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デュエル・マスターズ キング! 第8話「ガイアールを手にするのは誰だっ!?ジョーとヒミコ様と謎の魔術師!」感想

強さを巡る強き者たち

ボルツのコミュ力の高さを改めて感じ取った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • ボルツの成り上がり伝説

 今回のデュエマキング!はジョーとキャップがヒミコによって洗脳され、ボルツもアシガクサイに捕まってしまうという大ピンチな状況からスタート。前回から気になっていたボルツが捕らえられた理由ですが、アシガクサイ率いる盗賊団のパシリにされるという展開に唖然となりました。ボルツ自身の力が狙いというわけでなく、単純に人手を求めていたといったオチには少々肩の力が抜けてしまいます。

 しかしそこは我らがボルツ。1か月の間に盗賊団の従えるまでになったと判明した時は驚きました。短期間でパシリからリーダーになるとかどんだけだよ、と思いますが、ボルツならまぁありえなくもないと不思議と納得してしまいます。自分をこき使っていた連中とすぐに打ち解ける彼のコミュ力の高さには思わず舌を巻きますね。

 後半のハイドとのデュエマでは相手の猛攻に為すすべなく敗れてしまったことが少々残念ですが、今回はアシガクサイの「この敗北を乗り越えて、君はまた強くなる」といった助言のおかげで大分希望が持てる終わり方だったのが良かったです。過去の時代の人たちとの交流を深めたことで、デュエマには負けてしまったもののそれほど悲壮感を覚えないのはちょっと上手いと思いました。またここからボルツの反撃が始まるかと思われるので、その辺りも期待しておきたいです。

 

 

 今回もう1つ取り上げたいのがヒミコとハイドのシーン。前回ジョーたちの洗脳に成功して勝ったも同然とばかりの態度を取っていたヒミコですが、ガイアールの入った宝箱を開けるのに四苦八苦しムカムカする姿が見られました。特に配下にしたジョーたちのボケに振り回される様子は意外でしたね。その後ガイアールが既に抜き取られていたことが判明するわアシガクサイの靴下の臭いにあえなくノックダウンされるわと、前回とは打って変わっていいとこなしのまま終わってしまった印象です。このことから割と感性がまともなせいか不測の事態に弱い、という彼女のキャラクターを感じ取りました。

 対するハイドはボルツを下し、ガイアールの奪取に成功する活躍ぶりを見せてくれました。デュエマでは追い詰められても表情を変えることなく、冷静にボルツを倒していく実力の高さが見て取れます。(最も後半に召喚した《Disノメノン》のインパクトに持っていかれてしまったところがありますが・・・・・・)見事ジョーたちを出し抜き任務を成功させる機械的な仕事ぶりにはちょっと惚れ惚れしてしまいます。前回のヒミコ共々、他のガットルズ幹部よりも頭一つ抜けた強さを持った彼にも注目していきたいです。何よりボルツとの再戦を見たいのですが、OPのようにキラと戦う様子も捨てがたい・・・・・・

 

 

  • 破滅と策謀を巡らせる偽りの破壊者

偽爆電融(ぎばくでんゆう) ゾルネードシヴァ 水/火/自然文明 (9)
クリーチャー:ディスペクター/アンノウン/フレイム・コマンド
パワー23000
▪️EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
▪️Q・ブレイカ
▪️自分のクリーチャーすべてに「マッハファイター」を与える。
▪️自分のクリーチャーがバトルに勝った時、カードを1枚引く。その後、相手のシールドを1つブレイクしてもよい。

 今回ハイドが使ってきた切り札。「エピソード1」の背景ストーリーにて暗躍した一部からダニ呼ばわりされている可哀想な黒幕的クリーチャー《偽りの名 ルゲ》と「覚醒編(サイキック・ショック)」登場のXX持ち《爆竜トルネードシヴァXX》を合成させたディスペクターです。(何故か種族からドラゴンが消えてますが)トルネードシヴァの胴体をベースにゾルゲの各パーツがくっついており、両者の要素が上手いこと組み合わさったデザインがナイスなカードです。

 コスト9にパワー23000、Q・ブレイカーとかなりの大型クリーチャーで、能力も非常に特徴的。中でも自軍のクリーチャーにマッハファイターを付与する能力、そして自身と味方のバトル勝利時に1ドローと追加ブレイクを発動する能力が目を引きます。2つの能力は見事に噛み合っており、大量に並べたクリーチャーで相手クリーチャーを除去しつつ、ドローとブレイクも行えれば莫大なアドバンテージを稼げます。ドローが強制であるのに対して、追加ブレイクは任意であるのがちょっとした嬉しいポイント。ライブラリアウトにさえ気を付ければ問題なく使えるでしょう。

