の目が備わったことが伝わってくる一幕でした。しかしここまで順調すぎるので次回辺りで何か波乱が起きそうですね……

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第135話「ここに似た場所」

 何が何だかわからない……でも怖い……クァイドゥールとのラッシュデュエルで怒りに満ちたユウディアスにハラハラしたのも束の間、クァイドゥールが提唱する並行宇宙(マルチバース)の説明で目が点になりました。彼が語る意味不明さや残酷さ、想像するにも恐ろしい数々の世界はあまりにも衝撃が大きかったです。(冬虫夏草のシーンはマジでトラウマ案件すぎる)同時に本作の世界もそんな“異常”に満ちた世界なのかもしれない、といった考えが浮かんでくる点で興味深かったですね。

 ユウディアスがドンドン感情的になっている様子を「成長」として捉える過程も印象的。そもそもがクァイドゥールにとって都合の良い主人公として用意された存在であるものの、「反応するだけのプログラム」呼ばわりされるシーンは中々にショッキングでした。それ故憤怒や疑念といった負の感情を得ることで、自立した存在へとなりつつあるのはいいことなのかもしれません。とはいえユウディアス自身がその怒りをコントロール出来ていないので、このままだと覇王的な何かになりそうという不安が掻き立てられるのですが……

 そしてクァイドゥールが新たに用意した「リチュアル召喚」に全てを持っていかれることに。OCGにおける儀式召喚のポジションに当たる召喚法なのは一目瞭然ですが、モンスターを場に出してから素材にするなどラッシュらしい制限が付いていそうですね。ユウディアスの中で研究をつづけた成果がこれなのかと思うと、少々複雑な気分のまま期待することになりそうです。

 

 

 アークの映画でもう1つ気になることと言えば、前作『ウルトラマンブレーザー』に関すること。テレビシリーズ本編でもつい先日共演したばかりですが、映画でまたブレーザーとの共闘があるのではないか、そこでゲント隊長の客演があるのではないか、とつい期待してしまいます。

 と思いきや先日配信されたオンライン座談会によるとそれもない模様*1少々残念な話ですが、その分アーク単体の物語を完結させるという気概が感じられる宣言だと受け取ることが出来ましたね。また両キャストが集結した座談会の和やかな雰囲気ギャラクシーアーマーファードランアーマーの最強形態揃い踏みをここで見られて感無量……!!)にも楽しませてもらいましたし、この空気を味わいながら最後までアークを堪能していく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:リンク先の動画(https://www.youtube.com/watch?v=JWgDWLPnQiE&t=56s)を参照。