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デュエル・マスターズ キング 第38話「暗号をナゾ解キング!アバクからの贈り物をゲットせよぉ!」感想

答えを求めて走り出せ

本作のエピソードはボルツにとって苦難の道すぎる

デュエルマスターズ DMRP-14 25 R 閃勇!ボンバーMAX
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 苦労人な炎の反撃

 ファイナルタワーチャレンジの途中ながら、ひとまずお休みとなった今回のデュエマキング。ジョーたちの暮らす河越の街そっくりのフロアを作って休んでもらうというアバクのちょっと粋な計らいに萌える一方で、街1つを1フロアに収められるとかこのタワーどんだけデカいんだとか思ってしまったり。しかしただの息抜きでは終わらず、アバクによる暗号解読が行われたのが今回の物語のキモ。「1616÷2の877」という謎の計算式を見た時は真面目に考えてしまいましたよえぇ。*1ただジョーをはじめとして参加者のほぼ全員がまともに解こうという気が無いのが実にシュールでした。(アバクはこの辺りも想定していたのだろうか)

 

 そんな中誰よりも真面目に謎を解こうとするボルツが主役として活躍する回、でしたが割と苦労する場面ばかり印象に残りました。いまいち心情が読めないゼーロJr.とももちゃんの代わりに出てきた大長老というマイペースな2人に振り回される様子が描かれて少々気の毒に感じました。(柴漬けにハマるジュニアが見られたのは嬉しかったですが)未だにチームワーク皆無なこのチームをまとめなければならないボルツが可哀想でなりません。

 しかしバナナを巡ってチョウキとのデュエマを繰り広げた時は一転してカッコいい姿を見せてくれました。35話で見せた≪超救命主 タイヨー≫と≪団子の玉 ミタラス四兄弟≫の無限ブロックコンボをしてくると見せかけ、チョウキが≪メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ≫を出してくると読んで≪閃勇!ボンバーMAX≫を仕込んで発動させる戦術には膝を打ちました。20話での敗北の経験を活かし、チョウキ相手にブラフを仕掛けてきたことに衝撃を受けます。35話に続いてこれまでの彼からは想像も出来ないような戦術を披露することで、かつてない成長を見せつけるボルツに驚きと感動を覚えましたね。

 

 

  • 輝く舞台へご招待、荘厳華美なフィナーレへ

劇場戦艦 カァテンコヲル 水/火文明 (6)
クリーチャー:ムートピア/美孔麗王国
パワー6000
▪️<ビビッドロー>[水/火(8)](自分のターン中、攻撃の前にこのクリーチャーをドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこのクリーチャーを[水/火(8)]支払って召喚してもよい)
▪️スピードアタッカー
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、「ビビッドロー」能力を使って召喚していれば、カードを3枚引く。
▪️このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札の枚数以下のコストを持つ水または火のカードを1枚、自分の手札から選んでもよい。そうしたら、そのカードをコストを支払わずに使う。

 チョウキがボルツ戦にて使用した美孔麗王国のカードで、種族はお馴染みのムートピア。深海魚のような巨大な魚の口の中がステージになっているビジュアルに度肝を抜かされます。(カァテンコヲルという名前からして舞台公演を意識していますしカーテンコール揺らした歓声が君の目を醒ますなら♪)ムートピアの叡智の象徴である「戦艦都市*2が美孔麗王国用に改造されたかのような姿が実に興味深いですね。このクリーチャーが誕生するまでの経緯を背景ストーリーで知りたいものです。

 スペックはコスト6、パワー6000にスピードアタッカーとW・ブレイカーを備えておりそこそこ優秀。加えて美孔麗王国としてビビッドローを備えていますが、多くのビビッドロー持ちはコストが軽くなるのに対してこちらは8と非常に重いです。初の要求コストが素のものよりも重いビビッドロー持ちで普通に考えれば素出しした方がいいレベルですが、このように設定されている理由は後述の能力にあります。

 登場時に真価を発揮するcipを珍しく2つ持っており、うち1つはビビッドローによって召喚した場合に発動するものになっています。(≪勝熱百覇 モモキングReVo≫らのキリフダReVoのように、ビビッドローを使うことに意義をもたらす能力なのは興味深いですね)その能力も3枚ドローと地味ながら強力です。ただしどんな状況でも3枚引かなければならない強制能力なので、山札が3枚以下の時など状況によってはビビッドローを使うべきではありません。

 もう1つは手札の枚数以下のコストを持った水か火のカードを踏み倒す能力。テキストに「使う」と書かれているうえカードタイプの指定されていないので、クリーチャーや呪文、果てはクロスギア、フィールド、城など様々なカードを踏み倒せるのは魅力的です。前述の3枚ドローもあるので手札がない状態でも最低3コストのカード踏み倒しが見込めます。(その場で引いたカードから選ぶことになりますが)またインパクトカードの場合、参照したコストとは別の面を使うことが出来るのがまた素晴らしいです。多くのカードとの組み合わせが考えられます。

 難点はやはりビビッドローのコストの重さ。≪結晶龍 プロタゴニスト≫でコスト軽減しようにも6と通常のコストと同じになるので旨味はあまりないのが痛いです。ビビッドロー召喚による3ドローにこだわる必要はありませんが、能力をフルに活かしたいならいっそのことこのカードをコンセプトにした特化構築にするのもありでしょう。踏み倒すためのカードも≪襲来、鬼札王国!≫のようなサポートも出来るものにすると面白そうです。いずれにせよ、デッキ構築次第でとんでもない化け方をしそうなクリーチャーだと思います。

 

 

 というわけでボルツの活躍回でしたが、一方で「誰にも負けない力」を求めるボルツに黒いオーラが立ち込めるシーンがあったのが不穏でした。35話での敗者復活戦前でも見せたこのオーラが何を意味するのか、彼の今後が少々心配です。

 そして次回は鬼タワーが突如「ももタワー」なる謎の変化を遂げしまうという珍事態に。ももタワーへと変貌させた犯人をジョーたちが捜すことになるようですが、これまでの話を考えると犯人について大方の予想が尽きますね・・・・・・例えば変態鬼司会者とかドスケベ大樹とか。それはともかく久々にももちゃんのデュエマが見られるようなのでその辺りは楽しみですね。15話ではスノーフェアリーデッキを使っていたももちゃんですが今度はどんなデッキを使ってデュエマをするのか気になるところ。(やはり不死樹王国でしょうか?)

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:ちなみに答えは「八百屋のバナナ(1616÷2=“808の877”)」。詳しくはYouTubeで配信中のアニメを参照。

*2:最高学府 エンテリエイル≫などのカードが該当する。