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2020年秋アニメ簡易感想 その14

 

コロコロコミック 2020年 12 月号 [雑誌]

コロコロコミック 2020年 12 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/11/13
  • メディア: 雑誌
 

 

 

 先日コロコロコミックの表紙デザインを担当しているデザイナーの「佐々木多利爾(ささき・たりじ)」氏が「同一雑誌の表紙デザインをした最長期間」保持者としてギネス世界記録に認定されたとのこと。おめでとうございます!佐々木氏は1986年に先代デザイナーである故・有賀一宇(ありが・かずいえ)氏の後を継ぎ2代目デザイナーとしてコロコロの表紙を手掛けてきました。雑誌の顔とも言える表紙デザインの仕事現在に至るまでずっと続けてきた方がこうして評価されるということはコロコロ読者の1人としても非常に喜ばしいことです。

 

 

【直撃インタビュー!】コロコロ表紙デザインを33年手がける佐々木多利爾さんの表紙デザイン製作秘話!! | コロコロオンライン|コロコロコミック公式

↑佐々木氏の表紙デザインの詳しい内容についてはこちらのリンクを参照してください。

 

 佐々木氏の作るコロコロの表紙はその号の目玉となるコンテンツを大きくし、その周囲に様々なキャラクターや文字を配置していく「ギュウギュウ詰め」とも言えるデザインが特徴的です。

 このデザインの面白いところは多数のもので敷き詰められているのに対してゴチャゴチャした印象は全く受けないところですね。いずれの情報も自然と目に入るようになっており、何より”コロコロ”の4文字を隠さずキチンと前に出すことでパッと見で「コロコロだとわかる」ようになっています。この「おもちゃ箱」のようなデザインを34年間も続けていることにこの人の素晴らしさというものが伝わってきますね。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ご注文はウサギですか? BLOOM

第6話「うさぎの団体さんも大歓迎です」

 「この時は私たちの仲から裏切り者が出てくるとは~~→全員裏切り者でした。」の流れには笑った。髪型を変えるというちょっとしたイベントを経るチマメを描いた前半はとても微笑ましいものでした。それぞれのお姉さんポジションの相手との交流を経て新しい髪形を試す様子は見ていてホッコリします。自分には似合わないと思いつつも慣れないものに挑戦していって「新しい自分」を発見していくのはとても素晴らしいことだと思います。

 後半はパン祭り回。そういえばココアって実家がパン屋だったなと思いだしつつチノが「あたたかみ」を見つけていく内容にまたもやほっこりしました。特に子どものお客さんたちにラテアートを披露するまでになったチノの成長に涙が出てきます。また最後にようやくまともにうさぎと触れ合えるようになって良かったね・・・・・・!

 

 

戦翼のシグルドリーヴァ

第7話「富士ピラー撤退戦!」

 前回の時点でおおよその予想はついていたけど辛い・・・・・・かつてない大敗を喫しただけでなく大切な仲間を失う展開というものはやはり心にきます。生きて帰れる保証はない任務に向かう弥生をみんなで見送るシーンに大切なものを交換するやり取りと死亡フラグのオンパレードの中でも、もしかしたら彼女なら・・・・・・と思っていましたがさすがに甘くはありませんでした。弥生も死ぬ気は全くなかったことが発言の節々からわかっていた分、そんな希望すら許さない状況の過酷さが伝わってきます。

 そして前回に引き続き描かれた園香の泣きじゃくる様子は見ていて本当に辛かったです。任務に向かう弥生に「ごめんなさい」「もうひどいこと言わないから」と駄々をこねる子どものような態度を見せる姿は彼女の心の脆さをよく表していました。味方側、特に園香にとってキツい展開が続く中、果たして反撃の兆しは見えるのか次回が気になって仕方がないです。

 

 