 ただ気にするべき点としてコストの重さと稼げるアドバンテージの差に問題があります。結局のところ1回バトルを勝ってもそれぞれ1ドローと1ブレイクしか出来ないため、単体だと旨みを発揮しきれないかと思われます。そのためクリーチャーに攻撃可能な味方をあらかじめ展開しておくか、1体でも複数バトルを行えるような手段を用意するのはいいでしょう。後者に関しては《接続秘伝ドミニオンスパイク》という相性抜群のカードがあるのでそれによって複数回のバトルを仕掛けられます。そのまま使うのではなく、様々な工夫を凝らして活躍させてあげたい面白いカードと言えますね。

 

 

  • 永遠の炎をその身で燃やす、紅蓮の不死鳥龍

ダイナボルト <エタフェニ.Star(スター)> 火文明 (5)
スター進化クリーチャー:ダイナマイト・ドラゴン/フェニックス/レクスターズ
パワー12000
▪️スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
▪️T・ブレイカ
▪️自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
▪️このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃する時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶︎バトルゾーンにあるクリーチャー以外のカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。
▶︎相手のコスト4以下のクリーチャーを1体破壊する。

 レクスターズの力を得たボルツの切り札《大爆龍 ダイナボルト》が進化した姿。「聖拳編」の大トリを飾った不死鳥《龍炎凰エターナルフェニックス現在ライダーに出ているライドブックとは無関係ですの力と合体した進化クリーチャーです。(公式が「エタフェニ」と略称を使うのはちょっと意外です)ダイナボルトのボディにエタフェニの翼、そして《神滅竜機ガルザーク》を封じた2本の剣が加わった姿をしています。ドラゴンとフェニックス、それぞれの要素をバランスよくまとめた良デザインで個人的には非常に好みです。

 5マナでパワー12000、T・ブレイカーと進化クリーチャーとしてのスペックは及第点。さらに自軍のクリーチャー全てにスピードアタッカーを付与する能力もあるので、事前にクリーチャーを横に並べれば並べるほど大きな恩恵を発揮してくれます。その性質からマジボンバーなどの攻撃中に展開する能力を持ったクリーチャーと組み合わせると凄まじい爆発力を発揮してくれるでしょう。

 さらに特徴的なのが相手プレイヤー攻撃時に発動する能力。この手のアタックトリガーで相手プレイヤー対象のみに限定されているタイプは非常に珍しいです。(後述の能力からして通常のアタックトリガーにした場合強すぎると判断されたからでしょうかね)そして発動される能力は2種の選択式になっており、クリーチャー以外のカード、もしくはコスト4以下の相手クリーチャーを破壊するとどちらも有用な能力です。

 前者はクリーチャー以外のカードタイプならコスト制限一切なしに破壊出来るのが強みで、相手限定とも書かれていないことから味方につけられた封印も外すことが可能と使える場面が幅広いです。対する後者も小型ブロッカーを破壊して攻撃を通すのはもちろんのこと、厄介なウィニーや踏み倒しメタも潰せるくらいには微妙に範囲が広いのが魅力的。どちらも発動が強制である点がネックですが、その場合は前述の制限を活かして敵クリーチャーへの攻撃のみに使うなど工夫すると良いでしょう。

 ドラゴンは言わずもがな、フェニックスを対象にした様々なサポートが受けられるのがまた素敵なポイントです。《神滅翔天ポッポ・ジュヴィラ》を出しつつ墓地の進化元を確保すれば格段に出しやすくなりますし、《ザ・ユニバース・ゲート》の弾としてデッキに組み込むことにも検討出来ます。

 種族を考慮しなくても組み合わせられるカードは多く、進化前である《爆龍皇 ダイナボルト》によって踏み倒すのも楽しそうです。わかりやすい能力をしているため、火が入ったビートダウンならばほとんどのデッキに無理なく入れられるのがこのカードの最大の強みと言えます。初心者にも扱いやすい切り札として今後浸透していくといいですね。

 

 

 さて次回は何とまさかの白凰が登場!?デュエマの歴史を語るうえで外すことの出来ない伝説のライバル・白凰様が出演するということで予告の時点でかつてない衝撃を受けました。ここまで昔にタイムスリップしてきただけだったので、急にレジェンドキャラを出してくる展開には驚きを隠せません。予告映像を見る限りだとミミをはじめとした白い騎士団やれく太など、勝舞時代を知る者なら懐かしさに心震える面子まで出てくるようなのでさらに興奮してしまいます。これは次回確実に見逃せないです!

 

 

 ではまた、次の機会に。