2周年を迎え、今まさにノリにノっているドラ娘アニメシリーズ。ショート動画も含めた総再生回数は約6億回を突破するという、始まって2年のチャンネルとは思えないほどの数字を叩き出しました。まさしく現在のデュエマ派生作品の中でも、屈指の人気を誇るコンテンツだと言っても過言ではありません。(一部視聴者はデュエマ原作だと知らないようですが)
というわけで今回はそんなドラ娘のアオハル組が主役のエピソードの感想を書いていく予定です。序盤から登場しているもののスポットが当たることが極端に少なかった少女たちが、ようやく日の目を見ることとなったので個人的にも気合が入りますね。動画公開から1か月以上経ってしまっていますが、その辺りはどうかご容赦のほどよろしく願いします。
- 少女らが深める絆の青い春
まずは今回の主役である「アオハル組」のおさらいから。元はストーリー編序盤に登場した生徒会メンバーのライバル的ポジションで、復活を目論んでいた《黒龍神モルナルク》によってドラゴンの力を与えられた少女たちで構成されています。それぞれ自分の趣味や得意分野に因んだ部活に所属しており、メンバーは以下の通り。
※()内は所属している部活、《》内は元ネタのドラゴンを記載
- 「伍代ドーラ(ごだい・ドーラ)」(空手部)《龍世界 ドラゴ大王》
- 「帝王坂∞(ていおうざか・むむ)」(ゲーム部)《∞龍 ゲンムエンペラー》
- 「蒼斬しのぶ(あおぎり・しのぶ)」(水泳部)《斬隠蒼頭龍バイケン》
- 「宿禰マロン(すくね・マロン)」(美術部)《龍仙ロマネスク》
- 「ジュラ子・リューバー(ジュラこ・リューバ―)」(テニス部)《超竜バジュラズテラ》
ここで改めて思うことは、この5人はイマイチまとまりがないことですね。元々モルナルクが無作為に集めたであろうことから、生徒会やJack-Potと比べてもグループとして一緒に行動することが極端に少なかったように感じます。(むむ&しのぶ、マロン&ジュラ子は後述の話も合って2人1組でいますが)アオハル組という呼称もドーラが勝手に名付けただけに過ぎませんし、これまで出番に恵まれなかったのもそれぞれが勝手に行動しているが故の扱いの難しさからきているのではないかといった考えすら浮かんできました。
それだけにアオハル体育祭編は、これまでバラバラだったアオハル組が仲間として完成するまでの物語として重要なエピソードに仕上がっていました。体育祭の1年生リレー優勝を目指して、ドーラがアオハル組のみんなと通じ合っていくストーリーには素直に感動させられましたね。中でもドーラが勝利よりも仲間との思い出を優先する様子は、昨年のモルナルクに利用されていた時と比べても真っ当に成長しているのが伝わってきます。空回りしながらも独りよがりではない、アオハル組への想いに溢れているドーラの姿に感慨深いものを覚えました。
そしてアオハル組の他メンバーのドーラへの想いが明かされたのが注目ポイント。特にむむとマロンは文化部故足手まといになることを恐れ、練習にも消極的な態度が目に留まりました。ドーラへの遠慮もあっただけに、それぞれ想いを打ち明けて結束を深めていく場面は中々にグッときます。最終話のリレー本番も、そうした紆余曲折を経たからこその盛り上がりに溢れていたとつくづく感じました。1人では無理なことも「仲間に託す」ことで生徒会メンバーにも勝利し優勝する……はじめはライバルキャラとしての役割が強かったアオハル組ですが、この思い出を為すことで生徒会やJack-Potに並ぶ主役になったのだと実感を得られましたね。
- “好き”だからこそ頑張れること
また今回のエピソードでむむやしのぶ、マロンにジュラ子といったアオハル組メンバーの掘り下げが行われたのも見どころの1つ。元からドーラを除いて2人1組でいることが多かった彼女らの関係性や背景が、サラッとですがしっかり明かされたのは大きな収穫でしたね。中でもマロンが昔ホームステイでジュラ子の実家でお世話になっていた話は、そんな話だったの!?と驚かずにはいられなかったです。*1
