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デュエル・マスターズ キング! 第18話「マロなモモキングっ!?逆襲の破壊王を迎え撃て!」感想

高貴なる光をマロの手に

高貴とは何か、を考えさせられる30分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • モモキングよ、光たもれ~

 今回のデュエマキング!はモモキングがマロキャラ化するというまさかのスタート。(「光るパジャマ」の宣伝をしてそう)マロなモモキングということでさしずめ「マロキング」とでも言えばいいのでしょうか?曰く《天聖王儀 アルカディア・グローリー》によって光文明の力が高まった結果こうなったらしいのですが、武士から平安貴族に様変わりしてしまったことに少々動揺してしまいますね。

 そんなモモキングですが、調子に乗ってみんなを見下す姿が全体的に鼻につきました。元々モモキング自体が調子に乗りやすい性格だったものの、ジョーやケントナークたちを平気で使いぱしりにする様子はかつてのお節介な彼を思うと少々引っかかってしまうところがあります。特にケントナークたちを見て「獣クサい」というシーンは個人的にはかなりショックでしたね。あまりの傲慢ぶりに暴走しがちだけどジョーや仲間たちへの礼儀は忘れないモモキングはどこへ・・・・・・と思ってしまいました。(とはいえこの見下し具合は背景ストーリーにおいて度々他文明の管理者を気取る「光文明の傲慢さ」をある意味で表しているとも取れます)

 さらにキラと何故か意気投合する展開がこれまた意外でした。デッキー曰く光文明同士気が合うとのことですが、わかるようでわからないような・・・・・・それはともかく、モモキングと息が合うようになってからのキラのテンションの高さは見ていて面白かったですね。ジョーのシールドチェック中に「ヘブンズ・ゲートオオオオォォォォ!!!」と叫ぶシーンには笑いが止まりませんでした。モモキング共々ジョーのデュエマを仕切ってくるのでジョーを不憫に思いながらも中々愉快に見れましたね。

 

 

  • 滅びゆく世界を封じる、破壊と創生の龍

滅印連結(めついんれんけつ) ヴァルハルザーク 光/闇/火文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/エンジェル・コマンド・ドラゴン/アーマード・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ
パワー7500+
▪️EXライフ
▪️スピードアタッカー
▪️パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
▪️自分のクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。
▪️相手のクリーチャーが破壊された時、自分の山札の上から1枚目をシールド化し、このターン、このクリーチャーのパワーを+6000する。

 ジェレミーがヒミコから託された新たな切り札。「ドラゴン・サーガ」期に初登場した強力なタップキルドラゴン《封印の精霊龍 ヴァルハラ・パラディン》と「聖拳編」にて登場し劇場版の看板クリーチャーにもなった《神滅竜騎ガルザーク》を合成したディスペクターです。両者のデザインが程よく混ざり合っていて基本的にはカッコいいものの、龍炎凰エターナルフェニックス》の剣が胸に突き刺さったまま立ち上がっているのが少々シュールに感じてしまいますね。

 基本スペックはコスト7のドラゴンらしい平均的なもの。光のコスト7ドラゴンということで《ドラゴンズ・サイン》から出せるのは評価点が高く、加えてスピードアタッカーを持っているので攻めにも向いています。

 しかし本質はその能力。自身も含めた味方クリーチャーが出るたびに相手クリーチャーをタップする能力と、相手クリーチャーが破壊されるたびにシールドを追加しパンプアップする能力の2つが目を引きます。この2つは完璧なシナジーを形成しており、出した瞬間タップしたクリーチャーをそのまま攻撃して破壊することで、シールドと自身を同時に強化していくことが可能です。パンプアップの量も6000とそこそこ高く、パワード・ブレイカーも持っているので、敵クリーチャーを3体破壊すればパワー25500の5枚ブレイクの巨大スペックドラゴンに早変わり出来ます。タップ能力とシールド追加による防御性能の高さも見逃せません。

 この自己完結した能力ということもあって真っ先に思いつくのは《無限掌》とのコンボですね。自身の能力でタップ出来るのは1体のみなのであらかじめ別の手段でタップさせる必要がある(その場合はアタック・チャンスで唱えられる《混成秘伝デュアルスタック》を使うのがおすすめ)ものの、ハマった時の爆発力はかなりのもの。敵陣をあらかた殲滅した後に上がったパワーとブレイク数でシールドを一気に割れば爽快感抜群でしょう。

 他にも初のスピードアタッカー持ちのドラゴン・ゾンビであることを活かし《邪龍秘伝ドラゴン・ボーン》で墓地のドラゴン・ゾンビを即座にリアニメイトする戦術も考えられます。2体目以降のヴァルハルザークを出して連続攻撃を仕掛けるのはもちろんのこと、《黒神龍 アバヨ・シャバヨ》のような除去クリーチャーも使えるので非常に粘り強い戦いを行えます。

 しかし素のパワーが若干低いのが少々難しいところ。小型ウィニーなどは問題なく倒せるものの、中盤以降出てくる大型クリーチャー相手にはバトルでは歯が立たない場合があります。無理にバトルさせる必要はないものの、バトルする場合は先に別の除去手段を使ってからパンプアップしていけばいいでしょう。攻撃と防御それぞれに光る性能を持った面白いドラゴンなので、是非使いこなしてみたいですね。

 

 

  • 策士ヒミコの高貴な桃作戦

 今回もう1つ印象的だったのがヒミコの暗躍。ドキンダンテを手に入れたことで上機嫌なのか優雅にティータイムを楽しむジェンドルとは違い、万が一に備えてモモキング対策を施そうとする徹底ぶりを見せつけてくれました。元々彼女はガットルズの中ではよく働く方なのですが、前回のジョーをはじめとして新カードのパワーなら勝てると油断しているキャラが多いのでより有能だと思いましたね。不満げなジェレミーをけしかけるなど部下を利用して弱点を探る様子も“冷酷な女幹部”といった感じで非常に好みです。

 しかし「高貴な黄金の桃」を売ってモモキングを捕まえる展開には笑ってしまいました。ジェレミーを使ってまで立てた作戦が単純なおびき寄せというのは実にシュールです。(まんまと罠にハマってしまうモモキングもモモキングですが)あまりにあっさりぶりにジョーとデッキーがひたすら唖然としていたのがこれまた面白いですね。

 とは言ったものの、主人公の切り札が奪われるというのは中々のピンチと言えます。果たしてジョーはモモキングを取り戻せるのか、次回が気になる引きでしたね。

 

 

 というわけで次回はモモキング奪還編。意気消沈のジョーに代わってボルツが取り返しに行ってくれるようですが、ヒミコの部下になって潜入する作戦が展開されると知って早くもボルツの受難が頭に浮かび上がってきました。女王様キャラのヒミコにパシリにされる絵面が容易に想像出来ます。どうなるボルツ。さらについにキャンベロも戻ってくるようなのでその辺りも実に楽しみですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。