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仮面ライダーセイバー 第16話「世界を救う、一筋の光。」感想

引き裂かれる者

斬り裂く者

平成初期を思わせる凄まじいすれ違いっぷり嫌いじゃない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 疑いの芽、壊れる信頼

 カリバーとの戦いも終わりひと段落ついた、ということで年末の厄払いを始めるノーザンベースのメンバー。賢人も戻らずソフィアも依然行方不明という状況の中でも明るく振る舞えるのはちょっとすごいと感じます。前回の上條の言葉が気になる飛羽真が自分なりに真実を見つけようと決意する様子が印象的でした。特に芽依にルナのことを話すシーンは彼にとってルナは賢人同様にかけがえのない親友だったことが伝わってきて良かったですね。(この辺りの芽依も何だかヒロインっぽかったですし)

 そんな和やかなムードも束の間、倫太郎たちが玲花の言葉に乗せられて飛羽真に疑いの目を向けるようになる展開には驚かされましたね。「目次録に触れたことで大いなる力を求め裏切った2人のように、飛羽真もその力に魅せられ裏切る可能性がある」とわかるようでそうでもない理屈をすんなり信じてしまうのは少々ショックでした。賢人の父と上條という前例があるとはいえ、これまで力を合わせてきた仲間のことを信じられなくなるのは悲しかったです。というか全員チョロすぎて何だか変な笑いが込み上げてきます。

 とはいえ飛羽真は飛羽真で上條の話を信じてソードオブロゴスの裏切り者を探そうとしている姿は傍から見ると明らかに不可解なので倫太郎たちが裏切りの可能性を信じてしまうのもちょっと納得してしまいますね。客観的には「敵の言葉を真に受けて組織を疑い出したおかしな奴」にしか見えないのでまぁ仕方ないかな、と思うところもあります。(組織を家族だと信じている倫太郎と大切な賢人を奪った上條のことが許せない蓮が特に飛羽真に反発するのも結構自然に思えました)要するにどっちもどっちということで。しかしこの“みんなで落ち着いて話し合えば無駄に争わずに済む”ような構図は何だか平成初期のテイストが若干感じられてどこか懐かしい気持ちにさせられます。最初から敵味方の陣営がはっきりしており、共闘はあれど味方同士の戦いは全くなかった本作でようやく始まったライダーバトルに少しワクワクしている自分がいます。謎の男「ユーリ」も飛羽真に加勢したものの完全な味方とは言い切れないようですし今後どうなっていくのか楽しみではありますね。

 

 

  • 孤高なる光を輝せる金銀の剛剣

 

金の武器!銀の武器!

『GOLD or SILVER』

 

最光発光!

Who is the shing sword?

 

『最光一章! 

金銀の力を得た輝く剣!

最光!!』

 

 ついに本格参戦を果たしたユーリが「聖剣サイコウドライバー」と「金の武器 銀の武器」ワンダーライドブックを使って変身した「仮面ライダー最光(さいこう) 金の武器 銀の武器」。まさかの剣そのものが本体という衝撃的なライダーです。これまでマシンや武器に変形するライダーは数多くいましたが(というかセイバー自身が剣になっていますし)、最初から武器の姿というのは前代未聞です。変身シーンもベルトに光の粒子になったユーリが吸い込まれたかと思いきや剣の姿のまま宙に浮いて喋り出す辺りにはびっくり仰天しました。

 戦闘では宙に浮かんだまま動き回り本体である「金剛剣最光(コンゴウケンサイコウ)」で斬りかかるスタイルでこれまた衝撃を受けます。ビュンビュン周囲を飛び回りながらブレイズら4人を圧倒する強さにも驚きです。そんな感じで当初はエクスクラメーションマークを頭上に上げまくりましたが、見ている内にこれはこれで・・・・・・という気分になったので正直不思議な気分に陥っています。(最近ウルトラマン良く喋る剣の前例があったからでしょうか?)「闇の剣と対を為す“光の剣”」という肩書き自体もかっこいいですし、その内普通に受け入れそうになるのですね。

 

 

 さて次回は仲間たちと袂を分かってしまった飛羽真と芽依がユーリと共に戦う模様。前述の通り一筋縄ではいきそうにない関係なのが気になります。また本筋の裏側では芽依の上司である「白井ゆき(しらい・ゆき)」編集長がゆるキャン△中にレジエルに襲われメギドにされる事態が起きていたのでどうなるかちょっとワクワクします。

 

 

 ではまた、次の機会に。