新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

ゴジラ、70周年のその先へ(雑記 2025.11.5)

f:id:metared19:20251105193238j:image

 

 11月3日は「ゴジラの日」。1954年に初代『ゴジラ』が公開され、ゴジラの誕生日として東宝公式やファンの間で毎年祝われています。特に昨年2024年はゴジラ70周年として盛大に祝われており、僕自身かつてないほど盛り上がった記憶があります。当ブログでもゴジラとの出会いや各作品への想いなど、色々綴ってきましたね。

 

metared19.hatenablog.com

↑去年の話については上の記事を参照。

 

 そして今年、2025年でゴジラは71周年。一時のお祭りのような盛り上がりが去っていくことに一抹の寂しさを覚えつつも、これからもゴジラが続いていくことを予感させる期待への始まりとなりました。70周年が過ぎ去った後でも多くの楽しみが残されている、と思うとファンとしても嬉しい限りです。

 

www.youtube.com

 

 

 というわけでまずはタイトルが発表されたばかりの新作ゴジラの情報から語っていきたいと思います。『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』の山崎貴氏による新作タイトルゴジラ-0.0(マイナスゼロ)が発表され、SNS上でトレンドに上がるなど大いに沸き立ちました。マイナスワンの続編になるのではないか?という声は以前からありましたが、タイトルからして正統続編であることを匂わせてくるとは思ってもみなかったです

 さてこのゴジラマイナスゼロ、現時点では上のタイトルロゴしか発表されていないのであまり内容の推察は出来ないのですが、それでもいくつか気になるポイントは存在します。まずタイトルの「G」の文字ですが、前作がゴジラの全身を象っていたようなものだったのに対してこちらは頭に相当する部分が無くなっているように見えますね。そのためこれは、マイナスワン終盤にてゴジラの頭が敷島の特攻で吹き飛ばされたことを意味しているのではないか?などとつい考えてしまいます。他にも筆記自体大きく異なっており、よりマッシブになった印象を受けますね。たまたま書いたらこうなったと言われたらそれまでですが、それでも考察せずにはいられません

 あとはマイナスワンの続編だとして、敷島といった前作の登場人物は出てくるのか問題についても触れておきたいところ。彼らが元気でやっているその後の姿は是非とも見て見たいと思う反面、これ以上彼らに苦しんでほしくないのであまり出てこない方がいいとも思ってしまいますね。(新たな主人公を据えるだけでも十分物語は作れますし)登場するにしてもあくまでチラッとだけだったり、存在を匂わせる程度で済ませるのが適切かもしれません。とはいえ前作ラストで典子の首筋のアレといった要素もあるので、正直その辺りが怖くて仕方ないんですが……典子さんの話題になると必ずと言っていいほど「ビオランテ」の名前が出てくるの、ゴジラオタクの悪いクセだよ!

 またタイトルが-1.0から少し進んで0になっているのは日本や人々が前に進めているのがわかる反面、未だに“-(マイナス)”が付いている点に不穏なモノを覚えます。戦後の復興が順調に行われ、高度成長を遂げようとしている日本にゴジラが再びマイナスをもたらす可能性も十分に考えられますね。今後少しずつ情報が解禁されていくと思うので、ひとまずはこれくらいで留めておきたいと思います。

 

 

www.youtube.com

 

 続いては先日開催された「ゴジラ・フェス2025」について。毎年ゴジラの日に行われる一大イベントですが、今年は東京ドームシティ・プリズムホール/セントラルパークを会場にするなどいつにも増してかなり気合が入っていました。会場も盛況だったようで、年々規模を拡大しているゴジラフェスの勢いが感じられます。僕は当日リアルの都合で行けなかったものの、その分配信でイベントの内容を楽しんだ次第です。

 そしてゴジラに関する新情報発表の内容もいつにも増して豪華でした。上述のマイナスゼロから始まり、漫画やゲーム、ホビーなど様々な形で広がっていくゴジラワールドを堪能した次第です。目に留まった情報を箇条書きにすると……

 

  • 去年商品化が決定した大コンドルのソフビなどの物販情報
  • VSシリーズの監督として有名な大河原孝夫氏たちに向けたインタビュー
  • 「ゴジラカードゲーム」の宣伝
  • スマホゲーム『ゴジラバトルライン』の新情報
  • 漫画『ゴジラ ギャラクシーオデッセイ』の新情報
  • 玩具「ゴジバースト」の「イマジネーション怪獣大募集」
  • ゴジラ×デジモンのコラボ情報
  • ゴジラ・ザ・ライドを体験!
  • 「ゴジラの時代」

 

 と実に様々な情報がありました。シリーズについて真面目に話したり、ネタ要素をふんだんに仕込んだり、はたまたちびゴジラにクスっときたりと実に楽しかったです。また個人的にも推している釈由美子さんのトークも軽快で、かなり効き応えがありましたね。

