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デュエル・マスターズ キング! 第11話「時空がハッピッピーっ!2041年から来た男!」感想

未来を見据えてハッピッピーっ!

幸せになる成分・・・・・・ハッピーたん・・・・・・うっ頭が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 新しいジョーカーズによる懐かしい展開

 前回激戦の末ジェンドルに勝利し、取り返したアルカディアスを白凰に託されたジョー。今回はそれをきっかけに光文明のジョーカーズを作るところから始まりました。キラ「(光ジョーカーズ)を作ったのか、俺以外の奴と・・・・・・」アルカディアスと心を通わせることが出来たことに対する「喜び」の感情からきているのか、最初に作られた《ハッピーたん》はこれまでのジョーカーズと比べても可愛いらしいデザインになっているのが面白いですね。(劇中でデッキーも「作風ムチャクチャ変わりましたね!」と言ってますし)

 そしてこのハッピーたんの「相手をハッピーな気持ちにさせる能力」によって街中の人々がハッピーになるという事態に発展するのが今回の序盤の内容でした。こうしたジョーカーズの暴走によってジョーを含めた周囲が振り回される流れはジョー編の1年目からよく見られた展開ですが、今期に入ってからは初の展開だったので懐かしい気分に浸れました。ペタンコプレスでカードにしようとした矢先にそのジョーカーズの能力に先手を取られる、というのも昔からのお約束でどこか微笑ましいです。ジョー編らしいジョーカーズがワチャワチャする様子が見られて早くも嬉しかったですね。

 

 

  • 見えないけど見える「未来のジョー」

 今回はもう1つ、ピョンチキによって過去と未来から様々なものが連れてこられる様子が印象的。まずハッピーな気持ちになってサムライやら恐竜やらマンモスやらを街中に出してしまうピョンチキに驚かされましたが(街中にマンモスがタイムスリップしてくるとか『トランスフォーマー』でもあったな・・・・・・)、そのまま未来と現在を繋げられるように能力が進化したのは意外でしたね。その内未来に行く展開とかもありそうな予感がしてきました。

 そして2041年の未来から落ちてきた「ナゾの男」に振り回されるのが面白かったですね。記憶喪失だったのが突然自身を切札ジョーだと主張し始める素っ頓狂さには唖然となりました。髪型こそジョーそっくりですがジョーのなれの果てがこんな冴えないおっさんというのは中々にショッキングです。(でも『ズ!!』の27話でジョーは将来こういった感じのおっさんになる可能性が高いことがわかっているんだよなぁ)結局この男の正体は「ジョーが好きすぎて自分がジョーだと思っていた人」というこれはこれでシュールなオチだったので何とも言えない気持ちにさせられます。

 しかしこの男がジョーのデュエマ仲間、という情報は良かったですね。20年後の未来でもジョーはデュエマで様々な人と触れ合っていることがわかり、大人になってもジョーはデュエマを好きでいてくれていることが確定したのは実に嬉しいことです。この男のような一癖も二癖もある相手と友達になっているのもジョーらしいです。敢えて未来のジョー自身は出さずに、彼のその先を予想させる内容にこそばゆくなる回だったと言えます。

 

 

  • 全ての色を従えし欲深き邪竜

覇王類虹色目(はおうるいにじいろもく) イメン=ボアロ 自然文明 (7)
クリーチャー ビーストフォーク號/ジュラシック・コマンド・ドラゴン
パワー7000
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時、または攻撃する時、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。
▪️バトルゾーンと山札にある自分のカードを、すべての文明のカードとして扱う。

 ジョーそっくりのナゾの男がジョーカーズと共に使用した切り札。「ドラゴン・サーガ」にて登場したループの申し子《龍覇 イメン=フーゴ》の派生クリーチャーです。より派手になった見た目に加えその名前からドラグハート・ウェポンの《邪帝斧 ボアロアックス》との一体化を果たした模様です。

 コスト7にパワー7000、W・ブレイカーと基礎スペック自体は平凡ですが、その能力には目を見張るものがあります。何と言ってもイメン=フーゴ時代の特徴でもあったカードに他の文明を追加する“染色”能力の対象が場と山札に変更されている点が衝撃的です。マナゾーンが染色の対象から外されてしまったものの、山札全体にまで効果が及ぶ能力は史上初*1これにより様々なカードとのコンボが可能となります。

 まず文明指定の進化クリーチャーはどんなクリーチャーでも進化元にすることが出来、《ボルシャック・ドギラゴン》のような革命0のカードはクリーチャーであれば必ず成功し、侵略や革命チェンジも種族などの他の指定さえ揃えればあらゆるクリーチャーと組み合わせられます。他にも《邪帝類五龍目 ドミティウス》で全てのコスト7以下のクリーチャーを踏み倒したり、《アクアン・メルカトール》で4枚ドローするなど、相性の良い組み合わせをあげるとキリがありません。

 中でも非常に面白いのが《愛の無限オーケストラ》とのコンボ。全ての文明を揃えて進化元にする必要があるこのカードが進化元1体のみで出せるようになり、メテオバーンによる踏み倒しも必ず成功するなどド派手な能力をサポートするにはもってこいとなっています。さらにこのカードは登場時と攻撃時にコスト5クリーチャーをマナゾーンから踏み倒せるので、このクリーチャーの着地と同時に愛の無限オーケストラを出して確実に展開していくことも可能と能力の噛み合いっぷりは見事の一言。(もちろんイメン=ボアロ自身に重ねると染色能力自体がなくなるので進化元は他に用意する必要があるのですが)

