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デュエル・マスターズ!! 第50話「友ジョー決裂!?ジョーとキラの純ジョーなる感ジョー!」感想

友の想いを呼び起こせ

キラ母が半年以上かけて生み出したドラゴンを一発で複製するジョーのチートっぷりよ

デュエル・マスターズ DXカードプロテクト 煌龍 サッヴァーク

デュエル・マスターズ DXカードプロテクト 煌龍 サッヴァーク

  • 発売日: 2017/12/16
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 戻らぬ記憶と迷える正義

 今回は未だにジョーに関する記憶が戻らないキラがジョーと久しぶりに様々なところに行くところから始まりました。好物であるソフトクリームを食べ歩き(そういやそんな設定あったな・・・・・・)、星の見える場所や思い出の場所を巡るなど、最初は非常に仲良くしていたのですが、闇文明のデュエル・ウォーリアを見つけてからは空気が一変。川越に集まっている闇のデュエル・ウォーリアを裁きさらには闇文明そのものを消し去ろうとするキラと、それを止めようとするジョーの戦いに発展してしまいました。

 ジョーの記憶だけが戻っていないということで嫌な予感はしていたのですが、かつて自分の正義のあり方に苦悩し続けたものの、最終的にジョーとの真のデュエルを経て自分なりの正義を見つけ出したキラからその辺りの記憶が抜け落ちたことでかつての正義が暴走した状態に戻ってしまうという恐れていた事態になっていました。それどころかジョーとの日々という安らぎの時間すら消えたことで前々作の時以上に張りつめているようにも思えます。「両親から受け継いだ正義」と誠実に向き合い、それ以上に「ジョーとの友情」を大切にしていたキラからジョーを抜き去ると正義を果たすことだけに固執した悲しい少年になってしまうことがわかり、キラにとってジョーの存在がどれだけ大きいか改めて確認しました。この真面目さがキラの魅力でもあるのですが、かつて1年かけてようやく救われた彼が同じように苦しむ姿はやはり見ていて心苦しいので、親友を救おうと戦うジョーを全力で応援したいです。

 

 

  • 不沈不落の要塞騎士

「絶対の楯騎士」(アブソリュート・シールドナイト) 光文明 (8)
クリーチャー:メタリカ/チーム銀河 
パワー11500
▪️<ギャラクシールド>[光(6)](このカードを使うコストの代わりに、[光(6)]を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く)
▪️自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
▪️ブロッカー
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが表向きでシールドゾーンに置かれた時、あるいはバトルゾーンに出た時または攻撃する時、自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、もう1枚を表向きにして、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。

 チーム銀河の力を手に入れ、さらにかつて父に仕えていた者たちを従えるようになったキラが繰り出してきたカード。(今回の話からして彼もまたキラの父親の元部下がカードになったものなのでしょうか?)種族にキラにとってお馴染みのメタリカと新たに登場した「チーム銀河」を持っています。それはそれとして新シリーズでもカッコいいメタリカのネーミングセンスには相変わらず惚れ惚れしますね。

 このカードの特徴としてまずあげるべきなのがチーム銀河特有の能力「ギャラクシールド」。カードごとに指定されたコストを支払うことで表向きのシールドとしてシールドゾーンに追加されるという、言うなれば「能動的に発動出来るようになった「シールド・ゴー」」のような能力です。さらにこの能力を持つカードの多くが併せ持つ特徴として「ターンの始めに表向きの状態からバトルゾーンに出せる」能力(※今回キラはこの能力を「ギャラクシーGO」と呼称していたので、当ブログでも今後そのように書いていきます)と「表向きでシールドゾーンに置かれた時に発動する」能力があります。前者の方法による召喚は”コストを支払った”扱いになるので多くの踏み倒しメタをすり抜けられる利点を持っており、タイムラグがあるとはいえ普通に召喚するよりも低いコストで出せるのはかなり魅力的です。後者は挙動が多少異なりますが「裁きの紋章」に近い使用法が可能で、呪文のような感覚で使用できます。これらの特徴を組み合わせることで、インパクトカードのように支払ったコストによって異なる使い方が選ぶことが出来、状況に応じて柔軟に使い分けられる面白い能力となります。

