次元を超えた戦い
ウルトラセブン「さすがは、俺の子だ（ﾄﾞﾔｧ」
冒頭の大地とグルマン博士が語っていた多次元宇宙、マルチバースの存在。ウルトラマンの世界にはそれぞれ”M78星雲の宇宙”や”ネオフロンティアスペース（『ティガ』や『ダイナ』の舞台となる宇宙）”、”コスモスペース（『コスモス』の舞台となる宇宙）”など、作品ごとに異なる宇宙が存在しており、それらが幾重にも連なっている、という世界観が形成されています。何となく平行世界＜パラレルワールド＞に似ていますが、こちらはどの世界も正史、つまりオリジナルであるという特徴があります。この設定のおかげで別作品とクロスオーバーする二次創作がはかどると評判だったりします。
別の宇宙に行くには「光の国のウルトラマン全員の力を合わせても1人送り込むのが精一杯」なほど膨大なエネルギーを必要とするようで、自由に移動できるのはウルトラマンノアくらい…………何ですが最近ノアから力の一部を貰ったゼロとかいつの間にか移動するための技（詳細不明）を身に着けていたダイナやコスモスとか色んな奴らが移動手段を手に入れて上記の膨大なエネルギー云々が死に設定になってる気がします……。（『ガイア』の我夢に至っては別の世界に行けるマシンを自力で開発してます。わけがわからないよ）
それはそうと行方不明になっている大地の両親もその多次元宇宙について研究していた模様。その両親は研究所ごといなくなったので、もしかしたら別の宇宙に飛ばされた可能性がありますね。
・ナックル星人バンデロとブラックキング
SDを素粒子研究所とやらに移送する途中、突然出現して襲ってきた用心棒怪獣ブラックキング。そしてそれを操るナックル星人バンデロ（ポンチョがやけに似合っている）。大地とユナイトしたエックスは最初こそブラックキング相手にいい勝負をしますがバンデロが巨大化して2対1になってからは完全に劣勢になってしまいます。2体同時に相手にすること自体エックスには初めてとはいえ、バンデロがかなり強いですね。怪獣であるブラックキングの方がサポートに徹するのは珍しい気がします。
バンデロはSDを奪って売りさばくために現れたようですが、後の場面で電話（？）を使って連絡していた相手が何者なのか気になるところ。結局明かされない可能性が高いですが、何となく「相手はルギエルなのではないか」といった妄想をついつい膨らませてしまいます。
・若き最強戦士 ウルトラマンゼロ
エックスを圧倒するバンデロの前についに現れたウルトラマンゼロ！どうやらイージスの鎧の力でバンデロを追ってこの世界に来たようです。出てきた途端自分のテーマを流してブラックキングの角を折ったりと完全に主役を喰う勢いです。
ゼロが出現したときにグルマン博士が「あれが噂に名高いウルトラマンゼロ！」と言っていましたが、過去にこの世界に訪れたことがあるのでしょうか？考えられるとしたら『ウルトラ10勇士』でエタルガーを探し回って色んな宇宙を転々としていた時ではないかと思われます。
バンデロが去った後成層圏でエックスと会話するのですが、思ったよりも落ち着いた雰囲気を出しており、初期のころと比べると随分と先輩の風格を見せるようになってきたな、と思いました。（「ちょっと顔貸しな」って言い回しは完全にチンピラのそれだけど）
・グルマン博士のナイスフォロー
バンデロによって車ごと連れ去られたラボチームの少女ルイを助け出すため、グルマン博士を中心にゼロのイージスの鎧の複製に取り掛かるXioのメンバー一同。本当にこのチームは仲間意識が強くて見ていて安心します。
何とかカード化に成功してルイのいる別の宇宙の惑星ギレルモに行く手段を手にいれましたが、その後博士が大地以外のメンバーを食事に連れて行って大地に片付けとカードを託すのはナイスな行動でした。実は今回最初の戦闘前、博士は大地が走り去った先にエックスが出現したのを目撃しているので、大地がエックスであることに気付いた科の性が高いです。それを誰かに話すことなく大地が動きやすいようにフォローするとは驚きました。これからも何かしらさりげなく助けてくれそうですね。
・時空を越えて
博士に託されたゼロのカードを使ってイージスの鎧（ウルティメイトイージス）を纏ったエックスは早速惑星ギレルモに飛びます。今更だけど時空移動能力だけとはいえ力の一部をすぐに複製されたノアの立場が……。
ゼロと合流してついに2対2のタッグバトルが開始！
ゼロ「よくここまで来られたな」
エックス「2万年も待ってられないんでね」
という掛け合いも個人的にすごく好みです。
結局ゼロVSバンデロ、エックスVSブラックキングドリルカスタム（ゼロに折られた角のかわりに頭部にドリルをつけた状態）という構図になりましたが、ゼロがストロングコロナゼロとルナミラクルゼロの2形態にタイプチェンジしたのには驚きました。次々とチェンジするゼロと互角に戦うバンデロもかなりのものですが、それでもやっぱり圧倒する辺り、ゼロの実力の高さが伺えます。セブンもこんな強い息子を持てて誇らしく思っていることでしょう。（実際エイプリルフール企画では親馬鹿になってます）
一方エックスの方はいきなりゴモラアーマーとエレキングアーマーを次々と使ってブラックキングを追い詰めます。というか各アーマーの必殺技を受けても倒れないあたりこのブラックキングは頑丈ですね。結局ザナディウム光線で倒されるのですが。（というか今回の爆発シーン映画みたいでスゴイ！）
・ゼロ様
こうしてバンデロを倒し、ブラックキングをSDに戻したのですが、ルイがゼロをゼロ様と呼ぶのが面白かったです。ウルトラマンとツーショットの写真撮って自分のブログにUPするなんて後にも先にもこの子だけだろうなｗｗあとフレームから外れてと言われたのにちゃっかり端っこでピースしていたのエックスもお茶目でした。
というわけで今回はゼロの客演も兼ねた豪華な回でした。既に書いた落ち着いた雰囲気のゼロだけでなく「それ俺の―」とか「ゼロ様？」「トサカって…」といったアドリブじみた発言をするゼロの姿も多くて面白かったです。またゼロばかりが活躍するのではなく、ちゃんとエックスやXioのメンバーにも見せ場が用意されていたのが好印象でした。
次回は1話以来の新怪獣（というかロボット）が登場するようです。またゴールド星人という宇宙人が登場する辺り、ついに異星人との対話エピソードをやるようですね……。
ではまた、次の機会に。
