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ウルトラマンZ 第14話「四次元狂想曲」感想

迷いを解くのはその言葉

またもや次回予告に全てを持っていかれたぜ・・・・・・!

バンダイ ウルトラマンZ ウルトラ怪獣シリーズ 130 四次元怪獣ブルトン
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 四次元ワールドの罠

 キングジョー ストレイジカスタムが主力として実装されたことに伴い、セブンガーの退役が決定したというちょっと衝撃的なニュースから始まった今回のZ。(でもあの可愛いセブンガーが博物館で展示されると考えるとちょっと羨ましい)グルジオライデン撃破記念でパーティーが開催されていましたが、未だ晴れぬハルキの心情と視聴者側の視点からするとあんまり喜べないのが実情。楽しそうにしている劇中のキャラクターとの(恐らく意図的であろう)ズレを感じてしまいます。

 そんな中およそ4話ぶりの登場となったセレブロにより召喚された「四次元怪獣 ブルトン」の出現によって事態は一変。STORAGE本部が丸ごと四次元空間にされたことで建物内にいるハルキたちは時間も空間もめちゃくちゃな状況に置かれて中々に愉快なことになっていました。同じ場所を何度も進んでしまうヨウコ先輩は序の口で、マグロ丼を食べている時間に何度も戻されるハルキなどはタイムループ作品を見ているような錯覚に陥ります。(個人的にトイレに飛ばされて実際に用を足すヘビクラ隊長が一番じわじわきましたね)本人たちは至って真面目なんですがどうしても笑ってしまいます。

 さらにブルトンは戦闘でもその奇怪さを見せつけてきたのが面白かったです。ふじつぼのような姿から何もしてこないかと思いきや転がり攻撃とテレポートで俊敏に動き回る様子は意外でしたし、穴から出した触角のようなもの*1で変幻自在の攻撃をしてきた時は興奮しました。自分の能力を最大限活かした強力な怪獣であることを改めて認識させられますね。

 

 

  • その手が届く限り

 そんなブルトンの能力の特徴として新たに判明したのが「ブルトンが発生させる四次元空間は人間の深層心理と深く結びついている」点。当事者が「行きたい」と深く思っている場所に飛ばすという意外な特徴が判明したわけですが、その際にハルキが父親が生きている過去に飛んだ時は驚きました。こんな昔まで飛ばせるとかブルトンの能力の規模が広すぎる・・・・・・

 そうして奇しくも父親と再会を果たしたハルキが「誰かを守ろうとして別の誰かを傷つける」ことに対する悩みをぶつけ、父親の「自分の正義を、守ると決めた人を全力で守る」「そのせいで傷つけてしまったり、守ることが出来なかった人のことは絶対に忘れない」という言葉に答えを見出す展開には感動しました。守る中で傷つけてしまう事実に目を背けず、それでも自分の範囲で出来ることをなそうとする父の言葉に彼の器の大きさを感じます。何よりも父親の死のトラウマから始まったハルキの苦悩を打ち払う最後のピースが他ならぬ父親の言葉、という綺麗な流れには感嘆する他ありません。この件でようやくハルキも吹っ切れたようですし良かった良かった!ただ前回ゼットが「一緒に考える」と言ったわりに解決にゼットが関わっていないのはちょっと残念ですかね。

 

 

 というわけで前回の予告からギャグ回を予想していた14話がまさかのハルキの迷いへの解決編としても描かれました。ギャグもやりつつ本筋もしっかり進める辺りにこの番組のポテンシャルの高さを思い知りましたね。

 また今回からEDが新しくなったのも注目ポイントですね。新ED「Promise for the future」はウルトラマンゼットを演じる畠中祐(はたなか・たすく)さんが歌う実質的な「ゼットのキャラソン」であり、OPと同じような王道のヒーローソング的歌詞が特徴的。畠中さんの声もとても良くて早くも個人的なお気に入りになりました。

 

 そして次回はあの虚空怪獣 グリーザがまさかの参戦!!今回のラストで聞こえた嘲笑うかのような鳴き声からしてもしや!?と思わせてからの次回予告ではっきりと出してきたのでテンションが上がりまくって止まりません。『X』で猛威を振るい、トレギアですら手を出すのをやめたほどのニュージェネ最凶格のラスボスをまた見られるかと思うと・・・・・・!!久しぶりのジード登場にゼットの最強フォーム登場なども含めて次回が待ちきれません!!

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:何か調理器具に見える」※メタレド母談