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仮面ライダーセイバー 第20話「牙城を崩す、剣の意志。」感想

惑える剣挫けぬ炎

トリックスターデザストにロックオンされた蓮の明日はどっちだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 怒り吹き荒れる風、五者五様の大混戦

 今回のセイバーは前回の続き。メギドに変えられた慎吾を救おうと奔走する飛羽真側とアルターブックを完成させようとするメギド、そして両者の動向を伺うソードオブロゴスの剣士たちとそれぞれの描写が入り乱れており中々に目まぐるしかったです。

 何と言っても今回は前半のカオスなバトルが印象的でした。前々回の屈辱を晴らしに来たレジエル相手に飛羽真が戦う中、飛羽真から雷鳴剣を奪い返そうとする蓮が襲い掛かってくる展開には変な笑いが出てきました。以前から飛羽真に対して苛立ちを見せていた蓮ですが、玲花の言葉に乗せられてとうとう怒りを爆発させる流れはある意味で予想通り。この辺りのストレートな怒りを飛羽真にぶつけるシーンは彼がまだまだ子どもで感情をコントロール出来ていないことの表れのように感じます。最年少剣士であるが故の未熟さと言ったところでしょうか。まぁ傍から見たら親友を殺した男の言葉を信じている飛羽真も飛羽真で問題なんですがね。

 蓮の暴走だけで留まるかと思いきや、まさかのデザストも乱入してきた時はびっくりしました。15話以降全く音沙汰がなかった中の突然の登場に驚きを隠せません。今回に関しては蓮と面白そうな戦いを求めて参戦したのかと思われますが、現状この怪人の目的が何なのか全くの不明なため少々不気味です。上條から自分のアルターブックを奪って仲間のメギドたちから離反した後、何をしようとしているのでしょうか。気になるのは蓮を見て「お前も“こっち側だ」と呟くシーン。一度自分を倒した蓮にシンパシーを感じているのでしょうかね。

そんなこんなでユーリも加わっての混戦になりましたが、誰が誰と戦っているのかよくわからない状況は中々に楽しかったです。特に蓮とデザストがまるで相棒のような息の合いようで飛羽真に襲い掛かる様子は興奮すると同時に、前述のデザストの発言もあって不安に感じてしまいます。悪い大人に乗せられるだけでなく、戦闘狂にも付け狙われる蓮の今後は如何に。

 

 

  • 広がる疑惑

 また今回は蓮以外のソードオブロゴス側の剣士たちの動向が気になった回でもありました。冒頭大秦寺が倫太郎たちに人間にされたメギドの情報が伝わり飛羽真たちの疑惑を晴らしてくれてひとまず安心しました。(しかし間髪入れずに「世界の均衡を守るためなら人間を斬るのもやむなし」「飛羽真は上條と同じことをしようとしている」と横槍を入れてくる玲花が若干ウザいです)

 中でも倫太郎は飛羽真が裏切っていないことがわかるや否や声色が嬉しそうになるのが可愛くてほっこりします。それだけに飛羽真に共闘を持ちかける中で彼が組織の中に敵がいることについて言及すると一気に拒否するシーンはちょっとショックでしたね。かつて「ソードオブロゴスこそが自分の家族」と言っていただけに、組織のことを疑いたくないであろう倫太郎の気持ちが痛いほど伝わってきます。とりあえず飛羽真は倫太郎の前で組織の話をするのをやめようか。

 他にもCパートで挿入された尾上さんと大秦寺の大人組が話し合うシーンが意味深でした。前回に引き続き飛羽真側と組織の双方を冷静に見極めようとする辺りが流石です。特に未だに所在が判明していないソフィアの件に触れてくれたのが良かったですね。メギドに囚われているのでなければまさか・・・・・・とようやく組織に疑いの目を向けてくれたのでこの先が楽しみです。

 

 

 といった感じにソードオブロゴスの剣士たちそれぞれが考え悩み、人によっては暴走する様子が見られた回でした。一方で飛羽真は「慎吾を助ける」ことに全力を尽くすのが印象的でした。どうすればいいのかわからずにいる倫太郎たちとは対照的に人を救うために迷わず挫けず前に進み続ける姿は好感が持てます。(「痛みがわかるから人を助けたいと思うんだ!」というセリフはシチュエーションが唐突過ぎて困惑しましたが)前回の大秦寺の動きを真似てストリウスに反撃するのも良かったですね。他のキャラが右往左往しているからこそ、主人公として飛羽真には頑張ってもらいたいです。

 

 

 そして次回は最光の強化フォームが登場!現時点で十分強い最光がさらに強くなるのかと思うと驚愕と同時にワクワクしてきます。他にも予告映像で発せられた「まだ本物の剣士にはなってねぇ」というセリフが気になるところ。恐らく飛羽真に向けられたものなのですが、この言葉の意味するものとは一体何なのでしょうか。

 

 

 ではまた、次の機会に。