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仮面ライダーセイバー 第14話「この思い、剣に宿して。」感想

吼えろ、仲間のために

ゲンム「死んだライダーの武器を使う展開いいよね!」

エグゼイド「お前がそれを言うな」

仮面ライダーセイバー DXキングライオン大戦記ワンダーライドブック

仮面ライダーセイバー DXキングライオン大戦記ワンダーライドブック

  • 発売日: 2020/12/12
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • “想い”という名の本を受け継いで

 前回の賢人退場もあって冒頭からお通夜ムードで始まった今回のセイバー。しかし悲しみに明け暮れている暇などなく、前回飛羽真が封印した巨大な本(破壊したんじゃなかったのね)を狙うメギド側と戦うことになる辺り、状況が未だに切迫していることが伝わってきます。今回は序盤から終盤まで剣士たちとメギドたちのバトルがメインだったので物語の進展に関してあまり語ることはありませんでした。しかし終始バトルしている分そのバトル描写に唸らされる場面がいくつもありましたね。

 まずは何と言っても飛羽真たちが賢人の持っていたライドブックを使って戦った点。亡くなった人物の想いをその者の形見などを付けることで受け継ぐ、という展開はベタながら非常に燃えます。特に賢人が使っていたランプドアラジーナで変身したセイバーの派生形態「ドラゴンアランジー」は雷鳴剣黄雷との二刀流というビジュアルも相まってかなりエモかったです。前回使ったドラゴニックナイトを使わなかったことに関して説明らしい説明がなかったことに疑問を覚えましたが、二刀流セイバーのカッコよさもあってそれほど不満を感じることはありませんでした。

 他にもバスター、剣斬、スラッシュの3人でライドブックを交換しあってからのフォームチェンジも良かったですね。背中をあずけるように円陣を組んでから自分の持っているライドブックを隣の相手に渡し合う、という洒落た構図と軽い掛け合いが素晴らしいです。その後の戦闘シーンも短かったものの、各ライドブックの能力を活かした描写がしっかりしてたのもあって見入りました。

 そんな感じでライドブックを複数使い分けた戦闘シーンが今回の魅力だったと言えます。多人数ライダーに複数のコレクション変身アイテムという2つの要素を活かしきったバトルは全体的に満足感がありました。主役ライダーだけでなく、サブライダーにもこうしてアイテムの活用という見せ場を用意してくれた点が個人的に好感が持てます。今後もこのような多彩なバトルを魅せていってほしいですね。

 

 

 

  • 気高き水流を従えし紺碧の百獣王

 

 キングライオン!

『自然を超越した蒼き鬣が、装甲を纏い王座に轟く・・・・・・

 

流水抜刀!

                          Rhyming!

Riding!                       

      Rider!

獣王来迎!

Rising!Lifull! 

キングライオン戦記!!

 

『それすなわち、砲撃の戦士!!

 

 ドラゴニックナイトとは別の、もう1つの「題名のないライドブック」が変化した「キングライオン戦記」ワンダーライドブックで変身したブレイズの強化形態「キングライオン戦記」。ライドブックはドラゴニックナイトとサイズが同等ながら厚みに関してはそれ以上とかなりの大型。変身時に左右のページが同時に開くというド派手なギミックが施されています。(イメージとしてはチラシや映画のパンフレットなどによくある左右に開く見開きページでしょうか)

 そうして変身した姿は藍色がかった青一色のボディ。銀色が大幅に追加されたセイバーのドラゴニックナイトと比べると色合いに大きな変化はないですが、ライオン戦記の滑らかな意匠が全体的にシャープになった点や、マスクの複眼部分にサイバー感溢れる模様が入っているなど、かなりメカニカルな印象になりました。特に両肩に2門の砲台を背負っている姿がドラゴニックナイトとは別の重厚感を醸し出しています。さらに左腕にキングライオンの頭部を模した手甲型武器「キングライオンブースター」を装備しています。

 戦闘では変身音にある「砲撃の戦士」の名に恥じず威力の高い遠距離攻撃が目を引きました。肩の砲台からバンバン水の波動を発射していく様子は中々ド派手です。それでいて以前のブレイズのような軽やかな剣裁きも健在なので遠近共にかなり強くなった印象です。さらに・・・・・・・・・・・・

 

流水咆哮!

 

キングライオンチェンジ!!

 

『それすなわち、砲撃の戦士!!

『さらには、ライオン変形!!

 

 

 ライドブックの真ん中上部にある突起を倒すことで変形した形態「ライオンモード」。まさかの自力で変形する要素があって正直驚きました。2門の砲台はそのままにゾイドっぽいメカニカルなライオンのビジュアルが自分の中の子ども心をくすぐります。WILDに行こうぜ行こうぜ騒いで行こうぜ野生を解放して高い機動力を発揮しているらしく、劇中では超スピードで敵を翻弄しつつ牙と爪、そして砲台で攻撃する姿が印象的でした。華麗で落ち着いたイメージのあるブレイズに、こうした攻撃的な様子が加わって新たな魅力を引き出せたのは結構すごいことだと思いますね。「使命」ではなく、「仲間」のために戦うようになった倫太郎の心情を表しているように感じられて非常に好みです。

 

 

 さて次回はカリバー率いるメギドたちとの戦いもいよいよ大詰めを迎える模様(まだ年末なのに!?)。果たして戦いはどうなるのか。さらにこれまであまり語られてこなかった15年前の真実がようやく、ようやく描かれるようでその点も見逃せません。盛り上がってきたところだしいい加減視聴者にも色々説明くださいねマジで。

 

 

 ではまた、次の機会に。