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2020年秋アニメ簡易感想 その26

 

 

 その25に引き続き、前季アニメの簡易感想の連続投稿となります。2020年のアニメのことについて頭の中で色々振り返りながら書き上げた次第です。それではどうぞ。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

ご注文はウサギですか? BLOOM

第12話(最終話)「その一歩は君を見ているから踏み出せる」

 最終話になってようやくモカさんとココア母が登場!OPには毎回出ているのにいつになったら登場するんだとやきもきしていただけに前半は2人の可愛いシーン尽くしで嬉しかったですね。ラビットハウスの制服だけでなくティッピーまでも自作してしてしまうモカさんにほんわかしました。さらにココア母とチノ母の友人関係まで判明して驚きました。(そうか、だからココアはラビットハウスに下宿することになったのか・・・・・・)これまで謎だった点と点が繋がっていきちょっと爽快感を覚えます。

 後半はいつも通りのココアとチノのやり取りが見られました。姉の後ろを見て理想の“お姉ちゃん”になろうとしたココアと、手品グッズなどを見つけて母との思い出に心を弾ませるチノの対比が印象的でした。そして母をきっかけに外の世界にも目を向けるようになったチノの姿に思わず感動します。雪景色を前に燃え上がるチノを応援したくなるラストでした。

 

 

総評

 きららアニメの代表格の1作である本作も遂に3期までやり切りましたが、登場人物たちの変わらない「可愛さ」に癒されまくる安心の内容でした。ラビットハウスの面々や甘兎庵、チマメ隊といつものメンバーとは別にリゼ&千夜やココア&シャロなどこれまで絡みの少なかった組み合わせが存分に見られたのが嬉しかったですね。

 また3期ではチマメ隊を中心としてどの学校に進学するか、どの道に進むかの進路を描いたエピソードが多い印象でした。教師という夢を見つけたリゼなど、各キャラたちの「その先」についてを明確にしていくストーリーは彼女たちの成長を感じると同時にどこか物悲しさも感じられます。

 中でもチノは本作のもう1人の主人公らしく成長していく様子が見られました。今まで心を閉ざしていた少女が外の世界に目を向け、新しいことに触れて積極的になっていく過程は見ていて微笑ましいです。そんな彼女をはじめとして多くの少女たちを導いていったココアもまた主人公の風格が感じられました。これまで築き上げた関係性があってこその先を見せてくれる良い3期と言えます。

 

 

戦翼のシグルドリーヴァ

第12話(最終話)「館山基地へようこそ!!」

 館山基地の4人がそれぞれ自分の役割を果たしていく様子が印象的だった最終決戦。人間としてオーディンの手を振り払ったクラウ、尊敬していた桜の英霊機を倒す園香。トールを撃破する宮古など各人に見せ場があったのが嬉しかったですね。何よりアズズがオーディン本体と対峙する展開には非常に驚かされました。しかし思えばアズズは誰よりもワルキューレに向いていない中誰よりも人間らしくあがいていたので、人間代表として「神と決別する役割」を担ったのも納得と言えます。

 そうしてオーディンとの決着を終え、未だ各地に残るピラーとの戦いは続いていく、といった終わり方でしたが、シールド隊の3人が戦死したのは地味にショックでした。本編だけでなく次回予告も明るく盛り上げてくれたあの3人がいなくなったことの喪失感は思った以上に大きいです。しかし新人2人をクラウたちが明るく出迎えるシーンで締めたのは本作の物語が「明るい日常」を取り戻したことを実感しましたね。

 

 

総評

 貴重なオリジナルアニメとして視聴した本作。「正体不明の敵に特殊な力を得た少女たちが立ち向かう」というゼロ年代では良く見られた設定ですが、CGによって表現された戦闘機による本格的な空戦が新鮮だったのであまり古臭さは感じませんでした。空戦シーンはどれも迫力あるものでかつメインキャラの機体と特徴がはっきりしていてわかりやすいのが魅力的でした。おかげで戦闘機に詳しくない自分でも十分に楽しめましたね。

 また登場人物がみんな明るく前向きな点が素晴らしかったです。どんな時でも決して諦めず、力を合わせて困難を脱しようとする姿勢を主要人物だけでなく一般人のようなモブキャラも持ち合わせていたので、追い詰められた世界観でも暗い気持ちにならずに見ることが出来ました。中でも前述のシールド隊の3人組、そして最後まで明るくみんなを支え続けた宮古には本当に救われましたね。(3話の感想で宮古はその内追い詰められるかもと書いたけど実際は園香がその役割だったのでちょっと意外でした)おかげで個人的な推しとして宮古のことが一気に気に入りましたよえぇ。

 一方で作品の世界観や設定についての説明・描写不足が目立ったのはマイナス点。事前に予習しておくと楽しめるものの、逆にそうしないと理解出来ないシーンがいくつもあったのはいただけません。他にも本作の世界に北欧神話が存在しないといった重要な内容をはっきりと提示していなかったのもどうかと思いました。前述のように魅力的な要素が多々あるだけに視聴者に不親切な作りになってしまったのはやはり惜しいと感じてしまいます。とはいえ最後まで楽しく見れた作品には変わりありませんでしたね。

 

 

 

おそ松さん(3期)

第11話「やれよ」「ピザ」

 前半はトト子ちゃんの評価値リベンジ回。オムスビたちの正当な評価を怒りをこらえて聞き改善を目指すトト子ちゃんにかつてない本気を垣間見ました。しかし魚アイドルを貫こうとしている中宿敵ニャーちゃんと同じ猫モチーフなら売れる、とはっきり言われたことに結局怒るオチに思わず笑い転げてしまいます。彼女の魚へのこだわりと猫への敵愾心がよくわかりましたね。

 後半の「ピザを頼むとしたら何を選ぶか」という話題は不毛な話し合いながら暇だとそういう話をしてしまうよね、とどこか共感を覚えてしまいました。またそこから悪口合戦に発展していくのがこの6つ子らしいです。しかしカラ松が兄弟たちのディスりにキレて正論をぶちかますシーンには衝撃を受けました。これまでイタいけど兄弟想いだった次男が静かに怒る様子はどこかリアルで迫力がありましたね。

 

第12話「AI」

 11話に続いて2話連続放送された回。6つ子を更生させられなかったとして彼らの担当を外れることになったオムスビ、そんなオムスビたちを連れ戻そうとする6つ子という話の流れはベタではありますが感動しました。中でも2人と距離を取っていた一松が1番彼らのために必死になっていたのがエモいです。そんな感動ストーリーの中でもキャッツアイのパロディといった笑いどころをしっかり用意しているのも流石といったところ。

 そして6つ子とのやり取りを経てシンギュラリティに達し、ニートAI」へと進化するオムスビたちには驚かされました。ニートになるのが進化なのか?という疑問はありますが、命令を忠実にこなすロボットが自分の意志でサボるのは人間に近づけたと言えましょう。最後の最後にどう使えばいいのかわからなかった「シェー」も習得しましたし、1クールのラストを飾るのに相応しいオチとなりました。

 

 

 これにて2020年のアニメの感想は全て終了。様々なことがありましたが、2020年も色んなアニメが見れて楽しかったと心の底から思います。2021年はどんなアニメに出会えるのか、と期待に胸を膨らませつつ今回は終わらせたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。