 もちろんジョーカーズなどの無色クリーチャーにも全文明を与えることが可能で、それにより全てのゾーンの色を無くす《希望のジョー星》がある状態で出せば、自身の場と山札だけが上書きされる芸当も出来ます。全てのクリーチャーが多色と化すので相手の《聖魔連結王 ドルファディロム》の全破壊からも逃れられる点も見逃せません。

 非常に魅力的な能力を揃えていますが、この手のシステムクリーチャーとしてはコストがそこそこ高いので如何にして早出しするのかというのが課題となります。マナブーストの他にも種族にビーストフォークを持っている点を活かして《イメンズ・サイン》で出すといいでしょう。それ以外にもサポートが豊富なドラゴンもあるので様々な踏み倒しが期待出来ます。またパワーインフレが目立つ昨今でパワー7000というのは少々心許ないのでその辺りにも注意しておくべきですね。様々なカードに新たな可能性を示す新戦力として使われることでしょう。

 

 

  • 気高き聖霊の魂を受け継ぐ壮麗なる天使龍

アルカディアス・モモキング 光/火文明 (6)
スター進化クリーチャー:ジョーカーズ・ドラゴン/エンジェル・コマンド/レクスターズ 12500
▪️スター進化:レクスターズ、光のクリーチャー、または火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
▪️T・ブレイカ
▪️自分の他のレクスターズすべてのパワーを+2000する。
▪️相手は光以外の呪文を唱えられない。
▪️各ターン、はじめて出る相手のクリーチャーは、タップして出る。

 前回ジョーが手に入れたモモキングの新たなる進化形態。白凰に託された《聖霊アルカディア》の力と合体した姿で、ついに登場した光文明のジョーカーズです。(また何気にジョーカーズ初となるコマンド種族との複合カードだったりします)アルカディアスを象徴する6枚の翼が継承されたことでエンジェル・コマンド・ドラゴンのような天使の龍としての見た目になっているのが特徴的。さらに巨大な盾を構えていることから、これまで武士然としていたモモキングが西洋の騎士にジョブチェンジしたかのような印象も受けますね。

 能力でまず目を引くのが光以外の呪文詠唱の禁止。これは本家アルカディアスも持っている象徴的な能力なのですが、何とあちらとは異なり封じるのは相手の呪文のみとなっているのが嬉しいポイント。このおかげで自分は他文明の呪文をうち放題でデッキの自由度も大幅に上がっています。(個人的に《メンデルスゾーン》を入れられるのは喜ばしいですね)本家と同じく光以外の呪文を使わない、そもそも呪文自体を使わないデッキ相手には効力が薄いものの強力であることには変わりないです。

 それ以外にも各ターン最初に出てくる相手クリーチャーをタップインする能力も持っています。(こちらは同じ聖霊王である《聖霊王エルフェウス》を彷彿とさせます)こちらは文明などの指定がないのでほとんどのデッキに刺さります。特にスピードアタッカーやマッハファイターを封じて殴り返せるので相手がそれらを主体としている場合大打撃を与えられるでしょう。

 さらにおまけとばかりに味方レクスターズのパンプアップも付いてきます。自分には能力が及びませんが、小型ウィニーを展開させるデッキほど効果を発揮する点は魅力的。味方をバトルや火力除去に強くさせられるので、前述のタップインした相手を殴り返す戦術の補強にもなります。

 文明と種族、そしてコストから様々なデッキでの採用が検討されます。レクスターズによるスター進化デッキはもちろんのこと、光と火を入れているデッキの多くに対応しているのが素晴らしいです。コスト6である点から《爆龍皇 ダイナボルト》で踏み倒すのもいいでしょう。もちろん《王来英雄 モモキングRX》で踏み倒すのもありですが、こちらを運用する場合は自然文明も加えなければならないので構築が少々難しいところ。

 他に組み合わせるとしたら《太陽の精霊龍 ルルフェンズ》が個人的にはおすすめですね。モモキングRXを出した時と同じ要領で踏み倒せるうえ、光単色で使いやすく相性の良さはかなりのもの。ルルフェンズを多く投入した【白単連鎖】や【シデン・ギャラクシー】に隠し味として数枚入れると意外な活躍をしてくれるかもしれません。それらの新しい戦力して今後どう使われているのか楽しみですね。

 

 

 次回は待望のボルツ主役回。ハイドにガイアールを奪われたリベンジを果たすのかと思いきや、お相手はまさかのエスパー・マギなのがちょっと意外です。しかも予告によると2人が意気投合するという結構びっくりな内容になるようです。マギのキャラクターがいまいち掴めていないのですが、明らかに性格が異なる両者がどういった流れで仲良くなっていくのか非常に気になります。そしてガイアールの力を得たキングマスターのブランドもいよいよ登場ということでそちらにも期待がかかりますね。果たしてどうなる!?

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:山札にある自身を染色するカード自体は前例として《紺碧術師 フューチャー》が存在する。