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デュエル・マスターズ キングMAX 第14話「キズナの力で突入せよ!王来学園大決戦!」感想

友の背中を押す者

友の背中を見つめる者

もうさ、全部ジェンドルが悪いってことにしてさ、アバクと和解してもいいんじゃない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 友を送り出す仲間たち

 いよいよアバクへのリベンジが開始された今回のデュエマキングMAX。父・勝太が眠る病室で母・るるに約束するジョーに早速魅了され、その後キラたちがついていく流れにこれまた感動させられました。脇役軍団が前回に引き続き出てきた点も、構図のおかげか不思議と燃える展開に思えてくるのが面白いです。さらにゼーロJr.に至っては「ゼーロJr.軍団(※非公認)」という名のファンクラブを引き連れてくるので、どこか微笑ましい気分にさせられましたね。

 そんな中始まった王来学園での決戦を一言で表すならば、「ここは俺に任せて先に行け!」のオンパレード。立ちはだかる刺客を前にして、仲間たちが迎え撃ちながらジョーを送り出す光景が何度も見られました。それもこれもジョーをアバクの元にたどり着かせるため、という想いが少年漫画らしい熱さを感じさせてくれます。この手の展開にありがちな悲壮感も全くと言っていいほどないのがまた素敵です。(中でもウサギ団が加勢に入ってくれるシーンがここすきポイント

 そんな激闘ではやはりキラとボルツの2人が特にカッコよかったです。それぞれハイドとヒミコとデュエマを繰り広げる中、彼らが抱える矛盾を指摘しながら逆転していく様子は見ていてとても興奮しました。デュエマの構成も見事で、サッヴァークだけでなく正義星帝といった面々を揃えた圧倒的な盤面で制圧したキラとブランドとダチッコの2体で勝負を決めたボルツ、それぞれのキャラクターを反映した勝利の仕方に惚れ惚れさせられます。キャップやゼーロJr.たちの描写がおざなりになってしまうなどの不満点はありましたが、ジョー編を代表するライバル2人の活躍が見られて概ね満足のいく回でしたね。

 

 

  • 愚者を嘲り世界を笑う……全壊MAXのMIKOTO鬼

EVE(イヴ)-鬼MAX(オーガマックス) 火文明 (5)
S-MAX進化クリーチャー:イブユニット/デモニオ/鬼レクスターズ 9000
パワー9000
▪️鬼S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、またはこのクリーチャーが離れる時、かわりに自分の表向きのカードを3枚破壊してもよい。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す)
▪️W・ブレイカ
▪️自分のクリーチャーが相手を攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その2体をバトルさせる。
▪️自分のクリーチャーがバトルに勝った時、相手のクリーチャーではないカードを1枚破壊してもよい。

 ヒミコが鬼の槍との契約を経て手に入れた新たな力。本作から彼女が使用している《EVENOMIKOTO》が鬼S-MAX進化クリーチャーとなった姿です。鬼の力で変化した点はハイドの《「亜堕無」-鬼MAX》と同じですが、見た目の違いがあまり見られなかったあちらとは異なり、まるで別物と化した異形の姿が目を引きます。体中の角が《一王二命三眼槍》と化しており、以前の無機質さに加えて禍々しさが大幅にアップしているのがわかりますね。

 カードとしても異なる点が多々存在します。コスト5のパワー9000とサイズダウンしていますし、何より自然文明から火文明へと文明が変わっていることに驚かされます。そして能力の方も当然の如く、以前のものとは異なるより攻撃的なものに変化しています。

 まず挙げられるのが相手プレイヤー攻撃時限定で発動する効果バトル。シールドをブレイクしつつバトルによる除去も行えるので、どちらもこなしたい場合に持ってこいの能力と言えます。わざわざ相手クリーチャーを殴り返しに行かなくても良いのはわかりやすいメリットです。さらに《無限掌》を唱えれば相手クリーチャーの数だけ連続攻撃するコンボが可能となり、相手プレイヤーへの攻撃も含めて一気にアドバンテージを稼げるでしょう。

 さらにバトル勝利時にクリーチャー以外を破壊する能力も持っています。こちらはタマシードはもちろんのこと、ドラグハートフォートレスやD2フィールドなど厄介なカードを退かせられる利便性が魅力的。コスト指定も存在しないので非クリーチャーであれば何だって破壊出来るのが最大の強みでもあります。(また進化元のタマシードもどかせられるため、禁断英雄 モモキングダムX》の進化元を削るといった使い方も可能です)上述の効果バトルと合わせて、相手の場を更地にしてやれます。さらにこれらの能力が味方全体に適用される点も見逃せません。味方を揃えれば揃えるだけ相手を蹂躙させられます。

 このようにガンガン攻めて相手の盤面を崩していく攻撃的な性能を誇りますが、このカード自身のパワーもあって過信は禁物。昨今のパワーインフレの前にはバトルで勝てる相手クリーチャーがいないこともざらにあるので、パンプアップの手段を用意しておくと良いでしょう。中でも《業火の禁断エリア》は文明が一致している他、パワーの上昇値も高いので特におすすめです。パワー問題さえ解決すればその圧倒的な攻めを思う存分活かせるので、是非使ってみたいところです。

 

 

