仲間のために
アメリカのサムライ・ニンジャ像ってどうも違和感があるなぁ。
・親としての務め
今回は冒頭デニーがグリムロックにモノマネを披露するところから始まりましたが（素直に驚くグリムロックがめちゃくちゃかわいい）、その後ラッセルにこの先オートボットの仕事の現場に連れて行かないことを伝えます。「親の一番の仕事は子どもが大人になるまで守り、育てる事」だと言ってラッセルの身を心配する様子は親として素晴らしいのですが、正直”12話に来て今更それを言うのか……”とも思ってしまいました。まぁこれまでのことから余計そうするべきだと考えるようになったのでしょうが、極寒の海に落ちようが生き埋めにされようが平然と生きているTF世界の地球人なら大丈夫なのではと思ってしまうのはG1の見すぎでしょうか？ｗｗ
・2人の賞金稼ぎ
そんな中サイバトロン星の船が2隻着陸したとの情報を受けて早速ビーたちが出動。そこで待っていたのはドリフトとフラクチャーという2体のトランスフォーマー。しかもそれぞれマイクロンを2体ずつ引き連れていて3対3の混戦が起こっていました。（でもマイクロン同士の戦いの方は遊んでいるようにしか見えないｗｗ）
オートボットが呆然としている中ビーは面識がある様子のドリフトをフラクチャーの攻撃から救いますが、そこでドリフトからビーに賞金がかけられていることを教えられます。何でも「スペースブリッジを使い若者2人を誘拐した罪」がかけらているらしいのですが、前々回どっかの誰かが本部に戻って誤解を解いてくれるって言ってなかったっけジャズ君？
・頭の固い侍
最初はフラクチャーと同じくビーの賞金目当てだったドリフトも彼に助けられたことから借りを返すために同行するという義理堅い一面を見せてきましたが、デニーをペット呼ばわりしたり（むしろデニーがオートボットの面倒を見ているんだけどね）ビー以外のオートボットを軽く見るなど所々失礼な奴です。しかも恩人であるビーの側を（本人の意思を尊重せず）決して離れないなどかなり頭の固い人物として描かれているようですね。
・捕まる仲間たちと融通の利かない
しばらくしてフラクチャーの襲来を察知して動き出すチームバンブルビー。しかしフラクチャーは罠や不意打ちを用いて分散したメンバーを各個撃破していき、次々と捕らえるという試合巧者な面を見せてきました。チャムリー卿を彷彿とさせる手際の良さは今までの敵キャラの中でも屈指の強敵だと感じさせてくれます。
デニーすらも連れ去られ（『モンスーノ』といい『ディスク・ウォーズ』といい、最近の日米合作アニメはおっさんがヒロインと化すなぁ）、一部始終を見ていたラッセルからそのことを聞いたビーは助けに行こうとしますが、ビーを守ろうとするドリフトはそれに反対します。しかも「命の恩人はバンブルビーのみ！」と言い放つ辺りこいつ融通利かねえな！
・チビたちのファインプレー
早速フラクチャーがやって来て人質をバンブルビーを交換するよう持ちかけますが、そこでドリフトチームとフラクチャーチームの戦闘に発展してしまいます。ここでもマイクロン同士の対決はどこか微笑ましいのですが、ドリフトとフラクチャーの一騎打ちは広い構図で細かい動きを素早く描いていてかっこいいです。ラッセル達も危険に晒されますがあくまでビーを守るよう弟子に命令するドリフトに対してそれを振り切ってラッセル達を助ける弟子2人がカッコイイですね。
ドリフトもフラクチャーの搦め手で追い詰められていく中、ラッセルがTVゲームの宇宙艦隊で時間を稼ぎ弟子たちに船を奪わせるという作戦で一気に形勢逆転。フラクチャーも一時退散しました。フィクシットがヘマをやらかしたものの相変わらずラッセルの作戦はすごい役に立ちますね。
さて新キャラのドリフトは最近増えて来た侍トランスフォーマーの1人として結構期待していたのですが非常に頭が固くビー以外を守ろうとしない点からあまりいい印象は受けませんでした。まだ師の命令よりも友人を優先した弟子2人の方が好印象でしたね。あとこいつらに限った話じゃないんですがアメリカのサムライやニンジャって武器がヌンチャクだったり全然忍んでないなど日本のイメージとはどこか違うことを改めて実感しました。あっちのイメージが悪いわけではないんですけどね。（実際僕『ミュータントタートルズ』好きですし）
ではまた、次の機会に。