 そしてこの中だとゴジラGOことギャラクシーオデッセイの猛プッシュが印象に残りました。久々のゴジラ漫画作品として、ゲームとの最速コラボなど公式もかなり推していることが伺えます。(ヴォルガが早くもゲームユニットとして実装される辺り本気で売り出す気満々ですね)今後登場する新怪獣「ガルドル」のビジュアルが公開されたりと、読み進めている身としても興奮せずにはいられません

 あとはやはり怪獣の立体物の造形には改めて惚れ惚れさせられました。上の大コンドルをはじめとして、限定商品のフィギュアから食玩などいずれもゴジラ怪獣の再現度に力を入れていることが伝わってきましたね。ゴジバーストのようなゆる~いフィギュアで遊ぶのもいいですし、ハイクオリティフィギュアの完成度に魅せられる幅の広さも今のゴジラフィギュアの良さだと感じています。(その中だとやはりデジモンコラボで作られたウォーグレイモン:“G”侵食モードの禍々しさがお気に入り)

 

 

 

 最後はゴジラフェス最大のメインコンテンツである「フェス・ゴジラ」シリーズの感想をば。「ゴジラ作品のDNA に深く刻まれた”特撮”を絶やさない」という信念の元制作され、毎年ゴジラの日に公開される短編特撮映像シリーズの新作が今年もやってきました。去年はゴジラジェットジャガーキングギドラを打ち倒し、1回目から続いていた物語が一旦の完結を迎えたことが記憶に新しいです。それだけに装いを新たに始まる新作はどうなるのか、以前から楽しみにしていました。

 そうして公開されたフェス・ゴジラⅡ 新宿炎上(バーニング)ですが、事前の予告通りミレニアムゴジラ(ミレゴジ)が大暴れする映像に早くもテンションが上がりました。『ゴジラ2000(ミレニアム)』などで登場する鋭く尖った背ビレが特徴的な、攻撃的なビジュアルのゴジラをまた見られることに歓喜の極みを覚えます。そしてミレニアムゴジラが体温上昇によってバーニングミレニアムゴジラに変化した時は仰天しましたね。今もなお高い人気を誇るバーニングゴジラと同じ、体内が赤く光る爆熱形態にミレゴジが至ったことは最高のサプライズと言えるでしょう

 そんなミレゴジを映した特撮映像も見どころ満載。ゴジラが新宿にて大暴れする様子をほぼ長回しで撮影しており、建物の中にいる人と同時に見せることでゴジラの脅威を表現するなど中々に意欲的でした。また歌舞伎町の新宿東宝ビル名物・ゴジラヘッドを、ミレゴジが訝し気な様子で見つめるシーンにはクスっときましたね。自衛隊の設備が現実的なせいで為すすべなくゴジラに進撃される絶望的な状況の中、このようなユーモアを挟んでくるところに平成作品の空気を感じます。何より何度も訪れている新宿の街並みが、ゴジラによって破壊される映像にはやはり高揚せずにはいられなかったです。新宿のビルに飾ってある美少女コンテンツの看板が一昔前のテイストなのがかえって味わい深い……

 他にも仮面ライダー大好きな鈴木福さんが自衛隊員として出演したりと、特撮好きなら唸らされるポイントも多数。そしてゴジラが新宿の街を破壊しきったところで、何か別の存在が襲撃してくるラストに興奮を覚えました。この場でゴジラに挑むのはミレニアムのオルガか、はたまた新規怪獣か……そういった予想に頭を巡らせるのも実に楽しいです。特撮技術をふんだんに使い、古き良きゴジラを今の形で映すフェスゴジラシリーズ。そんな本作を変わらず手掛けてくれる中川和博氏をはじめとした、制作陣には感謝してもしたりません

 

 

 というわけでゴジラの日に因んだ様々なことに関する感想でした。毎年この時期になるとゴジラ熱が高まり、多くのファンの声がSNSで溢れかえるのでそれらを見ているだけでも十分に楽しいですね。そして近年は何らかの形でゴジラに関する何らかの新情報が流れており、多様な形でゴジラを堪能出来る土壌が出来上がっていることに感心せずにはいられません

 上のマイナスゼロだけでなく、海外のモンスターヴァースにおいても『ゴジラxコング スーパーノヴァ』が控えており、まだまだゴジラが終わらないことが読み取れるここ最近。ギャレゴジやシンゴジでゴジラが一時復活した時は、この調子で新作が続いてくれればいいなぁ……くらいの感覚でいました。しかし現在は最早ゴジラが作られるのは当たり前、漫画にアニメにゲームにホビーでゴジラを楽しめるフェーズに突入していると言えるでしょう。

 長年ゴジラを見守ってきたファンとしても、今の安心して作品を待てる状況は非常に居心地がいいですね。ゴジラの供給が途絶えない常春の時代に感謝しつつ、これからもゴジラを謳歌し続けていく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。