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デュエル・マスターズ キング 第21話「最強格闘キング現る!その名はゴリゴリのサイキぃ!」感想

Believe

これは、男として生まれたからには誰でも一生に一度は夢見る・・・・・・かもしれない「地上最強(チャンピオン)」の話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回のデュエマキングはキャップがどこからか掴んできた学校にあるという「秘密の地下室」の謎を解き明かすために学校の地下に潜入するという導入から始まりました。序盤は学校の怪談を調べる辺りが実に小学生らしくてほっこりしましたが、例の地下についた途端謎の地下闘技場が出てきて困惑してしまいました。(例によって例の如くナレ太郎がいるし)

 そんな恒例のプロレス回と化した中、ジョーたちが戦ったのが新キャラ「サイキ」。表の格闘技界の元チャンピオンだったものの対戦相手を半殺しにしてしまい、そのまま裏格闘技のチャンピオンとして君臨したという小学館よりも秋田書店辺りで採用されそうな経歴を持っている人物で、当初はどんな恐ろしいキャラなのかと戦々恐々でした。しかしいざボルツやジョーと戦ってみると何かとポーズを決めたりするなど思っていたよりも愉快な人物で安心しました。(元々は普通の格闘技チャンピオンだったようですし、ヒーロー然としている態度にも納得です)どんなにピンチになっても自分の勝利を疑わないポジティブな姿勢や子どもであろうと全力で相手をしようととする辺りに好感が持てます。股間からあんこを投げてきたり尻が爆発するなどの下ネタはどうかと思いましたが。

 またジョーとのデュエマを通して良好なライバル関係を築けたのも良かったですね。お互いのポジティブ思考が上手く噛み合い「次は負けない」と再戦を誓う様子は実に爽やかで見ていてほっこりします。前回のチョウキとボルツの関係もそうでしたが本作は敵味方があまりギスギスせずにそこそこ仲良くなれているのが素晴らしいです。この調子で深く対立せずに平和に展開していってほしいですね。

 

 

  • リングを照らす陽光の星

バークアステカA(エース) 火/自然文明 (8)
クリーチャー:ジョーカーズ/チーム切札
パワー11000
▪️<キリフダッシュ>[火/自然(10)](自分のクリーチャーの攻撃の終わりに、そのクリーチャーがその攻撃中にシールドをブレイクしていれば、このクリーチャーを[火/自然(10)]支払って召喚してもよい)
▪️このターンにブレイクされたシールド1つにつき、このクリーチャーの「キリフダッシュ」コストを最大4少なくする。ただしコストは[火/自然(2)]より少なくならない。
▪️スピードアタッカー
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、パワーの合計が7000以下になるよう、相手のクリーチャーを好きな数選び、持ち主の墓地またはマナゾーンに置く。

 ジョーがサイキとの対決の際に≪キタカゼマンA≫と共に作りだしたジョーカーズ。モチーフはキタカゼマンAと合わせて「太陽と北風」、そしてアステカという名前とプロレス要素から『プロレスの星 アステカイザー*1のパロディであることが伺えます。これまでウルトラマンなどの特撮パロディのカードは≪光線人形ストリウム≫をはじめとしていくつかありましたが、ここまでマニアックな作品を持ってきたことに少し驚きましたね。

 チーム切札の大型クリーチャーらしくキリフダッシュを持っていますがそのコストはなんと10。本来のコストよりも高いので一見素出しした方が良さそうですが、召喚するターンにブレイクされたシールドの数だけ軽減出来る能力も持っているため実際のコストよりも軽く召喚出来ます。シールド1枚ブレイクするごとに4コスト軽減されるので1枚だけでも6、2枚ブレイク出来ればこのサイズのクリーチャーをたった2マナで出せてしまいます。

 そしてこのカード自体はパワー11000のスピードアタッカーにW・ブレイカーとコストの割にスペックが低めですが*2、その他にcipで相手クリーチャーをパワー7000以下になるように選んで破壊出来る割り切り火力も備えています。上記の能力と組み合わせることで≪地獄万力≫内臓のクリーチャーを低コストで出せると考えるとかなり強力です。トリガーで出てきたブロッカーや厄介なウィニーを除去しつつ、確実に攻撃を通してくれる優秀なフィニッシャーとして様々なビートダウンデッキでの採用が見込めるでしょう。

 

 

