新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

デュエル・マスターズ キング 第35話「チームでやる気ング!鬼タワーの前哨戦!」感想

念と意地と性と底力

今の時代にミタラス四兄弟が輝くとは思わなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 復活の赤き炎

 前回のラスト第二次予選を終了したキング・オブ・デュエマッチは「ファイナルタワーチャレンジ」へと突入。1話から登場していたものの全く話に関わってこなかった謎のタワーをチームで登るというシンプルなルールでジョーたちは3人1組のチームを作ることになりました。TCGアニメの大会でチーム戦を行うというのは非常にベタではありますが、チーム戦は各キャラの戦いをいちいち描写しなければならないため大体冗長になってしまう・・・・・・という問題も抱えているのでこの辺りの問題をどうするのか気になるところです。

 そんな中突如ボルツが乱入したことで敗者復活デュエマが開始されることに。ラジアータ松、ジェフリー松、ポンデローザ松の3人で構成された「河越の三松」なるトッププレイヤーとのデュエマに勝ったものがファイナルタワーチャレンジに参加出来るという内容に成り行きでなりましたが、それをあっさりと了承するアバクの懐の深さに驚かされます。(ただボルツの体から謎の黒いオーラを見て決めた辺りが何だか不穏なんですよね・・・・・・)

 ここで嬉しかったのはやはりボルツの活躍ですね。ラジアータ松との対戦に見事勝利して敗者復活の権利を勝ち取るシーンに安堵するとともに興奮しました。特にデュエマ中の彼のプレイングがまた素晴らしかったです。新たな切り札≪超救命主 タイヨー≫を出してもすぐに攻撃しない慎重さやさらにまさかの登場となった≪団子の玉 ミタラス四兄弟≫との無限ブロックコンボなど、攻撃一辺倒だったボルツが攻撃以外にも気を配るようになるというわかりやすい成長を見せてくれたのは見ている側としても嬉しい限り。ここまで不憫の極みだったボルツでしたが、今回はそれを払拭してくれるくらいには活躍してくれたかと思います。

 

 

  • 滅びをもたらす麗しの蠱惑

傾国美女(けいこくびじょ) ファムファタァル 火文明 (6)
クリーチャー:ムートピア/美孔麗王国
パワー4000+
▪️<ビビッドロー>[火(4)](自分のターン中、攻撃の前にこのクリーチャーをドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこのクリーチャーを[火(4)]支払って召喚してもよい)
▪️このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、このターン、自分のクリーチャーすべてのパワーを+6000し、「スピードアタッカー」「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
▪️このクリーチャーが破壊された時、相手のクリーチャーをパワーの合計が6000以下になるように2体まで選び、破壊する。

 ラジアータ松が繰り出してきた切り札。美孔麗王国のクリーチャーであり、珍しい火単色のムートピアでもあります。名前の元ネタである「ファム・ファタール」はフランス語で「(男にとっての)運命の女」を意味する言葉であり、同時に「男を破滅させる魔性の女」「男を惑わせる魅惑の性」といったマイナスの意味も含まれています。(古くは『旧約聖書』のサロメなどを指す言葉であり、19世紀末から20世紀初頭までの創作の多くにモチーフとして取り上げられています*1

 コストが6であるのに対してパワーがたった4000といささか低く感じますが、ビビッドローを使えば4マナで召喚出来るのでスペックそのものは適正。また以下の能力のおかげで表記された以上の活躍が期待出来ます。

 まずはcipによって自軍全員にパワー+6000とスピードアタッカー、パワード・ブレイカーを付与する能力。自分自身をパワー10000のW・ブレイカーにするだけでなく、味方すらも強化するド派手な能力です。どんなにサイズの小さいクリーチャーでもパワーが6000加算されるので必ずW・ブレイカー以上になれる点は非常に魅力的です。無論パワー6000以上のクリーチャーならT、Qブレイクも夢ではありませんが、どうせなら数を揃えて使いたいところ。取り回しやすいウィニーを横に並べておいてこのクリーチャーで一気にパワーアップからの総攻撃が決まれば爽快感抜群でしょう。クリーチャーを大量に並べられる【バニラビート】などでは貴重なフィニッシャーとなり得ますし、コストが6であることを活かして【6軸ガチロボ】に投入するのも面白そうです。(ただしこの能力はcip解決後に場にいる味方にのみ適用されるもので、その後出てきたクリーチャーには付与されないので注意が必要です)

 またpigによってパワー6000以下になるように相手クリーチャーを2体まで選んで破壊する割り切り火力も備えています。相手のクリーチャーを巻き添えに出来るのでトリガーなどで破壊される可能性を気にせず攻撃出来るのが強力。あえて自爆特攻に使うことで相手ブロッカーを剥がす、なんて活用法も良さそうです。単独ではうまみが少ない分、味方を多く並べておけばおくほど効力を発揮してくれるワンショットキル期待の新星と言えます。

 

 

  • 輝け太陽の如く!黄金の最強ボンバー

超救命主(ちょうきゅうめいしゅ) タイヨー 光/火文明 (5)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/チームボンバー/スペシャルズ
パワー5500
▪️<マジボンバー>5(このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を見る。その後、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の手札または山札の上から、バトルゾーンに出してもよい)
▪️自分の手札が2枚以下なら、自分の光または火のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
▪️自分の光または火の、コスト5以下の進化ではないクリーチャーが破壊される時、かわりに表向きにして、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。

 ボルツが今回の敗者復活戦にて使用した新カード。チームボンバーの新たな切り札にしてエンジェル・コマンド、スペシャルズ期待の新規でもあります。コスト5にパワー5500と平均的なスペックである一方、能力はかなり個性的です。

 まずチームボンバーらしくマジボンバー5を有している他、手札が2枚以下の時に発動するスピードアタッカー付与が強力。自分自身をスピードアタッカーにすることも出来るほか、マジボンバーで踏み倒したクリーチャーを即座に攻撃させることも可能なので速攻性能が非常に高いです。≪U・S・A・ONE≫といった自分よりもコストの高いクリーチャーを出せるマジボンバーを持っているものの、自前でスピードアタッカーを持っていないカードとの相性も抜群です。

 もう1つの能力はコスト5以下の火と光の味方をシールドにする破壊置換効果。破壊されてもシールドになって防御を補えるので速攻相手に強気で出られるのは素晴らしいです。トリガーを持ったクリーチャーを再利用して相手を牽制するなどといった使い方の他、劇中のように≪団子の玉 ミタラス四兄弟≫のようなトリガーとブロッカーを併せ持ったカードを使って無限ブロックを行うといったロマンコンボも可能と面白い挙動が出来そうです。シールドゾーンには表向きに置かれるためギャラクシールドとの相性が良い点も魅力的。攻撃面、防御面共に味方のサポートで輝くカードとして今後の活躍に期待出来ます。

 

 

 というわけでボルツ復活回となったエピソードとなった今回。ボルツの他にもももちゃんとゼーロJr.まで三松に勝利しファイナルタワーチャレンジに参加することになった時は本当に驚きました。予選に参加すらしてなかった2人がこうして出るとか敗者復活の意味は・・・・・・?しかも次回この2人がボルツとチームを組んでジョーたちのチームと対戦するとのことでさらにびっくり。いきなりメインキャラ同士を戦わせて大丈夫なのかという不安はありますが、初戦のキャップVSジュニアの対決は結構気になるので次回が楽しみですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:一例として小説には『カルメン』『椿姫』『ナナ』などがある。