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トランスフォーマーアドベンチャー 第15話 「恐怖との戦い」 感想

勇敢な少年
TF世界の人間ってどうしてこう強いのだろうか






















・怖いもの知らずのラッスン
 今回はデニーとフィクシットがビーに乗って調査に出かけている間ラッセルがその他のオートボットと一緒にホラー映画を視聴する場面からスタート。タイトルからしZ級の匂いがしますがグリムロック含めた面子は普通に怖がっているのが面白いです。(特にグリムロックの反応は相変わらず可愛い)しかしラッセルは「僕に怖い物なんてない」と豪語し全く怖がっていません。そのことでグリムロックたちが本気で脅かしてみようとしますがそれさえもものともせず。映画の内容は知りませんがグリムロックが扮した怪物は大きさも含めて結構迫力がありそうですが気にしていないあたりラッセルは本当に怖いものがないのかもしれませんね。(でもトランスフォーマーに「本当は人間じゃないのかも」とか疑いをかけられるとは……ww)


・闇夜の襲撃
 ラッセル達がそんな愉快なやりとりをしている間、第4話に登場した五体合体クモのチョップショップの逃げ延びた右腕が基地に忍びこんで出来ました。(すっかり忘れてた)どうやらポッドに収容された残りのメンバーの救出にきたようですが、突如謎の奇声を発する何かに襲われた模様。(あとEDのクレジットに「右手クモ」と表示されていたのには笑ったww)
 一方エネルゴンキューブを持ち帰ってきたビーたちは新たにディセプティコンの反応を掴んで暗い洞窟に手分けして捜索しに出ることに。ここでデニーに渡された蛍光塗料で描く目印に個性が出ていていいですね。しかしこれまたさっきのクモに襲いかかったと思われるコウモリ型トランスフォーマー、ナイトストライクに襲われ、各個撃破されてしまいます。
 ちなみにビーたちと一緒に洞窟に入ったデニーですが、洞窟に詳しいとか言っていたのに真っ先に迷ってようやく外に出られたと思ったらフィクシットをさらったナイトストライクに”ついで”でつれさられるというあんまりな目に遭います。というかまたさらわれたよこの人……。どんだけヒロインなんですか。


・みんなの怖いもの
 デニーまでさらわれて一人になってしまったからか一気に弱気になったラッセル。ねずみの影にビビる姿はさっきまでとはまるで別人のようですが、これまでの強気な部分は「誰かが側にいてくれるから安心できる」という一面があるのではないかと思います。そう考えるとラッセルにとっての怖い物って「誰も側にいてくれなくなる」ことかもしれませんね。
 一方繭(?)に囚われたビーたちはナイトストライクの「トランスフォーマーの恐怖心を刺激して相手が一番恐れているものを夢にして見せる」というオカルトめいた能力に苦しめられていました。それぞれ見せられている悪夢は一見ギャグのようなものもありますが(グリムロックのとかまさにそれ)、各キャラクターの恐れているものがわかる結構面白い場面になっています。例えば、

バンブルビー:火の海となった地球にて、オプティマスに地球を守れなかったことについて落胆される→オプティマスの期待を裏切ることが恐ろしい
・ストロングアーム:身に覚えのない罪で捕まり、警察の恥と罵られる→信用・地位を失うことが恐ろしい
サイドスワイプ:渋滞にあい、最終的には狭まった世界で身動きが取れなくなる→動けなくなる(自由を奪われる?)のが恐ろしい
・フィクシット:時代遅れ、すぐ壊れる、ゴミと評されスクラップの山に捨てられる→使われなくなる(役立たずと  
みなされる?)のが恐ろしい

 こうして見るとビーたちがどんなことを考えているのか少しだけわかった気になれますね。ただグリムロックの夢はどう見てもギャグだろあれwwww


・勇敢な司令官ラッセ
 さて洞窟に入ってビーたちを探していたラッセルですが、デニーの目印を頼りにみんなが囚われている場所をあっさり発見。ナイトストライクがいなくなっている間にデニーを助けます。(ここで冷静に繭を壊す辺り、やっぱり誰かが側にいてくれるのがラッセルにとって安心できることなのかもしれませんね)
 真っ先に助けたデニーにビーたちの救出を任せ、自分は戻ってきたナイトストライクの気を引き付けるラッセル。相変わらず子どもとは思えない大胆な行動に出ますね。途中でデニーと役割を交換してビーたちを助け、みんなに耳の回路をオフにするよう指示して相手の超音波攻撃を無効化するなどとっさの判断と指示も光ります。ある意味チームで一番司令官している気がしますね。(あと一緒に捕まっていた右手クモもビーに助けられて説得された後、デニーをちょこっとだけ手助けするのも良かったです)


 ナイトストライクも無事に捕らえ、猫に怖がるグリムロックで終わった今回は「恐怖」をテーマに各キャラクターの怖いものを描くことでそれぞれのキャラクターイメージを補強したような感じでした。特にラッセルは今まで頼りになる場面が目立っていましたが、思えばそういった時は必ず誰かが側にいてくれたので一人になってしまうと本来の年相応の子どもに戻ってしまうことがわかりました。(以前アメフトで同年代の子どもたちと友達を作ることに戸惑っていたのも周りにデニーたちがいなかったことも関係していると考えられますね)


 さて次回はサイドスワイプが何やら大変な目に遭う模様。それにしても予告映像の実験室らしき部屋で縛られているサイドスワイプを見ていると『プライム』の変態医師を思い出すのは僕だけだろうか……?


 ではまた、次の機会に。