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デュエル・マスターズ キング! 第25話「救世主様はデッキーっ!?3枚の伝説を手に入れろ!」感想

救世主は果たして誰だ?

少なくともデッキーではないことは確か

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 救世主からの転落

 いつも通りの日常から始まった今回のデュエマキング!12枚ある伝説のカードから6枚が各陣営の手に渡りましたが、今回は何と残り6枚の内の半分である3枚が一度に巻き物に示されました。「三極の神々」なる存在*1として崇められている3枚のカードが今回のタイムトラベルの鍵となるようです。

 というわけで訪れたのが神話の時代。(パッと見ギリシャメソポタミアを足して2で割ったような風景です)その里で暴れる「魔獣」から人々を救うことになりましたが、まさかのデッキーが救世主扱いされる展開には笑ってしまいましたね。さっきまでジョーを諌めていた中で、自分が崇められたとなると途端に増長し始める調子の良さがこれでもかと発揮されていました。

 しかし救世主と言われて気を良くしているのも束の間、終盤すぐさま原住民に手のひらを返された時にはこれまた苦笑い。しかも里の長の娘「ヘレナ」に自分をさらった張本人としてジョーが指されるなど、ラスト数分に怒涛の展開が詰め込まれていました。冒頭ジョーに対してデッキーが放った「調子に乗って贅沢を言うと足元をすくわれる」という言葉が、意外な形でジョーとデッキーに跳ね返ってきたかのようです。(その場合ジョーはほぼとばっちりになってしまいますが)結局のところ一連の事件の真相は何か?次回が気になるところです。

 

 

  • 華麗にかわすガットル1

 また今回はガットルズのリーダー的存在であるハイドにスポットが当たったのも見どころでした。これまで目立った動きを見せなかったのですが、今回から本格的にヒミコたちを従えて行動するようになったのが特徴的です。

 そんなハイドに対してヒミコたちが反感を抱いているのが興味深かったですね。確かにハイドはジェンドルと共にいることが多く、彼のお気に入りのような印象を受けるので彼女たちからしたらあまりいい気分ではないのでしょう。特にヒミコは20話の件もあってハイドへ敵愾心を燃やしてそうです。

 というわけでヒミコたちによるハイドを陥れる作戦が展開されたわけですが、数々の罠を無自覚にかわすハイドには驚かされました。まぁほぼほぼ相手側の自爆なのですが・・・・・・個人的にマスオ部長の作った激辛プロテインを「いける」と飲んだのが地味に衝撃的でしたね。無表情ながらちょっと可愛いと思ってしまいました。

 そして今回のデュエマパートではボルツをまたもや下すハイドの姿に目を奪われました。ボルツの苛烈な速攻をギリギリでかわし、切り札の《禁断竜王 Vol-Val-8》で圧倒する展開には彼の実力の高さを感じ取りました。ガットルズの中で唯一ギャグ描写が無い分、強敵として魅力的に描かれていると思います。(一方でボルツはまたしてもハイドの《Disノメノン》にトドメを刺されるのが残念でしたね・・・・・・)ジェンドル配下の中でも屈指の敵キャラとして、今後もこの格の高さを見せつけてほしいですね。

 

 

  • 熱い情熱と鼓動で、巨大な壁をぶっ壊せ!

BAKUOOON(バクオーン) <5000GT.Star(ジーティースター)> 火文明 (6)
スター進化クリーチャー:ビートジョッキー/アウトレイジ/レクスターズ 9000
パワー9000
▪️バトルゾーンに自分のビートジョッキーまたはレクスターズが3体以上あれば、このクリーチャーの召喚コストを5少なくする。
▪️スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
▪️このクリーチャーがバトルに勝った時、カードを2枚引いてもよい。

 ボルツが今回使用した新たなスター進化クリーチャー。「超天篇」にて登場し環境を「ミッツァイル・マスターズ」に塗り替えた凶悪カード《BAKUOOON・ミッツァイル》が「エピソード3」で【墓地ソース】を大躍進させた墓地ソ永遠の切り札《暴走龍 5000GT》の力と合体した姿です。パワードスーツのような巨大な機械にミッツァイルが搭乗している見た目が特徴的です。(ミッツァイルが意外に小さいのは『ズ!!』でも明らかなので、そこまで違和感はありませんね)

 カードとしてはコスト6のパワー9000、W・ブレイカーとそこそこのスペック。しかしながらこのカードは味方のビートジョッキーかレクスターズが3体以上いれば5コスト軽く出来るという、驚異の軽減能力を持ち合わせています。《我我我ガイアール・ブランド》もそうですが、このサイズのクリーチャーをわずか1マナで出せるというのは恐るべきことです。軽減の条件であるビートジョッキーとレクスターズはどちらも優秀なウィニーが多く、中でもB・A・Dなどを持つビートジョッキーを使えば条件達成は容易です。

 そうして登場してからは効果バトルに加え、バトル勝利時に2枚ドローと《“乱振”舞神 G・W・D》を彷彿とさせる能力で活躍してくれます。邪魔なブロッカーなどを除去しつつ、確実に攻撃を通せるのはとても便利で、その上ドローまで出来るというのですから強力です。進化してからそのままタップしているクリーチャーに攻撃して破壊、さらにドローするという芸当も可能です。

