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ウルトラマンZ 第13話「メダルいただきます!」感想

共に知り、共に考える

カネゴン・・・・・・君は一体何だったんだ・・・・・・!?

ウルトラ怪獣シリーズ 47 カネゴン

ウルトラ怪獣シリーズ 47 カネゴン

  • 発売日: 2013/10/12
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回のウルトラマンZは総集編。突然STORAGEの基地に現れ、ハルキの持っているウルトラメダルを食べてしまった「コイン怪獣 カネゴン」にハルキがゼットのことを紹介していく形式でした。前回の感想でも書きましたが、『ウルトラQ』出身のカネゴンがテレビのウルトラマン作品に出演するのはこれが初めてだったりします。*1当時は胸のメーターがゼロになってしまうと「死んでしまう」という設定だったのに今回のカネゴンは「動けなくなる」だけという設定変更に時代の流れを感じます。

 本作のカネゴン子どものように無邪気な性格でハルキからゼットの話を聞いてウルトラマンになってみたいと言い出し、光線を撃つ真似をするなど普通の子どものような仕草をしてくるとても可愛い子で見ていて癒されます。(ベータスマッシュの紹介をされた際に「赤いアイツだ」と怯えるところでは思わず吹いてしまいました)*2うっかり食べてしまったメダルを吐き出すためハルキに掃除機を口に突っ込まれたり一緒にヨガをしたり、はたまた隊長たちから隠すために寝袋にされたりと散々な扱いを受けましたが(そもそもこの子がメダルを食べたのが原因なので自業自得なのですが)、それでも前々回から悩み続けるハルキを気遣う優しさを見せてくれるシーンにほっこりしました。2人のコントのようなやり取りも含め良い癒しを見せてもらいましたね。このカネゴンがどこから来てどこに帰っていったのかという不穏な疑問を除いて・・・・・・

 

 

  • 相棒としての第一歩

 また今回の見所の1つだったのがゼットとハルキの関係の変化ですね。前回ハルキと気持ちが合わなくなったことに疑問を抱くゼットの姿が冒頭描かれましたが、ハルキが悩んでいる理由どころかハルキが悩んでいること自体に気付いていない様子であることに驚きました。これがウルトラマンという種族全体の認識なのかゼット個人の性格によるものなのかはわかりませんが、これまでまともに意思疎通をこなしてこなかったことのツケがここにきて回ってきたように感じましたね。

 しかし今回ハルキが自分の悩みをカネゴンに告白する様子を見たことで彼が抱えている問題をゼットも知り、一緒に考えていくことを伝える展開になったのは良かったです。「1つになっているのにわからないものもあるものです」と呟いていましたが、それを知ったことでゼットはようやくハルキの相棒になれたように感じました。「怪獣を殺す」問題もすぐには解決せず2人で考えていこうという流れになったのも高評価です。何より前回のエピソードを見た時に感じた不満やモヤモヤを見事に解消して「これが見たかったんだよ!」というものをキチンとやってくれたことに拍手を贈りたいですね。

 

 

 というわけで総集編ながらハルキとゼットの関係が相棒として一歩進むという重要なイベントが描かれた回でした。ただの総集編では終わらせない辺りに製作陣の本気を感じます。

 他にも特空機の紹介をする傍ら「ウルトラマンを超える力を」と呟くヘビクラ隊長や前回倒されたグルジオライデンの研究をするユカなど不穏な描写がちらほら見られたのも印象的です。特にグルジオライデンの研究結果を喜々として話すユカの「人と同じく”xx”の染色体が存在していたとなると・・・・・・」というセリフに恐怖を覚えました。”xx”ということはグルジオライデンはメスなのでしょうか?それどころかやっぱり元々人間だったのでは・・・・・・?といった想像が止まらずゾッとしてしまいます。

 

 

 それはともかく次回は何と1話でゼロを追い詰めたブルトンが再登場!あのやっかい極まりない能力を使ってSTORAGEの面々を翻弄するようですが、予告の地面に首だけ出ているゼットからしギャグ回の可能性が高くて期待が高鳴ります。最近出番がなかったセレブロも久々に登場するようなので楽しみですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:映画作品『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル第二弾』でヒカルがウルトライブした姿で登場しましたが、テレビシリーズでの出演は初です。

*2:赤いアイツこと『レッドマン』に出演したカネゴン唯一の「死亡したカネゴンだったりします。