  • 気高き信念を遵守する、煌きMAXの正義龍

サッヴァーク-MAX(マックス) 光文明 (7)
S-MAX進化クリーチャー:マスター・ドラゴン/メタリカ/レクスターズ
パワー11000
▪️相手のクリーチャーが攻撃する時、自分の、光のタマシードを1枚含むアンタップしているタマシードを合計3枚、タップしてもよい。そうしたら、このカードを自分の手札から出す。
▪️S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、かわりにこのクリーチャーを破壊するか、自分の手札から《サッヴァーク-MAX》を1枚捨てる。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す)
▪️ブロッカー
▪️W・ブレイカ
▪️自分のクリーチャーは、ブロック中破壊されない。

 キラが王来学園での決戦に向けて用意した新たな力。「デュエル・マスターズ(新章DM)」後半にて手にしたジョーとの友情の証でもある《煌龍 サッヴァーク》がS-MAX進化クリーチャーの力を手にした姿です。サッヴァークが中世ヨーロッパの貴族を思わせる透明な光の服を纏っている見た目が特徴的で、従来の形態と比べても優雅さがありますね。さらに《煌世の剣 メシアカリバー》と思われる剣を構えた姿は、さながら“龍の騎士”といった趣を感じさせてくれます。(後述の能力含め、《煌世主 サッヴァーク†》を彷彿とさせますね)

 カードとしてまず目を引くのが相手の攻撃時に自身を踏み倒す能力。踏み倒しに必要なコストもタマシード3枚(内1枚は光のタマシードである必要あり)と非常に緩く、出た後はパワー11000のブロッカーとして活躍させられます。攻撃中の相手への防御札の利便性は《光牙忍ハヤブサマル》などが既に証明しており、同じような感覚で相手にカウンターを仕掛けることが出来るでしょう。

 ブロック中限定の破壊耐性のおかげで、相手のパワー関係なく確実に攻撃を止められるのがまた便利。さらにS-MAX進化クリーチャーの敗北回避も合わせれば最低2回の攻撃に対応可能です。S-MAX進化クリーチャーの中でも頭ひとつ抜けた、堅牢な防御性能と言えます。(またこの破壊耐性は味方全体に及ぶので、愛々の守護者チョップルン》といった無限ブロッカーと組み合わせるロマンコンボなども考えられますね)

 このように防御に優れている一方で、攻撃面は非常に淡白。攻撃的な能力を全く持っていないので、自分のターンにはただの準バニラになってしまいます。そのためこのカード単体よりも、他カードとの組み合わせが重要になってくるでしょう。

 幸い種族には恵まれており、ドラゴンであることから革命チェンジと合わせることが可能。一度手札に戻せば再び踏み倒し能力を使用出来ますし、相手への牽制にもなります。そしてマスター・ドラゴンであることを活かして《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》を唱える手もあります。こちらは相手次第で何もさせずに追い詰めることも可能です。

 その便利な性能から【ライオネル.Star】をはじめとした、タマシードを多用するデッキでの採用が見込めます。速攻デッキ全般の対策としてはもちろんのこと、サッヴァーク中心のデッキの防御札としても使ってみたいですね。

 

 

  • 間違えてもやり直せると信じて

 ジョーの仲間たちが絶好調だった一方で揺れ動いていたのがアバク陣営。王来学園を復活させ、望んだものを取り戻したかのように見えた彼らの暗い表情が目に焼き付きました。それでいて自分たちが間違っていることを認めようとしない様子はどこか哀れでしたね。

 ゾンビ生徒を従えて生徒会長を名乗ろうとするハイドも中々空しかったですが、それ以上にヒミコの心情が今回印象に残りました。過去にアバクを裏切ってハイドの側についたかと思われた彼女ですが、実はあの時の行動はジェンドルからアバクを守るためのものだったと判明した時の衝撃は計り知れなかったです。傍若無人なようでいて、その実アバクのことを想っていたヒミコが途端に可哀想に見えてきました。(だからこそ幼馴染への負い目を抱く彼女にやり直す道を示したボルツのイケメンぶりが光りますね)キラに完膚なきまでに敗れ去ったハイドも然り、更生の可能性が出てきたのは個人的には喜ばしい話です。でもジェンドルは絶許な!

 そして肝心のアバクの方は今の状況に納得がいってない模様。以前アバクが望んでいるのは本当にこんなことなのか?という疑問を感想で投げましたが、アバク自身そのことで迷いを見せ始めているのが嬉しかったですね。とうとう自分のやっていることに疑問を持ち始めてきたことに彼なりの進歩を感じます。ここまでやってきた所業は決して許されることではありませんが、やり直すことが出来るならばそれに越したことはないとも思います。そのためには色々と償いをさせる必要があるものの、どうにかしてアバクにも更生してほしいですね。とりあえずジェンドルを生き返らせて責任取らせようぜ!

 

 

 そして次回はジョーVSアバクの再戦……のはずですが、何やら裏で色々問題が起きる模様。迷うアバクに対し鬼の槍が何かをさせようとするほか、ジェンドルが明らかに復活している予告映像が気になります。やはり全ての元凶は槍かジェンドルということなのでしょうか?いずれにしても、アバクがやり直せる機会が来る未来はまだまだ遠いようです。

 一方ジョーたちの元にヤッタレマンをはじめとしたジョーカーズが帰還!?宇宙を彷徨っていた彼らがついに戻ってこれたということかと思われます。最終決戦を前に仲間たちが帰ってくるのは中々に熱いので、デュエマでも是非活躍してほしいですね。(予告映像をよーく見るとジョラゴンがモモキングの力を手にしているのが確認出来ますね……)

 

 

 ではまた、次の機会に。