  • 豪快ド派手な超ヘビー級チャンピオン

我怒(ワールド)の鎖 パンサーベア SR 光/自然文明 (8)
クリーチャー:ビーストフォーク/暴拳王
パワー14000
▪️マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
▪️T・ブレイカ
▪️<アバレチェーン>自分のクリーチャーが攻撃する時、それがこのターン最初の攻撃なら、このターン、そのクリーチャーのパワーを+20000し、「ワールド・ブレイカー」を与える。(「ワールド・ブレイカー」を持つクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
▪️相手は、自身のターンにクリーチャーを召喚するか呪文を唱えたら、そのターンの間、召喚も唱えることもできない。

 サイキが繰り出してきた切り札。持っている種族は古参プレイヤーほど慣れ親しんでいるであろうビーストフォークともう1つ、初登場の新特殊種族「暴拳王国(ぼうけんおうこく)」の2つです。装飾華美とも言えるマントにチャンピオンベルト、そしてその出で立ちから覆面レスラーがモチーフにあるかと思われます。(あちらが動物などの覆面を被るのに対してこのクリーチャーは顔そのものが動物なのですが)上記の≪バークアステカA≫もそうですが、デュエマでプロレスラーそのものをモチーフとしたカードの登場は今回が初のケースだったりします。

 カードのスペックにおいてはコスト8でパワー14000、そしてT・ブレイカーと中々のサイズであり、さらに暴拳王国の固有能力「アバレチェーン」を備えています。アバレチェーンは各ターンに初めて自分のクリーチャーが攻撃する際に発動する能力で、言うなれば攻撃クリーチャーに疑似的にアタックトリガーを付与する能力です。普通のアタックトリガーとは違い出したターンすぐには攻撃出来ない暴れチェーン持ちクリーチャーを出しても攻撃が可能なクリーチャーが他にいれば発動出来る点、並べれば並べるほど受けられる恩恵が大きくなる点が使いやすく、その能力を共有する性質からサバイバーを彷彿とさせます。発動タイミングがクリーチャーの攻撃時である以上どのカードで攻撃するか、どこに攻撃させるかなど考慮すべきことが多いですが非常に面白い能力と言えます。

 そしてパンサーベアのアバレチェーン能力は何と攻撃クリーチャーにパワー+20000とワールド・ブレイカーを付与するという豪快なもの。どんなクリーチャーでもこのカードが場にいれば簡単に最強クラスのフィニッシャーに早変わりします。シールド焼却で相手のシールドを全て墓地に送るなど様々なカードとの組み合わせが考えられますが、個人的に注目したいのは≪聖帝ソルダリオス≫とのコンボ。マナゾーンに仕込んだパンサーベアをソルダリオスのメテオバーンで即座に呼び出し、早い段階でワールドブレイクを実現出来ます。ソルダリオスの他に最低でももう1体クリーチャーを用意しておけばワンショットキルも夢ではありません。またパンサーベア自身マッハファイターを持っているうえパワーも14000と非常に高く、自身にアバレチェーンを付与すれば34000以下の相手を確実に除去出来るので使える場面が意外と多いです。

 さらにこのカードのもう1つの特徴として相手のクリーチャーの召喚と呪文の詠唱を封じるロック能力があります。相手ターン限定かつ一度のみ召喚と詠唱を許してしまいますがたった一度をどう使うかを相手に迫る心理的効果は計り知れません。ワンショットキルに失敗した場合でも次のターンに反撃される可能性を狭められるので安心してターンを渡すことが出来ます。

 まとめるとド派手なアバレチェーンと堅実なロック能力の2つを併せ持つ強力な切り札と言えます。コストの高さから場に出すのに苦労するでしょうが、出せれば確実に活躍させられるだけの力を秘めているので活躍させたいところです。

 

 

 さて次回はチョウキ、サイキに続く新キャラ「コウキ」が登場。元軍人という肩書に加え中二臭い発言の数々とこれまた曲者キャラであることが予告の時点でわかります。しかも今回はキラが彼と関わるようですが大真面目に変なことをしそうな2人を合わせるとおかしな化学反応が起きそうだな・・・・・・とついつい期待してしまいます。果たしてどうなることやら。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:永井豪石川賢原作、円谷プロダクション製作による特撮アニメ番組。普段は実写だが戦闘シーンの途中でセルアニメーションに切り替わる「ドラマメーション」なる独自の方式を取っているのが特徴。(同じように実写とアニメを組み合わせた円谷作品に『恐竜探索隊ボーンフリー』がある)

*2:上記のコスト軽減能力故に意図的に低く設定されているのかもしれません。