この辺りはむむとマロンが、それぞれしのぶやジュラ子に引っ張られる回想に仕上がっていたのが印象的。どちらも内気な方が活発な相方のおかげで一歩踏み出せるわかりやすい内容で、一方で相方の方が影響を受けている過去持ちなのが興味深かったです。中でも水泳で伸び悩んでいたしのぶが、ゲームを“好き”で続けるむむに触発される構図はなるほど彼女を慕うようになるのも納得だと思えるほどでした。良い話だけどここからどうして「うちはむむちゃんの犬やけん」にまでなってしまうんだ……?この好きという感情が終始物語に響いており、アオハル組の結束の源に繋がっていたのがこれまた良かったです。
あとはリレー当日むむが機械に頼らず自分で言葉を発したりと、エモいシーンの連発だったのが個人的なここすきポイント。しのぶの足の怪我という不安要素を抱えながらも、むむやマロンが予想以上に頑張り抜いたおかげでドーラに繋がったというのが非常に胸にきましたね。これまたアオハル組1人1人がしっかりとしたキャラクターとなったからこそ、彼女らへの愛着に変わっていったのだと思います。影が薄かった頃を知っている身としては、これだけでも十分に魅せられた気分です。
- 時に迷いながらも、少女たちの想いは走り出す
そして前回のJack-Pot編に続いて、新たなミュージックビデオが劇中で流れたのも見逃せません。歌っているのはあくまでJack-Potであるものの、流れた状況や歌詞からアオハル組のテーマソングにもなっていることが伺えます。本編から1か月かかって、先日ようやくMV動画が到着したのでじっくり聞くことが出来ました。(今だから白状しますが、この感想が遅れた理由の大部分はこの曲のMV公開を待っていたからです)
そんなJack-Potの新曲「ブルースドライバー」ですが、まさに今回のエピソードをなぞっているかのような歌詞がまず耳に入ってきました。かつては道を誤って暴走していたドーラと、それぞれ1人だったアオハル組のメンバーが自分たちなりのチームになっていく過程を描いたように感じています。そしてそれをJack-Potのメンバーが応援してくれるかのような構図がまた素敵ですね。個人的には「焦らないで 歪でもいいよ」といったワードに、どこか元気付けられるパワーがあって好みです。
また上のMVで見られる映像も、謝謝いぬ氏が手掛けたアオハル組・Jack-Potメンバーの立ち絵のおかげで可愛らしい風景に癒されることとなりました。中でもJack-Potの5人がそれぞれポンポンを持って踊るパートがあるのですが、他がノリノリの中ザーナだけ恥ずかしがっているのがやたら印象に残りましたね。本編では積極性の塊みたいなキャラのザーナですが、こうした恥じらいを見せるのは新鮮で興味深いです。本編を盛り上げつつ、MVでさらなるキャラの魅力を用意してくれた本曲に感謝したいと思います。
さてここからは毎回恒例、劇中のクリーチャーやカードの元ネタに触れていくコーナーです。例によってクリーチャーがあまり関わってこなかったのですが、それでも十分に濃いネタがあったのでそちらに触れていきたいと思います。
- スケバン軍団
1話目から桜龍高校にケンカを売ってきた謎の暴走族集団にして、ある意味で今回のヴィラン枠。マスクを付けて派手な髪形(ボンバーヘアとかいるし)やメイクをしている、一昔前のスケバンといった装いには一周回って感心させられます。そして当人たちは普通の人間でしたが、彼女らが乗っていたバイクがクリーチャーだったのでここに書くこととします。バイクのデザインや複数の腕が浮かんでいることから、恐らくは《影速 ザ・トリッパー》のものでしょう。
ソニック・コマンドがバイクだけ出てくるのも面白かったですが、他にもスケバンたちの発言にニヤリときました。割って入ってきたアーシュを頭(ヘッド)かどうか聞いてくるシーンは、もしかしたら《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を指しているのではないか?といった考えが真っ先に浮かんできましたね。(アーシュの元ネタである《流星のガイアッシュ・カイザー》とも相性抜群で、同じデッキに入っている例が多いですし)そうでなくとも「ヘェ↑ッド↓」という謎の発音が独特すぎて、アーシュがリピートしてしまうところも含めてフフッとさせられました。
