”聖”なる”剣”が悪を切り裂く
ドリアン＆ドングリ師弟のサプライズに1番ビビった件
- 共に戦う剣士たち
前回のラスト、キングオブアーサーのライドブックを手に入れたシーンからスタートした今回のセイバー。謎のローブの男からもう1つ、題名が書かれていないライドブックを貰いあっさり帰還したものの、自分にこのライドブックを使いこなせるのかという重圧に圧されている飛羽真が描かれているのが印象的でした。そのまま消えた街を戻すための戦いでそれが焦りとして表れ、結果彼を庇った尾上さんが石にされる展開はわかっていても中々にショッキングでした。序盤からクライマックスです。
それだけに飛羽真の焦燥が不自然に見えたのが残念でした。前回キングオブアーサーを使ったことでその力の強大さを知ったという描写があったものの、動揺していく過程があまりなかったので唐突に焦り始めたように見えます。力に振り回されるようなシーンを加えてもうワンクッション入れてほしかったところです。
一方でその後の展開はスカッとする内容の連続で良かったですね。自分の不甲斐なさを責める飛羽真に芽依やそらが激励をくれるシーンは中々にほっこりします。特に父親が石にされたことを知られた後に相手を思い遣れるそらくんがいい子すぎて泣けてきます。
そうして立ち直った飛羽真が街を元に戻す作戦を小説として書き上げる展開には唸らされました。最初敵に追い込まれていくことも狙いの内として、敵をおびき寄せてから怒涛の反撃を見せる物語のような作戦は飛羽真が小説家だからこその芸当で、彼の職業を上手く活かしていると思います。
またこの作戦を通じて飛羽真が「1人で力を使いこなす」ことよりも「仲間と共に力を合わせる」ことの大切さに気付く流れも素晴らしいです。仲間を信じる様子もこれまで相手の良さを肯定して仲を深めていった飛羽真だからこそ説得力があります。彼のキメ台詞が「物語の結末は、俺”たち”が決める！！」になっていた点もグッドです。
また飛羽真が劇中で発した「アーサー王も仲間の円卓の騎士を信じたからこそ、どんな的にも打ち勝つことが出来たんだ！」というキングオブアーサーの原典と繋げたセリフもグッとくるものがありますね。原典の「アーサー王伝説」は裏切りや内乱がメインのイメージが強い気がしますが気にしてはいけません。ライドブックの元ネタの物語をこうして教訓にしていく話作りは非常に好みなので、今後もこの方向性を大事にしてほしいと思います。
- 約束された勝利の一振り
キングオブアーサー！
『とある騎士王が振り下ろす、勧善懲悪の一太刀･･････』
烈火抜刀！
二冊の本を重ねし時、聖なる剣に力が宿る！
ワンダーライダー！！
『ドラゴン！アーサー王！
2つの属性を備えし刃が、研ぎ澄まされる！！』
前回アヴァロンで手に入れた「キングオブアーサー」のワンダーライドブックを使って変身したセイバーの派生形態「ドラゴンアーサー」。これまでの派生形態と比べると左腕に装着されたパーツの1つ1つが大きく、通常よりもゴツい印象を受けます。右腕のドラゴンの装飾と同じくらいの面積なので結果的に左右のバランスが良くなっているように見えますね。
戦闘では烈火の他に大剣「キングエクスカリバー」を使った二刀流がメイン。刀身の長さが烈火とほぼ同じうえ、横幅はこちらの方が広いので激土ほどではないものの、かなりのサイズを誇ります。それほどの大剣を烈火と共に振るうのでかなり豪快で力強い戦法を見せてくれます。さらにこの大剣が変形することで･･････
キングエクスカリバー！
からの
剣が変形！巨大な剣士が目を覚ます！
キングオブアーサー！！
本作の巨大ロボ枠であるキングエクスカリバーのロボット形態「キングオブアーサー」。見た目よりも動きが俊敏で専用の大剣である「キングカリブル」を振るいながら動き回る姿は結構迫力があります。
さらに衝撃的だったのがセイバーがキングオブアーサーの剣に変形したことですね。「セーバーセイバー」なる人型そのままの剣にファイナルフォームライドよろしく変形してそのままロボに掴まれる様子はシュールながらもどこかカッコよくも見えました。「俺自身が剣になることだ」と言わんばかりの勢いには思わずいいぞもっとやれ！と感じてしまいます。
とまぁ今回も非常に濃い内容でしたが、本編以外にも『仮面ライダー鎧武』で城之内＆凰蓮の師弟キャラをそれぞれ演じた「松田凌(まつだ・りょう)」さんと「吉田メタル(よしだ・メタル)」さんがメギドに襲われる一般人役で出演するというサプライズも用意されていました。何故出てきたのか特に説明はされずに話が進んでいくので放送中は何事かと思い動揺していましたが、本編終了後に以前告知されていた『鎧武外伝』の主役として発表された時にはさらにびっくりすることに。しかも上記の2人が主役とのことで、今回の出演はそのための宣伝だったのだと腑に落ちました。*1本編には絡まなかったもののこういったサプライズはファンとしては嬉しい限りです。
さて次回はソードオブロゴスを裏切ったカリバーに焦点が当たる模様。今回のラストで見せた謎の写真に予告映像で見せたソフィアの発言など、カリバーに変身している人物が賢人の父親ではない可能性が段々高まっていっているように思えます。
そしてさらに新ライダーも参戦！しかも大秦寺が変身するようなのでこれはワクワクが止まりません。彼の活躍も含めて楽しみです。
ではまた、次の機会に。