 次にこのカード特有の特徴としてあげられるのが登場時とシールド追加時に発動する手札補充&シールド追加の能力です。シールド追加は表向きの指定なのでS・トリガーを表向きでセットして相手を牽制するのもいいのですが、やはりどうせなら同じギャラクシールド持ちのクリーチャーや前述のシールド・ゴー、裁きの紋章などシールドゾーンに表向きで置くことで効果を発揮するカードと組み合わせたいところです。(表向きということで「城」カードも使えそうに見えますけど、あちらは要塞化しないと効果を発揮しないので無理なんですよね。残念)ギャラクシールドでこのカードをシールドにすれば一気に2枚のシールドを増やすことが出来、さらにこの能力でシールドにしたのが2枚目以降のこのカードであればさらなる展開も狙えます。場に出た後もブロッカーなのを活かして表向きのシールドを守っていくといういぶし銀な使い方も可能です。

 とはいえ難点もまた多いです。まずギャラクシールド全体の問題としてシールドゾーンにある間にそのシールドがブレイクされればまた貼り直しになってしまう点があげられます。そのうえシールド焼却など使われれば貼り直しも出来ないのは厄介です。またそれらからシールドを守りながらギャラクシーGOで場に出られたとしても、自分のターンに出すため召喚酔いですぐには行動することが出来ないのもマイナス。タイムラグが付いていてさらに行動が制限されるのは昨今のゲームスピードで使うには少々遅く感じてしまうかもしれません。他にもこのカード自体のコストの高さも問題です。通常で召喚するには8マナ、ギャラクシールドでも6マナというのはさすがに重いので、何らかの形でシールドゾーンに仕込むか、いっそのこと≪ヘブンズ・ゲート≫などで踏み倒して場に出すのもいいでしょう。特にシールド追加の利点も含めて【ヘブンズ・ゲート】に入れると意外な活躍をしてくれるかもしれません。使い方次第で面白い動きが出来る、堅実さとロマンを併せ持ったカードになる予感がしますね。

 

 

  • 正義と友情のため戦えジョー煌龍(キラゼオス)

 今回のキラとの真のデュエルで驚いた点はやはり、終盤ジョーが≪煌龍 サッヴァーク≫を出してきたことに尽きます。キラにプレゼントするためにかつて描いたサッヴァークの絵をデッキーに食べさせて作ってもらったカードを、彼とのデュエルで使用してきたことに本当に驚きました。(キラの母があんなにも苦労して作ったサッヴァークをこうしてポンと複製出来る辺り、やはりジョーとデッキーは恐ろしいな・・・・・・)親友のかつての切り札で親友を救う、というのはベタながら非常に熱い展開で、キラとの友情の証でもあるこのカードを使うのは彼の記憶を呼び起こすのにこれ以上ないほどの適役です。これまでジョーとキラの友情を描いてきたからこその「粋」な演出と言えます。

 またデュエル中にジョーがキラに向けて放った言葉も印象に残りました。「俺が悪からこの世界を救うんだ!」と宣言するキラに対して「だったら、誰がキラを救うの!?」と友を想う言葉を返すジョーに思わず号泣してしまいました。キラがジョーを大切に想っているように、ジョーもキラのことを大切に想っているのがよくわかります。友達が苦しんでいるなら全力で手を差し伸べるジョーの優しさを見てきた身としては非常に感動する場面でしたね。

 

 

 そして次回、『デュエル・マスターズ!!』もいよいよ最終回!そんな最終盤に己の正義に囚われ苦しむキラと、そんな彼を救おうとするジョーとの決戦が描かれるのも、2人の友情から始まったこの物語の締めくくりと考えると非常に納得がいきます。

 果たしてジョーはキラを救うことが出来るのか?キラの記憶はどうなるのか?3年間この作品を追い続けてきた一ファンとして、彼らの戦いの結末を最後まで見届けたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。