- 《黒龍神モルナルク》
2話にてまさかの再登場を果たした以前のラスボス。校長(《天龍神アークゼオス》)によって壺に封印されていましたが、その壺から小さいモルナルクが出てきてドーラに語りかけてきたので地味に驚きました。というかもっと厳重に管理されててもいいはずの壺が、校長室に普通に飾ってある事実にじわじわきます。(アーシュが掃除していた校長室の備品の中には《獅子王の紋章》らしきモノもありましたし、もっと重要な品が混じっていそうですね)
そんなミニモルナルクですが、相変わらずドーラをそそのかす発言を繰り返していたのが特徴的でした。勝つことにこだわり弱い奴から外していく思考は、まさにかつてのドーラを暴走させていた要因。その分ドーラが誘惑に乗ることなく、仲間を選んだことでかえってモルナルクが滑稽になっていたのが秀逸でしたね。この調子だと改心するまでまだまだかかりそうですが、ひとまずはデフォルメモルナルクの意外な可愛さに注目していきたいと思います。
- リレー大会の優勝トロフィー
最後はリレー大会の優勝チームに送られたトロフィー。一見普通のトロフィーのようでいて、上の丸い部分が《龍魂珠》そっくりだったので面食らいました。(アニメだとわかりづらいですが、《地龍神の魔陣》のアオハル組がこのトロフィーを持っている様子が描かれた特別イラスト版だとより確実に確認出来ます)カードイラストだと丸い球がバチバチと火花を放っているように見えるのが何とも不穏です。
龍魂珠は背景ストーリーにおいてディスペクターを生み出した元凶であり、アークゼオスたち五龍神を利用した存在。それ故校長が務める学園ではディスペクター関連は登場していないのだと思っていたのですが、意外な形で出てきたので驚かずにはいられません。無論トロフィーが龍魂珠そのものではないのはわかっていますが、こちらの世界では五龍神との因縁はないのだろうか?などとつい考えてしまいますね。
というわけでアオハル体育祭編の感想でした。1年目はとにかく出番がなく、カード化もJack-Potに先を越されてしまったアオハル組が主人公となって、個人的にも満足度の高いエピソードでしたね。以前から結束力があまり感じられない印象が強かっただけに、その要素を活かしてチームとして大成していくまでを描いたのは見事の一言。何より昨年は孤独だったドーラが、友達に恵まれたことが喜ばしい限りです。
(元は単なるライバルキャラとして作られたものの、ドラ娘の予想外の人気によって急遽キャラ付けが始まったであろう……といった背景もあると考えるとより感心させられますね)
そして冒頭でも触れた通り、ドラ娘は2周年を迎えてより盛り上がっていくことが期待出来ます。アニメの方も今回の最終話で「修学旅行編」に続くことが語られていますし、以前開催された「ドラゴン娘イラストコンテスト」で受賞したオリジナルドラゴン娘がアニメで登場するのが楽しみです。(早速本日投稿されたエピソード*2で登場した「阿武祖怒幽竜(あぶぞうど・ゆうり)」(フじ。氏作)の可愛さに魅了されましたねハイ)
他にもLINEスタンプの販売やランダムブロマイド第4弾など、気になる要素がてんこ盛り。こうした作品外でも色んなアイテムが出るのはファンとしても嬉しいですね。これからも続いていくドラ娘を、変わらず楽しみ続けていく所存です。
ではまた、次の機会に。
*1:この辺りの説明は上のサムネにもある構築済みデッキ「キャラプレミアムデッキ ドラゴン娘になりたくないっ! はじけろスポーツ!青春☆ワールドカップ!!」の商品ページ(https://dm.takaratomy.co.jp/product/dm25sp2/)でも確認出来る。