 以上のことから横並びするデッキとは抜群の相性を発揮してくれます。ビートジョッキー】のような速攻デッキではまず大活躍出来るでしょう。バトル勝利時のドローを活かすため、《大爆龍 ダイナボルト》の上に重ねてシンカパワーを使ったり、ドローで今引きした《龍装者 バルチュリス》で打点を補強するなど、使えるカードの組み合わせも多岐に渡ります。アウトレイジを持っていることを活かして《無重力 ナイン》を出すのも面白そうですね。使いやすく強力な攻撃的カードとして今後多くの場面で使われていくことでしょう。

 

 

  • 禁じられし無双の竜王が、世界を破壊する

禁断竜王(きんだんりゅうおう) Vol-Val-8(ボルバルエイト) 水/火/自然文明 (9)
クリーチャー:ディスペクター/アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/禁断
パワー54321
▪️EXライフ
▪️スピードアタッカー
▪️T・ブレイカ
▪️ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず攻撃されない)
▪️このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚まで手札に加える。残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、パワー6000以下のクリーチャーをすべて破壊してもよい。
▪️自分のターンの終わりに、このターン、クリーチャーが4体以上破壊されていれば、このターンの後に自分のターンを追加する。

 ハイドが今回《竜界電融 N・EXT》と共に使用したキングマスターカード。「聖拳編」にて登場し暗黒期「ボルバル・マスターズ」を引き起こした最凶のドラゴンにして初代プレミアム殿堂カード《無双竜機ボルバルザーク》と、「革命ファイナル」初出の悪用されがちの禁断カード《禁断機関 VV-8》が合成された姿です。何と「勝災電融王」を差し置いて登場した新たなるディスペクターの王であり、隠された伝説のカードであるボルバルザークを取り込んだとんでもないクリーチャーです。ボルバルザークとVV-8が自身の巨躯よりもはるかに巨大な機械に繋がれているデザインは見る者を圧倒させます。

 能力も見た目に違わず圧倒的。まず何と言っても54321という巨大なパワー(元ネタであるVV-8の「12345」の真逆なのが実にディスペクト)が目を引きます。さすがに《禁時混成王 ドキンダンテXXII》ほどではありませんが、《大樹王 ギガンディダノス》の攻撃制限もすり抜けられる高パワーぶりは大抵の火力除去やバトルでは破壊されない強固な耐性と化します。そのうえディスペクター特有のEXライフはもちろんのこと、「ジャストダイバー」まで備えているので隙がありません。生存力に関しては間違いなく全カード中最上位でしょう。

 さらに攻撃時に手札補充しつつ、6000の火力除去を行えるアタックトリガーを持っています。スピードアタッカーを持っているため、確実に手札を増やせるのは嬉しいところ。火力除去に関してはパワーインフレの進んだ昨今では厳しいところがありますが、自身のpig持ちなどを破壊するのに一役買ってくれそうです。

 そしてそれすらも超えるインパクトを誇るのが追加ターン獲得能力。元ネタの2枚と同じように追加ターンを得られる驚異の能力です。その条件も4体以上のクリーチャーの破壊と非常に緩く、容易に達成出来てしまいます。さらに最近の追加ターン獲得カードにしては珍しく、明確なデメリットや重複不可が存在しないという驚くべき特徴があります。そのため毎ターン条件を達成して何度も追加ターンを獲得出来ますし、このカードが複数存在している時に条件が達成されればその分追加ターンも一度に複数手に入るなど、相手にとっての地獄絵図を展開出来ます。

 では如何にして追加ターンを得るかですが、条件達成に必要なクリーチャーは敵味方問わないので様々な使い方が出来ます。真っ先に考えつくのがササゲール持ちのディスタスを自壊させる方法ですね。コストが重いこのカードを早出しするのにも有効な手です。他には敵のクリーチャーを破壊するため、上述のアタックトリガーを使ったりこのクリーチャー自身で攻撃する戦術も考えられます。特にディスペクターには《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》や《接続秘伝ドミニオンスパイク》といった効果バトルを発生させるアタック・チャンス呪文があるので、攻撃時に唱えてさらに破壊すると達成もより確実なものになるでしょう。

 まとめると圧倒的なサイズ、驚異の耐性、そして追加ターンと、持つ能力全てが規格外の恐るべきクリーチャーと言えます。特に追加ターンは一度ハマってしまえば相手に何もさせず一方的な蹂躙を可能とするでしょう。これまでのディスペクターの王とは違い適当に色の合うデッキに入れても活躍させるのは難しいのですが、逆に言えばこのカードに合わせたデッキ構築さえすれば大暴れさせられます。往年のボルバルザークとはまた違った力を発揮してくれること間違いなしです。

 

 

 

 というわけで25話の感想でした。上述の感想の他には、いつの間にか折り返し地点に入っていることに驚きを覚えましたね。もうすでに半分やっていることに時間の流れの速さをまたもや感じました。

 また今回はゲストキャラのヘレナ役として、EDを歌っている上月せれなさんが出演しているのが特徴でもありました。若干棒読み気味の演技が気になりましたが、EDと同じ可愛らしい声を本編でも聴けて良かったですね。次回も出番があるかどうか楽しみです。

 

 そして次回は今回のストーリーの後編。ヘレナをさらった容疑者として捕まってしまったジョー一行の運命や如何に?そして残りの伝説のカードはこのままハイドたちの手に渡ってしまうのか?と気になる要素が多いです。例の魔獣の正体に関してはまだはっきりとはわかりませんが、アニメのビジュアルを見る限り《無頼 ダイチ-3》にそっくりなのがヒントになりそうですね。はてさてどうなる?

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:それぞれ《破壊龍神ヘヴィ・デス・メタル GS》《神帝ルナティック・ゴッド GS》《「俺」の頂 ライオネル GS》である模様。