池袋ウエストゲートパーク

第7話「Gボーイズ冬戦争・後編」

 前回勃発寸前まできた戦争を阻止することは出来たものの、大分力技だったなぁという印象を受けました。終盤のレッドエンジェルスに協力を願い出るのはまだいいとして、シャドウにヒロトを襲わせる形で反乱を鎮めようとするマコトのやり口には驚かされました。ここまで人情に厚い若者であるかのように描かれていた分、ここにきて手段を選ばないドライな一面を覗かせてきたのはかなり意外です。今回のタカシの指摘もあながち間違いではないのかもしれません。

 また今回はついに出てきたシャドウが印象的でした。上記のヒロトへの襲撃の手早さもさることながら、本作で最もスマートに相手を沈めていく姿はまさに「仕事人」といったところ。それでいて自分の評判に泥を塗った相手には容赦しない辺り裏家業の人間も面子を保つことに必死なのだろうとちょっとした世間の世知辛さも感じさせてくれました。あとラストの暴漢との喧嘩も映画の題材にしようとした監督がすげぇ図太い・・・・・・

 

 

ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN

第7話「ポヨンポヨンするの」

 なんだこれは・・・・・・なんなのだこれは・・・・・・といった感想しか出てこない。それくらい狂気に満ちた回でした。

 ゾンビパニックとサイコホラーを組み合わせたような作風で「おっぱいを揉まれると爆乳化して土偶の操り人形となる」という意味不明な展開を30分に渡りやってのけたことに恐怖を覚えます。”好きな子の胸が1番である主張”をしながらサーニャの大きくなった胸に翻弄されるエイラ、大きさ云々で切れ散らかすペリーヌ、自ら揉まれに飛び込むハルトマンといつにも増して各キャラが暴走しまくっていたのも印象的です。(こんな状況でも揉まれる最後まで芳佳たちを守り切った静夏ちゃんは癒し)

 また胸のことで芳佳が久しぶりに”淫獣宮藤”となったのもカオスを加速させていました。「胸を揉んで魔法力が回復した!?→事態を収拾するためにリーネちゃん揉ませて!→おっぱい怖い・・・・・・→リーネ「芳佳ちゃん、おっぱいは怖くないよ」」の流れは見ていて困惑と謎の笑いが出てきました。それ以外にも終始脳が理解を拒むような展開の連続で歴代のギャグエピソードの中でも屈指のカオス具合でしたよええ。

 

 

おそ松さん(3期)

第6話「客引き」「最適化」「マッサージ」

 夜の街の客引きには気をつけよう!という教育的(?)メッセージを残した冒頭はともかく、前半は少々悲しいすれ違いが描かれたエピソードでした。一松に気に入られようとするオムスビ2人の「猫と出会う”期待値”」を駆使した猫との触れ合いの中、最初はノリノリだったもののだんだんテンションが下がってついには帰ってしまう一松の姿がかなり辛かったです。一松からしたら猫と出会うために四苦八苦していく過程も含めて楽しんでいたことがわかるので、その過程を取り除いた最適化はやっていて空しくなっていくだけであることが伺えます。それすらもわからず疑問符を浮かべるだけのウメとシャケの様子が人間とAIの違いについてまた色々と考えさせられますね。

 後半は一転してギャグ。十四松もタチの悪い冗談を見せられたら怒るということがよくわかる回でした。あと彼のマッサージを受けている最中のおそ松はどこまでが本気で気持ちよくなったもので、どこからがおふざけだったのがいまいち読み取れない点が気になりました。正直おそ松のことだから最初から十四松をからかうつもりだったのではなかろうかと邪推してしまいます。

 

 

 上記のコロコロの表紙デザインの件の余談ですが、来月発売のコロコロ2021年1月号を以て佐々木氏の表紙デザインの仕事は35年目を迎える模様。記念すべき日まであと約1か月という中ギネス認定を受ける神懸かり的タイミングには驚くほかありません。これからも佐々木氏にはコロコロの表紙を手掛けていただき、雑誌を大いに盛り上げていってほしいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。